目が覚める
杏子「おや、起きたのか?
朝ごはんはもう出来ているよ」
朝ごはん…?
朝…?
昨日この世界に来たのがお昼だったから…
あれ…杏子さんと話した後の記憶が無い…!?
朧「まさか…あのまま寝てしまっていた…!?」
嘘であってほしい…お願い…
杏子「ああ、私の膝の上で、な」
ぅぅ…寝てしまっていたのか…って膝の上!?
朧「そ、そう…ありがとう…?」
恥ずかしいけどとりあえずお礼を言わないと
私はゆっくりと体を起こしベッドから降りる
窓からは朝日が差しており気持ちのいい朝のようだ
グゥゥゥ
私のお腹がなる
そういえば昨日何も食べてなかったかな
朧「す…すぐに行くからっ」
お腹の音を誤魔化すように大きな声で言うと慌てて着替える
杏子「了解だ、シャワーを浴びてから来るといい」
そう言って杏子さんは私の部屋から出て階段を降りていく
数分後、私は服を着替えて1階へと降りていく
???「あら〜久しぶりねぇ」
階段を降りた私の耳に後ろから甘ったるい声で誰かが話しかけてくる
朧「ああ、おはようござ─な、何故お前がここにいる!?」
私の目の前には笑みを浮かべた岸部リエの姿が…!?
リエ「うふふ〜、ダメかしらぁ?わたしがいたらぁ…
それともぉ…私の方がいいか?人間よ」
岸部リエの声音が変わる
甘ったるい声から凛とした冷たさを感じる声へ
朧「ロードナイトモンですか」
私は半歩下がりロードナイトモンを警戒する
リエ「そう警戒するな
私も貴様に着いてきた者だ」
私に…?ということはアルファモ─いや、杏子さんが言っていたデジモン…
朧「何故、貴女が私に?」
気になる…あの人間を見下し、敵対していたロードナイトモンが何故…?
リエ「ふふっ、あの時私が貴様らに負け、消えゆく中、
何故私は貴様らに負けたのか…アルファモンと私で何が違うのかと考えていた
その結果、私と奴との違いは岸部リエという体の影響もあるのだろうが人と心から関わっていなかった事だと気づいた
だから私は貴様に着いてきたのだ」
…やっぱりロードナイトモンも私達の被害者だったんだ…
朧「……ごめんなさい…私達のせいで」
私は頭を下げて謝罪する
彼らデジモンは私達のせいで歪められたのだ
謝って済むことではないが謝罪はしなければならない
リエ「…気にするな
たとえ…イーターが来たのが貴様らのせいだとしても
私が罪無き人間を陥れ人生を歪めたのは私自身の意思だ
そこは貴様らがわるいのでは無い
あの時、私達を止めてくれたことに感謝をしなければならない
ありがとう」
朧「……うん…これから…よろしくね」
リエ「ああ、よろしく頼む…朧」
っ…名前を呼んでくれた…嬉しい
私達は手を握り合い、リビングへ歩んだ
その後シャワーを浴び、朝食を摂った後、私達は今までのこと、そしてこれからの事を話した
私に着いてきたデジモン達は皆人間の姿になっていた
初めは驚いたがしばらくすれば慣れていった
その後杏子さんブレンドのコーヒーを飲み不思議な世界へ逝ってしまったのは余談だ
朧「……ぁ…いあ。ぅ……」
リエ「おいっ…戻って来いっ…」
必死な声と共に体を揺さぶられている
朧「く…とるー…いあ……っ……はっ」
正気に戻る
朧「あれ…?リエ…さん…?」
リエ「朧っ…良かった…」
朧「タコやイカは?」
リエ「夢だっ…忘れろっ」
そして私は学校へ通う……