行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。
このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
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にじさんじ決闘王二日目
特設スタジアム
スタジアムの通路で戌亥は柱にもたれながらモニターを眺めていた。
モニターには先ほどのイブラヒムVS不破湊のデュエルのダイジェストが映し出されていた。
「…………? そこおるんは力一はん?」
「ありゃ? バレちゃった?」
物陰からスッと力一が出てきた。
「おかしいなぁー、気配は消していたつもりなんだけど」
「確かに気配はせぇへんかったけど、こっちで分かったで」
戌亥は自分の鼻先をトンと叩いた。
それを見た力一は察して、手をポンと叩いた。
「あー、匂いか。さすがケルベロス。今度からは気配だけじゃなくて匂いも消さないとね」
「で、何のようなん?」
「おっと、そうだった。とこちゃんにこのカードを渡そうと思って」
力一は懐から二枚のカードを取り出すと、戌亥に差し出した。戌亥は不思議そうにカードを受け取った。
受け取ったカードを確認すると、表情が曇った。
「…………どういうつもりなん?」
「いやー、【ネオスティア・ヴォルケーノ-オーバーロード-】は別の人に渡そうと思ったんだけど、気が変わってね。とこちゃんに使って欲しいんだ。とこちゃんのカードと相性良いだろうし」
「それは構わへんが…………もう一枚はあの人が持ってたやん」
「いや、それがねぇ」
力一は気まずそうにしながら頬を掻いた。
「使わないから返す。って」
「はい?」
――――――――――――――――。
「さぁ、二日目最後のデュエルになります! 解説はハヤトに変わって、舞元さんにお願いしたいと思います!」
「おう! よろしくお願いします!」
「舞元さん! 次は加賀美ハヤトVS鈴原るるになりますが、いかがでしょうか?」
「そうだね……社長は奈羅とのデュエルでも見せていたけど、アドバンス召喚を軸に相手の動きを制限していくロックに近いデッキ。一方、鈴原は一枚一枚のカードパワーが強い、文字通り脳筋デッキだな。社長が暴れまわる鈴原を止めることができるかが、勝負のカギだな」
「なるほど、ありがとうございます! さぁ、両者の準備ができました! 選手入場です!」
夢追の掛け声と共に東ゲートが開くと加賀美が出てきた。加賀美は緊張しながらも真剣な眼差しでスタジアムに向かう。
「東ゲートからはこの方! 先のデュエルではEXデッキに頼らず、古来からの召喚方法であるアドバンス召喚を貫き、勝利を掴んだ! 今回も悪魔の旋律を奏でることができるのか! デスパレードのデュエリスト! 加賀美ハヤト!!」
加賀美はスタジアムに着くとデュエルディスクを構え、反対側の西ゲートを見つめる。
すると西ゲートが開き、そこから鈴原るるが出てきた。
「西ゲートからはこの方! どんなゲームでも決して諦めず、クリアを目指す! 魔界出身の美大生はただ貪欲に勝利を求む! グリード・オブ・バーサーカー! 鈴原るる!」
鈴原るるはニコニコしながらスタジアムに向かう。
スタジアムに到着するとデュエルディスクを構えると、加賀美と目が合う。
「こんにちは。加賀美さん」
「……鈴原さん。このデュエル、意地でも勝たせていただきます! そして、【Unknown】を渡していただきます」
「あ、そのことなのですが……」
「さぁ、両者準備が完了しました!」
鈴原は何か言おうとしていたが夢追のアナウンスでかき消えてしまった。
「…………デュエルしましょうか」
「? そうですね」
両者はディスクにデッキをセットした。
「「
「先攻は頂きます! 私のターン。私は【冥界の宝札】を発動し、【天帝従騎イデア】を召喚! 【天帝従騎イデア】の効果を発動します!」
「では、それにチェーンして、手札から【インフェルノ・ゾーン】を発動します」
「何!?」
【インフェルノ・ゾーン】
罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
〇相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。手札のレベル8・闇属性モンスター一体を特殊召喚する。
「鈴原るる、先攻の加賀美をいきなり妨害だ!」
「私は手札から【深淵の復讐竜】を特殊召喚します」
「くっ!! 【天帝従騎イデア】の効果で【冥帝従騎エイドス】を特殊召喚します!」
「特殊召喚した【深淵の復讐竜】の効果を発動します。【天帝従騎イデア】を墓地に送ります」
「【天帝従騎イデア】は除去されてしまいましたが…………作戦変更です。私は【冥帝従騎エイドス】の効果発動! このターン、追加でアドバンス召喚できます」
「それに合わせて、【深淵の復讐竜】の効果を発動します。自身をゲームから除外することで【冥帝従騎エイドス】を破壊します」
「それも計算済みです! 私は手札から【魔境絶唱 死の残響】を発動!」
【魔境絶唱 死の残響】
魔法
〇墓地のレベル1モンスターをゲームから除外することで、デッキからレベル1【魔境絶唱】モンスターを特殊召喚する。
「私は墓地の【天帝従騎イデア】をゲームから除外することで、デッキから【魔境絶唱 ファウスト】を特殊召喚! ファウストの効果でデッキから【魔境絶唱 ベーゼ】を特殊召喚します! 私はファウストとベーゼの二体をリリースすることで、【魔鎧帝アングマール】をアドバンス召喚!」
二体の悪魔が消滅すると、黒い鎧を身にまとった悪魔が現れた。
【魔鎧帝アングマール】
レベル8/闇属性/悪魔族/攻2800/守1000
○このカードがアドバンス召喚に成功した時、自分のデッキから魔法カード一枚を墓地に送ることで発動できる。墓地に送った魔法カードの同名カード一枚をデッキから手札に加える。
「アドバンス召喚した【魔鎧帝アングマール】と【冥界の宝札】の効果を発動します! 【冥界の宝札】の効果でデッキから二枚ドロー。【魔鎧帝アングマール】の効果でデッキから【帝王の深怨】を墓地に送り、【帝王の深怨】をデッキに加えます」
「私は手札から【帝王の深怨】を発動! 【魔境絶唱 アマデウス】を見せることで、デッキから【汎神の帝王】を手札に加え、そのまま発動します。手札の【真源の帝王】を捨てて、二枚ドローします! さらに墓地の【汎神の帝王】をゲームから除外することでデッキから【真帝王領域】を三枚見せます」
「どれでも変わりませんよね…………私は左を選択します」
「では、私は【真帝王領域】を発動します。カードを二枚伏せ、ターンエンドです」
「加賀美ハヤト! 除去されたが、上手く立て直した!」
「手札補充しながら高レベルモンスターを出してきたな」
加賀美のプレイングを見て、鈴原は微笑んでいた。
「やっぱり…………加賀美さん。強いですね。このデュエル、楽しみです。私のターン、ドローします。私は【
【挑戦者-ハギリ-】
レベル4/闇属性/戦士族/攻1900/守1500
〇手札の闇属性モンスターを墓地に送ることで発動することができる。このカードを特殊召喚する。
〇このカードをリリースすることで、ゲームから除外されているレベル8・ドラゴン族・闇属性モンスターを手札に加える。
「手札の【闇黒の魔王ディアボロス】を墓地に送り、このカードを特殊召喚します!」
黒い鎧を身にまとった剣士が現れた。黒い鎧の隙間から青い炎が出てくる。鎧の剣士からは生気を感じ取れなかった。
「ハギリの効果を発動します。このカードをリリースすることで、ゲームから除外されている【深淵の復讐竜】を手札に加えます。そして、墓地の【闇黒の魔王ディアボロス】の効果を発動します。【闇黒の魔王ディアボロス】を墓地より特殊召喚します!」
鎧の剣士が燃えると、そこから漆黒の竜が現れた。
「さらに私は【挑戦者-ヤマト-】を召喚します。ヤマトをリリースすることで、手札の【深淵の復讐竜】を特殊召喚し、【深淵の復讐竜】の効果を発動します。【魔鎧帝アングマール】を墓地に送ります」
「では、それにチェーンして【帝王の凍志】を発動します! 【魔鎧帝アングマール】はこのターン、このカード以外の効果を受けません! よって、【深淵の復讐竜】の効果を受けません」
「そうですか……なら、バトルです。【闇黒の魔王ディアボロス】で【魔鎧帝アングマール】に攻撃します」
「私はリバースカード【魔境絶唱 激昂の絶叫】を発動します!」
【魔境絶唱 激昂の絶叫】
罠
〇自分フィールドにアドバンス召喚された悪魔族モンスターが存在する時に発動することができる。そのモンスターと相手モンスター二体を選択し、破壊する。
「私は【魔鎧帝アングマール】と【深淵の復讐竜】、【闇黒の魔王ディアボロス】を選択し、破壊します! しかし、【魔鎧帝アングマール】は【帝王の凍志】の効果で効果を受けません! よって、鈴原さんのモンスター二体を破壊します!」
「加賀美ハヤト! 巧みに罠カードを使い、妨害していく!」
「これは社長が一枚上手だな」
「うーん…………それなら、メインフェイズ2に移行します。私はカードを一枚伏せ、ターンエンドです」
「私のターン、ドロー! 私は墓地の【真源の帝王】の効果を発動します! 墓地の【帝王の深怨】をゲームから除外することで、このカードをモンスター扱いで特殊召喚します! 私は【魔鎧帝アングマール】と【真源の帝王】をリリースすることで、【魔境絶唱 ショパン】をアドバンス召喚します。【魔境絶唱 ショパン】と【冥界の宝札】の効果を発動します! ショパンの効果発動! デッキから【魔境絶唱 ヨードン】を墓地に送ることで、鈴原さんの伏せカードをデッキに戻します!!」
「それに対して私は【黒龍の逆鱗】を発動します」
【黒龍の逆鱗】
罠
〇自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動することができる。相手モンスター一体を選択し、墓地に送る。その後、そのモンスターより攻撃力の低い自分の墓地の闇属性・ドラゴン族モンスター一体を特殊召喚する。
「【魔境絶唱 ショパン】を墓地に送ることで、墓地の【深淵の復讐竜】を特殊召喚します」
「くっ、本当に厄介なモンスターだ!」
「鈴原るるのフィールドにまたしても【深淵の復讐竜】が現れた!!」
「これにより、【深淵の復讐竜】の効果を発動します。【真帝王領域】を墓地に送ります」
「では、私は墓地の【魔境絶唱 ヨードン】の効果を発動します! このカードと【魔境絶唱 ショパン】をゲームから除外することで、二枚ドローします。私はカードを三枚伏せ、ターンエンドです」
「加賀美ハヤト! 鈴原るるに妨害され、何もできずにターンエンドだ!」
「互いに妨害しているせいで動くにも動けない状態になっているな……しかし、EX封じも破られ、鈴原のフィールドには【深淵の復讐竜】が存在する。その分、鈴原の方が有利かもしれんな」
「では、私のターンですね。ドロー……いいカードを引きました。私は【強欲で貪欲な壺】を発動します。デッキからカードを10枚除外することで、二枚ドローします」
「鈴原! ここでドローソースを引いた!」
「手札0だったからな、これはおいしいな」
「私は【挑戦者-セツナ-】を召喚します」
【挑戦者-セツナ-】
レベル4/闇属性/戦士族/攻1900/守1500
〇このカードが召喚に成功した時、デッキから闇属性・ドラゴン族モンスター一体を墓地に送る。
〇このカードをリリースすることで、墓地のレベル8・ドラゴン族・闇属性モンスター一体を特殊召喚する。
「セツナの効果でデッキから【不滅龍ラウラギア】を墓地に送ります。そして、セツナのもう一つの効果も使用します。このカードをリリースすることで、先ほど墓地に送った【不滅龍ラウラギア】を特殊召喚します」
【不滅龍ラウラギア】
レベル8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守1300
〇墓地のこのカードが特殊召喚した時に発動できる。デッキから闇属性・ドラゴン族モンスター一体を手札に加える。
〇このカードが墓地に送られた時に発動できる。フィールドの闇属性モンスター一体を墓地に送ることでこのカードを特殊召喚する。
鈴原のフィールドにボロボロの布のような皮膚を身にまとった灰色の龍が現れた。
灰色の龍はいたるところに穴が開いた翼を広げた。
「【不滅龍ラウラギア】の効果を発動します。デッキから【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】を手札に加えます」
「レダメですか!?」
「さらに闇属性モンスターがリリースされたことで墓地の【闇黒の魔王ディアボロス】を復活させます。私はレベル8の【不滅龍ラウラギア】と【闇黒の魔王ディアボロス】でオーバレイ。エクシーズ召喚。ランク8【
二体の龍が黒い光となって交わり、光の渦を作り出した。
光の渦からは四肢を鎖で繋がれた漆黒の龍が現れた。漆黒の龍は赤い眼光で加賀美を睨みつけると咆哮を上げた。
「【終焉より呼び覚まされし龍】の効果を発動します。X素材を一つ取り除くことで私のデッキからカードを5枚墓地に送り、加賀美さんのデッキからカードを5枚ゲームから除外します」
「くっ! インチキ効果もいい加減にしてください」
「そして、私はフィールドの【深淵の復讐竜】をゲームから除外することで【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】を特殊召喚します」
深淵の復讐竜が消滅すると、そこから黒炎と共に黒鉄で覆われた黒竜が現れた。
「【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】の効果を発動します。墓地の【不滅龍ラウラギア】を特殊召喚します。そして、再び【不滅龍ラウラギア】の効果を発動します。デッキから【混源龍レヴィオニア】を手札に加え、そのまま【混源龍レヴィオニア】の効果発動。墓地の闇属性モンスター三体をゲームから除外することで自身を特殊召喚します。【混源龍レヴィオニア】の効果発動。加賀美さんの手札を一枚、墓地に送ります」
「くっ……通します」
「さらに私は手札から【死して尚、蘇る挑戦者】を発動」
【死して尚、蘇る挑戦者】
魔法
〇自分の墓地・ゲームから除外されている【挑戦者】モンスター一体を特殊召喚する。自分フィールドにレベル8・闇属性・ドラゴン族モンスターが存在する場合、代わりにレベル8・闇属性・ドラゴン族モンスター一体を特殊召喚する。
〇自分フィールドの闇属性モンスターが効果の対象になった時に発動できる。墓地のこのカードをゲームから除外することで、その効果を無効にする。
「これにより私は【深淵の復讐竜】を特殊召喚します。【深淵の復讐竜】の効果で真ん中の伏せカードを墓地に送ります」
「タダではやられません! リバースカード【魔境絶唱 黒雷の霹靂】を発動します! 墓地の【魔境絶唱 ベーゼ】と【魔境絶唱 ファウスト】を特殊召喚します! ファウストの効果でデッキから【魔境絶唱 ヘスメタ】を特殊召喚!! ヘスメタの効果でデッキから【魔境絶唱 ヴェートーベン】をサーチします!」
「加賀美ハヤト! 負けじとモンスターを大量展開していく!」
「なるほど……では、私は墓地の【闇龍の卵】の効果を発動します」
【闇龍の卵】
レベル1/闇属性/ドラゴン族/攻0/守0
〇このカードが墓地に存在する時、発動できる。闇属性・ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む墓地の融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター一体をEXデッキから融合召喚する。
「私は【闇龍の卵】と墓地の闇属性モンスター四体で融合。融合召喚。レベル12【
スタジアム上空の亀裂が入り、空間が割れた。そこから五つの顔を持った黒龍が現れた。
【D・G・D】
レベル12/融合/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
闇属性モンスター×5
〇このカードは闇属性以外のモンスターの攻撃では破壊されず、効果を受けない。
「す、鈴原るる! 超強力なモンスターを次々と召喚していく!!」
「まだですよ。私は【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】【深淵の復讐竜】【不滅龍ラウラギア】【混源龍レヴィオニア】の四体でリンク召喚。リンク4【大罪竜王 ヨハネス】」
四体のモンスターが光に包まれると、黒い渦が鈴原の目の前に現れる。黒い渦からは鎖と拘束具によってがんじがらめにされたドラゴンが現れた。
「【大罪竜王 ヨハネス】の効果を発動します。EXデッキから【ヴァレルガトリング・ドラゴン】を墓地に送り、墓地に送った【ヴァレルガトリング・ドラゴン】の効果を発動します」
【ヴァレルガトリング・ドラゴン】
リンク4/リンク/闇属性/ドラゴン族/攻3000/←↓↑→
〇このカードは効果では破壊されない。
〇一ターンに一度、墓地のドラゴン族リンクモンスター一体をゲームから除外することで、そのモンスターのリンクマーカーの数だけ相手のカードを破壊する。
〇墓地のこのカードをゲームから除外することで、このカード以外の墓地の闇属性・ドラゴン族モンスター一体を特殊召喚する。
大罪竜王 ヨハネス 攻撃力:0→3000
「墓地の【ヴァレルガトリング・ドラゴン】をゲームから除外することで、【深淵の復讐竜】を特殊召喚します、【深淵の復讐竜】の効果発動、右側の伏せカードを墓地に送ります」
「くっ!! リバースカード【連撃の帝王】を発動します! フィールドの【魔境絶唱 ファウスト】と【魔境絶唱 ヘスメタ】をリリースして【魔境絶唱 ヴェートーベン】をアドバンス召喚! 【魔境絶唱 ヴェートーベン】と【冥界の宝札】の効果発動! ヴェートーベンの効果で【D・G・D】を墓地に送ります」
「墓地の【死して尚、蘇る挑戦者】をゲームから除外することで【魔境絶唱 ヴェートーベン】の効果を無効にします」
「っ……やはり一筋縄ではいきませんか……」
「私は墓地の【暗闇の翼竜】の効果を発動します」
【暗闇の翼竜】
レベル4/チューナー/闇属性/ドラゴン族/攻1200/守1000
〇フィールドのレベル8・闇属性・ドラゴン族モンスター一体を選択して発動できる。そのモンスターのレベルを半分にして、墓地のこのカードを特殊召喚する。
「【深淵の復讐竜】のレベルを4にして、【暗闇の翼竜】を特殊召喚します。私はレベル4【深淵の復讐竜】にレベル4【暗闇の翼竜】をチューニングします。シンクロ召喚。レベル8【魔王龍 ベエルゼ】」
「す……鈴原るる……気が付けば融合・シンクロ・エクシーズ・リンクを繰り出した」
「え、えげつねぇ」
「【Unknown】を使わずに……」
「あ、そういえば」
鈴原は何かを思い出したかのように話し出した。
「加賀美さん。申し訳ないのですが鈴原……あのカード、もう持っていませんよ」
「え?」
――――――――――――――――。
「るるはん。使わないって……」
「実はさぁ、他人のカードで強くなるのは何か違うような気がします。って言って返されたんだよ」
「えぇ……てか、あのカードに取り憑かれてて、手放すことって可能なん?」
「いや無理だね。デュエルで負けない限り、解放されないよ。だからこそ、言えるのはるるちゃんは最初からちゃんと意識があったんじゃないかな? 俺みたいに」
「……素でアレだったってこと?」
「そういうことになるね」
力一の仮説を聞いた戌亥はため息を漏らした。
「本当にチートやな」
――――――――――――――――。
「ちょ、ちょっと待ってください! 【Unknown】カードを持っていないのですか!!」
「はい。あのカードを持っていても鈴原自身が強くなるわけではないので、力一さんにお返ししました」
「か、返したって……」
「お話はここまでです。バトル。【大罪竜王 ヨハネス】で【魔境絶唱 ヴェートーベン】に攻撃」
「クソッ! 話の続きが気になるが! 喰らいます!」
加賀美ハヤトLP:4000→3800
「続けて【魔王龍 ベエルゼ】で【魔境絶唱 ベーゼ】に攻撃」
「通します」
「最期ですね。【D・G・D】でダイレクトアタック」
「まだ終わりません! 私はリバースカード【ガード・ブロック】を発動! この攻撃で発生するダメージを0にして、一枚ドローします!」
「しぶといですね……【終焉より呼び覚まされし龍】でダイレクトアタック」
「私は負けません! 手札から【バトルフェーダー】を特殊召喚!!」
「へぇ……」
「加賀美ハヤト! 鈴原るるの猛攻を防ぎ切った!!」
「やるな……だが、あの強力なモンスター達をどう攻略するかだな」
「私はこれでターンエンドです」
「私のターン…………」
加賀美はドローしようとデッキの上に指を置いた。そこでカードを引かずに止めた。
「鈴原さん。【Unknown】カードとは何ですか?」
「さぁ、何なのでしょう? 鈴原にも分かりません。ただ言えるのはあのカードを持っていると強くなるのは確かに言えることですね」
「そうですか……もう一つ。力一さん……その背後にいる人たちの目的は何ですか?」
「力一さんの背後の人は鈴原も誰か分かりませんが…………力一さんの目的は聞きましたね」
「っ!? 本当ですか!」
「デュエルに勝てば教えますよ」
「…………定番ですね。いいですよ、勝ってみせます! 私のターン、ドロー! 私は墓地の【真源の帝王】の効果を発動! 墓地の【真帝王領域】をゲームから除外することでモンスター扱いで特殊召喚します! そして、私は手札から【帝王の烈旋】を発動します! 私は【バトルフェーダー】【真源の帝王】【D・G・D】をリリースして、【魔境絶唱 ヘヴィ・デス・メタル】をアドバンス召喚!!」
加賀美のフィールドに腕が四本生えた悪魔が現れた。
悪魔は下の二本の腕で禍々しい形のギターを持っており、上の右腕でマイクを持っていた。
【魔境絶唱 ヘヴィ・デス・メタル】
レベル12/闇属性/悪魔族/攻3500/守2800
このカードはモンスター三体をリリースしてアドバンス召喚する事もできる。
〇モンスター三体をリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
〇一ターンに一度、フィールドの【魔境絶唱】モンスターをリリースすることで発動できる。相手モンスター一体を選択し、そのモンスターの効果を無効にして、攻撃力を0にする。
「【魔境絶唱 ヘヴィメタル】と【冥界の宝札】の効果発動! デッキから二枚ドローし、ヘヴィメタルの効果で相手のモンスターを全て破壊する!!」
ヘヴィ・デス・メタルがギターを奏でながらシャウトする。
シャウトは衝撃波となって、鈴原のフィールドのモンスターを一掃した。
「墓地に送られた【終焉より呼び覚まされし龍】の効果発動します。墓地の【深淵の復讐竜】と【不滅龍ラウラギア】を特殊召喚します。それぞれの効果を発動します」
「私はそれにチェーンして【禁じられた一滴】を発動します!!」
「っ!! へぇ!!」
「加賀美ハヤト! ここで【禁じられた一滴】だ!!」
「これは一気に決める気だな!!」
「手札のモンスター二体を墓地に送ることで【深淵の復讐竜】と【不滅龍ラウラギア】の効果を無効にします!」
深淵の復讐竜 攻撃力:2000→1000
不滅龍ラウラギア 攻撃力:3000→1500
「そして、墓地の【魔境絶唱 ベーゼ】の効果発動! 自身を特殊召喚!」
「ヘヴィ・デス・メタルの効果で攻撃力を0にできるがライフを削りきることはできない……どうする、社長」
「このターンで決めます! ヘヴィ・デス・メタルの効果発動! ベーゼをリリースすることで【深淵の復讐竜】の攻撃力を0にします! そして、これが最後のキーカードです! 私は手札から【魔境絶唱 最終絶唱】を発動!」
【魔境絶唱 最終絶唱】
魔法
〇自分フィールドのアドバンス召喚したモンスター一体を選択し、発動できる。そのモンスターの攻撃力を1000アップさせる。エンドフェイズ時に選択したモンスターを破壊し、そのモンスターの攻撃力分ダメージを受ける。
「これによりヘヴィ・デス・メタルの攻撃力をアップさせます!!」
魔境絶唱 ヘヴィ・デス・メタル 攻撃力:3500→4500
「バトルです! 【魔境絶唱 ヘヴィ・デス・メタル】で【深淵の復讐竜】に攻撃!!」
深淵の復讐竜が咆哮を上げ、ヘヴィ・デス・メタルに襲い掛かる。
ヘヴィ・デス・メタルはギターを奏でる。ギターから音波による衝撃波が放たれ、深淵の復讐竜の動きを封じる。
そのままヘヴィ・デス・メタルがシャウトして、音圧で深淵の復讐竜を押しつぶした。
鈴原るるLP:4000→0
「あ、負けちゃった。もう一回やりたいな」
「け、決着!! 勝者、加賀美ハヤト!! 鈴原るるの猛攻を防ぎつつ、一気に決めました!!」
「あの逆転勝利は凄かったな」
「か、勝った……」
加賀美はため息を漏らし、デュエルディスクを外した。
「鈴原さん。さっきの話良いですか?」
「良いですけど、ここで話すと邪魔になってしまうので、別の所で良いですか?」
「えぇ、構いませんよ」
オリカ紹介
【D・G・D】
闇属性モンスターを集約させた【F・G・D】に似たドラゴン
【魔境絶唱 ヘヴィ・デス・メタル】
加賀美のエースカード
三体モンスターをリリースすることで全体除去が可能な悪魔
トーナメント表
【挿絵表示】