親友と決別し、激闘が始まる。
行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。
このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
できればTwitterの方にもフォローしていただけると嬉しいです。
控室で待機していた葛葉はベンチにカードを広げて、一人でデッキの考察をしていた。
「このカードは必要で……このカードは叶のデッキには必要ないか…………相手は叶だ。手加減とか考えるな。全力でいかないと負ける」
構築を終え、デッキをまとめてデュエルディスクにセットした。デュエルディスクをベンチに置き、控室に備えていた洗面所に近づく。
蛇口をひねり、水を勢いよく出す。両手で水を溜め、気合を入れるために顔を洗う。前髪が濡れ、前髪から滴がしたたり落ちる。そのまま近くに置いてあったタオルに手を掛けようとするが濡れて視界が塞がれているため、上手くタオルが取れないでいた。
「あれ? タオル、タオル……」
「あ、これですね」
「ありがとうございます」
タオルを受け取り、顔を拭くところで違和感に気付き、硬直した。
恐る恐る、タオルを渡した人物を確認すると、そこには桜凛月がにこやかに微笑みながら立っていた。
「りつきんTVさん!?」
「こんにちは」
「ッスーーーーーー…………体調は大丈夫なんっすか?」
「はい、おかげさまで」
凛月は葛葉からタオルを受け取ると元の場所に戻した。
「応援にきちゃいました」
「応援って……安静にしてた方が」
「良いんですよ…………それより葛葉さん。叶さんと戦うんですね」
「そっすね」
「無理はしないでください」
「……凛月さん……」
『次の対戦者は準備をお願いします』
アナウンスが流れると、葛葉はデュエルディスクを装着した。
緊張のせいか微かに葛葉の手が震えていた。
「無理しないと勝てない相手なんで……申し訳ないですが、無理します。絶対、勝ちます」
「…………そうですか……では、こう言った方がいいかもしれませんね」
凛月は葛葉に駆け寄ると、葛葉の手を握りしめた。
「絶対に勝ってください!」
「はい!」
葛葉は握られた凛月の手を握りしめるとゲートに向かって歩き出した。震えはいつの間にか止まっていた。
――――――――――――――――。
別の控室では叶が待機していた。
葛葉と打って変わって叶は落ち着いていた。ベンチに座り、瞑想していた。
控室では時計の秒針の音のみが響き渡る。
「…………」
「随分、落ち着いているやん」
「…………戌亥さんですか」
目を開けると、そこには戌亥がいつの間にか立っていた。
叶に戌亥の気配は感じられなかった。叶は驚きはせず、そのまま会話を続ける。
「次の相手は葛葉はんやな」
「そうですね……ただ、相手が葛葉だろうが誰だろうが、全力で叩きのめすだけです」
叶に纏っているどす黒いオーラがさらに深くなっていった。
(…………カードの影響か? いや、カードと叶はんが共鳴しているんか)
「約束やが、もし叶はんが負けた時はウチが叶はんのカードを頂くで」
「えぇ、分かってますよ」
『次の対戦者は準備をお願いします』
「さ、時間やな」
「まぁ、頑張りますよ」
叶はデュエルディスクを装着するとゲートに向かって歩き出した。
――――――――――――――――。
「やってきました! にじさんじ決闘王準々決勝!! 第一回戦は葛葉VS叶! クロノワール対決です!」
「相手モンスターのコントロールを奪いつつ大型エクシーズモンスターで決める葛葉さんに対し、大量リンクで墓地を肥やしつつ、強力なリンクモンスターで一気に決める叶さん。これは激戦が予想できます」
「さぁ! 選手入場です!」
東ゲートが開かれるとそこから葛葉が出てきた。
いつのもラフな格好ではなく、正装に着替えていた。清掃になった葛葉はいつにもない真剣な表情でスタジアムを歩く。
「親子対決では見事勝利を掴んだ、葛葉! 今度は相棒との対決で勝利を掴むことができるのか!! 吸血貴公子、ここに登場! 葛葉!!」
西ゲートが開かれるとそこから叶が出てきた。
いつもの優しい表情は消し去り、邪悪な笑みを浮かべていた。叶の周囲にはどす黒いオーラが纏わりついている。
「桜凛月、長尾景と次々と猛者を倒してきた男の次なる標的は相棒である葛葉! にじさんじのスナイパーは今宵も一撃で敵を葬る! 叶!!」
スタジアムに着いた両者はデュエルディスクを構えた。
「叶、俺の全力を持って貴様を倒す!!」
「掛かってきなよ! 全力で!!叩き潰してあげるよ!!」
「「
「先攻は頂くぜ!」
「好きにしなよ」
「俺のターン。俺は【不知火の隠者】を召喚! 【不知火の隠者】の効果発動! このカードをリリースすることで守備力0のアンデット族チューナーを一体特殊召喚する! 俺は【ユニゾンビ】を特殊召喚! 【ユニゾンビ】の効果を発動! 自身を選択し、デッキから【馬頭鬼】を墓地に送り、【ユニゾンビ】のレベルを4にする。さらに【馬頭鬼】の効果発動! 墓地の【馬頭鬼】の効果を発動! 自身をゲームから除外することで墓地の【不知火の隠者】を特殊召喚! 俺は【ユニゾンビ】と【不知火の隠者】の二体をリンクマーカーにセット! 召喚条件はアンデット族モンスター二体! リンク召喚! リンク2【ヴァンパイア・サッカー】!」
葛葉のフィールドに可愛らしい吸血鬼が現れた。
「これで終わりじゃないよね?」
「あぁ、まだ準備運動だぜ。俺は【ヴァンパイア・シュロス】を発動! 【ヴァンパイア・シュロス】の効果でデッキから【ヴァンパイアの領域】をセットし、そのまま発動!」
晴天だったスタジアムは一瞬で夜になり、空には赤い満月が不気味に輝く。
そして、葛葉の背後に赤い霧と共に廃城と思われるほど、ボロボロの城が現れた。
「【ヴァンパイアの領域】の効果発動! ライフを500払い、ヴァンパイアモンスターを召喚する!」
葛葉LP:4000→3500
「俺は【ヴァンパイアの使い魔】を召喚! 俺は【ヴァンパイアの使い魔】一体をリンクマーカーにセット! リンク召喚! リンク1【ヴァンパイア・シャッテン】!!」
【ヴァンパイア・シャッテン】
リンク1/リンク/闇属性/アンデット族/攻500/←
〇このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。手札を一枚、墓地に送ることでデッキから【ヴァンパイア】カード一枚を手札に加える。
「【ヴァンパイア・シャッテン】の効果発動! 手札の【ヴァンパイアの眷属】を墓地に送ることでデッキから【ヴァンパイア・ソーサラー】を手札に加える! そして、墓地の【ヴァンパイアの使い魔】の効果発動! 手札の【ヴァンパイア・ソーサラー】を墓地に送り、このカードを特殊召喚する! そのまま【ヴァンパイアの使い魔】の効果を発動! それにチェーンして【ヴァンパイア・サッカー】の効果も発動! ライフを500払うことでデッキから【ヴァンパイア・ヘルツォーク】を手札に加える。そして、【ヴァンパイア・サッカー】の効果で一枚ドロー! さらに墓地の【ヴァンパイアの眷属】の効果も発動! 手札の【竜血公ヴァンパイア】を墓地に送ることで、自身を特殊召喚! そのまま【ヴァンパイアの眷属】の効果発動! ライフを500払うことでデッキから【ヴァンパイアの支配】を手札に加える!」
葛葉LP:3500→3000→2500
「そんなにライフを削って大丈夫なの?」
「うるせぇ、ヴァンパイアの回復力を舐めるなよ。俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
「結構、面倒な盤面だなぁ……僕のターン、ドロー」
「葛葉さんの盤面を整理すると相手のカード効果を無効にする【ヴァンパイアの支配】が確定。そして、墓地に存在する【竜血公ヴァンパイア】は相手が墓地から蘇生すれば、一緒に蘇生できます。さらに【竜血公ヴァンパイア】は墓地発動する効果を無効にできます。叶さんはかなり動きずらいかと思います」
「僕は手札から【
「通す」
「そっ。なら、僕は【雪牙狼の狩人】を手札に加え、召喚。【雪牙狼の狩人】の効果を使用したいけど」
「それは止めさせてもらうぜ! 俺は【ヴァンパイアの支配】を発動!」
「葛葉! ここでカウンター罠を発動!」
「【ヴァンパイアの支配】の効果で【雪牙狼の狩人】の効果を無効にして破壊する! さらに【ヴァンパイアの支配】の効果でライフを回復!」
葛葉LP:2500→4200
「まぁ、それは想定ないかな。僕は【炎舞-「天キ」-】を発動。【雪牙狼の隠密者】を手札に加え、そのまま特殊召喚」
【雪牙狼の隠密者】
レベル4/水属性/獣戦士族/攻1200/守1200
〇自分フィールドにモンスターが存在時、手札のこのカードを特殊召喚することができる。
「さらに僕は手札の【雌炎星-コンチュエ-】の効果発動」
【雌炎星-コンチュエ-】
レベル4/炎属性/獣戦士族/攻1500/守1000
〇フィールドの表側表示で存在する【炎舞】と名のついた魔法・罠カード一枚を破壊することで発動できる。このカードを特殊召喚する。
「【雌炎星-コンチュエ-】を特殊召喚。僕は【雪牙狼の隠密者】【雌炎星-コンチュエ-】の二体をリンクマーカーにセット。リンク召喚。リンク2【鉄獣戦線 徒花のフェリジット】。【鉄獣戦線 徒花のフェリジット】の効果を発動。手札の【雪牙狼の騎馬隊】を特殊召喚。【鉄獣戦線 徒花のフェリジット】【雪牙狼の騎馬隊】の二体をリンクマーカーにセット。リンク召喚。リンク3【雪牙狼の奏者】」
【雪牙狼の奏者】
リンク3/リンク/水属性/獣戦士族/攻2200/←↑↓
獣戦士族モンスター二体以上
〇このカードがフィールドに存在する限り、自分フィールドの【雪牙狼】リンクモンスターは効果では破壊されない。
「墓地に送られた【鉄獣戦線 徒花のフェリジット】の効果を発動。一枚ドローして、その後手札のカード一枚をデッキの下に置く。そして、僕は墓地の【雪牙狼の騎馬隊】の効果も発動。【雪牙狼の奏者】のリンクマーカー先に特殊召喚する。」
「それを待っていたぜ! 俺は墓地の【竜血公ヴァンパイア】の効果発動! 【ヴァンパイアの使い魔】と【ヴァンパイアの眷属】をリリースすることで墓地から特殊召喚する!! 【ヴァンパイア・サッカー】の効果で一枚ドロー!」
「………続けるよ。僕は【雪牙狼の騎馬隊】一体をリンクマーカーにセット。リンク召喚。リンク1【雪牙狼の狂戦士】」
【雪牙狼の狂戦士】
リンク1/リンク/水属性/獣戦士族/攻3500/↑
【雪牙狼】モンスター一体
〇このカードが相互リンク状態でない場合、このカードは破壊される。
〇自分エンドフェイズ時に自分フィールドの【雪牙狼】モンスター一体を破壊する。
「バトル。【雪牙狼の狂戦士】で【竜血公ヴァンパイア】に攻撃」
「俺はリバースカードオープン! 【ヴァンパイア・サクリファイス】!!」
【ヴァンパイア・サクリファイス】
罠
相手モンスター一体を選択し発動する。そのモンスターをリリースする。その後、墓地に送ったモンスターより攻撃力の低い【ヴァンパイア】モンスター一体を墓地から特殊召喚する。
「俺は【雪牙狼の狂戦士】をリリースし、墓地の【ヴァンパイア・ヘルツォーク】を特殊召喚するぜ!!」
「やるね……僕は【雪牙狼の奏者】で【ヴァンパイア・サッカー】に攻撃」
「それは受けるぜ」
葛葉LP:4200→3600
「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンドだよ」
「いける! 俺のターン、ドロー! 俺は【ヴァンパイアの従僕】を召喚!」
葛葉LP:3600→3100
【ヴァンパイアの従僕】
レベル3/闇属性/アンデット族/攻1500/0
〇このカードが特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。デッキから【ヴァンパイア】カード一枚を墓地に送る。
〇このカードが墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、【ヴァンパイア】カード一枚を墓地へ送って発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
「俺は【ヴァンパイア・シャッテン】【ヴァンパイアの従僕】の二体をリンクマーカーにセット! リンク召喚! リンク2【ヴァンパイア・サッカー】! 【ヴァンパイア・サッカー】の効果を発動! 墓地の【雪牙狼の隠密者】をアンデット族として、叶のフィールドに特殊召喚する!」
「アンデット族モンスターが特殊召喚したということは………」
「そう! 【ヴァンパイア・サッカー】の効果発動! 一枚ドロー! いいカードを引いたぜ、俺はアンデット族となった【雪牙狼の隠密者】をリリースすることで【ヴァンパイア・リッター】をアドバンス召喚! そして、墓地の【ヴァンパイアの従僕】の効果発動! 手札の【ヴァンパイアの使い魔】を墓地に送ることで、自身を特殊召喚! そして、【ヴァンパイアの従僕】の効果を発動! ライフを500払い、デッキから【ヴァンパイアの鮮血】を墓地に送る。そして、墓地の【ヴァンパイアの鮮血】をゲームから除外することで、デッキから【ヴァンパイア・リューグナー】を手札に加える。そして、【ヴァンパイアの領域】の効果でライフを払って追加召喚をする!」
葛葉LP:3100→2600→2100
「【ヴァンパイア・リューグナー】を召喚。そして【ヴァンパイア・リッター】の効果で【ヴァンパイア・リューグナー】のレベルを5にする。俺はレベル5の【ヴァンパイア・リューグナー】と【ヴァンパイア・リッター】の二体でオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! ランク5【ヴァンパイア・ユングフラウ】!」
二体の吸血鬼がそれぞれ光となり、交わると光の渦が現れ、光が溢れ出す。光から赤い霧が立ち昇ると、そこから黒いドレスの女性吸血鬼が現れた。黒いドレスの吸血鬼は黒いレースで顔を隠しているが口元は妖艶に笑みを浮かべていた。
「【ヴァンパイア・ユングフラウ】の効果発動! 【雪牙狼の奏者】のコントロールを奪う!」
「それは厄介だね。僕は伏せていた【凍結する雪牙狼】を発動」
【凍結なる雪牙狼】
罠
〇一ターンに一度、自分フィールドの【雪牙狼】モンスター一体を選択して発動する。このターン、選択したモンスターはカード効果を受けず、戦闘及び効果では破壊されない。
「これにより【雪牙狼の奏者】は守られた」
「くっ!! だったら、ダメージを稼ぐ! バトルだ! 【竜血公ヴァンパイア】で【雪牙狼の奏者】に攻撃!」
叶LP:4000→3400
葛葉LP:2100→2700
「続けて、【ヴァンパイア・ヘルツォーク】で【雪牙狼の奏者】に攻撃!」
叶LP:3400→2600
葛葉LP:2700→3500
「葛葉! 怒涛の攻撃でライフが逆転!」
「やはり、【ヴァンパイアの領域】の効果は強力ですね」
「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
「僕のターン……やっぱり、葛葉。君は僕の期待以上の力を見せてくれる」
「あん?」
「やっぱり君を倒すには……あのカードが必要かな。ドロー」
「あのカード……まさかっ!?」
「僕は手札から【リンク・ボルテージ-MAX-】を発動」
【リンク・ボルテージ-MAX-】
魔法
〇自分フィールドのリンク3以上のリンクモンスターを墓地に送ることで発動できる。デッキからカードを二枚ドローする。
「僕は【雪牙狼の奏者】を墓地に送り、二枚ドロー…………そう、僕はこのカードを引きたかったんだよね」
「来るかっ!!」
「僕は手札から【
「叶!! ここで切り札であるカードを発動した! あのモンスターが出てくるのか!?」
「えぇ、間違いなく、あのモンスターでしょう」
叶がカードをデュエルディスクにセットした。するとデュエルディスクから警告音が響き渡った。
『エラー。エラー。不正なプログラムを検出しました。不正なプログラムを検出しました。今すぐにプログラムの消去を――――――プログラムを強制インストール。―――――――プログラムのインストール完了。プログラム【Unknown】を起動します。』
警告音が鳴り止むと同時にスタジアム全体を特殊な空間が包み込んだ。
「僕は【UnknownCode-リンク・オーバー-】の効果で墓地のモンスターを5体をゲームから除外することで、リンク召喚! 氷獄の魔龍よ、その魔眼に秘めた力を解き放ち、絶対零度の世界を作りだせ! 降臨せよ、【
デュエルフィールドの気温が急激に下がると、叶の正面に黒い雷が落ちた。その衝撃で空気中に大量の氷が生成されていくと、その氷は黒い雷と交わり、次第に龍の姿に変わっていった。龍は咆哮を上げると吹雪が巻き起こり、スタジアム全体を凍り付かせた。
「【魔眼の氷極龍】の効果を発動! 葛葉のモンスターを全てゲームから除外する! 全てを凍らせ! 【
魔眼の氷極龍が咆哮を上げ、翼を大きく羽ばたかせると黒い嵐が巻き起こり、辺り一面を氷漬けにし、粉砕させていく。黒い嵐よって葛葉のモンスターは次々、凍り付き破壊されていく。
「くそっ!! やっぱり強い!!」
「さぁ、これで終わりだ。 墓地の【雪牙狼の奏者】をゲームから除外することでリンクマーカーの数だけ攻撃することができる! これにより【魔眼の氷極龍】は三回攻撃が可能! 喰らうが良い! 【
「だが、それを待っていたぜ! 俺はリバースカード【エクシーズ・ディメンション・チェンジ】を発動!!」
【エクシーズ・ディメンション・チェンジ】
罠
〇自分のゲームから除外されているエクシーズモンスターを選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、そのモンスターと同じランク・属性・種族のエクシーズモンスターを対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚し、このカードを下に重ねてX素材とする。
「俺はゲームから除外されている【ヴァンパイア・ユングフラウ】を特殊召喚し、エクシーズチェンジ! エクシーズ召喚! ランク5【紅月公ドレッド・ヴァンパイア】!!」
【紅月公ドレッド・ヴァンパイア】
ランク5/エクシーズ/闇属性/アンデット族/攻2800/守2000
アンデット族レベル5モンスター×2
〇エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールドに存在する限り、フィールドの【ヴァンパイア】モンスターは戦闘及び効果では破壊されない。
〇一ターンに一度、エクシーズ素材を一つ取り除くことで発動できる。相手の墓地のモンスター一体を選択し、自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは【ヴァンパイア】モンスターとして扱う。
「【紅月公ドレッド・ヴァンパイア】の効果を発動! 自分フィールドの【ヴァンパイア】モンスターは戦闘及び効果では破壊されない!!」
「なるほどね。対策していたんだね……僕はこれでターンエンド」
「葛葉! 上手く【魔眼の氷極龍】の攻撃を防いだ!」
「ゲームから除外されていることで発動できるカードですね。本来ならあまり需要はありませんが、叶さん相手には効果覿面ですね」
「俺のターン! ドロー! 俺は【紅月公ドレッド・ヴァンパイア】一体でオーバーレイネットワークを構築! ランクアップ! エクシーズチェンジ! エクシーズ召喚! 恐怖を撒き散らす龍よ! 紅蓮の炎を纏い、敵を焼き尽くせ! 紅の月と共に舞い降りろ!! ランク7【
紅の満月が昇ると、そこから大蛇のような赤い鱗の龍が舞い降りた。赤い龍は口から赤い吐息が漏れ、咆哮を上げる。
「葛葉! ここでエースの登場だ!!」
「だが、そのモンスターでは僕の【魔眼の氷極龍】を倒すことはできないよ」
「あぁ、分かってる。バトル! 【紅月龍リントヴルム】で【魔眼の氷極龍】に攻撃!」
「何!?」
「俺はここで速攻魔法! 【エクシーズ・エクストラ・ブースト】を発動!」
【エクシーズ・エクストラ・ブースト】
速攻魔法
〇自分フィールドのエクシーズモンスターを一体選択して発動できる。そのモンスターが持っているエクシーズ素材の数×400攻撃力をアップさせる。
「リントヴルムの素材は3個。よって攻撃力は1200アップ!」
紅月龍リントヴルム 攻撃力:3200→4400
「やれ! リントヴルム!!」
氷獄の龍と紅月の龍、二体の龍が睨み合い、互いが自分の方が強いと主張するように咆哮を上げる。すると魔眼の氷極龍が翼を大きく羽ばたかせると黒い嵐が巻き起こす。リントヴルムは空高く飛び上がり、嵐を回避して、口から炎が溢れ、灼熱のブレスを放つ。氷結の嵐と灼熱のブレスがぶつかり、水蒸気がスタジアム一面を覆いつくした。
水蒸気からリントヴルムが飛び出し、魔眼の氷極龍に強襲を掛ける。二体の龍は地面に倒れ込み、リントヴルムが魔眼の氷極龍の身体に纏わりつく。身動きが取れなくなった魔眼の氷極龍が翼を広げ、冷気を放つ。リントヴルムの身体が凍り付くが、リントヴルムは自らの鱗から熱を放ち、冷気を相殺する。そのまま、魔眼の氷極龍の身体を締め付け、喉元を食らいつき、破壊した。
叶LP:2600→2000
葛葉LP:3500→4100
「やってくれたね」
「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド!」
「様々なライバーを苦しめた【魔眼の氷極龍】がついに倒れた!」
「これは流れが大きく変わります!!」
「……僕のターン……やっぱり、葛葉。僕の好敵手は君だ。君なら僕を強くしてくれる!!」
叶が笑みを浮かべると右目に漆黒の炎が灯った。右目が燃え上がると、それと比例するように右手にも漆黒の炎が灯った。
「真の
叶のフィールドに再び【魔眼の氷極龍】が現れた。
「さぁ……いくよ、葛葉!! 僕は手札から速攻魔法【UnknownCode-リンク・オーバーロード-】を発動!!」
「来たか!! 俺はリバースカード発動! 速攻魔法【RUM-ブラッティ・カオス・フォース-】!!」
「!?」
「叶! ここで最強のカードを出すつもりだ!」
「それに合わせて葛葉さんもRUMカードを発動しました!!」
「いくぜ! 俺の最強カード!」
【RUM-ブラッティ・カオス・フォース-】
速攻魔法
〇自分フィールドのXモンスター一体を対象として発動できる。その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが二つ高いモンスター一体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
〇このカードが墓地に存在し、墓地のエクシーズモンスターをゲームから除外することで発動できる。このカードを手札に加える。
「【紅月龍リントヴルム】一体でオーバレイネットワークを構築! ランクアップ! エクシーズチェンジ! 紅き龍は満月の光を浴び、魔の力を手に入れる! 紅蓮の炎を纏い、敵を焼き尽くせ! 紅き魔龍よ、満月と共に降臨せよ! ランク9【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】!!」
紅い満月が空に昇ると、紅い龍は天に向かうように飛ぶ。満月の光を浴びた紅い龍は徐々に姿を変え、蝙蝠のような大きな翼を広げ、咆哮を上げる。
「僕は【魔眼の氷極龍】一体でリンク召喚! 氷獄の魔龍よ、封印されし力を開放させ、森羅万象、全てを凍らせよ! リンク6【
【魔眼の氷極龍】の周囲に冷気が漂い、自らを氷漬けにさせていく。完全に氷漬けになった【魔眼の氷極龍】に空から漆黒の雷が直撃する。漆黒の雷を喰らった【魔眼の氷極龍】は周囲の氷が砕け落ち、身体に黒い電流が流れる。それにより、肉体は徐々に姿を変えていき、黒雷を纏った氷の龍が現れた。
氷の龍は咆哮を上げると周囲は一瞬で凍り付き、地面から氷で出来た刺が無数に生え、空からは無数の黒雷が降り注ぐ。その状況はまさに災害そのものだった。
「これが僕の真の切札【魔神眼の零源龍】だ! そして、効果発動! 相手フィールドのカードを全てゲームから除外する! 【
「無駄だ! 【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】は相手のカード効果を受けない!!」
「だが、攻撃力は【魔神眼の零源龍】の上だ! バトル! 【魔神眼の零源龍】で【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】に攻撃! 【
【魔神眼の零源龍】は上を向いて、口を大きく開く。すると頭上の空気中の水分が凍り付き、巨大な氷の礫を作り出す。そして、【魔神眼の零源龍】の口には黒い雷が溜まる。
溜まりきった黒雷を氷の礫に向かって放つ。雷撃を纏った氷の礫が【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】に襲い掛かる。
魔龍は口に真っ赤な炎を溜め、スタジアム全域に炎を放つ。炎はまるで波のように押し寄せ、氷の礫を溶かす。その瞬間、地面から氷の刺が無数に生え、【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】の身体を貫いた。
「俺のモンスターが!!」
葛葉LP:4100→3800
「本来なら追加攻撃したかったんだけどね。僕はこれでターンエンド」
叶と同じように右目に漆黒の炎が灯った。右目が燃え上がると、それと比例するように右手にも漆黒の炎が灯った。
「……俺は負けない! お前に勝つ! 勝って見せる! 真の
「きたか!!」
「葛葉! ここでRUMカード!! さらにランクの高いモンスターを出すつもりか!!」
「俺はライフを支払い、召喚する!!」
葛葉LP:3800→1900
「墓地の【紅月魔龍リントヴルム・エンペラー】を特殊召喚し、リントヴルム一体でオーバレイ! ランクアップ! エクシーズチェンジ!」
葛葉の元に再びリントヴルムが現れた。
「赤き月が満ちたりし時、古の龍王が今、目覚める! 呪われし力を解き放て! エクシーズ召喚! 出でよ、ランク11! 呪われし血の龍王! 【
【呪血龍鬼ヴァンパイア・ドラグオン】
ランク11/エクシーズ/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
レベル11モンスター×2
〇このカードが【ヴァンパイア】エクシーズモンスターをX素材にしている場合、このカードは相手カードの効果を受けない。
〇一ターンに一度、墓地の【ヴァンパイア】モンスター一体をゲームから除外することで発動できる。そのモンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力をアップさせ、このカード以外のモンスターの攻撃力をダウンさせる。
〇このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時にエクシーズ素材を取り除くことで発動できる。このカードは続けて攻撃することができる。
リントヴルムの周辺に赤い霧が立ち昇り、姿を包み込んだ。龍は姿を変え、人型になった。
龍人となったリントヴルムは皮膚が龍の鱗になっており、ヴァンパイア特有の蝙蝠の翼を広げた。
「これが俺の最強のカードだ!! ヴァンパイア・ドラグオンの効果発動! 墓地の【紅月龍リントヴルム】をゲームから除外することで、このカードの攻撃力をアップさせ、【魔神眼の零源龍】の攻撃力をダウンさせる! 【
ヴァンパイア・ドラグオンが持っていたグラスから一滴垂らすと、赤い液体は波紋のように広がり、スタジアムを赤く染めた。
呪血龍鬼ヴァンパイア・ドラグオン 攻撃力:4000→7200
魔神眼の零源龍 攻撃力:4300→1100
「何!?」
「これで終わりだ! 歯ァ食いしばれよ!! バトル! 【呪血龍鬼ヴァンパイア・ドラグオン】で【魔神眼の零源龍】に攻撃!! 【
ヴァンパイア・ドラグオンは赤い液体を自由自在に操作し、無数の輪を作りだした。血液の輪は高速で回転し、チャクラムのように放つ。
高速で迫ってくる血液の輪に魔神眼の零源龍は氷の礫を放って対抗する。血液の輪は氷の礫を切り裂き、そのまま魔神眼の零源龍を切り裂いた。
叶LP:2000→0
「僕が……負けた?」
「お前は【Unknown】カードに依存し過ぎたのが敗因だ。よく考えてみろ。【雪牙狼】カードをあまり使っていなかっただろ?」
「そうかぁ」
叶は糸が切れたような人形のようにその場に倒れ込んだ。葛葉が駆け寄ろうとするが、倒れ込んだ叶をいつの間にか立っていた戌亥が抱きかかえた。
「戌亥さん」
「叶はん。約束通り、カードはウチがいただくで」
「ちょっ!? そのカードは俺が!!」
「叶はんを宜しく」
戌亥は倒れ込んだ叶を葛葉の方に放り投げる。
葛葉は焦りながら叶を受け止めると、いつの間にか戌亥は消えていた。
「クソッ!! カードが!!」
オリカ紹介
【呪血龍鬼ヴァンパイア・ドラグオン】
葛葉の最強カード。
攻守共にトップクラスのカード。龍と吸血鬼が混じり合い、あらゆる生物の頂点に君臨する暴虐の王と言われている。