クロガネシティの石屋さん   作:G大佐

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仮にダイヤモンド・パール・プラチナのリメイクが来たとしたら、化石掘りとかポフィン作り、コンテストの他に復活させてほしいのがあります。
それは、『きのみタグ』です。木の実の味とか生態とかメモされてるあの機能、結構好きでした。


追跡、メガヤンマ!(後編)

 メガヤンマは目の前の景色に驚いていた。目の前に広がるのは、自分の知る森の中では無い。高層ビル(四角くて高い変なもの)が至るところにあって、目が覚めた時にいた3匹の変な奴らと同じような生き物が所々に居る。見慣れなかった為に『むしのさざめき』を放って逃げ出したものの、全く知らない場所で途方にくれた。

 ふと視線の先に、広い森が見えてきた。メガヤンマはそこで一息つこうと、森の中へ入った。

 

 

 

 

 ハクタイの森。緑豊かな悠久の森。そこには沢山の鳥ポケモンや草タイプのポケモン、虫ポケモンなどが生息している。

 しかし、そんな豊かでいて静かな森は、騒がしくなっていた。

 

「コロー!?」

「ミノっ!?」

 

 木陰に居たコロボーシが吹き飛び、木にぶら下がっていたミノムッチ達は凄まじい風に揺さぶられ目を回す。

 メガヤンマは、力強く飛び立つ時に大木をなぎ倒す事があると言う。彼のスピードによって生まれた強風は、小さなポケモン達を驚かせていた。

 しかし、そんなメガヤンマを止めようとする野生のポケモン達もいた。

 

「テッカッ!」

「メガ?」

 

 ハクタイの森に住むツチニン達のリーダー、テッカニン。彼が目の前に現れた事で、メガヤンマは飛び回るのを止めてホバリングする。

 

「テッカ! テーッカ! ニン!!」

「メガ……? ヤンマ、ヤー、メッガ」

「テッカー! ニンッ! テニッ!」

 

 2匹の言葉を人間の言葉に訳すと、以下のようになる。

 

『おうおう! この森を荒らすとは良い度胸じゃねえか! あぁん!?』

『荒らす……? 俺は休むところを探していただけだ』

『嘘つけ! 周りを見てみろよ! メチャクチャじゃねえか!』

 

 ホバリングしながら見ると、確かに吹き飛ばされたポケモンは目を回し、中には折れた木もある。幸いなことに下敷きになったポケモンは居ないようだった。

 

「メガ…………」

 

 メガヤンマは落ち込んだ。自分はただ休みたいだけだったのだ。そして、彼は飛ぶことが誇りだったのだ。悪気があって騒ぎを起こした訳では無い。

 そこへ、声が聞こえた。

 

「おぉーい!」

 

 メガヤンマが振り返ると、何と自分が目覚めた時にいた変な生き物の一匹が、こっちへ来ていた。

 

「メガッ!?」

 

 メガヤンマは驚いた。自分にとって速く飛べることは誇りである。どうせ自分には追い付けまいと思っていた。だと言うのに、この生き物は自分を追ってきた。今まで自分を追おうとした奴らは、みんな諦めて帰っていったと言うのに。

 

「メガヤンマ、大丈夫か?」

「ヤンマ……」

「……ごめんな。ビックリしたよな。いきなり見たこともない場所に居て、怖くなるよな」

「…………」

 

 この生き物は、自分の気持ちを分かってくれている。少なくとも目の前のこの生き物は悪い奴ではない。不思議とそう思えた。

 

「メガヤンマ。俺には、仲間のポケモンがいる。お前も、俺の仲間になってくれないか?」

 

 自分を追ってきた執念。そして、この生き物の放つ安心感。こいつについて行くのも悪くないかもしれない。メガヤンマはそう思った。

 

「……ヤンマ」

「っ! ありがとう、メガヤンマ! それじゃあ……」

 

 

 

 

 アンバーはモンスターボールを取り出し、メガヤンマにコツンと当てる。ボールは3回揺れ、そしてパチンと音が鳴った。

 

「これからよろしく、メガヤンマ」

 

 メガヤンマの入ったモンスターボールを腰のボールベルトに着けると、テッカニンに礼を言う。

 

「テッカニン、ごめんな。お前達の住む森を荒らしてしまって」

「テッカ!」

 

 『気にすんな!』と言わんばかりに鳴くと、テッカニンは森の奥へ行ってしまった。それを見届けたアンバーは、自転車に再び跨がり、クロガネシティへの帰路を目指した。

 

 

 

 

 赤髪の女性が、自分のカバンをまさぐる。

 

「ない、ない、ない! あぁもうどうしてこんな時に毒消しが無いのよぉ!」

「ブニャウゥ……」

「うぅ、ごめんねブニャット……」

 

 運悪くドクケイルと遭遇してしまい、自分の手持ちの一匹であるブニャットが、毒の鱗粉を浴びてしまった。そのせいでブニャットは毒状態になっているのである。よりによって毒消しも無く、解毒作用のある木の実である『モモンの実』も切らしていた。

 比較的近いのはクロガネシティだが、走ってもかなり時間の掛かる距離だ。

 

「どうしよう……」

 

 このままではブニャットが危険だ。途方に暮れていた時だった。

 

「どうしました?」

 

 自転車に乗った、琥珀色の瞳の青年が声を掛けてきた。

 

 これが、運命の出会いとなる――。

 




果たして最後に出てきた女性は何者なのでしょうか? 次回をお待ちください。
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