ゆっくり書きながら進めていきますので、気長にお待ちください。
行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。
このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
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ショッピングモール内のとある店舗。
加賀美インダストリアルの直営店。
葛葉、笹木、リゼ、アンジュは直営店に着き、店員に事情を話すと、奥の部屋に案内され、部屋に進む。
そこは薄暗く、たくさんのモニターが並んでいた。薄暗い部屋にはにじさんじライバー兼ハッカーの黛が椅子に座りながら軽快にキーボードを操作していた。
「どーも。皆、来たみたいだね」
黛は座りながら椅子を回転させ、皆の方を向いた。
「大体は通話越しに聞いてたから状況は知ってるよ。たぶん、この中だと一番、状況を理解していると思うし」
「それは良いんだが……社長がッ!」
「それは大丈夫」
黛が扉の方を指差すと扉が開かれ、加賀美がやってきた。
「皆さん。お待たせしました」
「社長!!」
「すみません……お待たせいたしました。相手がえげつないデッキを使ってきたので……召喚獣教導に……サンダードラゴン……オルフェゴール……エルドリッチ……閃刀姫……どれもこれもガチデッキでした」
額に付いていた汗を拭いながら椅子に座る。
「ハヤトさん、お疲れ様。……早速、俺の方から説明を」
「いえ、その前に……どうぞ、お入りください」
加賀美の案内と共に部屋にやってきたのは舞元啓介だった。
「舞元さん!?」
「うぃーっす。皆、揃っているみたいだな」
「実は先ほどのデュエルも舞元さんがほとんどの敵を倒してくださったんですよ」
「なんか大変そうだったからね」
舞元はドカッと座るとペットボトルのキャップを外し、豪快に飲む。
「ッハー!! ……さて、俺も色々聞いていいかな?」
「そうだね。そろそろ話そうか」
黛は【Unknown】カードのことを話した。
【Unknown】カードの危険性。所有者が誰か。その裏でジョー・力一が動いていること。ジョー・力一の後ろにいちから本社が関わっていること。自分たちを排除しようとアンドロイドが徘徊していること。
「……以上が今の現状かな。皇女殿下の話を聞くとおそらく戌亥とこさんも【Unknown】カードの所有者になったかと推測されるね」
「そんな……とこちゃんが……」
「…………戌亥は力一に負けて連れ去られたのか……アイツ……最近、様子がおかしいと思ったら裏でそんなことやっていたのか」
「叶ッ……」
座っていた葛葉は勢い良く立ち上がった。その拍子で椅子が倒れた。
「葛葉」
「舞元さん。なんすか?」
「冷静になれ……叶君の所に行ったって負けるだけだぞ?」
「じゃあ、ここで呑気にしてろと!!」
「葛葉さん! 落ち着いて下さい! 今は対策を考えましょう」
「そうだよ。ハヤトさんの言う通りだよ」
「さっさとあの野郎をぶっ飛ばす!!」
「しゃあーないか」
舞元も立ち上がるとデュエルディスクを構えた。
「一人で突っ走るのは勝手だが…………突っ走るなら、それなりの力がないとな」
「別にいいっすよ」
葛葉もデュエルディスクを構えた。
「これ止めた方が良いのでは……?」
「いや、舞元さんにも考えがあると思うし、葛葉には一回、頭を冷やしてもらわないと」
「ア、アンジュ。これどうしよう」
「うーん……私たちはどうすることも出来ないしなぁ……てか、超展開に頭が追い付いていない」
「「
「先攻はいかせってもらうっすよ! 俺のターン! 【ヴァンパイア・ビースト】を召喚!」
【ヴァンパイア・ビースト】
レベル4/闇属性/アンデット族/攻1600/0
〇このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから【ヴァンパイア】魔法・罠カードを一枚手札に加える。
「俺は【ヴァンパイアの領域】を手札に加え、そのままは発動! ライフを500払い、【ヴァンパイア・ケンプファー】を追加召喚!」
葛葉LP:4000→3500
【ヴァンパイア・ケンプファー】
レベル4/闇属性/アンデット族/攻1800/1300
〇一ターンに一度、手札を一枚墓地に送ることで発動することができる。墓地に送ったカードの種類(モンスター・魔法・罠)と同じカードの種類を互いのデッキから墓地に送ることできる。
〇このカードを素材としてX召喚した【ヴァンパイア】モンスターは以下の効果を得る。
●このX召喚に成功した場合に発動する。このカードの攻撃力は1000アップする。
「俺は手札の【ヴァンパイア・ヘルツォーク】を墓地に送り、効果を発動! 互いのデッキからモンスターカードを墓地に送る。俺は【ヴァンパイア・リッター】を墓地に送る」
「俺は【召喚僧サモンプリースト】を墓地に送る。自分の墓地肥やしは構わないが、相手にアドバンテージを与えるのはどうかと思うぞ?」
「うるさいっすよ。俺は【ヴァンパイア・ビースト】と【ヴァンパイア・ケンプファー】でエクシーズ召喚! ランク4【ヴァンパイア・ズィーガー】!!」
【ヴァンパイア・ズィーガー】
ランク4/闇属性/アンデット族/攻2000/守1600
【ヴァンパイア】モンスター×2
〇このカードのX素材を一つ取り除き、発動することができる。墓地のレベル5以上の【ヴァンパイア】モンスターを特殊召喚する。
「【ヴァンパイア・ケンプファー】の効果で【ヴァンパイア・ズィーガー】の攻撃力を上げる!」
ヴァンパイア・ズィーガー 攻撃力:2000→3000
「【ヴァンパイア・ズィーガー】の効果発動! エクシーズ素材を取り除き、墓地の【ヴァンパイア・ヘルツォーク】を特殊召喚!」
【ヴァンパイア・ヘルツォーク】
レベル8/闇属性/アンデット族/攻3000/1500
〇一ターン一度、、手札の【ヴァンパイア】モンスターを墓地に送ることで、墓地に送った【ヴァンパイア】モンスターよりレベルの低い【ヴァンパイア】モンスター一体を自分の墓地から特殊召喚する。
「まだまだいきますよ! 【ヴァンパイア・ヘルツォーク】の効果発動! 手札の【ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア】を墓地に送り、墓地の【ヴァンパイア・リッター】を特殊召喚!」
【ヴァンパイア・リッター】
レベル5/闇属性/アンデット族/攻2400/1700
〇墓地に存在するこのカードが【ヴァンパイア】カードの効果で特殊召喚した時、ライフを1000回復する。
〇一ターン一度、フィールドのモンスターを一体選択し発動することができる。そのモンスターをエンドフェイズ時までレベルを5にして【ヴァンパイア】として扱うことができる。
「【ヴァンパイア・リッター】の効果でライフを回復!」
葛葉LP:3500→4500
「俺はこれでターンエンド。さっさと舞元さんを倒して、叶の所に行かせてもらいます!」
「そう焦るなよ。俺のターン、ドロー! 俺は手札から【
【B11-ドリームクラブ】
永続魔法
〇このカードの発動時の効果処理として、デッキからレベル4以下の炎属性・戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。
〇一ターン一度、自分のターン中に自分がダメージを受けた時、デッキから【B11】モンスターを手札に加えることができる。
「俺は【B11-バーニング・ジョッキー】を手札に加え、そのまま召喚!」
【B11-バーニング・ジョッキー】
レベル4/炎属性/戦士族/攻1800/100
〇一ターン一度、自分がダメージを受けた時に発動することができる。手札の【B11】モンスターを一体特殊召喚する。
「続けて、俺は手札の【B11-ラガーマン】の効果発動!」
【B11-バーニング・ラガーマン】
レベル4/炎属性/戦士族/攻1800/100
〇フィールドに【B11】モンスターが存在する時、手札のこのカードを特殊召喚することができる。その後、自分は500ポイントダメージを受ける。
「俺は【B11-バーニング・ラガーマン】を特殊召喚! 効果でダメージを受ける」
舞元啓介LP:4000→3500
「この瞬間、【B11-ドリームクラブ】と【B11-バーニング・ジョッキー】、手札の【B11-バーニング・ジャンシ】の効果発動! ドリームクラブの効果でデッキから【B11-バーニング・バッター】を手札に加える。バーニング・ジョッキーの効果でさっき手札に加えた【B11-バーニング・バッター】を特殊召喚! そして、手札の【B11-バーニング・ジャンシ】を特殊召喚!」
【B11-バーニング・バッター】
レベル4/炎属性/戦士族/攻1600/100
〇一ターン一度、相手の攻撃表示のモンスターを一体破壊することができる。その後、自分は500ポイントダメージを受ける。
【B11-バーニング・ジャンシ】
レベル4/炎属性/戦士族/攻1000/100
〇自分がダメージを受けた時、発動することができる。手札のこのカードを特殊召喚することができる。
「俺は【B11-バーニング・ジョッキー】、【B11-バーニング・ジャンシ】、【B11-バーニング・ラガーマン】でリンク召喚! 召喚条件は【B11】モンスター三体! 燃え上れ!! 【B11-バーニング・レスラー】!!」
【B11-バーニング・レスラー】
リンク3/炎属性/戦士族/攻2500/↙↑↘
【B11】モンスター三体
〇一ターン一度、自分がダメージを受けた時、発動することができる。相手のモンスターを一体破壊する。
〇このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのリンク先の自分のモンスター一体を破壊できる
舞元の両端に火柱が昇ると、舞元の背後から巨漢が飛んできた。綺麗に一回して着地すると火柱が爆ぜ、火の粉が舞う。巨漢は身体中に炎を纏っていた。
「俺はバーニング・バッターの効果で【ヴァンパイア・ヘルツォーク】を破壊! その後、500ダメージを受ける! ダメージを受けた瞬間、【B11-バーニング・レスラー】の効果発動! 【ヴァンパイア・ズィーガー】を破壊! バトル! 【B11-バーニング・レスラー】で【ヴァンパイア・リッター】に攻撃! 【ダイナマイト・ラリアット】!!」
バーニング・レスラーがヴァンパイア・リッターに向かって走る。ヴァンパイア・リッターは剣を構えるが、バーニング・レスラーはヴァンパイア・リッターを横を通り過ぎた。バーニング・レスラーはいつの間にか現れたロープに身体を沈め、ロープの反動で勢いよくヴァンパイア・リッターに飛び掛かる。ヴァンパイア・リッターが振り向くと同時にバーニング・レスラーの腕がヴァンパイア・リッターの首を捉え、反動の勢いを利用して地面に叩きつける。
綺麗なラリアットを喰らったヴァンパイア・リッターはリングで悶え、そのまま爆散した。
舞元啓介LP:3500→3000
葛葉LP:4500→4400
「くっ……! 俺のモンスターが!」
「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
「…………俺のターン、ドロー……くっ」
「お? いいカードが引けなかったようだな」
「うるさい! 俺は【ヴァンパイア・プリンツェッシン】をリリース無しで召喚! プリンツェッシンの効果発動! 魔法カードを宣言し、デッキから【ヴァンパイアの鮮血】を墓地に送る」
「俺は……なんでも良いか。【戦士の生還】を墓地に送る」
「さらに墓地の【ヴァンパイアの鮮血】の効果発動! このカードをゲームから除外することで、【ヴァンパイア・リューグナー】を手札に加える。【ヴァンパイアの領域】の効果でライフを500払うことで【ヴァンパイア・リューグナー】を召喚!」
葛葉LP:4400→3900
「俺は【ヴァンパイア・リューグナー】の効果は使わずに手札から【ヴァンパイア・デザイア】を発動! 【ヴァンパイア・リューグナー】を墓地に送ることで【ヴァンパイア・リッター】を特殊召喚! 【ヴァンパイア・リッター】の効果でライフを回復!」
葛葉LP:3900→4900
「俺はレベル5の【ヴァンパイア・プリンツェッシン】と【ヴァンパイア・リッター】でエクシーズ召喚! ランク5【ヴァンパイア・ユングフラウ】!! 【ヴァンパイア・ユングフラウ】の効果発動! 【B11-バーニング・レスラー】のコントロールを奪う!」
「甘い! 俺はリバースカードオープン! 【B11-マネキン・ドロップキック】を発動!」
【B11-マネキン・ドロップキック】
カウンター罠
〇自分フィールドに【B11】モンスターが存在し、相手がカード効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にする。自分フィールドに【B11】リンクモンスターが存在する場合、さらに自分フィールドの【B11】モンスター一体を選び、そのモンスターはこのターン戦闘・効果では破壊されない。
「【ヴァンパイア・ユングフラウ】の効果を無効にして、このターン【B11-バーニング・レスラー】は破壊耐性を得る!!」
「くっ! まだだ! 俺は【ヴァンパイア・ユングフラウ】一体でオーバーレイ!! 【ヴァンパイア】エクシーズモンスター一体でランクアップ、エクシーズチェンジ! エクシーズ召喚! 恐怖を撒き散らし、紅の月と共に舞い降りろ!! ランク7【紅月龍 リントヴルム】!!」
紅の満月が昇ると、そこから大蛇のような赤い鱗の龍が舞い降りた。赤い龍は口から赤い吐息が漏れ、咆哮を上げる。バーニング・レスラーは赤い龍を挑発するように手招きをする。
「リントヴルムの効果を発動! エクシーズ素材を取り除き、バーニング・レスラーを墓地に送る!!」
「そうきたか!!」
バーニング・レスラーが飛び掛かるが赤い龍は口から炎を吐き出し、炎に包み込まれたバーニング・レスラーは塵となって消え去った。
「バトル! リントヴルムで【B11-バーニング・バッター】に攻撃!」
「さすがに効くなぁ!!」
舞元啓介LP:3000→1400
「俺はこれでターンエンド!」
「俺のターンだな」
「舞元さん。ここで逆転できるカードを引かないと貴方の負けですよ」
「…………いいか、葛葉。真のデュエリストの力を見せてやるよ!」
そういうと徐に舞元の右目に真っ赤な炎が灯った。右目が真っ赤に燃え上がると、それと比例するように右手も真っ赤に燃えた。
「舞元さんの右目と右手に炎が!?」
「これが俺の力だ! 真の
舞元は炎をは取った右手でカードを引いた。
「見える! このカードとこの右目があれば勝利への活路がッ!」
「何!?」
「俺は魔法カード【バーニング・オブ・リンク・フュージョン】を発動!」
【バーニング・オブ・リンク・フュージョン】
魔法
〇自分のフィールド・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、リンクモンスターを融合素材とする融合モンスター一体をEXデッキから融合召喚する。その融合モンスターが炎属性だった場合、以下の効果を得る。●このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
「俺は墓地の【B11-バーニング・レスラー】と【B11-バーニング・ジョッキー】、【B11-バーニング・ラガーマン】で融合! 融合召喚! 灼熱の炎を身に纏いし、孤高の戦士が今、リングに舞い降りた! 燃え上れ闘魂! 灼熱のマスク、【B11-バーニング・マスク】!!」
【B11-バーニング・マスク】
レベル10/炎属性/戦士族/攻3600/守1500
【B11】リンクモンスター+【B11】モンスター二体
〇フィールドのこのカードは、戦闘では破壊されず、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターの発動した効果を受けない。
〇自分がダメージを受けた時、発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
〇フィールドのこのカードを対象とする相手の効果が発動した時に発動できる。その発動を無効に互いのプレイヤーに500ポイントダメージを与える。
リングの中央に炎の渦が巻き起こると、そこに真っ赤な覆面を被った屈強なレスラーが仁王立ちしていた。
「バトル! 【B11-バーニング・マスク】で【紅月龍 リントヴルム】に攻撃! その瞬間、リバースカードオープン! 【B11-地獄の炎上マッチ】を発動!」
【B11-地獄の炎上マッチ】
罠
〇フィールドの【B11】モンスター一体を選択して発動することができる。そのモンスターの攻撃力を1000または2000アップさせる。その後、自分は上げた攻撃力分のダメージを受ける。
「俺は【B11-バーニング・マスク】の攻撃力を1000アップさせ、1000ダメージを受ける。そして、バーニング・マスクの効果でさらに1000アップ!!」
舞元啓介LP:1400→400
バーニング・マスク 攻撃力:3600→5600
「これで終いだ! 【B11-バーニング・マスク】の攻撃! 【メテオ・ハイフライフロー】!!」
リングのコーナーポストにバーニング・マスクが立ち上がり、天高く飛ぶ。天高く飛んだバーニング・マスクは身体に纏っていた炎と共に流星のように流れ落ちる。リントヴルムはバーニング・マスクを飲み込もうと口を大きく開け、迫る。バーニング・マスクとリントヴルムが交わる瞬間、バーニング・マスクの落下の衝撃をリントヴルムは受け止められることができず、そのまま地面に沈んだ。
動けないリントヴルムにバーニング・マスクがガッチリ、ホールドする。
「【バーニング・オブ・リンク・フュージョン】の効果で追加ダメージを受けてもらうぜ!」
「くそっ! ぐはぁぁ!!」
3カウントと共にゴングが響き渡る。
「また、負けた……」
「少しは落ち着いたか?」
「舞元さん、さっきの右目の炎は?」
「あれか? あれは勢いとノリでやったらできた」
「す、すげぇ……」
「確かに舞元さんのデュエルには惹かれましたが、いいですか」
デュエルが終わり、ひと段落したところで加賀美が話し出す。
「相手は強大で強敵です。単独行動はせずに一丸となって戦いましょう! 不破さんがチャイカさん達を運んでき次第、次の作戦を立てましょう!」
「舞元さん! 俺とまたデュエルしましょう! 俺、もっと強くなって叶の野郎の目を覚ませたい!」
「よっしゃ! どんどんやるか!!」
葛葉と舞元は再び、デュエルディスクを構えた。
「あのー……」
恐る恐るリゼが挙手をすると、皆の視線が集まった。
「私もアンジュもとこちゃんを救うために協力はしますが、誰が味方なのかがイマイチ分かってないので」
「あぁ。そういえば忘れてた」
黛はリゼに謝罪するとキーボードを操作し始めた。
「メンバーは俺、ハヤトさん、明那、不破君、チャイカさん、夜見、葉加瀬、それと椎名さん。あとは皇女殿下とアンジュさんを合わせると10人だね」
「今いないメンバーはどこにいるんですか?」
「不破さんは戦闘不能になった三枝さんとチャイカさんの救出。夜見さんと葉加瀬さんには別室で【Unknown】カードの解析を。そういえば……椎名さんは?」
「あー……それなんだけど」
PCを操作していた黛は気まずそうに喋った。
「笹木さんは【Unknown】カードに巻き込まれ、チャイカさんが【Unknown】カードによって重症。それを自分とモニターで見た後、一人でどっか行っちゃった」
「えぇ!? なんで止めなかったんですか!?」
「いや……なんというか……あんな椎名さん見るの初めてだったから、ついね」
「あんな椎名さん?」
「あれはマジ切れかな……?」
――――――――――――。
都内のとあるカフェ。
ジョー・力一はあるライバーと合うためにお洒落なカフェにやってきていた。
「あ、いたいた!」
力一が探していたライバーを見つけるとそこまで駆け足で向かった。
「ちょっと遅いんですけど!」
そこにいたのは鷹宮リオンだった。リオンは不貞腐れながらアイスティーを飲んでいた。
「ごめん。ごめん。ちょっと先客がいたもんでね」
「はぁ……まぁ、いいや。それで要件って?」
「実はお嬢に渡したいカードがあって」
力一が懐から二枚のカードを取り出した。
「カード? あぁ、にじさんじ決闘王の? ウチはあんまり興味がないんだけど、でびのヤツがうるさくてね」
「結構レアものだからさ、受け取ってよ」
「えぇー……まぁ、そこまで言うなら」
リオンは力一が渡そうとしたカードに差し伸べようとした瞬間。
ゴゴゴゴォォォォ。
急に突風が吹いた。リオンは差し伸べようとした手を引っ込め、風でなびく髪を抑える。
「ちょ、何、この風?」
リオンが困惑していると突風はあっという間に収まった。
「ビル風かな?」
「もぉー、髪乱れっちゃったじゃん! 力一! ちょっとお手洗い行ってくる!」
「あー、はいはい。いってらっしゃい」
リオンが速足でトイレに駆け込むと力一はため息を漏らして、椅子に座った。
(あぁーあ……タイミングが悪かったな。まぁ、お嬢が戻ってきたらこの炎の【Unknown】カードを渡すとするかな)
力一は持っていた二枚のカードを眺めいた。
「見つけたでぇ……力一……」
「っ!?」
誰かの声が聞えた瞬間、力一の全身に悪寒が走った。慌てて立ち上がり、声の方を向くと、そこには椎名唯華が力一の方に向かっていた。
「し、椎名さん……? これはこれは奇遇ですねぇ」
「なに、とぼけてんねん。あんたのせいでリーダーや笹木が酷い目にあったんやろ?」
普段の椎名には想像できない鋭い眼光と圧で力一を睨みつける。すると力一は金縛りにあったかのように身動きが取れなくなてしまった。
正確には金縛りそのものにあっていた。力一の頬に冷や汗が流れ落ちる。
霊感を持っていない力一ですら、はっきり視認できるほど椎名の周辺に無数の霊が漂っていた。力一は動けなくなった自分の身体を見ると無数の腕が力一の四肢を掴んでいた。
(これはヤバい!! もしかして……怒らせちゃマズい人を怒らせた!?)
椎名はゆっくり力一に近づく。椎名の背後にはもはや人の原型をとどめていない、不気味な怨霊が立っていた。
「あんたがどんな理由で裏でコソコソしてるか知らんけどなぁ……? あまり鬱陶しいことしてると呪い殺すで?」
オリカ紹介
「B11(バーニング・イレブン)」
舞元イレブンと今まで舞元がやってきたもの(競馬や麻雀、プロレス)などをモチーフにしたデッキ。
自分がダメージを受ければ受けるほど、展開していくデッキスタイル。
まさしく、自らが燃えることによってさらに強くなる。炎上デッキ。