にじさんじ決闘王   作:七倉八城

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初登場のメリッサ。
メリッサのデッキは序盤の方から固まっていましたが、中々出す機会が無かったので満を持して登場です。

行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。

このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
できればTwitterの方にもフォローしていただけると嬉しいです。


BATTLE.27「メリッサ・キンレンカvsエリー・コニファー」

 戌亥と楓のデュエルが終わり、運営が次のデュエルの準備をしていた。次はメリッサ・キンレンカVSエリー・コニファー。

 エリー・コニファーは【Unknown】カードの所有者。

 控室で待機していたエリーの所に戌亥も一緒に待機していた。

 

「エリーはん。分かっていると思うが負けたら【Unknown】カードはウチが回収させてもらうで」

「えぇ、構いませんよ」

 

 エリーは微笑みながら立ち上がると服装を整えた。

 

「そういえば……このデュエルに勝てば次は美兎様かリゼ様ですね」

「…………何が言いたいんや?」

「いえ、別に……ただ、相手がリゼ様でも私は手加減なしで蹂躙しますよ。……世界平和のために」

「それは構わへんよ」

「おや? リゼ様のこと心配じゃないんですか?」

「…………ウチの計画のためにはリゼはんは邪魔や。エリーはんが倒すのは構わへん」

「そうですか」

 

 それ以上は追及せず、デュエルディスクを装着した。

 

「そろそろ出番なので行きますね」

「ほな、よろしく」

 

 エリーは戌亥に見送られて控室を出ていった。

 

「…………ィゼはウチが倒す」

 

 

 

 

――――――――――――――――。

 

 

 

 

 デュエルの準備が完了し、実況の夢追がマイクを握った。

 

「本日最後のデュエルはメリッサ・キンレンカVSエリー・コニファー!!」

「メリッサさんもエリー・コニファーさんもデッキのデータが少ないため未知数ですが、それはそれで楽しみですね!!」

(エリー・コニファーさん……【Unknown】カードの所有者。ここでデータを集める必要があります。負けたチャイカさんのためにも)

「では、選手入場です!」

 

 東ゲートが開かれるとメリッサが出てきた。

 観覧席からフレンやよく一緒に遊ぶ夢月ロアやましろが応援している。メリッサは観覧席に向けて手を振る。

 

「東ゲートからはこの方! その歌声は聞いた者の魂に刻み込ませる! その歌声は雷の如く、デュエルでも雷のような荒々しくも繊細なデュエルを見せつけるのか!! 雷鳴の歌姫! メリッサ・キンレンカ!!」

 

 対して西ゲートも開かれた。

 エリーはスタジオに向けて優雅に歩く。その姿は気品溢れていた。

 

「西ゲートからはこの方! お花の妖精は優雅に給仕をこなす! デュエルも給仕も完璧にこなす、生粋のメイドデュエリスト! エリー・コニファー!!」

「メリッサさま。こんにちは」

「エリー先輩。直接、お話しするのは初めてですね。本当は楽しく、デュエルしようと思ったのですが……何か、今回の大会はきな臭いんですよね」

「そうですか?」

「むーさんが不破先輩から聞いたみたいですが……エリー先輩。先輩も何か変なカード持っているみたいですね」

「変なカードですか……私はただ、世界平和のためにデュエルしてるだけですよ」

「世界平和……? まぁ、いいです。とりあえず倒します」

 

 メリッサはデュエルディスクを構えた。

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

「先攻はいただきますよ。僕のターン。僕は【電音機(でんおんき)アンプン】をペンデュラムスケールにセッティング!」

「メリッサ・キンレンカ! ペンデュラムスケールにセッティングした! ペンデュラム召喚を使うのか!」

 

【電音機アンプン】

レベル3/ペンデュラム/風属性/機械族/攻1200/守1000

【Pスケール:青1/赤1】

〇一ターンに一度、手札の【電音機】モンスター一体を捨てることで発動できる。デッキから【電音機アンプン】以外の【電音機】モンスター一体を手札に加える。

【モンスター効果】

〇このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地の【電音機】モンスター一体を選択して発動できる。そのモンスターをゲームから除外することで、そのモンスターとは名前の異なる【電音機】モンスター一体をデッキから特殊召喚する。

 

「僕はアンプンの効果発動! 手札の【電音機ベースン】を捨てることでデッキから【電音機キーボン】を手札に加える! さっき手札に加えた【電音機キーボン】をペンデュラムスケールにセッティング!」

 

【電音機キーボン】

レベル5/ペンデュラム/風属性/機械族/攻2000/守1000

【Pスケール:青6/赤6】

〇このカードを発動したターンのメインフェイズに発動できる。デッキからレベル3以下の【電音機】モンスター一体を特殊召喚する。

【モンスター効果】

〇このカードが特殊召喚に成功した時、自分のゲームから除外されている【電音機】モンスター一体を選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「キーボンの効果発動! デッキから【電音機モッキン】を特殊召喚!」

 

【電音機モッキン】

レベル2/チューナー/風属性/機械族/攻800/守500

〇このカードが特殊召喚に成功した時、墓地の【電音機】モンスター一体をゲームから除外することで発動できる。デッキからこのカードと属性・種族の異なるレベル4以下のPモンスター一体を手札に加える。

〇墓地のこのカードをゲームから除外することで、このカード以外のゲームから除外されているレベル3以下の【電音機】モンスター一体を手札に加える。

 

「モッキンの効果発動! 墓地のベースンをゲームから除外することで、デッキから【幻惑のサンダーバード】を手札に加え、そのまま召喚!」

 

【幻惑のサンダーバード】

レベル4/ペンデュラム/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1200

【Pスケール:青3/赤3】

〇自分フィールドの光属性モンスターが破壊される時に発動できる。代わりにこのカードを破壊する。

【モンスター効果】

〇このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから闇属性・鳥獣族モンスター一体を手札に加える。

 

 メリッサのフィールドに雷を纏った鳥が現れた。

 雷鳥はメリッサの周辺を飛来する。

 

「僕は【幻惑のサンダーバード】の効果発動! デッキから【常闇のサンダーバード】を手札に加える。準備は完了! スケール1【電音機アンプン】とスケール6【電音機キーボン】がペンデュラムスケールにセッティングされているので、レベル2~5のモンスターが召喚可能! いくぞー! ペンデュラム召喚! 手札から【常闇のサンダーバード】【閃光のサンダーバード】!」

 

【常闇のサンダーバード】

レベル4/ペンデュラム/闇属性/鳥獣族/攻1800/守500

【Pスケール:青4/赤4】

〇自分が効果ダメージを受けるときに発動できる。代わりにこのカードを破壊する。

【モンスター効果】

〇このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時に発動できる。ゲームから除外されているモンスター一体を手札に加える。

 

【閃光のサンダーバード】

レベル4/ペンデュラム/光属性/鳥獣族/攻1600/守1500

【Pスケール:青5/赤5】

〇自分フィールドの闇属性モンスターが破壊される時に発動できる。代わりにこのカードを破壊する。

【モンスター効果】

〇このカードが効果で壊された時に発動できる。デッキから闇属性・鳥獣族モンスター一体を手札に加える。

 

 メリッサの両端で光の柱として、浮遊していたアンプンとキーボンが自らを奏でるとメリッサの上空に巨大なゲートのような穴が現れた。

 そのゲートから二体の雷鳥が飛び出した。片方は黒い羽毛に白い雷を纏い、もう片方は白い羽毛に黒い雷を纏う。合計、三体の雷鳥がメリッサの上空で輪を描くように飛来する。

 

「メリッサ・キンレンカ! ペンデュラム召喚でモンスターを大量展開だ!」

「そして、メリッサさんのフィールドにはチューナーモンスターがいます! ということは……」

「そう! 僕はレベル4の【幻惑のサンダーバード】にレベル2の【電音機モッキン】をチューニング! シンクロ召喚! レベル6【ボルテックスビート エアホーク】!!」

 

【ボルテックスビート エアホーク】

レベル6/シンクロ/光属性/雷族/攻2500/守1500

機械族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター一体以上

〇一ターンに一度、互いの墓地のカードを一枚ずつ選択して発動できる。そのカードをゲームから除外する。この効果は相手ターンにも発動できる。

〇このカード以外の雷族・シンクロモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時に発動できる。ゲームから除外されているカードを一枚、手札に加える。

 

 四つの光と二つの輪が交わり、光の筋となる。すると、そこから全身が雷となっており、両腕が翼となった人型のモンスターが現れた。その人型モンスターは雷の身体の一部に機械が装着され、雷鳴のような叫び声を上げる。

 

「まだ行くよ! 僕は墓地に送られたモッキンの効果発動! このカードをゲームから除外することで、ゲームから除外されている【電音機ベースン】を手札に加え、そのまま効果発動!」

 

【電音機ベースン】

レベル3/チューナー/風属性/機械族/攻1300/守700

〇自分のペンデュラムスケールに【電音機】Pモンスターが二体、セッティングされている時に発動できる。手札のこのカードを特殊召喚する。

 

「ベースンを特殊召喚! 僕はレベル4の【常闇のサンダーバード】にレベル3の【電音機ベースン】をチューニング! シンクロ召喚! レベル7【ボルテックスビート ボルスター】!!」

 

【ボルテックスビート ボルスター】

レベル7/シンクロ/光属性/雷族/攻2700/守2500

機械族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター一体以上

①、②の効果はそれぞれ一ターンに一度しか発動できない。

〇自分フィールドの雷族モンスターが効果の対象になった時に発動できる。自分のゲームから除外されているカード一枚をデッキに戻ることで、その効果を無効にする。

〇自分フィールドにこのカード以外の雷族・シンクロモンスターが存在し、相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した時に発動できる。そのモンスターの効果を無効にして、攻撃力を半分にする。

 

 四つの光と三つの輪が交わり、光の筋となる。そこからエアホーク同様の全身、雷の人型モンスターが飛び出した。

 

「メリッサ・キンレンカ! 連続シンクロ召喚を成功され、高レベルモンスターを並べたぞ!」

「これは面白い動きですね。それぞれ別のテーマでありながら上手く一まとめになっています。盤面を見ると墓地のカードを除去し、さらにEXモンスターを無効にできます。これは初手としては上々な動きかと」

「僕はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

「では私はターンですね。私のターン、ドロー。私は手札から【妖花鳥(ようかちょう)の魔種】を発動します」

 

【妖花鳥の魔種】

魔法

〇デッキから【妖花鳥】モンスターを任意の数、墓地に送り発動する。この効果で墓地に送った【妖花鳥】モンスターの合計のレベルと同じ数のレベルを持つ【妖花鳥】儀式モンスターをデッキから手札に加える。この効果で墓地に送った【妖花鳥】モンスターが三体以上の場合、さらにデッキから【妖花鳥の満開】を手札に加える。

 

「私はデッキからレベル3【妖花鳥-ボタン】、レベル3【妖花鳥-アヤメ】、レベル2【妖花鳥-キキョウ】を墓地に送ります。墓地に送ったモンスターの合計のレベルは8。よって、私はレベル8の儀式モンスター【妖花鳥の怪鳥】を手札に加えます。さらに三体の【妖花鳥】モンスターを墓地に送ったので、追加で【妖花鳥の満開】を手札に加えます」

「エリー・コニファー! 墓地肥やしをしつつ儀式召喚の準備を整えていく!」

「およよよ……さぁ、降臨の時間です。私は【妖花鳥の満開】を発動します」

 

【妖花鳥の満開】

儀式魔法

【妖花鳥】儀式モンスターの降臨に必要。

〇レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりにデッキから【妖花鳥】モンスターを墓地へ送り、手札から【妖花鳥】儀式モンスター一体を儀式召喚する。

 

「【妖花鳥の満開】の効果で私はデッキからレベル1【妖花鳥-コチョウラン】三体、レベル3【妖花鳥-ボタン】、レベル1【妖花鳥-キキョウ】二体の六体で儀式を行います。妖艶な花よ、満開となりて羽ばたきなさい。儀式召喚。レベル8【妖花鳥の怪鳥】」

 

【妖花鳥の怪鳥】

レベル8/闇属性/植物族/攻2900/守1000

【妖花鳥の満開】により降臨。

〇自分のデッキからカードが墓地に送られた時に発動できる。同じ枚数分、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。

 

 六体のモンスターが魂と化し、一つに交わるとそこから無数の花で出来た怪鳥が現れた。怪鳥なギョロっとした目でメリッサを睨みつける。

 

「これは上手く抜け穴を突いてきましたね。EXデッキから強力なモンスターを出したら【ボルテックスビート ボルスター】の効果で無効にできますが、儀式召喚は手札からの召喚です。ボルスターでは無効にできません」

「まだ行きますよ。私は【ローンファイア・ブロッサム】を召喚します。【ローンファイア・ブロッサム】の効果を発動します。自身をリリースすることで【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚します。さらに特殊召喚された【ローンファイア・ブロッサム】の効果も使用します。自身をリリースすることで【イービル・ソーン】を特殊召喚します。そして、【イービル・ソーン】の効果も発動します。このカードをリリースすることでメリッサさんに300ダメージを与えます」

「喰らうよ」

 

メリッサ・キンレンカLP:4000→3700

 

「そして、デッキから【イービル・ソーン】を二体特殊召喚します」

「エリー・コニファー! 確実に墓地を肥やしながらモンスターを増やしていく」

「展開はさせないよ。僕はリバースカード発動! 【大放電】!」

「はわわっ!?」

 

【大放電】

〇自分フィールドの雷族モンスターを選択して発動する。そのモンスターより攻撃力の低い雷族以外のモンスター全てを破壊する。

 

「僕は【ボルテックスビート ボルスター】を選択して、攻撃力2700以下の雷族以外のモンスターを全て破壊! エリー先輩の【イービル・ソーン】二体と僕の【閃光のサンダーバード】を破壊!」

「メリッサ・キンレンカ! 自分のモンスター諸共、相手のモンスターを破壊!」

「いいえ、【閃光のサンダーバード】はサーチ効果があります」

「正解! 【閃光のサンダーバード】の効果発動! デッキから【幻惑のサンダーバード】を手札に加えるよ」

「【イービル・ソーン】二体は破壊されてしまいますね。では、私は手札から永続魔法【妖花鳥の誘惑粉】を発動します」

 

【妖花鳥の誘惑粉】

永続魔法

〇一ターンに一度、墓地のレベル3以下の【妖花鳥】モンスター一体を特殊召喚する。

〇自分のデッキから【妖花鳥】モンスターが墓地に送られた時に発動できる。相手のデッキの上からカードを三枚墓地に送る。

 

「私は【妖花鳥の誘惑粉】の効果で墓地の【妖花鳥-アヤメ】を特殊召喚します」

「させないよ。【ボルテックスビート エアホーク】の効果を発動! 墓地の【大放電】と【妖花鳥-アヤメ】をゲームから除外する!」

「はわわわっ! どうしましょう」

「メリッサ・キンレンカ! エリー・コニファーの展開をことごとく妨害していく」

「まだ、ボルスターの効果と伏せカードが一枚あります。まだまだ妨害はできると思います」

「では、私はここでこのカードを発動しましょうか。私は手札から【UnknownCode(アンノウン・コード)-リンク・オーバー-】を発動します」

 

 エリーがカードをデュエルディスクにセットした。するとデュエルディスクから警告音が響き渡った。

 

『エラー。エラー。不正なプログラムを検出しました。不正なプログラムを検出しました。今すぐにプログラムの消去を――――――プログラムを強制インストール。―――――――プログラムのインストール完了。プログラム【Unknown】を起動します。』

 

 警告音が鳴り止むと同時にスタジアムが特殊な空間が包み込んだ。

 

「ここで今大会で猛威を振るっている【UnknownCode-リンク・オーバー-】を発動だ!」

(ここで【UnknownCode-リンク・オーバー-】を発動!? 何を考えているのですか!? いくら【Unknown】モンスターでもボルスターで無効にされてしまえば意味がありません!)

「はわわっ、さぁ、いきますよぉー。私は【UnknownCode-リンク・オーバー-】の効果で墓地のモンスターを5体をゲームから除外することで、リンク召喚します。闇に落ちた聖獣よ、植物を枯らし、生命を枯らし、世界を枯らしなさい。堕落せよ、【骸獣皇(がいじゅうおう) ゼロストリオ】!」

 

 スタジアムの周辺に大量の樹木が生え始める。エリーの真横の樹木が絡み合い、球体のようになった。そして、球体が大きくなると樹木の隙間から黒い瘴気が立ち昇る。すると、樹木は枯れ始め、腐り落ちる。球体の中から龍の骸骨を身にまとった虎のような獣が現れた。獣の口から黒い瘴気が漏れると、周囲の草木が枯れ始め、腐り落ちる。

 骸の獣がエリーを睨み付けると咆哮を上げる。咆哮に交じって、黒い瘴気が放たれた。

 

「何かヤバいモンスターが出てきたね。でも、それも意味がないよ【ボルテックスビート ボルスター】の効果発動! 【骸獣皇 ゼロストリオ】の効果を無効に攻撃力を半分にする!」

「えぇ、構いません」

 

骸獣皇 ゼロストリオ 攻撃力:3500→1750

 

「私は手札の【妖花鳥-アジサイ】を特殊召喚します。墓地の【妖花鳥-ボタン】の効果を発動します」

 

【妖花鳥-ボタン】

レベル3/闇属性/植物族/攻1000/守900

〇自分フィールドにレベル3以下の【妖花鳥】が存在する時に発動できる。墓地のこのカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたこのカードが墓地に送られる時、ゲームから除外される。

 

「私は【妖花鳥-ボタン】を三体特殊召喚します」

「ちょっと!? えぇ!!」

 

 エリーのフィールドに一気に牡丹の花でできた鳥が三体、現れた。

 

「私は【妖花鳥-アジサイ】と【妖花鳥-ボタン】三体の合計四体でリンク召喚。リンク4【妖花鳥-ホウセンカ】をリンク召喚します」

「こっちが本命ってこと?」

 

【妖花鳥-ホウセンカ】

リンク4/闇属性/植物族/攻2000/↖↙↗↘

【妖花鳥】モンスター三体以上

〇このカードがリンク召喚に成功した時、発動できる。互いのデッキの上からカードを三枚墓地に送る。

〇一ターンに一度、墓地の【妖花鳥】モンスター四体選択して発動できる。選択したモンスターをデッキに戻す。その後、デッキからカードを一枚ドローする。

 

「【妖花鳥-ホウセンカ】の効果を発動します。互いのデッキを三枚墓地に送ります」

「僕も三枚、送るよ」

「この瞬間、【妖花鳥の怪鳥】と【妖花鳥の誘惑粉】の効果を発動します。メリッサさんのデッキを合計六枚、墓地に送ります」

「デッキデス……ッ!?」

「エリー・コニファー! 墓地肥やしと見せかけ、デッキデスにシフトチェンジした!!」

「一気に九枚のデッキです! これはキツいですね。さらにメリッサさんのデッキはペンデュラムモンスターが多く入っています。ペンデュラムモンスターはEXデッキなら何回でも展開できますが、墓地からだと中々、難しいです」

「私は【妖花鳥-ホウセンカ】の効果で墓地の【妖花鳥】モンスター四体をデッキに戻し、一枚ドローします。およよ、良いカードを引きました。私は【貪欲な壺】を発動します」

「さらに墓地回収!? くっ……僕の伏せカードじゃ防げない」

「私はさらに五体のモンスターをデッキに戻して、二枚ドローします。私はカードを三枚伏せて、ターエンドです」

「おや? バトルを行わない?」

「…………伏せカードを警戒したのでしょうか?」

(【Unknown】モンスターを囮にしての【妖花鳥-ホウセンカ】を出した意味は一体……? それに攻撃しなかったのも気になります)

「僕のターン」

「およよ……私は悲しいです」

「ん?」

「メリッサさん……貴女は今、ターン宣言をしましたね?」

「そ、そうだけど」

「メリッサさん、貴女は素晴らしいデュエリストです。普通に戦っていたら私の負けでした」

「…………その言い方。まるでもう勝ったみたいな言い方だね」

「いいえ、勝ったみたいな言い方ではありません。これは勝利宣言です」

「え?」

「エ、エリー・コニファー! メリッサ・キンレンカのターンに入った瞬間、勝利宣言だ!!」

「メリッサさんのターンに入った瞬間……ドローフェイズ? それにエリーさんのフィールドには【妖花鳥の怪鳥】が…………デッキデス……ッ!? まさか!!」

「メリッサさんのドローフェイズ時に私は三枚のリバースカード【針虫の巣窟】を発動します」

 

 エリーが発動したカードを見た瞬間、何かを察したメリッサは表情を変え、青ざめた。

 

「【針虫の巣窟】だと!? しかも三枚同時!!」

「はわわわ。私は運が良かったです。先ほどのドローで三枚引き当てるなんて。【針虫の巣窟】の効果で私は合計15枚のカードを墓地に送ります」

「あ、あぁ……」

「この瞬間、【妖花鳥の怪鳥】と【妖花鳥の誘惑粉】の効果を発動します。【妖花鳥の怪鳥】の効果で十五枚、【妖花鳥の誘惑粉】の効果で九枚。合計二十四枚、メリッサさんのデッキを墓地に送ります。前のターンに九枚墓地に送っています。果たしてメリッサさんのデッキは残り何枚でしょう?」

 

 メリッサさんは震える手でデッキからカードを引こうとするが既にデッキは底尽きていた。

 

「デッキ切れですね……ご愁傷様です」

「け、決着!! ま、まさかライフを一切削らず、デッキデスで勝利を決めた!! 勝者、エリー・コニファー!」

(……このために【Unknown】モンスターを囮にしたのか!?)

「はわわわ。勝ててよかったです」

 

 

 




オリカ紹介
【メリッサ・キンレンカのデッキ】
Pモンスター+チューナーの【電音機】。光と闇を交互に使い分ける鳥獣族Pモンスター【サンダーバード】。複数の雷族シンクロモンスターがいることで効果を活用できる【ボルテックスビート】。
三種類のテーマを組み合わせた混合デッキ。
一見、めちゃくちゃだと思われずがシナジーがあり、上手くかみ合っている。
型破りのメリッサに似合うデッキである。

【妖花鳥の怪鳥】
妖花鳥の儀式モンスター。墓地肥やしが多い妖花鳥に新たな戦法としてデッキデスを繰り出す。


トーナメント表
【挿絵表示】

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