魔法少女リリカルなのは~笑顔のために~   作:sinku0004

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29/7/8 一部改訂


原作前
プロローグ


「まったく・・・ついてねぇ・・・」

 

俺こと鷹城 春夜(たかしろ しゅんや)は薄れゆく意識の中、誰にも聞こえないような小さな声でそう呟く。

 

「ケガ、ないか?」

 

俺は目の前で心配そうに顔を覗き込んでいる見た目、12~14歳程度の茶髪ツインテールの少女に問いかける。

 

「うん・・・・お兄さんは大丈夫?」

 

「はは・・・これが大丈夫に見えるなら眼科に行くことをオススメするぞ?」

 

俺の状態は最悪だった。既に両足の感覚はなく、腕も右腕しか動かない。さらに横腹を切ったらしく出血が止まらない。頭からも少量の血が流れている。

 

原因は交通事故だ。トラックに轢かれそうだった少女を突き飛ばして助けた。代償に俺がトラックに轢かれフロントガラスにあたり、その後はトラックの屋根を転がり道路に転落。さらに後方からきた車に両足を踏まれた。結果はご覧の有様だ。

 

だんだんと視界が黒く染まっていく。目を開けているのが辛い。俺は自分の死が近いことを悟った。

 

「本当についていないな。畜生、耳も聞こえなくなってきやがった。俺は先に逝くけどもう事故なんかにあうじゃないぞ?」

 

「はい。でも大丈夫です。貴方の人生はここでは終わりません。」

 

そんな彼女の言葉を最後に、俺は目を閉じる。

 

どういうことだ?と聞きたかったがもう口を動かすこともできずにそのまま意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らない天井だ」

 

気がつくと俺はまったく見知らぬ場所に居た。周りを見渡して見るとピンクのカーテンやぬいぐるみなどのかわいい系の物が目に入ってきた。

 

そして隣りを見ると美少女が俺の隣で寝ていた。

 

「すぅ~すぅ~」

 

「・・・・」

 

な・ん・だ・こ・の・状・況

 

落ち着け。落ち着くんだ。coolになれ。

 

一度状況を整理しよう。

 

少女を助ける→瀕死→気絶(恐らく死んだ)→気づけば部屋の中。

 

・・・・・訳分からねぇ!

 

何で死んだと思ったら女の子の部屋で寝てるんだよ!

 

ん? この娘どこかで見たような・・・・そうだあの時助けた女の子。

 

「ぅん・・・・」

 

とその時、少女が目を擦りながら起きてきた。 はっきり言ってすごく可愛い。お持ち帰りしたいくらいだ。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・おようございます」

 

「あ、ああ。おはよう」

 

「「・・・・・」」

 

気まづい。非常に気まづい。

 

何か話さなければとその時、少女が突然話しだした。

 

「あの・・・・ごめんなさい!」

 

「え? あ、もしかして事故のこと?」

 

「はい・・・」

 

「それは君が謝ることじゃない。あれは事故で俺が助けたくて助けただけだ。君に非はない」

 

「ですが・・・」

 

「それよりもこの状況どうなってるの?俺、死んだはずだよね?」

 

「それは今から説明します」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

「まとめると、君は神で俺が死んだあと俺の魂はここに転送され、俺が起きるまで待っていた君は眠くなって一緒に寝た。で俺はこれから君を助けたお礼に転生する。あってるか?」

 

「はい。大体は」

 

信じられない。だが嘘を言っているようにも見えない。彼女が言っていることが本当なら俺が死ぬ前のあの一言も納得出来る。

 

それにもしこの少女が神でもなんでもなく普通の人ならば俺が生きている(厳密には死んでいるが)の説明がつかいない。 あの時助かって、この子が俺を騙そうとしているという可能性も否定できないが可能性は低い。そもそもそんなことをする理由がない。

 

以上の理由から俺は彼女の神であるということを信じることにした。

 

「信じられない。だけど恐らく嘘ではないのだろう」

 

「え? 信じてくれるんですか!?」

 

「だからそう言っているじゃないか」

 

彼女はとても驚いたのか語尾が強くなる。まぁ普通なら信じないだろう。でも俺にはどうしても彼女が嘘を言っているようには見えない。それにあの状況で俺が生き延びたとは考えにくい。まだ救急車の音すら聞こえなかったんだからな。

 

「ところで神の君が何であんなところにいたの?まさか人間と同じ世界に住んでいる訳ではないだろ?」

 

「・・・それ私以外の神に言っちゃダメですよ。私があそこにいたのは映画を見た帰りだったからです。神にだって娯楽は必要です」

 

と神だと名乗る少女は無い胸を張りながら言う。

 

「・・・・今、失礼なこと考えませんでしたか?」

 

・・・どうやら神というものは人の思考まで読めるようだ

 

「気のせいだ」

 

というかやっぱり神って他にもいるんだ。

 

「本題に戻ろう。転生って元いた世界にはできないのか?」

 

「できますよ。ですがその場合は記憶はリセットされます。他の世界の場合は記憶の引き継ぎが可能です」

 

「了解。他の世界ってどんな世界だ?」

 

「え~と、貴方の世界でいうリリカルなのはの世界になります」

 

リリカルなのはか。残念ながらあまり知らないな。友人が語っていたのを覚えているが、俺自身は原作も見たことない。その友人からゲームを少々やらせてもらったくらいだ。

 

知っていることといえば、

 

・映画化するほど人気がある

 

・魔法がある

 

・デバイスという補助器がある

 

・皆さん美少女

 

ということしか知らない。

 

「他の世界は無理なのか?」

 

「無理ではないですが、私の管理している世界は限られていますから。他の世界だと

 

・アンパンマン

 

・ドラえもん

 

 

になりますね」

 

アンパンマンとか人外ばかりだし、一見ドラえもんは平和そうに思えるけど地味に死亡フラグあるし。 

 

「まあ魔法とか興味あるしなのはの世界でいいよ。転生特典みたいのはあるのか?」

 

「もちろんありますよ。じゃないと死亡フラグがやばいですからね。まあ原作と関わらなければそうでもないかもしれませんが、そんなの面白く・・・・無理だと思いますし。希望ががあれば可能な限り聞きますよ」

 

・・・・面白くってなんだ。面白くって。しかも無理とか。

「・・・・わかった。では次のものを頼む。

 

・魔法に関する様々な知識

 

・様々な才能を持つ体

 

・現在、実用化されている銃や手榴弾、ロケットランチャーなどの個人で使用できる兵器全て(弾薬含め)

 

・機動戦闘車1台、装輪装甲車2台、高機動車2台、10式戦車1台

 

・上記を保管できる倉庫

 

・各武器の扱い方や各車両の操縦方法などの基礎的な知識

 

 

以上。大丈夫そうか?」

 

「はい。それくらいなら」

 

「よかった。それとデバイスとかはどうなるだ?」

 

「こちらで適正なデバイスを用意しますよ」

 

「わかった。できればユニゾンデバイスも欲しいのだが」

 

「分かりました。なんとかしてみます。では転生について説明します」

 

内容は簡単なものだった。俺は転生後5年間、こちらの記憶がない上能力も使えないようだ。

 

つまり、普通に赤ん坊やってろということだ。これについてはありがたい。この歳になって母親の母乳を飲むのはかなり抵抗がある。さらにいうと排泄物の処理なども任せなければいけないわけだからかなり恥ずかしい。

 

後は地球に生まれるか、それとも魔法世界で生まれるかは運次第だとも言われた。

 

「了解した。ああ、そうだ」

 

「他になにか?」

 

「君の名前聞いていなかったな。俺は鷹城春夜。君は?」

 

「アマテラスです」 ニコッ

 

「・・・・・」

 

か、カワエエ。

 

「あの、私の顔に何かついてます?」

 

「いや、なんでもない。ちょっと見惚れてた」

 

「?よく分かりませんが質問は以上ですか? 問題なければ後ろの扉から出発してください」

 

彼女、アマテラスにそう言われ後ろを見るといつの間にか白い扉があった。

 

「ああ。色々ありがとう」

 

「いえ。では良い人生を」

 

彼女の言葉を聞きながらベットから降りる。というかあまり気にしなかったが今までベットの上で話してたんだったな。しかもあんな近くで。

 

そう思うと少し頬のあたりが熱くなる。それを隠すように扉を開ける。そのまま進もうとしたところで、ふとあることを思いつき振り返る。

 

「なぁ。アマテラス。君も一緒に行かないか?」

 

「え?」

 

アマテラスは、まるで豆鉄砲を食らったような顔になる。余程驚いたのだろう。

 

「なんていうか・・・理由はないよ。ただなんとなく」

 

「・・・・・もしかしてナンパですか?」

 

「なっ!? そんなつもりは・・・・」

 

「クスッ」

 

「笑うことないだろ・・・」

 

「ふふ。すみません。可笑しかったもので」

 

「でもまぁ無理「いいですよ」え?」

 

「もともと貴方が死んだのは私のせいですし、貴方がそう望むなら私は構いません」

 

「本当にいいのか?」

 

「はい。ですが今一緒に行くわけにはいきません。記憶がないのでは意味ないでしょう?」

 

「なるほど。じゃあ5年後か?」

 

「はい。5年後です」

 

「わかった。じゃ先に逝っている」

 

そう言って今度は振り返らずに扉を潜る。途中「いくとういう字が違うですよぉ~」という可愛らしい声が聞こえたが、それを無視して扉を潜り抜けた。

 

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