フッと目が覚める
どうやらあの後意識を失ってしまっていたようだ
朧「ここは…家…?」
見慣れた天井だ
ということは元の世界の家なのだろうか?
…私は死んで…別の世界へ来たはず…
アルファモン「やぁ…起きたかい?」
朧「夢じゃない…?」
アルファモン「ああ、現実だ…ここは元の世界の君の家と同じものだ
まぁ…家具は必要最低限しか無いが」
私の家を再現
どうやったのか気になるな
アルファモン「おっと…この姿では不審者だからな」
そう言うとアルファモンは光に包まれ─
─暮海 杏子の姿になった
アルファモン「ふふ、驚いたかい?」
懐かしい姿だ
あの時…アミが電脳探偵になった時からの思い出の姿だ
朧「驚くに決まってる…だってアルファモン
…いや…杏子さんとまた過ごせるなんて…嬉しい」
(アルファモン改め 杏子へ)
杏子「嬉しい…か…ふふ、喜んでもらえたようで何よりだ
他のデジモン達は今外出している
しばらくすれば帰ってくるはずだ」
他のデジモン達…それって
朧「人間の姿…?」
杏子「ああ、君の懐かしい姿の者もいる
それが良い意味なのか悪い意味なのかは君次第だが」
朧「…そう…あの杏子さん」
杏子「どうしたんだ?」
これから家族になるんだ…名前で呼んでもらわないと…!
朧「私の事…名前で呼んで欲しい、な」
杏子「君が望むなら構わないよ」
朧「っ…ありがとう」
私は少し恥ずかしそうにしながらお礼を言う
杏子さんは微笑みながら
杏子「これからもよろしく頼むよ…朧君」
朧「っ…」
っ…ま…まずい…かなり…はずかしい…
顔に熱が集まっているのが分かるっ…ぅぅぅ…その笑みで言うのは反則…ぅ…
…でも…嬉しいなぁ…
家族って…こんな感じなのかな…
胸が暖かく感じる
この温もりをずっと…感じていたい…
杏子「どうしたんだ?朧君…?顔が赤いようだが…
まさか照れているのか?」
っ…ば、バレてる…?
ぅぅ…バレてるなら仕方ない…
朧「そう…照れているの」
杏子「ふふっ、そうか」
先程のアルファモンの時とは違い白くて綺麗な手で撫でてくれる
優しく…何度も…なでなで…と
朧「ふぁ…」
これは…凄い…癖になりそう
…気持ちいぃ…これ…いぃ
私の表情は気持ちよさそうに目を細めて撫でられることを堪能している
朧「ぁ…眠く…ぅ…すぅ…すぅ」
気持ちよさに身を任せているとどんどん心地の良い眠気に誘われ…私は寝てしまった…
杏子「おやすみ…朧君」
その後帰ってきた他のデジモン達に膝枕しながら撫でていることに嫉妬されてしまうアルファモンであった…