IS─氷華   作:雪の日の猫鍋

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5話─入学

「皆さん、本日は新しいお友達を紹介します!

崩月さん、入ってください!」

 

私の名前が呼ばれる

その声に従って扉に手をかけ…ゆっくりと開け、中へ入る

先生と教団の前に立ち

 

「自己紹介をお願いね」

 

朧「はい、私の名前は崩月 朧です

これからよろしくお願いします」

 

自己紹介をする

自己紹介を終えると教室内が少し騒がしくなる

中でも二人違う反応をする子がいた

1人は黒髪の凛とした少女だ

もう1人は紫?のような髪色のどこか興味のなさそうな少女だ

 

「みんな〜、静かにしてね!」

 

先生の声で静かになる

 

「では崩月さんは織斑さんの隣に座ってくださいね」

 

織斑…先程の黒髪の少女のようだ

 

朧「分かりました」

 

私は自分の席へ足を進め

周りの席の子に挨拶をする

 

朧「これからよろしくお願いしますね、織斑さん」

 

織斑「ああ、よろしく頼む

私は織斑千冬だ

千冬、と呼んでくれ」

 

朧「分かりました」

 

軽く挨拶を済ませ席に座る

しばらくすれば鐘が鳴り、HRが終わった

 

その後は大変だった

授業と授業の間の時間になると男子や女子と多くの生徒が話しかけてきて休む暇もなかった……

 

 

一週間が経ちました

この頃にはもう質問攻めされることも無くなり

友達といった友達もできることなく時間は流れていきました

 

ある日

私はこの地域の武術を学べる所を探しており

「篠ノ乃道場」と言うものがあると知りました

今日尋ねてみようと思います

 

ここですね

近所の方から頂いた地図によればこの大きなお宅のようです

 

私は呼び鈴を鳴らす

 

「…なんでしょうか」

 

出てきたのは男の方でした

私は道場が気になり来た旨を伝えると案内してくれました

 

なんとこの男性…師範の方のようです

 

道場へと案内される

道場には数人とその中には織斑千冬さんの姿もありました

あちらも私に気づき、目を見開いて驚いていましたがすぐに私から目を外しました

 

「君…何か武術をやっていたのかい?」

 

朧「はい、家の武道を」

 

「家でやっているなら何故ここへ来たんだ?」

 

……どう答えましょうか

 

朧「それは…私の家の流派だけでなく他の流派を学び、さらなる向上をするためです」

 

一応理由にはなっていると思います

 

「なるほど…分かった

一度手合わせしてもらう」

 

そう呼ばれこの方とするのかと思いましたが

なんと織斑千冬さんと行うようです

 

私たちは師範の言われるままに構え

 

私は全身の力を抜き左手を前に、右手を少し後ろに引き構えました

 

「両者構え…始め……!」

 

結果私が勝ちました

この世界に来る前からやっていたので当然です

負けたら…姉様や父になんと言われることか……

(少し遠い目をしている)

 

千冬「……強いな」

 

千冬さんは少し呼吸を整えながら話しかけてくる

 

朧「千冬さんもですよ

踏み込みや技のかけ方など少し冷や冷やとした時もありました」

 

千冬「少し…か

まだまだ私では届かないか」

 

朧「ずっとやってきましたからね

負ける訳にはいきませんよ」

 

千冬「そうか」

 

お互いに微笑みながら会話を続け

本日は終わりました

 

その後も毎日道場へ通い、千冬さんと仲を深めていきました

篠ノ乃夫妻とも親しくなり時折夕食を頂くこともあります

 

篠ノ乃夫妻の娘である篠ノ之束とも親しくなり

学校や放課後も3人で良く過ごすようになりました

 

そして─時は経ち束さんの計画が始まります…

 

 

 

 

 

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