今回は登場するライバーが多めです。
このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
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葛葉と叶のデュエルの後、葛葉と笹木を連れたチャイカは自身が経営しているバーに到着していた。
笹木を寝室で寝かし、チャイカは葛葉の飲み物を用意していた。
「…………」
葛葉はバーに着いてから終始、不貞腐れていた。
「何、不貞腐れているのよ」
「別に……」
『さては叶さんに負けて不貞腐れているんでしょ?』
「黛ィ!!」
バーのディスプレイに黛灰が写り、葛葉を煽る。
「はいはい、煽らないの」
チャイカは葛葉の目の前にメロンソーダを置いた。葛葉はストローに口を付け、メロンソーダをチュウチュウ吸う。
「てか……あのカード何?」
「その辺の詳しい説明は……」
「私が説明いたします」
奥の部屋から加賀美は現れた。
「社長!?」
「本当は葛葉さんを巻き込みたくなかったのですが……」
「………いや、話を聞かせて欲しいっす」
『そうだね、補足は自分の方でしておくよ』
「ありがとうございます。では、説明させていただきます。まずは……このカードを見てください」
ディスプレイには【Unknown】と書かれたカードが映し出された。
「【Unknown】カード。今、私たちが追っている危険なカードです。その危険さは葛葉さんも体験したかと」
「…………確かにあのカードはヤバかった。それとあの龍! アイツは何だったんだ?」
「あの龍は【Unknown】カードで呼ばれたモンスター。あのモンスターも【Unknown】カードだと推測しています」
『【UnknownCode-リンク・オーバー-】を鍵にして、【Unknown】モンスターを呼び出しているみたい。これを見て欲しい』
ディスプレイの映像が切り替わる。
『あの魔法カードで特殊な空間を作り出して、あの空間内だと立体映像が現世界に影響を与えるみたい』
「原理は分りませんが……そして、一番問題なのが……」
「カードの所有者が豹変する?」
「正解です。この説明は黛さん、お願いします」
『了解。【Unknown】カードを解析した結果。あのカードには人工知能が宿っているみたい』
「人工知能……? あぁ、AIか」
『そう。【Unknown】カードには知能があり、意思はない。でも、厄介なところはその人工知能が意思を学習しよとしている所なんだ』
「意思を学習しようといしてる……?」
『人工知能がデュエルディスクを通して、所有者の意思を感じ取っているんだ。ただし、人工知能は人間の複雑な感情を読み取ることができないから、最も強い感情を読み取って増幅させるんだ』
「ちょっと待て。それなら何で、あんなに性格がひん曲がるんだ?」
「それは人間ないし、生物の最も強い感情が【恐怖】だからだよ」
グラスを洗っていたチャイカが答えた。
「生物は恐怖などの負の感情。つまりトラウマが強く心に刻み込まれる。楽しい思い出や感情はその時の幸福感は強いが、その幸福感は時が経つごとにどんどん薄れていっちゃうけど、トラウマなどの強い感情は脳裏に焼き付くからね」
「なるほどな……そういえば、その【Unknown】カードは二枚だけですか?」
「いえ、今確認できるだけで【Unknown】モンスターは6枚あります」
「そ、そんなにあるんっすか!?」
「誰がどのカードを持っているかはほとんど不明ではあります。判明しているのは叶さんんともう一人だけです。申し訳ございません」
「まぁ…………すぐには分らないよな。てか、回収するにもあのカードに触れて大丈夫なの?」
『そこは問題ないよ。社長が開発した隔離ボックスで人工知能を一時的に機能を停止させるから』
「へぇー……すごいな。んで、そのカードを追っているのはここにいる三人?」
「私、チャイカさん、黛さん、それに……」
「およよよ。見つけましたぁー」
「「!?」」
バーの扉から声が聞えたので、みんなが一斉に振り向くと、そこにはライバーでお花の妖精のエリー・コニファーが立っていた。
「エリー・コニファー!?」
「あれ? エリコニさんもお仲間で」
「いいえ……先ほど言っていた【Unknown】カードの所有者ですっ!!」
「およよ…………私は悲しいです。みんなで楽しくカード大会をしているのに……貴方達は争いを行うのですね……私は悲しいです」
「あ、争い!? まゆゆ、あの人は何言ってるの!?」
『何故か、あの人は自分たちがこの大会を滅茶苦茶にしていると勘違いしてるみたい』
「えぇ……」
「さぁ、お仕置きのお時間です」
エリーはデュエルディスクを構えた。
「ここは俺が!」
「いや、私が行くよ。葛葉がまだ背中の痛みが残っているでしょ?」
「っ!?」
葛葉を静止させ、カウンターから出るとデュエルディスクを構えた。
「あ、今回はお仕置きなので配信は切らせていただきます」
「何でもいいけど、さっさと始めましょう。加賀美、葛葉と笹木を連れて、別の所へ」
「了解です!! 葛葉さん、行きますよ!」
「チャイカさん、気をつけてください!!」
チャイカは親指を立てる。
「「
「私の先攻! 私は手札の植物族モンスターと獣族モンスターを墓地に送ることで手札の【神緑の守護者】を特殊召喚!!」
【神緑の守護者】
レベル8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1000
○手札の植物族モンスターと獣族モンスターを墓地に送ることで、このカードを特殊召喚することができる。
○このカードがフィールドに存在する限り、自分フィールドの植物族、獣族、獣戦士モンスターは戦闘・効果では破壊されない。
「墓地に送られた【素早いカモノハシ】の効果を発動!」
【素早いカモノハシ】
レベル3/地属性/獣族/攻1200/守1600
○このカードが墓地に送られた時、デッキから同名モンスターを一体、特殊召喚する。
「デッキから【素早いカモノハシ】を特殊召喚! さらに墓地の【マシンガンコーン】の効果を発動!」
【マシンガンコーン】
レベル2/地属性/植物族/攻1200/守100
○墓地のこのカードをゲームから除外することで、フィールドに【コーン】トークを二体特殊召喚する。
「墓地の【マシンガンコーン】をゲームから除外することで、フィールドに【コーン】トークを二体、特殊召喚する! 私は【素早いカモノハシ】と【コーン】トーク二体でリリース。アドバンス召喚! 【神緑の守護獣】!」
【神緑の守護獣】
レベル8/地属性/獣戦士族/攻1500/守3600
○このカードがフィールドに存在する限り、自分はダメージを受けない。
○このカードはモンスター3体をリリースして召喚した時、このカードは以下の効果を得る。一ターンに一度、相手のモンスターの全て破壊する。
チャイカの前には大きな棍棒を担いだ獣人と神々しい獅子が現れた。
「私はこれでターンエンド」
(防御は完璧なはず……でも、相手はあのカードを所有している……)
「およよよ……私のターンです。私は手札から【
【妖花鳥-ツバキ】
レベル3/闇属性/植物族/攻1300/守500
○手札のこのカードを墓地に送ることで、デッキからレベル3以下の植物族モンスターをデッキから特殊召喚する。
「私はデッキから【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚します。【ローンファイア・ブロッサム】の効果を発動します。このカードをリリースすることで、デッキからもう一体の【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚します。さらに特殊召喚された【ローンファイア・ブロッサム】をリリースすることで、デッキから【妖花鳥-モミジ】を特殊召喚します」
【妖花鳥-モミジ】
レベル3/闇属性/植物族/攻300/守1800
〇このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから【妖花鳥】モンスターを手札に加える。
「私はデッキから【妖花鳥-アジサイ】を手札に加えます。そして、手札の【妖花鳥-アジサイ】の効果を発動します」
【妖花鳥-アジサイ】
レベル3/闇属性/植物族/攻1300/守900
○フィールドに【妖花鳥】モンスターが存在する時、手札のこのカードを特殊召喚することができる。
「私は【妖花鳥-アジサイ】を特殊召喚します。さらに私は【妖花鳥-サクラ】を通常召喚します」
【妖花鳥-サクラ】
レベル3/闇属性/植物族/攻1400/守1200
○このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、墓地の【妖花鳥】モンスターを特殊召喚します。
エリーの周辺に花で出来た鳥が飛びまわっている。
「【妖花鳥-サクラ】の効果で墓地の【妖花鳥-ツバキ】を特殊召喚します。私は【妖花鳥】モンスター四体でリンク召喚。リンク4、【妖花鳥-ザクロ】」
四体の鳥が舞い踊り、光に包まれると赤黒い花で作られた孔雀のような鳥が現れた。
【妖花鳥-ザクロ】
リンク4/地属性/植物族/攻0/↑↙↓→
【妖花鳥】モンスター三体以上
○このカードがリンク召喚に成功した時、デッキからレベル3以下の植物族モンスターを3体まで墓地に送ることで発動することができる。墓地に送ったモンスターの数×1000ポイント、攻撃力をアップさせる。
○このカードが破壊される時、代わりにデッキから【妖花鳥】モンスターを墓地に送ることができる。
「【妖花鳥-ザクロ】の効果でデッキからレベル3以下の植物族モンスターを3体墓地に送ることで発動します。このカードの攻撃力を3000までアップさせます」
ザクロ 攻撃力:0→3000
「さてさて……墓地は十分、溜まりましたね」
「っ!? まさか!!」
「およよよ……私は手札から【
エリーがカードをデュエルディスクにセットした。するとデュエルディスクから警告音が響き渡った。
『エラー。エラー。不正なプログラムを検出しました。不正なプログラムを検出しました。今すぐにプログラムの消去を――――――プログラムを強制インストール。―――――――プログラムのインストール完了。プログラム【Unknown】を起動します。』
警告音が鳴り止むと同時にエリーとチャイカの周辺に特殊な空間が包み込んだ。世界から隔離され、チャイカは辺りを見回した。
「これが【Unknown】カード……っ!」
「はわわっ、さぁ、いきますよぉー。私は【UnknownCode-リンク・オーバー-】の効果で墓地のモンスターを5体をゲームから除外することで、リンク召喚します。闇に落ちた聖獣よ、植物を枯らし、生命を枯らし、世界を枯らしなさい。堕落せよ、【
【骸獣皇 ゼロストリオ】
リンク5/地属性/獣族/攻3500/↑←↙↓↗
名前の異なる効果モンスター5体
このカード名はルール上【Unknown】カードしても扱う。
○相手の魔法・罠カードが発動した時、デッキの一番上のカードを二枚、墓地へ送って発動できる。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にしゲームから除外する。
○一ターンに一度、墓地のリンクモンスターをゲームから除外することで発動することができる。ゲームから除外したリンクモンスターのリンクマーカーと同じ数、相手のカードを選んで墓地に送る。
エリーとチャイカの周辺に大量の樹木が生え始める。エリーの真横の樹木が絡み合い、球体のようになった。そして、球体が大きくなると樹木の隙間から黒い瘴気が立ち昇る。すると、樹木は枯れ始め、腐り落ちる。球体の中から龍の骸骨を身にまとった虎のような獣が現れた。獣の口から黒い瘴気が漏れると、周囲の草木が枯れ始め、腐り落ちる。
骸の獣がチャイカや二体のモンスターを睨み付けると咆哮を上げる。咆哮に交じって、黒い瘴気が放たれ、チャイカに瘴気が襲い掛かる。
「くぅぅっ!!」
瘴気を喰らったチャイカの衣服は溶けるように腐り始める。チャイカは上着を脱ぎ捨てて、上半身裸になった。瘴気によって身体中に火傷のような跡が付いた。
「およよよ……争いを起こすから穢れてしまうのです」
「…………何が穢れだ。穢れているのは今のアンタでしょ?」
「およよよ……私は悲しいです。私は手札から魔法カード【リンク・アベレージ】を発動します」
【リンク・アベレージ】
自分フィールド上にリンクモンスターを選択して発動することができる。EXデッキからリンクモンスターを墓地に送ることで、墓地に送ったリンクモンスターのリンクマーカーの数×1000ポイント、攻撃力をアップさせる。
「私はEXデッキからリンク2の【妖花鳥-シラユリ】を墓地に送ることで【骸獣皇 ゼロストリオ】の攻撃力を2000ポイント、アップさせます」
骸獣皇 ゼロストリオ 攻撃力:3500→5500
「それでは【骸獣皇 ゼロストリオ】の効果を発動します。墓地の【妖花鳥-シラユリ】を除外することで、チャイカ様のモンスター二体を墓地に送ります。さぁ、吠えなさい【
骸獣皇 ゼロストリオの周囲から瘴気が立ち昇る。ゼロストリオが吠えると瘴気の渦が【神緑の守護者】と【神緑の守護獣】に襲い掛かる。瘴気を受けた二体のモンスターは徐々に老い始め、干からびた身体は砂のように崩れ落ち、最終的には骨となり、骨もバラバラに崩れ落ちた。
「くっ……破壊体制はあったけど、墓地に送られる効果は……!!」
「およよよ……哀れなチャイカ様に救済を与えます。【骸獣皇 ゼロストリオ】でチャイカ様に直接攻撃。【
ゼロストリオが咆哮を上げると、地面から無数のツタが伸びる。ツタは波のようにチャイカに押し寄せ、ツタがチャイカに絡みつく。チャイカは絡まったツタを剥がすようにもがくが、もがけがもがくほどツタが絡まる。身動きがチャイカに対し、ゼロストリオが睨みつける。すると、口から瘴気が溢れる。漏れだした瘴気は周囲の草木を枯れさせる。ゼロストリオがチャイカに向かって瘴気のブレスを放つ。
チャイカは身動きが取れない状態で瘴気のブレスをもろに喰らう。
「ぐおぉぉぉぉ!!」
瘴気はチャイカの体を蝕んでいく。皮膚はただれ、意識が薄れていく。力尽きたチャイカはその場で倒れ込む。
花畑チャイカLP:4000→0
『デュエル終了。勝者、エリー・コニファー。花畑チャイカの星をエリー・コニファーへ転送します。』
「はわわわっ、この空間の影響でチャイカ様の星は全て頂きますね。ふふふっ……これで星の数は20個になりました」
エリーは倒れたチャイカに近づき、優しく頭を撫でる。
「流石、チャイカ様。普通の人間でしたらゼロストリオの瘴気で骨になっていたと思いますが、原形を留めているなんて。さて……他の方々も順調に星を集めているのでしょうか?」
――――――――――――。
世怜音女学院 学院演劇同好会部室。
「ふふっ……モンスターで攻撃」
「うわぁぁぁぁ!!」
攻撃を喰らった朝日南アカネはその場で力尽きる。アカネの周辺には周央サンゴ、東堂コハク、北小路ヒスイ、西園チグサの学院演劇同行会の面々が倒れていた。
「不甲斐ないのう……でも、可愛い
倒れている五人の中央にはにじさんじライバーで鬼の王女、竜胆尊が立っていた。尊は酒が入った盃を傾け、酒を飲み干す。
「これで星は18個……さて、あと二個はどうしょうかの? ……なぁ、湊?」
「あーあ、バレちゃいましたか」
物陰から現れたのはにじさんじライバーでホストの不破湊だった。不破はデュエルディスクを構えた。
「まゆゆの頼みで【Unknown】カードを追っていたら、まさか尊様が所有者とは……」
「確か、ほすてす?は酒を提供するのであろ? わらわに酒と一緒に星をくれないかのぅ?」
「それは難しいっすね……どうしてもっていうなら」
「デュエルでじゃな……」
尊は盃を地面に置くとデュエルディスクを構えた。
「さぁ……わらわの酒をちっとばかし強いからのぉ……気ぃつけな」
オリカ紹介
【神緑】
獣、植物、獣戦士で構成されたテーマ
守護者と守護獣でそれぞれを守り、強度の守備力を誇る。
【妖花鳥(ようかちょう)】
低レベルの植物族がテーマ。
楓とは打って変わって暗いイメージの花がメインになっている。
墓地を肥やし、展開していく。
【骸獣皇(がいじゅうおう) ゼロストリオ】
二体目の【Unknown】モンスター。
見た目は【ナチュル・エクストリオ】に似ているが関連性は不明。
ありとあらゆる物を枯らせ、無に帰す。骸の獣。その瘴気に触れたら最後、枯れ果てるか、腐り落ちる。