本当にエモの塊でした。
と、いうことで今回はとこちゃんがメインです!!
行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。
このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
できればTwitterの方にもフォローしていただけると嬉しいです
にじさんじ事務所
いちから株式会社CEOの田角はモニターでデュエルの進捗を確認していた。モニターには既に星を20個集めたライバーの写真が写っていた。田角は満足気にモニターを眺めていた。
「【にじさんじ決闘王】……。大反響ですね。田角社長」
モニターを眺めている田角に近づいてきたのはスーツをきちっと着こなした30~40代の男だった。男はワックスでガチガチに固めたオールバックで、眼鏡を掛けていた。右手には紙コップに入ったブラックコーヒーを持っていた。
その男を見た田角は勢いよく立ち上がり、男に近づいた。
「これはこれは!
草壁と呼ばれた男は来客用のソファーに腰を掛け、コーヒーを一口飲む。
「これも草壁主任のお陰です。デュエルシステムをいちからに提供していただき、誠にありがとうございます」
「いや、こちらこそ3Dによる立体映像をあそこまでリアルに写す技術は中々、いない。いちから株式会社もといにじさんじにお願いして正解だったよ」
草壁は紙コップを置くと、鞄からタブレットを取り出した。
「デュエル配信は今ではYouTubeやTwitterをはじめとした世界中のSNSのトレンド上位に必ず、入っている。同時接続数も最低でも1万。夜中のゴールデンタイムには平均5万同接続ときたものだ。今、もっとも流行っているエンターテインメントと言っても過言ではない」
「そう言って頂けると幸いです」
「それに他の事務所と違い、所属人数が多いのも良い。確かに一人一人の登録者人数は他社に劣るが、大人数のデュエルによって視聴者は飽きず、思いもしない対戦カードに心を躍らせている。…………しかし……」
嬉しそうに話す草壁はコーヒーを飲み干すと紙コップを握りつぶした。
「何やら我々の邪魔をしているモノが、そちらの所属タレントに数名いるみたいだが……?」
「っ!? そ、それはこちらの監督不行き届きです。申し訳ございません!」
田角は顔を真っ青にしながら頭を下げた。草壁は田角に近づくと肩を叩いた。
「いやいや、別に君を責めているわけではない。それにその方が都合もいいしな」
「つ、都合ですか……?」
「あぁ、そうだ。あのカード……【Unknown】カードのデータ収集にはデュエルが一番だからな。積極的に戦ってもらい、あのカードを使用してもらった方が良い」
草壁は内ポケットから一枚のカードを取り出す。そのカードは真っ黒に塗りつぶされていた。
「田角君。これはエンターテイメントであり、ビジネスでもあるのだよ。大なり小なり金が動いている。私もこの計画に資金を提供しているのだよ……あのカードの開発にいくら掛かったと思っている。ただの若造の集団に邪魔されてなるものか……ッ!!」
握りつぶした紙コップをゴミ箱に向かって乱暴に投げつける。
「草壁主任。そこでご提案があります」
「ほぉ……なんだい?」
「そちらの会社で開発中のロボット【
「Σをか? あれはまだ試作中だが」
「ボーナスイベントとして、Σを倒したライバーには星を10個。逆に負けたライバーは星を全て没収されるということにすることでΣとライバーを戦わせるのです」
「……なるほどな。【Unknown】カードの所有者は中々、言うことを聞いてくれないからな。Σならこちらの指示を忠実に従ってくれる」
「そして、Σには我々の邪魔をするライバーを積極的に襲うようにインプットしておけば」
「なるほど……イベントということで視聴者も盛り上がり、尚且つ我々の邪魔をする者も排除できると……面白い!! Σの運用は私の方で何とかしよう。君はライバーへの通達と視聴者への告知を頼むよ」
「かしこまりました」
田角が慌てて部屋を出ていくと、部屋に残っていた草壁は愉悦な笑みを浮かべながら自身が持っていた真っ黒のカードを眺めていた。
ヴーヴーヴー……。
どこからバイブレーションの音が聞こえ、それに気づいた草壁はポケットからスマホを取り出した。
「はい。草壁です」
『草壁主任』
「あー、君か」
『連絡が遅くなり申し訳ございません』
「構わないよ。君のことだ。いろいろと手を回していたのだろ?」
『ハッハッハ! そう言っていただけるのであれば、こちらも色々と動いたかいがありましたよ』
「で、なにをしていたのだい?」
『まずは【Unknown】カードの適正について。【Unknown】カードをとあるライバーに渡しましたが、やはり人工知能、【Unknown】プログラムによって人格ないし、性格が変貌してしまっています』
「まぁ……そういう風に設計したからな。逆に【Unknown】カードを所有しているのにも関わらず、自我を保っている君が異常なのだよ」
『それはそうなんですがねぇ……如何せん、猛獣使いにも疲れてしまったので……』
「猛獣使い兼諜報員が君の仕事だろ? それは契約時にも話したはずだ」
『いやー……手厳しいですな』
「話が脱線してしまったな。報告を続けてくれ」
『そうでした。そうでした。……それで、私のカードを別ライバーに渡しましたが【Unknown】カードの性能は全然ダメでした』
「【Unknown】カード使うにも向き不向きはあるからな。それは人種や種族は関係ない」
『今のところ【Unknown】カードで本来の7割以上の力を発揮できているのは【叶】、【鈴原るる】、【エリー・コニファー】の三名のみです。その三名は決勝トーナメントに出場が決定しています』
「すまない、名前と顔が一致しないから確認する」
草壁は再び、タブレットを操作した。
「君の所は所属タレントが多いから名前と顔を覚えるのが大変だよ」
『それはウチの社長に言ってください』
「…………確認した。その三人でも、やはり【Unknown】プログラムの影響を受けているのだね?」
『はい。大なり小なり影響は出ています』
「そうか……本音を言えば、影響を受けない君を解剖して調べ上げたいのだが……」
『それが嫌だから協力しているんじゃないですか』
「はははは。すまない、冗談だ」
『水は【叶】、光は【鈴原るる】、地は【エリー・コニファー】として残りの炎と闇の【Unknown】カードの適合者をどうするか。ですが……』
「そのことなんだが…………今までのデュエル配信と成績を見て、私の方で二人リストアップした」
『…………さすがですね。主任』
タブレットをスライドさせると二人のライバーの顔写真が写った。草壁はスマホを操作して、電話の相手に送信した。
「今、そちらに送ったよ」
『確認しました。……この二人ですか」
「そうだ。君はその二人に【Unknown】カードを渡してくれ」
『かしこまりました。……ですが、炎のカードは別として、闇のカードはこの人で大丈夫なのですか?』
「おや? 不満かね」
『いえいえ……不満というか、闇のカードは自分のカードを含め、他の【Unknown】カードとは圧倒的にパワーが違います。間違いなく、所有者は暴走しますよ? それが不適合者なら私で対処できますが、万が一、闇のカードと適合して暴走したとなれば、私でも止めることは不可能かと』
「その心配はいらないよ。その万が一の場合はΣで制圧をする」
『Σを投入するのですか!?』
「そうだ。田角君の案でね」
『…………あのタヌキが……』
「今のは聞かなかったことにするよ。それでΣには私たちの邪魔をする者達の排除を行ってもらう」
『なるほど、そういう事ですか……。分かりました、私は二枚のカードを先ほどのリストの二人に渡してきます』
「頼んだよ」
草壁は通話を切ると、すぐさま別の所に通話を掛けた。
「もしもし、私だ。至急、全てのΣを私の所に持ってきてくれ。……あぁ……そうだ、全てだ……あぁ、よろしく頼む」
通話を終えると草壁はソファーに深くもたれ込んだ。
「くくくっ……いよいよだ! いよいよ私の悲願が成就される!!」
――――――――――――。
この日、全ライバーとリスナーにとある企画が告知された。
『【にじさんじ決闘王】! ボーナスイベントを開催! デュエルアンドロイドを破壊せよ! が開催されます。詳細は概要欄でご確認ください。』
――――――――――――。
都内のショッピングモール。
この日、戌亥とこ、アンジュ・カトリーナ・リゼ・エルエスタは戌亥のソロライブ成功を祝して、さんばかでショッピングを楽しんでいた。
「ンジュはこれが似合うんとちゃう?」
「こっちも良いと思うんだけどなー」
「もぉー!! 私の服選びはいいよ! 今日は戌亥のライブ成功のお祝いでしょ!」
さんばかの三人は和気あいあいと話していた。
「そういえば、【にじさんじ決闘王】のイベント告知見た?」
「あー、見た見た。あれでしょ? ロボットを倒したら星10個貰えるヤツ。星集めないとなぁ……」
「私はちょこちょこ勝っているから、あと星は5個かな」
「早くない!? 私あと10個必要なんだけど!!」
「とこちゃんは星何個持ってるの?」
「ウチ? ウチは3個のままやで」
「「えぇ!?」」
「うるさwww」
「戦ってないの?」
「だって、ライブで忙しかったし、それにデュエルには興味もありゃへんし」
「そ、それはそうだけどさぁ」
「それより、ィゼ、ンジュ。お腹減った、ご飯食べへん?」
リゼは腕時計で時間を確認すると、時刻はすでに12時を過ぎていた。
「あ、もうこんな時間か……とこちゃんはお昼、何食べたい?」
「リ、リゼ……私はパスタ食べたい」
「ダメ。今日はとこちゃんのお祝いなんだから」
「そうやな……なら、パスタにしようか」
「いにゅいぃぃぃぃ!!」
三人は他愛もない話をしながら、フードコートへ向かうと、戌亥が何かを察知したのか、足を止めた。
「とこちゃん?」
「こないな所で奇遇やね」
「「?」」
誰もいないところに戌亥が話しかける。それを見ていたリゼとアンジュは首をかしげる。
(え? ア。アンジュ! とこちゃんが独り言しゃべりだしたんだけど!!)
(リゼじゃないんだから、ブツブツ独り言なんて言わないよ)
(はぁー!? 今の発言、ライン越えだなぁ!!)
「あれー? バレちゃった?」
先ほどまで誰もいなかった所にいつの間にかジョー・力一が立っていた。
「「!?」」
「はーい、ジョー児。さんばかの三人、この前のライブ良かったよ」
「り、力一さん!?」
「いつの間に!?」
「…………」
「実はリゼちゃんに渡したいものがあってね」
力一がポケットから二枚のカードを取り出した。
「わ、私にカードですか?」
「そうそう。このカード、リゼちゃんに似合いそうだな。と思って」
「へぇー、良かったじゃん、リゼ」
「い、良いんですか?」
「もちろん! 貰ってよ」
力一がリゼに手渡そうとした瞬間、戌亥が力一の腕を掴んだ。
「…………どうしたのかな?」
「力一はん。そんな物騒なモノ、ィゼに渡さんといて貰います?」
「と、とこちゃん」
「物騒とは心外だなぁー」
「さっきからアンタのこと見ておったけど、地獄の瘴気に似た禍々しいオーラが見えるねん。特にその二枚のカードからな」
「あー…………まずった。そういやことちゃんは地獄のケロべロスなんだっけ……失敗したなぁ」
力一は愛想笑いを浮かべながら頭を掻いた。
「い、戌亥……?」
「どうしたの……とこちゃん?」
「ィゼとンジュはウチの後ろに。あれは力一はんやけど、力一はんじゃあらへん」
「そんなことを言わないでよ……おっさん、泣いちゃうぞ?」
「目的はなんや?」
「目的も何も……俺はただ、リゼちゃんにこのカードを渡したかっただけなのに」
「そんな禍々しいもんを?」
「あー、もう埒が明かないな。仕方ない」
力一はデュエルディスクを腕にはめて、構えた。
「力づくでいくとするか」
(……それこそ物理的ならウチが圧倒的に有利やが……向こうさんの狙いはィゼ。下手に動けへん。それならいっそ……)
「ウチがデュエルで勝ったら大人しく退いてくれるん?」
「それは約束するよ」
「…………ほな、手加減はしないで」
戌亥もデュエルディスクを取り出し、構えた。
「「
「先攻後攻は?」
「とこちゃんの好きで構わないよ」
「ほな、先攻を頂きます。ウチは手札から永続魔法【獄炎門の開門】を発動」
【獄炎門の開門】
永続魔法
〇このカードの発動時の効果処理として、【獄炎獣】モンスター一体をデッキから手札に加える。
〇一ターン一度、フィールドの【獄炎獣】モンスターが破壊された時、発動できる。自分の墓地から【獄炎獣】モンスター一体を手札に加える。
「ウチは【地獄獣の開門】の効果処理でデッキから【
戌亥の目の前に炎をまとった大型の犬が現れた。
【獄炎獣 ハウンド】
レベル4/闇属性/獣族/攻1900/守0
〇このカードを召喚したターンのエンドフェイズ時、このカードを破壊する。
〇このカードが墓地へ送られた時、デッキからこのカード以外の【獄炎獣】モンスター一体を手札に加える。
「さらにウチは永続魔法【獄炎獣の柱】を発動」
【獄炎獣の柱】
永続魔法
〇一ターン一度、手札を一枚墓地に送るとこで発動することができる。墓地のレベル2以下の【獄炎獣】モンスターを一体特殊召喚する。
〇一ターン一度、フィールドの【獄炎獣】モンスターが破壊された時、デッキからカードを一枚ドローする。
「ウチはさらに手札から【獄炎獣 ファルコン】の効果を発動」
【獄炎獣 ファルコン】
レベル2/チューナー/闇属性/鳥獣族/攻0/守1200
〇デッキから【獄炎獣】モンスターを墓地に送ることで、このカードを特殊召喚することができる。
「デッキから【獄炎獣 ガゼル】を墓地に送ることで、ファルコンを特殊召喚。そして、手札から【獄炎獣の輪廻】を発動」
【獄炎獣の輪廻】
魔法
〇フィールドの【獄炎獣】モンスターを一体破壊することで発動することができる。デッキから名前の破壊したモンスターとは異なる【獄炎獣】モンスター一体特殊召喚する。
〇墓地のこのカードをゲームから除外することで、墓地の【獄炎獣】モンスターを一体手札に加える。
「ウチは【獄炎獣 ハウンド】を破壊して、デッキから【獄炎獣 フォックス】を特殊召喚」
【獄炎獣 フォックス】
レベル3/闇属性/獣族/攻1600/守0
〇フィールドの【獄炎獣】モンスターを破壊することで、発動することができる。墓地のこのカードを特殊召喚することができる。
「【獄炎獣 ハウンド】、【獄炎獣の開門】、【獄炎獣の柱】の効果を発動。【獄炎獣の柱】の効果でカードを一枚ドロー。【獄炎獣の開門】の効果で【獄炎獣 ガゼル】を手札に加える。【獄炎獣 ハウンド】の効果で【獄炎獣 ラクーン】を手札に加える。自分フィールドに【獄炎獣】モンスターが二体以上、いるんで【獄炎獣 ラクーン】を特殊召喚」
【獄炎獣 ラクーン】
レベル3/闇属性/獣族/攻0/守1700
〇自分フィールド上に【獄炎獣】と名のついたモンスターが二体以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
「ウチはレベル3【獄炎獣 ラクーン】にレベル2【獄炎獣 ファルコン】をチューニング。シンクロ召喚。レベル5、【獄炎獣 レオン】」
【獄炎獣 レオン】
レベル5/シンクロ/闇属性/獣族/攻2500/守0
【獄炎獣】チューナー+チューナー以外の【獄炎獣】モンスター
〇フィールドの【獄炎獣】モンスターが破壊された時、手札の【獄炎獣】モンスターを一体特殊召喚する。
〇一ターン一度、フィールドの【獄炎獣】モンスターを破壊することで、発動することができる。相手のモンスターを一体破壊する。
「ウチは【獄炎獣の柱】の効果を発動。手札を一枚墓地に送ることで、墓地の【獄炎獣 ファルコン】を特殊召喚。ウチはレベル3【獄炎獣 フォックス】にレベル2【獄炎獣 ファルコン】でチューニング。シンクロ召喚。レベル5、【獄炎獣 フェニックス】」
【獄炎獣 フェニックス】
レベル5/シンクロ/チューナー/闇属性/鳥獣族/攻2400/守0
【獄炎獣】チューナー+チューナー以外の【獄炎獣】モンスター
〇シンクロ召喚に成功した時、墓地のレベル4以下の【獄炎獣】モンスターを三枚まで手札に加えることができる。
「フェニックスの効果で墓地の【獄炎獣 ハウンド】、【獄炎獣 ラクーン】、【獄炎獣 フォックス】を手札に加える。ウチはレベル5【獄炎獣 レオン】にレベル5【獄炎獣 フェニックス】をチューニング。アクセルシンクロ! レベル10【獄炎獣 オルトロス】」
【獄炎獣 オルトロス】
レベル10/シンクロ/闇属性/獣族/攻3500/守0
【獄炎獣】シンクロチューナー+チューナー以外の【獄炎獣】シンクロモンスター
〇一ターン一度、自分フィールド・手札の【獄炎獣】モンスター一体を破壊し、フィールドのカード二枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手のターンにも発動することができる。
「ウチはこれでターンエンド」
「俺のターン、ドロー。ではでは、手始めにプレゼント差し上げましょう。手札から【成金ゴブリン】を発動。デッキからカードを一枚ドローする代わりにとこちゃんのライフを1000回復」
戌亥とこLP:4000→5000
「そして、手札の【
【狂化師-スカル・ジャグラー】
レベル4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1000
〇自分のLPが相手より低い場合、発動することができる。このカードを特殊召喚することができる。
〇一ターン一度、500LP払うことでデッキから【狂化師】モンスターを一体、手札に加える。
「スカル・ジャグラーを特殊召喚。そして、効果発動。ライフを500払い、デッキから【狂化師-シャドウ・バニー】を手札に加える」
ジョー・力一LP:4000→3500
「【狂化師-シャドウ・バニー】を通常召喚」
【狂化師-シャドウ・バニー】
レベル4/闇属性/悪魔族/攻1100/守1800
〇自分のLPが相手より低い場合、発動することができる。デッキから【狂化師】モンスターを一体特殊召喚することができる。
「【狂化師-シャドウ・バニー】の効果を発動。デッキから【狂化師-デーモン・テイマー】を特殊召喚!!」
【狂化師-デーモン・テイマー】
レベル5/闇属性/悪魔族/攻2000/守1200
〇自分のLPが相手より低い場合、発動することができる。相手フィールドのモンスター一体を墓地に送る。
「ほな、デーモン・テイマーが召喚された時に【獄炎獣 オルトロス】の効果を発動や! 手札の【獄炎獣 ハウンド】と【狂化師-デーモン・テイマー】と【狂化師-シャドウ・バニー】を破壊!!」
戌亥の手札が一枚燃えると、その炎が増加し、オルトロスの双頭が吠える。咆哮の衝撃と炎が交わり、力一のモンスター二体を破壊した。
「この瞬間、【獄炎獣 ハウンド】【獄炎獣の開門】【獄炎獣の柱】の効果を発動! 【獄炎獣の柱】の効果でカードを一枚ドロー。【獄炎獣の開門】の効果で墓地の【獄炎獣 ガゼル】を手札に。【獄炎獣 ハウンド】の効果でデッキから【獄炎獣 バッファロー】を手札に加える」
「中々やるねぇ……! 【狂化師-フレイム・マリオネット】の効果を発動!」
【狂化師-フレイム・マリオネット】
レベル4/闇属性/悪魔族/攻1000/守1000
〇一ターン一度、自分のLPが相手より低い場合、発動することができる。手札のこのカードを墓地に送ることで、墓地の【狂化師】モンスター一体を特殊召喚する。
「墓地の【狂化師-シャドウ・バニー】を特殊召喚! そして、もう一度【狂化師-シャドウ・バニー】の効果を発動!! 【狂化師-ジョーカー・ディーラー】を特殊召喚」
【狂化師-ジョーカー・ディーラー】
レベル4/闇属性/悪魔族/攻1300/守1800
〇自分のLPが相手より低い場合、発動することができる。手札を全て墓地に送ることで、デッキからカードを三枚ドローする。
「【狂化師-ジョーカー・ディーラー】の効果で手札を墓地に送り、三枚ドロー。よし、【狂化師-スカル・ジャグラー】【狂化師-シャドウ・バニー】【狂化師-ジョーカー・ディーラー】の三体でリンク召喚! 現れよ、リンク3。【狂化師-クラウン・キマイラ】!!」
【狂化師-クラウン・キマイラ】
リンク3/闇属性/悪魔族/攻2600/↖↓↗
効果モンスター二体以上
〇このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のターン中、自分LPと相手LPの差の分だけ相手モンスターの攻撃力を下げる。
〇自分の墓地の【狂化師】モンスター一枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
「【狂化師-クラウン・キマイラ】の効果で俺ととこちゃんのライフの差、1500ポイント分モンスターの攻撃力を下げる」
獄炎獣 オルトロス 攻撃力:3500→2000
「さらに【狂化師-クラウン・キマイラ】の効果で墓地の【狂化師-フレイム・マリオネット】を手札に加える。……さてと、このデュエルもさっさと終わらしちゃいますか! 俺は手札から【
力一がカードをデュエルディスクにセットした。するとデュエルディスクから警告音が響き渡った。
『エラー。エラー。不正なプログラムを検出しました。不正なプログラムを検出しました。今すぐにプログラムの消去を――――――プログラムを強制インストール。―――――――プログラムのインストール完了。プログラム【Unknown】を起動します。』
警告音が鳴り止むと同時に力一と戌亥の周辺に特殊な空間が発生した。空間は力一と戌亥。そして、リゼとアンジュを包み込むように広がった。
「え、え、え? 何ここ?」
「…………とこちゃん」
「やっぱり、アカンカードやったな」
「まぁ、それは否定しないけど、物は使いようだよ。【UnknownCode-リンク・オーバー-】の効果で墓地のモンスターを5体をゲームから除外することで、リンク召喚! その雷は大地を砕き、その嵐は天空を破壊する! 魔水晶より復活せよ! 【魔水晶の雷嵐龍 クリスタル・ノヴァ】!!」
デュエルフィールド上空の雲が暗くなり、雷鳴が轟く。尊の前に巨大な水晶が現れると、天空から雷が水晶に落ちる。すると水晶は雷を纏い、亀裂が入る。亀裂の奥から翡翠色の鋭い眼光が戌亥を睨みつける。徐々に亀裂が大きくなり、水晶が粉々になると、そこから水晶を身にまとった龍が現れた。水晶の龍が咆哮を上げると、猛烈は突風が巻き起こり、無数の雷が雨のように落ちる。
「……なんつう……禍々しいカードや」
「バトル! クリスタル・ノヴァで【獄炎獣 オルトロス】に攻撃! 【怒れる雷の裁き】!!」
オルトロスが口から炎を漏らしながら、クリスタル・ノヴァに向かって飛び掛かる。クリスタル・ノヴァは翼に雷が蓄積され、禍々しく輝く翼でオルトロスを引き裂いた。
「くぅぅ!!」
戌亥とこLP:5000→4000
「続けて、クラウン・キマイラでダイレクトアタック!!」
「くぅぅぅぅぅ!!」
戌亥とこLP:4000→1400
「俺はカードを一枚伏せてターンエンド。さぁ、この盤面をどうひっくり返す!!」
「はぁ……ウチのターン、ドロー。ウチは墓地の【獄炎獣の輪廻】の効果を発動。このカードをゲームから除外することで、墓地の【獄炎獣 ガゼル】を手札に加え、効果発動」
(……クリスタル・ノヴァの効果で止められるが……攻撃力はそこまで上がらないし……大型モンスター先で使うか)
「…………通すよ」
【獄炎獣 ガゼル】
レベル2/チューナー/闇属性/獣族/攻1300/守0
〇自分フィールドにモンスターが存在しない時、このカードを特殊召喚することができる。
「【獄炎獣 ガゼル】を特殊召喚。さらに【獄炎獣 ハウンド】を召喚。そして、【獄炎獣 ラクーン】を特殊召喚。【獄炎獣の柱】の効果を発動、手札を一枚墓地に送ることで、墓地の【獄炎獣 ファルコン】を特殊召喚。墓地に送られた【獄炎獣 バッファロー】の効果を発動」
【獄炎獣 バッファロー】
レベル4/闇属性/獣族/攻2000/守0
〇このカードが【獄炎獣】カードによって墓地に送られた時、発動することができる。デッキから【獄炎獣】魔法・罠カードを手札に加える。
「ウチは【獄炎獣の覚醒】を手札に加える。ウチはレベル3【獄炎獣 ラクーン】に【獄炎獣 ファルコン】でチューニング。シンクロ召喚。レベル5【獄炎獣 ユニコーン】」
【獄炎獣 ユニコーン】
レベル5/シンクロ/闇属性/獣族/攻0/守2300
【獄炎獣】チューナー+チューナー以外の【獄炎獣】モンスター
〇シンクロ召喚に成功した時、デッキからレベル2以下の【獄炎獣】モンスターを一体特殊召喚する。。
「【獄炎獣 ユニコーン】の効果でデッキから【獄炎獣 ラット】を特殊召喚」
【獄炎獣 ラット】
レベル1/闇属性/獣族/攻0/守0
〇一ターン一度、フィールドの【獄炎獣】モンスターを破壊することで、デッキからレベルの異なる【獄炎獣】モンスター一体を特殊召喚する。
「【獄炎獣 ラット】の効果で【獄炎獣 ハウンド】を破壊することで【獄炎獣 キャット】を特殊召喚」
【獄炎獣 キャット】
レベル1/チューナー/闇属性/獣族/攻1000/守0
〇フィールドの【獄炎獣】モンスター一体を破壊することで、このカードのレベルを2~4にすることができる。
「この瞬間、【獄炎獣 ハウンド】【獄炎獣の開門】【獄炎獣の柱】の効果を発動。 【獄炎獣の柱】の効果でカードを一枚ドロー。【獄炎獣の開門】の効果で墓地の【獄炎獣 バッファロー】を手札に。【獄炎獣 ハウンド】の効果でデッキから二体目の【獄炎獣 ファルコン】を手札に加える。ウチはレベル1【獄炎獣 ラット】に【獄炎獣 キャット】をチューニング。レベル2【獄炎獣 ジャッカル】」
【獄炎獣 ジャッカル】
レベル2/シンクロ/チューナー/闇属性/獣族/攻1400/守0
〇シンクロ召喚に成功した時、墓地の【獄炎獣】カードを手札に加える。
「ウチは【獄炎獣 ジャッカル】の効果で【獄炎獣 ラクーン】を手札に加える。さらに手札から【獄炎獣の覚醒】」
【獄炎獣の覚醒】
魔法
〇墓地の【獄炎獣】シンクロモンスターを一体特殊召喚する。
〇墓地のこのカードをゲームから除外することで、墓地の【獄炎獣】モンスターを一体手札に加える。
「墓地の【獄炎獣 レオン】を特殊召喚。ウチはレベル5【獄炎獣 ユニコーン】とレベル5【獄炎獣 レオン】にレベル2【獄炎獣 ジャッカル】をチューニング。地獄の番犬よ。地獄の門より獄炎と共に現れよ!! デルタアクセルシンクロ! レベル12【獄炎獣 ケルベロス】!!」
【獄炎獣 ケルベロス】
レベル12/シンクロ/闇属性/獣族/攻4000/守0
【獄炎獣】シンクロチューナー+チューナー以外の【獄炎獣】シンクロモンスター二体以上
〇このカードの攻撃力は自分の墓地の【獄炎獣】モンスターの数×500アップする。
〇フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
〇一ターン一度、自分フィールド・手札の【獄炎獣】モンスター一体を破壊し、フィールドのカード三枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手のターンにも発動することができる。
「【獄炎獣 ケルベロス】の効果で攻撃力をアップ!」
獄炎獣 ケルベロス 攻撃力:4000→8500
「バトル! 【獄炎獣 ケルベロス】で【魔水晶の雷嵐龍 クリスタル・ノヴァ】に攻撃!!」
「これは驚いた…………こちらの発動タイミングをミスったのは認めるが、純粋なパワーでクリスタル・ノヴァを倒そうとするとは! でも、甘ちゃんだよ! 伏せカード発動! 速攻魔法【UnknownCode-リンク・オーバーロード-】を発動!!」
「っ!?」
【UnknownCode-リンク・オーバーロード-】
速攻魔法
フィールドのリンク5【Unknown】モンスター一体を選択して発動することができる。そのモンスターを墓地に送ることで、EXデッキから同じ属性・種族でリンクマーカーの数が一つ多い【Unknown】モンスターをリンク召喚扱いで特殊召喚することができる。
「俺は【魔水晶の雷嵐龍 クリスタル・ノヴァ】を墓地に送ることで、リンク召喚!! 次元を超えた集いし魂が今、交わり、究極の龍へと昇華する! 究極を超えた究極! 【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】!!」
クリスタル・ノヴァが再び、水晶に包まれるとその上からダイヤモンドが上書きするように全身を包み込んだ。ダイヤモンドに亀裂が入り、粉々に砕かれると、そこにはダイヤモンドで出来た巨大な龍が現れた。ダイヤモンドの龍が咆哮を上げると、砕かれたダイヤモンドが飛び散り、眩い結晶が雪のように舞い散った。
【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】
リンク6/風属性/ドラゴン族/攻4000/←↙↓↖→↑
名前の異なる効果モンスター5体以上
このカード名はルール上【Unknown】カードしても扱う。
〇一ターン一度、以下の効果から一つを選択して発動できる。この効果は相手ターンにも発動することができる。
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
〇このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
〇このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない。
「さぁ、とこちゃん! 君のモンスターで俺の【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】を攻撃するかい?」
「くっ……。ウチはこれでターンエンド」
「では、ラストターンだね。ドロー……………さぁ、バトル! 【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】で【獄炎獣 ケルベロス】に攻撃!! この瞬間、【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】の効果発動! 【獄炎獣 ケルベロス】の攻撃力分アップする。【ダイヤモンド・ミラージュ】!!」
ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン 攻撃力分:4000→12500
ダイヤモンドの龍が翼を広げ、咆哮を上げる。周囲に舞い散っていた結晶が光だし、龍の頭上に集約されていく。光はレーザーとなって放たれた。光のレーザーはケルベロスを包み込み、ケルベロスは跡形もなく消滅した。
「くっ!? うわぁぁぁl」
戌亥とこLP:1400→0
「とこちゃん!!」
「戌亥!!」
倒れた戌亥にリゼとアンジュが近寄った。戌亥は気を失って眠っていた。
「いやー、強かった! さすがとこちゃん!! 俺も切り札を使うとは思わなかったよ!」
力一は嬉しそうに拍手をした。
「力一さん! どうして!」
「あれ? とこちゃんの反応から社長とかとグルかと思ったんだけど、違ったみたい。……うーん……どうしようかな…………そうだ」
ワザとらしく手をポンと叩き、指パッチンをすると急にリゼとアンジュの様子が変貌した。
「あ、あれ? ……急に眠くなってきた……」
「い、戌亥をたすけ……ない……と」
リゼとアンジュはその場で倒れ込んで眠ってしまった。
「上手くいったみたいだね。……さてと……」
デュエルディスクを外すとポケットから先ほどリゼに渡そうとしたカードを取り出して、戌亥の方を見た。
「当初は皇女にカードを渡す予定だったけど……ちょっとこっちも興味があるな」
力一は二枚のカードを眠っている戌亥に握らせた。
オリカ紹介
【獄炎獣(ヘル・フレイム)】
地獄と動物をモチーフにしたデッキ
破壊された時にトリガーとなり、展開していくシンクロ主体のデッキ。
破壊され、墓地にいればいるほどエースであるケルベロスの力が増す。
【狂化師(クレイジーワイズ)】
ピエロと悪魔をモチーフにしたデッキ
自分のライフが低い時じゃないと効果が発動できないトリッキーなデッキであるため、ライフ管理が重要になっていく。
【UnknownCode-リンク・オーバーロード-】
【Unknown】カードを真の姿に変えるカード。所有者が誰でも使えるわけではなく、適合している者にか扱うことができない。
【ダイヤモンドダスト・ブレイザー・ドラゴン】
【魔水晶の雷嵐龍 クリスタル・ノヴァ】の真の姿。その姿は【コズミック・ブレイザー・ドラゴン】や【クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン】に似ているが関連性は不明。
圧倒的な防御力と攻撃力を兼ね備えている隙の無いモンスター。