オリジナル技・個人設定がある内容ですので、原作のままが良いという方は戻ることをお奨めします
マナの提案で、クロガネストーンショップは新商品を発売することになった。それは、マナお手製のアクセサリー。ハートのウロコなどを加工して作った簡単な物だが、これに注目したのはクロガネシティに住む女の子達だった。只でさえストーンショップは、先のツツジ戦で注目を浴びていたのに、そこに住んでいるマナ(しかも結構可愛い)が作ったアクセサリーなのだ。試しにと立ち寄って見てみたところ……。
「わぁ、綺麗~!」
「ホント! マナさん才能あるよ!」
「そ、そうかな……?」
街の住人達とすっかり打ち解けたマナは照れているが、それでも嬉しそうな顔をしていた。
しかし、それを狙う輩がいたのである……。
夜。いつも通り店じまいをするアンバーとマナだったが、ふと視線を感じて空を見上げた。
「うわ、また来てる……」
「ヤミカラス達か……。何か前よりも増えてるな」
光るものが好きなヤミカラス。マナが住み始める前もストーンショップを狙っていたのだが、特にここ最近はその数を増やしつつあった。
それもその筈、アクセサリーの金属部分も光り物。ヤミカラス達は宝石だけでなくそれも狙っているのだ。
「ゴル! ゴルバッ!」
「クァー! カァーッカッカッ!」
ゴルバットが鳴き声を上げて抗議するが、ヤミカラス達は数が多いのを良いことに、馬鹿にするような鳴き声を上げる。
「ハガネール! 睨み付けろ!」
「グルルルル……!」
「カッ、クァー!」
「カァ! カァ!」
「くっそ、あいつら! 街中で俺たちが暴れられないのを理解してやがる!」
「そんなぁ!」
ハガネールの『だいほうこう』を使えば、追い払うことは可能だろう。しかしそれは、周りの建物や住人にも被害を及ぼすために不可能だ。ヤミカラス達はまさに、『ねぇどんな気持ち? 戦えないってどんな気持ち? ねぇねぇ?』という感じで煽っている。
だが、それに立ち向かおうとするポケモンがいた。
「ユラァ……!」
「ミカルゲ……?」
ミカルゲは、沢山の魂が集まって生まれたポケモンである。そしてアンバーのミカルゲは、未練を残したまま彷徨う子供の魂が集まり、奇跡的に悪霊が混ざらなかった個体だ。
子供の魂だからこそ無邪気なミカルゲは、アンバーとマナの事を肉親のように慕っていた。とても懐いていると言っても良いだろう。だからこそ、二人を悩ませるヤミカラスに腹を立てていた。
「ミカ!」
「ミカルゲ、何を……」
すると、顔(?)を構成しているモヤがどんどん大きくなっていった。
「ミ゛ィィィィガア゛ァァァァ…………!」
「カ、クァー!?」
「こ、これは、『こわいかお』か?」
アンバー達からは見えないが、ミカルゲは表現のしようが無いほどの恐ろしい顔を見せ、ヤミカラス達は本能から命の危機を感じた。
「カッ、カッ、クワァー!」
「クワァー! クワァー!!」
心の底から恐怖したヤミカラス達は大慌てで逃げていく。それを見届けたミカルゲはシュルシュルと元に戻っていった。
「ミカ!」
「凄いじゃないかミカルゲ! お前にそんな得意技があったなんてな!」
「本当に良い子ねミカルゲ!」
「ミカ~」
笑顔で誉めるアンバーとマナに、照れて少し赤くなるミカルゲ。
だが2人のポケモン達は先ほどの光景を見て、『アイツだけは怒らせないようにしよう』と心の中で思ったのだった。
オリジナル技紹介
『おそろしいかお』 タイプ:あく
『こわいかお』の上位バージョン。言葉に出来ない程の恐ろしい顔を見せ、相手の全ステータスを「がくっと」下げるか、逃亡させる。ただし、格上の相手には耐えられる事もある。