ツツジは2体目のポケモンを繰り出した。
「ダイノーズ!」
「ノォォォ…………」
「ほう、ダイノーズか」
ノズパスが特殊な磁場によって進化すると言われる、ダイノーズが相手のようだ。
「カイリキー、連戦になるけどいけるか?」
「カイ!」
「へへっ、OK! そう来なくちゃな!」
アンバーからの問いかけに、カイリキーは不敵な笑みを浮かべて頷いた。やる気は十分である。
「カイリキー、『マッハパンチ』!」
「ダイノーズ、『てっぺき』で守りを固めて!」
カイリキーが目にも止まらぬ速さでパンチを繰り出すが、ダイノーズは敢えて避けず、自身の体を硬くして耐えた。
「そのままゼロ距離で『パワージェム』!」
「しまった! 避けろカイリキー!」
だが避けるよりも早く光線が発射され、カイリキーは大きく吹っ飛んだ。
「まだまだ! そのまま『トライアタック』に繋げて!」
「ダイノォォォ!!」
すかさずパワージェムからトライアタックへと切り替える。
「カイリキー、リミッター解除!」
「っ! リッキ!」
カイリキーのベルトが少しだけ緩む。すると、筋肉が徐々に膨張していった。
「カイリキーのベルトを!?」
「外しはしねえが、緩ませることは出来るさ。防御しつつ距離を詰めるんだ!」
身を守るように腕を構えると、そのままダイノーズへ突っ込んでいく。再び掴んで地面に叩きつける作戦だろう。
「させません! ダイノーズ、『トライアタック』を精密射撃!」
ダイノーズの周りに炎、氷、雷の球が現れる。それらから一直線に光線が放たれたが、通常とは異なっていた。
炎の光線はカイリキーの頭に、氷は腕に、雷は足に命中したのである。頭までは膨張していなかったのか、炎を受けると嫌がるように首を振った。カイリキーは取りあえず相手を掴もうと腕を動かそうとした……が、出来なかった。
「リキッ!?」
「なっ!? 腕が凍って……!」
「リッ……!」
「足は麻痺状態だと!?」
手足を封じられ動けなくなるカイリキー。アンバーは急いで対策を考える。
「『トライアタック』は、普通は3つの光線を一点に集中させる技……。そして火傷、氷、麻痺のどれかになるはずだが……」
そこでアンバーはハッとする。ツツジの指示を思い出したのだ。
「まさか……三点攻撃を確実に当て、状態異常も確実に引き起こす! それが精密射撃の正体か!」
「正解です。ダイノーズはチビノーズと呼ばれるユニットを操れるほどの知能があります。特に私のダイノーズは思考の切り替えが早く、そしてレーザー攻撃などを当てることが得意な子なんです! ダイノーズ、『マグネットボム』!」
「まずい、カイリキー!」
足が痺れて動けないまま、カイリキーはマグネットボムによる爆発を受ける。そして……
「リ、リキィ~……」
「カイリキー、戦闘不能! ダイノーズの勝利!」
いかにタフなカイリキーでも、連戦&連続攻撃には耐えられず、戦闘不能となった。アンバーは相棒をボールに戻す。
「お疲れさん。俺も2体目いくか! ガバイト!」
「ガァァブ!!」
ガバイトとダイノーズが睨みあった。
次回はガバイトvsダイノーズ。どうなるのか、お待ちください。