魔法少女リリカルなのは~笑顔のために~   作:sinku0004

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第九話

「準備はいいですか?」

 

「ああ、いつでもどうぞ」

 

場所はフェイト家近くの草原。

リニスと春夜は、10メートル程の距離を空け対峙している。

 

リニスの手には、彼女のデバイスである黒い杖___先端に金色に輝く台座、上部に同じく金色の球体がくっついている___があり、春夜の手には強襲モードのクライシスが握られていた。

 

二人とも、戦闘服姿。バリアジャケットを展開していた。

 

リニスは見た目はいつもと変わらない。春夜は黒の戦闘服に黒のファストヘルメット、XTAK型の肘膝プロテクター、クリアのシューティングゴーグル、ナックルガードの付いた指貫型の手袋をそれぞれ装備していた。上着の裾は邪魔にならないようズボンの中に入れている。

「随分と黒いですね。それに立派な装備で」

「そりゃどーも。これでも必要最小限だけどな」

 

「そうですか 」

 

二人が何故このような事になっているのか。発端は数時間前に遡る。

 

 

 

春夜と美希がフェイト達と出会って 1ヶ月が過ぎたある日。

 

あれから二人はフェイト達三人と度々会っており、訓練や勉強も一緒に行うことも度々あった。魔法の勉強を始めたばかりのフェイトは本格的な実戦訓練はできないが、座学等は春夜も一緒に受けていた。

 

講師は主にリニスが行い、補佐に美希がついている。内容はフェイトに合わせるため基礎的なものとなるが、春夜も習ったことを全てを理解しているわけではないので、復習と理解を深めるのに良い機会だった。

雷はというと、最初は見ているだけだったが、最近では空いている時間に美希やリニスに個別に指導を受け、簡単な魔法は使えるようになっていた。

 

もちろん訓練だけではない。一緒にお茶会をしたり、ご飯を食べたりなどプライベートでの付き合いもあった。

 

「ほんと、フェイトは勉強熱心よね。今週分、全部やっちゃうなんて」

 

片手で頬杖をつきながら雷が言う。

 

「えへへ、勉強するのが楽しくて・・・・」

 

「この調子じゃ、春夜が抜かされるのも時間の問題っぽいわね~」

 

「う・・・・否定できない。たまに俺がわからない問題もスラッと答えるし」

 

「このままいけば、模擬戦とかも思ったより早くできるかもしれませんね」

 

現在、5人はフェイト家の中庭の白い円卓に座ってお茶会をしていた。席の順は春夜からみて、右に美希、左にフェイトその隣に雷、春夜の向かいにリニスが座っている。

 

時刻は午前10時。本来この時間は座学の時間であったが、予定していた範囲をフェイトが予習ですべてやってしまっていたので、早々に終わらせて休憩をしている。

 

「模擬戦なんてまだ無理だよ。春夜みたいに速く動けないし、詠唱だって・・・・」

 

「逆に言えばもうそれだけの差しかないってことだよ。知識面じゃ完全に負けてるし・・・・・」

 

「そうだね。テストしてもフェイトはだいたい100点だけど春夜は70~80点くらいだもん。私としては十分じゃないのって思うけどね」

 

「教える側としては、毎回満点だと嬉しいと思う反面、作った側としてはちょっと悔し気もしますね」

 

「確かにね。なんか、そんなに簡単だったかなって思うんもん」

 

「うぅ・・・ごめんなさい・・・・」

「ふふ、なんでフェイトが謝るんですか?」

 

「そうだよ~ テストの結果はフェイトが頑張った証だよ。胸張っていいんだよ?」

 

「美希の言うとおりよ。フェイトはもっと自分に自信を持った方がいいわ」

 

「えへへ・・・ありがとう。でもそれはリニスと美希がいつも分かりやすく教えてくれるからだよ。だから、これからもよろしくお願いします」

 

「フェイト・・・・・」

 

「あ~もう、フェイトはかわいいな~」

 

美希は席を立ち、向かいのフェイトの方へと歩いて行くと、後ろから抱きつき頬擦りをする。

 

「わっ・・・んっ・・美希くすぐったい~・・・」

 

「良いでないか~ すりすり~」

 

「ふふっ。美希、程々にしてあげてくださいね」

 

「は~い」

 

「よ~し、私もやっちゃおう♪」

 

雷も美希と同じようにフェイトの方に横から抱きつき頬擦りをする

 

「雷まで・・・んふ・・・もう・・・やめてよ~・・・」

 

フェイトは拒絶の言葉を口にしながら、その顔は嬉しいそうにでもちょっと恥ずかしそうに笑っていた。

 

そして二人はしばらくすると満足して、自分の席へと戻った。

 

「あ、そうだ。リニス、昼から春夜と模擬戦してくれない?」

 

「はぁ?」 「えっ?」

 

「だから、模擬戦。ダメ?」

 

「いえ、構いませんが・・・・何故、急にそんなことを?」

 

「ほら、さっきフェイトと模擬戦の話してたじゃない? それ聞いて思い付いたの」

 

「思い付いたって・・・おい美希・・・」

 

「話は最後まで聞く! もちろんちゃんとした理由はあるよ。ほら春夜って私としか模擬戦したことないしでしょ?」

 

「・・・ああ。それがどうしたんだ?」

 

「毎回同じだと飽きちゃうし、パターン化して応用力も身に付かない。それにフェイトもちゃんとした対人戦闘は見たことないでしょ?」

 

フェイトは美希の言葉に頷く。

 

「だからこその模擬戦。相手は雷ちゃんっていうのも考えたんだけど・・・・」

 

「私じゃ無理ね。現状、魔法戦闘の場合私は春夜に勝てないわ。悔しいことにね」

 

「そういうこと。納得してくれた?」

 

「まぁ、そこまでの理由があるなら。それにリニスと戦うのにも興味あるし」

 

「リニスは?」

 

「私は構いませんってさっきも言ったじゃないですか。そこまで考えているのでしたら反対する理由もありません」

 

「よっかた♪ じゃ二人ともよろしくね~」

 

 

 

 

 

 

そして冒頭へと戻る。

 

「二人とも準備はいい?」

 

「ああ、いつでもいいぞ」 「私もいけます」

 

「それじゃ、ルールを確認するよ」

 

そして美希当初決めたルールを再度確認する。

 

「時間は無制限。飛行魔法の使用禁止。決着はどちらかが降参するか、私が勝負がついたと判断するまで。魔法攻撃はもちろん非殺傷。刃物の刃は潰すこと。OK?」

 

「ああ、問題ない」 「了解です」

 

「よ~し。最後に。結界張ってあるから、思いっきりやりなさい! 開始の合図こっちでやるから」

 

そう言って美希はフェイトと雷を連れて距離をとり、安全のため周辺にプロテクションを展開する。

 

「じゃあ、始めるよ~ 3カウントでスタート。いくよ。3・・・2・・・1・・・GO!」

 




戦闘描写は難しい・・・
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