ありがとうございます。
今回もオリカ盛々です。
だいぶ大味なデュエルですが、それもこの二人なら良いかな。と思い書きました。
感想やご指摘お待ちしております。
11/28 10:40に大幅に修正しました。
アンジュ宅
今日はアンジュ・カトリーナの家でアンジュ、リゼ・ヘルエスタ、戌亥とこの『さんばか』とニュイ・ソシエールの四人がオフコラボを行っていた。最初は楽しく、和気あいあいと話していたが、何故か今はアンジュとニュイがデュエルディスクを構えていた。
やる気満々のアンジュと違い、ニュイとリゼは困惑していた。戌亥はお菓子を食べながら、静観していた。
(……何でこうなった……?)
ニュイは何故、こんなことになったかを回想していた。
―――――――――。
数時間前
「いや~、モテ期きましたわ!!」
「もぉ……アンジュ、それ何回目?」
「だって、ベルさんと葛葉さんからのラブコールだよ!! 興奮しないわけないじゃん!!」
「おニュイ、ポッキー食べる?」
「あ、とこちゃん欲しい」
「あーん」
「あーん」
四人で外食を済ませた後、アンジュ宅でお菓子を食べながら話を弾ませていた。
酒が好きなニュイは一人でレモンサワーを飲んでいたため、若干酔い始めていた。
「アンちゃんさぁ……どんだけ引っ張ってるの? そのネタ?」
「ネタじゃないもん! 二人は本気だもん」
「はいはい……」
「あ、さてはソシエ……私がモテてるのに嫉妬してるんだ?」
「はぁ?」
アンジュの煽りにニュイが反応してしまった。普段なら笑って流していたが酔っていたため、反応が変わってしまった。
「なんで私がアンちゃんに嫉妬しなきゃいけないの?」
「だって、ソシエって浮いた話ないし」
「アンジュ、もうやめなよ」
「アンちゃんだってネタじゃないとモテないんじゃ仕様がないよね」
「カッチーーーン!! あー、もう怒った! ソシエ、デュエルで決着を付けようじゃないか!!」
「「は?」」
ニュイとリゼがハモって困惑している。それを尻目に戌亥は暢気に雪見大福を頬張っていた。
―――――――――。
現在に戻る。
「さぁー! ソシエ、どっちが本当にモテるかデュエルで決めよう!!」
ニュイはしぶしぶデッキをディスクにセットする。
『にじさんじライバー【アンジュ・カトリーナ】と【ニュイ・ソシエール】のアプリの起動を確認。これよりデュエル配信を開始します。Twitterへの告知も完了。双方はデッキをセットしてください。』
『こんな時間にデュエル配信?』『お?』『ちぇりーぺぇじゃん』『アンジュ頑張れー』『ニュイちゃんファイトー!』『あ、皇女といにゅいーー!!』『何かアンジュが騒いでるwww』
「「
アンジュ・カトリーナvsニュイ・ソシエール
「ソシエ、先攻は私が頂くよ! 私は【紅玉の錬金術師】を召喚!!」
ルビーの首飾りを付けた少女が現れた。少女は手に持ったルビーを輝かせるとルビーに炎が纏った。
【紅玉の錬金術師】
レベル4/炎属性/魔法使い族/攻1800/守1200
手札の【高等錬金術】魔法を墓地に送ることで、デッキから【錬金術師】モンスターを手札に加える。
「私は手札の【高等錬金術-
【高等錬金術-宝石壁-】
通常魔法
○デッキからカードを一枚ドローする。
○このカードが【錬金術師】モンスターの効果で墓地に送られた時、手札の【錬金術師】モンスターを特殊召喚する。
【翠玉の錬金術師】
レベル4/風属性/魔法使い族/攻1400/守1000
特殊召喚時、墓地の【高等錬金術】魔法カードを手札に加える。
「手札の【翠玉の錬金術師】を特殊召喚!! 【翠玉の錬金術師】の効果で墓地の【高等錬金術-宝石壁-】を手札に加える。そして、手札から【高等錬金術-黄金釜-】を発動!!」
【高等錬金術-黄金釜-】
永続魔法
このカードはルール上、【錬金術師】モンスターとして扱う。
①、②の効果はそれぞれどちらかしか発動することができない。
○一ターンに一度、手札の【高等錬金術】魔法カードを墓地に送ることで、デッキから【錬金術師】モンスターを一体特殊召喚する。
○一ターンに一度、墓地の【錬金術師】をデッキに戻すことで、デッキから【高等錬金術】魔法カードを手札に加える。
アンジュの目の前に黄金に輝く巨大な釜が現れた。
「黄金釜の効果で手札の【高等錬金術-宝石壁-】を墓地に送ることで、デッキから【天藍石の錬金術師】を特殊召喚!! そして、墓地に送られた【高等錬金術-宝石壁-】の効果も発動」
【天藍石の錬金術師】
レベル4/水属性/魔法使い族/攻1800/守1300
手札の【錬金術師】モンスターをデッキに戻すころで、デッキから【高等錬金術】魔法カードを手札に加える。
「手札の【紫水晶の錬金術師】を特殊召喚!! 【天藍石の錬金術師】の効果で手札の【錬金術師】モンスターをデッキに戻して、【高等錬金術-金剛兵-】を手札に加える!」
【紫水晶の錬金術師】
レベル4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1700
○手札の【高等錬金術】魔法カードを墓地に送ることで、デッキからカードを一枚ドローする。
「手札の【高等錬金術-金剛兵-】を墓地に送ることで、カードを一枚ドロー! さらに【高等錬金術-
【高等錬金術-金剛兵-】
通常魔法
○【高等錬金術】モンスター一体の攻撃力を1000アップさせる。
○このカードが【錬金術師】モンスターの効果で墓地に送られた時、墓地の【高等錬金術】魔法カードを手札に加える。
「宝石壁を手札に戻して……準備完了! 私は【紅玉の錬金術師】と【翠玉の錬金術師】の二体でオーバーレイ!! 召喚条件は【錬金術師】モンスター二体! ランク4【紅水晶の錬金術師】をエクシーズ召喚!!」
【紅水晶の錬金術師】
ランク4/炎属性/魔法使い族/攻2000/守1500
【錬金術師】モンスター×2
○一ターンに一度、エクシーズ素材を取り除くことで、デッキから【高等錬金術】魔法カード二枚を手札に加える。
○一ターンに一度、墓地の【高等錬金術】を一枚選択し、このカードのエクシーズ素材にする。
「もういっちょ! 私は【天藍石の錬金術師】と【紫水晶の錬金術師】の二体でオーバーレイ!! 召喚条件は魔法使い族モンスター二体! エクシーズ召喚! ランク4【メルヘン・アルケミスト】!!」
【メルヘン・アルケミスト】
ランク4/闇属性/魔法使い族/攻1000/守2400
魔法使い族モンスター×2
○このカードにエクシーズ素材がある限り、このカードは戦闘では破壊されない。
○自分のターンのエンドフェイズ時にこのカードのエクシーズ素材を一枚、墓地に送る。
○一ターンに一度、フィールドのエクシーズモンスターを一体選択し、そのエクシーズモンスターのエクシーズ素材を一個、このカードの下に置く。
アンジュのフィールドには赤いローブを身にまとった女性の錬金術師が現れた。錬金術師は炎を自由自在に操り、炎を鳥の姿に変えた。そして、もう一人はうさぎのぬいぐるみを抱きしめたキラキラのドレスの少女が現れた。
「【紅水晶の錬金術師】の効果で墓地の【高等錬金術-金剛兵-】をこのカードのエクシーズ素材にし、そのまま【メルヘン・アルケミスト】の効果でこのカードのエクシーズに素材する」
「ほえー……アンジュもちゃんと遊戯王してる……。【紅水晶の錬金術師】経由で【メルヘン・アルケミスト】の守りを厚くしてるんだね」
「さらに【紅水晶の錬金術師】の効果を発動! エクシーズ素材を取り除くことでデッキから【高等錬金術-
「おっしゃ! 私もいっちょ暴れちゃいますか!! 私は魔法カード【キャバルリィ・ウィッチの昇華】を発動!」
【キャバルリィ・ウィッチの昇華】
通常魔法
自分フィールドにはモンスターが存在しない時、発動することができる。デッキから【キャバルリィ・ウィッチ】魔法使い族モンスターを一体特殊召喚する。その後、デッキから【キャバルリィ・ウィッチ】獣族モンスターを一体、手札に加える。
「私はデッキから【キャバルリィ・ウィッチ スコッチ】を特殊召喚!さらにデッキから【キャバルリィ・ウィッチ ジャスタウェイ】を手札に加える!」
【キャバルリィ・ウィッチ スコッチ】
レベル2/地属性/魔法使い族/攻200/守1000
○召喚、特殊召喚に成功した時、デッキから【キャバルリィ・ウィッチ】カードを手札に加える。
○自分のフィールドに【キャバルリィ・ウィッチ】融合モンスターによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを墓地に送ることで、その融合モンスター一体をEXデッキから融合召喚する。
ニュイの前には茶色帽子をかぶった小柄な少女が現れた。少女の手にはスコッチが握られていた。
「スコッチの効果でデッキから【キャバルリィ・ウィッチの旗印】を手札に加え、そのまま【キャバルリィ・ウィッチの旗印】を発動!」
【キャバルリィ・ウィッチの旗印】
永続魔法
○一ターンに一度、手札の【キャバルリィ・ウィッチ】獣族モンスターを特殊召喚することができる。この効果を発動したターン、自分は【キャバルリィ・ウィッチ】しか特殊召喚することができない。
○フィールドの【キャバルリィ・ウィッチ】モンスターの攻撃力は自分のレベルの数×200ポイントアップする。
「私は手札の【キャバルリィ・ウィッチ ジャスタウェイ】を特殊召喚!!」
【キャバルリィ・ウィッチ ジャスタウェイ】
レベル6/地属性/獣族/攻2000/守1500
このカードが融合素材として墓地に送られた時、デッキから【キャバルリィ・ウィッチ】獣族モンスターを一体、手札に加える。
ニュイの背後から高らかな足音が聞こえると、その影がニュイの上空を易々と飛び越える。甲冑を身にまとった大きな馬がスコッチの隣に並んだ。スコッチは優しくジャスタウェイをなでる。
「私はスコッチの効果を発動!! スコッチとジャスタウェイで融合! 召喚条件は【キャバルリィ・ウィッチ】の魔法使い族と獣族モンスター! 融合召喚、レベル6! 【キャバルリィ・ウィッチ ジャック・ジャスタウェイ】!!」
スコッチを持った小柄な少女はスコッチを飲むとジャスタウェイに跨り、魔女と騎馬が一つになった。
【キャバルリィ・ウィッチ ジャック・ジャスタウェイ】
レベル6/地属性/魔法使い族/攻2000/守1500
【キャバルリィ・ウィッチ】魔法使い族+【キャバルリィ・ウィッチ】獣族
○一ターンに一度、手札の【キャバルリィ・ウィッチ】魔法使い族モンスターを墓地に送ることで、手札の【キャバルリィ・ウィッチ】獣族モンスターを一体特殊召喚する。
○一ターンに一度、一ターンに一度、自分のフィールドに【キャバルリィ・ウィッチ】融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送ることで、その融合モンスター一体をEXデッキから融合召喚する。
「素材となったジャスタウェイの効果で【キャバルリィ・ウェイ ディープインパクト】を手札に加え、さらに私は【キャバルリィ・ウィッチ シードル】通常召喚!」
【キャバルリィ・ウィッチ シードル】
レベル3/地属性/魔法使い族/攻1300/守500
召喚に成功した時、墓地の【キャバルリィ・ウィッチ】カードをデッキに戻すことで、デッキからカードを一枚ドローする。
「墓地の【キャバルリィ・ウィッチ スコッチ】をデッキに戻して、カードを一枚ドロー! 私は手札のジャック・ジャスタウェイの効果で魔法使い族の【キャバルリィ・ウィッチ ウィスキー】を墓地に送り、【キャバルリィ・ウィッチ ディープインパクト】を特殊召喚!!」
【キャバルリィ・ウィッチ ディープインパクト】
レベル8/地属性/獣族/攻3000/守2400
このカードが融合として墓地に送られた時、その融合モンスターの攻撃力を1000ポイントアップする。
「さてと……そろそろ私のエースの出番だね!! 【キャバルリィ・ウィッチ ジャック・ジャスタウェイ】の効果を発動!! シードルとディープインパクトで融合!! 召喚条件は【キャバルリィ・ウィッチ】の魔法使い族と獣族モンスター!! 融合召喚! 駆け抜けろ! レベル8、【キャバルリィ・ウィッチ キング・ディープインパクト】!!」
【キャバルリィ・ウィッチ キング・ディープインパクト】
レベル8/地属性/魔法使い族/攻3000/守2400
〇フィールドの【キャバルリィ・ウィッチ】融合モンスターが守備力モンスターとバトルする時、その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
「ディープインパクトの効果でキングの攻撃力を1000。さらに旗印の効果でそれぞれのモンスターの攻撃力をアップ!」
ジャック・ジャスタウェイ 攻撃力:2000→3200
キング・ディープインパクト 攻撃力:3000→4000→5600
「えっ? え? ちょっと、待って……その火力でメルヘン・アルケミストに殴られたら……」
「ンジュのメルヘン・アルケミストが攻撃を受けると守備貫通で倍になるから……」
「1600と6400の合計8000のダメージ!!」
「さすがィゼ」
「ソ、ソシエ……ちょっと待ってぇ……」
「さぁ、駆け抜けるよ!! ジャック・ジャスタウェイとキング・ディープインパクトでメルヘン・アルケミストに攻撃!!」
「くっそー!! この火力じゃ伏せカードの意味がない……」
二体の騎馬魔女がニュイの回りを駆け抜け、そのままアンジュに突撃する。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アンジュLP:4000→-4000
『デュエル終了。勝者、ニュイ・ソシエール。アンジュ・カトリーナの星をニュイ・ソシエールへ転送します。』
「よっしゃー! 勝ったぁ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!! 負けたぁ!! 私のモテ期がぁ!!」
「アンジュ……これは仕様がないぁ……よしよし」
泣き分けくアンジュにリゼは優しく抱きしめた。
お菓子を食べながらデュエルを観戦していた戌亥はふと小声で呟いた。
「…………てか、デュエルとモテ期は関係ないんじゃ……」
「「「あ」」」
オリカ
【錬金術師】【高等錬金術】
錬金術師をモチーフにしたテーマ
【錬金術師】と【高等錬金術】を組み合わせることで、驚異的な展開をしていく。この展開力はにじさんじでも上位に入る。
大量展開後、エクシーズモンスターを並べることで盤面を整える。
○○の錬金術師 ○○には宝石の和名が入る
【キャバルリィ・ウィッチ】
魔女と騎馬を組み合わせてテーマ
低レベルの魔法使い族モンスターを軸に高レベル獣族モンスターを呼び出し、融合して攻めまくるスタイル。
魔法使い族モンスターは酒の名前、獣族モンスターは競争馬の名前