防振りオリジナル集   作:五月時雨

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 えーっと、閲覧注意。
 大体R-17.5くらいいく。最近ハマってる防振り作品の影響で書いたけど、X指定の限界にチャレンジしてる気分。これ大丈夫?
 その覚悟ができた人だけ、先に進んでどーぞ。

 


メイプルちゃんに、なりまして2

 

 と、言うわけで。

 

 

 本条 楓 15歳。プロゲーマーです。

 

 

 うそです。

 やめてっ。石投げないで!感じちゃうっ。

 

 

 おら、日本人なら『やめろ』は『やれ』に決まってるでしょ!ほら、早く投げて!そのでっかくて硬い、黒光りしたモノを!

 

 ―――ほら、早くぅ……っ!

 

 

 

 痛っ!蹴らないで。興奮する。

 

 防振りの世界に転生して15年が経ちました。早いね。特筆する事は、原作立ち絵だけ見た事ある親友の白峰理沙と、ちゃんと親友になったことくらい。あ、ちゃんと私がドMなのは知ってます。よく蹴られます。

 

 ドSのあの子は私が育てました……っ!!

 

 んで、プロゲーマーなんて大嘘ついたけど、半分は本当だったりします。というのも、私は前世からゲームは大好きだったからね。専らX指定が入っちゃうものばっかりだけど。主に女の子がグズグズのめちゃくちゃにされるようなのばっかりだけどっ。

 

 だけど、基本的にゲームは全般的に好きなわけで。小さい頃から理沙と一緒に色んなゲームをやりまくった結果、この前に暇が高じて参加したe-スポーツのアマチュア大会で準優勝しちゃいまして。あ、優勝は理沙。決勝がホラゲだったら勝ってた。そんな訳で、アマチュア大会を優勝、準優勝しちゃったら、なんか全日本エロ…じゃなくてe-スポーツ連、盟?だか何だかにスカウトされました。

 

 結果から言えば、取り敢えずその時は断ったんだけど、それからというもの、理沙はプロゲーマーの道を本気で考えてたりする。

 私?私はあれだよ。VRMMOの世界でめちゃくちゃのズタボロにされる夢を叶えるまで、他の何も考えられない。

 だって、本条楓だよ?防御力に極振りすることを余儀なくされた主人公、メイプルさんだよ?ゲーム内での名前くらいしか原作知らないけど、馬鹿じゃないの?絶対に痛くないじゃん。でも原作厨の私には原作ブレイクする勇気なんてないので、我慢して極振りの道を進むつもりですよえぇ。

 私は是が非でもNWOの世界で防御力に極振りした上で、最高に強烈な痛み(絶頂)に達するまで、他の全てを我慢する覚悟だからね。

 

 ……まぁ、そもそもの問題として、私がまともに原作を知らないという極大のガバがあるわけなのだけれど。取り敢えず防御力に極振りして戦っていけば、何とかなるでしょう。というか、なれ。

 

 

「さっきから何わけの分かんないことを語ってるわけ?語り部にでもなったつもり?」

「ぅひ……っ。理沙ぁ……」

 

 あ、最初に私を蹴ってきたのも、この理沙です。私の苦手(大好き)な所は知り尽くしてるから、的確に急所を付いてくる。ありがとうございますっ。

 

「キモい……気持ち悪い」

「理沙さん?なんで言い直したの?泣くよ?びえーんて泣くよ?」

「恍惚とした笑みで言うことじゃないんだけ、どっ!」

「あはっ」

 

 み、鳩尾に入ったぁ……さい、こぉ…っ

 

「きもちわるっ。いや本当に気持ち悪い。アンタそういう所マジで気持ち悪いよキモキモの実の能力者だよ。いいからそろそろ黙れド変態」

「くふっ…」

 

 言葉の暴力が凄すぎてイッちゃいそう……

 けど、さぁ?

 

「理沙にも、原因があると思うなぁ…なんて?」

「は?こんな風にした元凶がなんか言った?」

「ぐはっ!?」

 

 ベッドに寝転がる私の下腹部を、思い切り踏みつけられる。ついでに汚物を見るような視線をくれる。

 この見下されてる感じがたまらんッ

 

「くふっ……あははっ」

 

 けど、それだけで身体が火照る。

 口の端が釣り上がっているのが分かるし、我ながら狂気的な嗤いをしてると思う。

 

「これが良いんでしょド変態。本当に度し難い変態だよねぇ、楓?ねぇ?恥ずかしくないの?ねぇ?ねえっ?」

「く……ぅあ……んっ」

 

 私に覆い被さるように倒れてきたと思ったら、的確に洋服で隠れるような場所を、跡が残らないギリギリの力加減で抉ってくる。これですよ、これこれ。この絶妙すぎる神業じみた虐めが、堪らんのです。

 

「理沙の方、こそ…くぁっ、愉しんでる、ひぐっ!よね……あ"がっ!?」

「うるさい聞こえない」

 

 まずい、地雷だった。と思った時には、もう遅かった。

 

 肋骨の隙間に指を突き入れて抉られる。

 鳩尾を突き、腹腔を圧迫される。

 窒息しないギリギリまで首を絞められる。

 

 ベッドの上で組んずほぐれつと言えば聞こえは良いが、今日の理沙は容赦が無いみたいだ。

 

「まだ元気じゃん……かっ!」

「かは……っ!?!?」

「お、さらに首締まった」

 

 ちょ、理沙さん!?首を絞めながらも両手の親指で喉を突くとか鬼畜の所業よ?辛うじて出来ていた呼吸が完全にできなくなって、酸欠状態になる。

 

「え"……ぉご……っ」

「これはぁ……楓が悪いんだからねぇ?」

 

 頬を紅く染めて、恍惚とした表情で舌なめずりする理沙の姿は、何度見ても艶かしい。

 

「嫌だ嫌だって言ってるのにぃ……私にホラゲ耐久させるから……さ?」

「り"、さぁ……」

 

 ………そうなのです。ほら私、基本的にドMですが、サドの気も持ち合わせているので?理沙に長編新作の最恐ホラーゲームをやらせた訳ですよ。勿論最初は逃げたけど、無理矢理やらせました。丸2日かけて完全クリアまでやらせた。で、今はそのお仕置き中。いつもより3割増しくらいにハードに虐められている。

 

 やがて意識が朦朧とし始め、私が口の端から泡を吹き出した辺りで、ようやく理沙は首締めから開放してくれた。

 

「ゲホッ!ゲホッ……!はあ……っ、はぁ――っ!はぁっ!……お"え"っ」

「あははっ、潰れたカエルみたいな声出して……かわいぃ」

「控えめに、ゴホッ!言って…さいこぉ……はぁ…はぁ……」

 

 いやぁ……うん。ベッドに倒れる私を理沙が馬乗りで首締めをしてくるのは、ちょっと前世の死に際を思い出したよ。あと少しヤラれてたら逝ってた。間違いない。

 

「段々容赦がなくなってきて、ケホッ…嬉しいよ」

「死ぬ限界ギリギリが好きって言って、私に技術を叩き込んだのは誰か……なっ」

「ひんっ!仕方ない、じゃん……んぁっ。一回最高の快楽(拷問)の中で死ぬ、と……大抵の快感じゃ、物足りないんだか、ら。ひぎゅぅぅっ!?」

「輪廻転生、だっけ?そんなのが本当にあるんだねぇ。しかも、前世の記憶を持ったままで」

 

 あ、はい。お察しのとおり、理沙は私が転生者なのを知ってます。勿論、ここがラノベの二次創作な世界なのは言ってないけど、私が前世の記憶を持ってることは知っている。だから読者諸君は、存分に私と理沙の絡みをオカズにするといい。私が許可する。

 

 ……へ?バレたら?

 その時はその時で理沙にいーっぱい虐めてもらうから問題ない。むしろ得しかない。

 

 

 ………ふむ。

 そう言えば読者諸君の事を意識していながら、書物に必須な状況説明をしていなかったね。

 

 さっきも述べたように、理沙にホラゲ耐久をやらせたお仕置きを受けていた訳ですが、場所は理沙の部屋です。ゲーミングチェアやらゲーム用のデスクトップパソコンが置いてあり、本棚もゲームのソフトや道具が占領している。ここで勉強しているとは思えない。今は理沙の両親がいないので、我慢せずにお仕置きされたというわけだ。

 そして何を隠そうこの部屋、隠しスペースが存在する。人一人分くらいのスペースだが、家具の設置によって巧妙に隠し、且ついくつかの手順を踏まないと開かない仕掛けの、珠玉の出来となっている。

 その中にあるものは……そう。言わずもがな、私を虐め抜くための道具である。あ、言っておくけれど、性的な道具は今のところ無い。精々が荒縄や鞭、首輪くらい。『いつか使おうね』と理沙が暗黒微笑でピアスのニードルを購入してたりするが。縛られたまま隠しスペースに半日押し込められたこともある。すっごく楽しかった。

 

 ……ふむ。脱線したね。兎に角そんなわけで、これが私と理沙の日常です。無論、互いの両親も学校の人も知らない二人だけの秘密。学校では私も理沙も、優等生で通ってるしね。

 ……もしかして、原作だと理沙って勉強苦手だったりするのかな?それだったら早速ガバってて悲しいんだけど。

 でも仕方ないよね。問題を間違える度に、私が一生懸命(身体に)教え込んだんだから。むしろできるようになってなきゃ困るというものだ。

 ……あ、私が問題を間違えると噛まれます。思いっきり。何処とは言わない。

 

「ラノベみたいなチート転生は無いんだっけ?」

「うん。物語は所詮物語ってね」

 

 理沙の私刑が終わり、絶え絶えだった息も整った頃、もう何度もした会話が繰り返される。

 この世界に来る時、チートなんて貰えなかった。主人公になること自体が最大のチートだとは思うのだが、まぁ理沙への言い訳は立つ。

 実際、実例は限りなく少ないが、前世に生きていた記憶を保持している人間はいる。それの実例が目の前にいるだけで、特に他の人と違う点は無いし、神様なんて見たことないと言っておいた。

 うん、見てない見てない。私が想像するのは全知全能で完全完璧な概念存在たる『神』。対して出会ったのはポンコツ女神。うん、神様って崇めるような相手では無かった。つまり私は『神』には出会ってない。

 

「で、今そろそろ日の本題といきましょうか」

「オッケー」

 

 むむっ。また脱線してしまったね。理沙の言うように、今日の本題は別にある。正確には、理沙による私刑ともう一つが、今ここにいる理由である。

 

 そのもう一つとは。

 

「ほい。これが楓の分の『New World Online』……NWOね」

「うい。ごめんね、昨日は私の分まで受け取りに行ってもらって。代金+α渡すね」

「色つけてくれるんだ?私刑執行して満足だけど、貰えるものは貰っとくね」

 

 と言うわけで、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』という作品の中心、NWOを理沙から受け取るためだ。

 以前に買おうとしたら売り切れだったので、そのまま店頭注文した物を昨日、理沙と受け取る予定だったのだが急遽用事ができてしまい、私の分まで理沙が建て替えてくれたのだ。今はその代金を渡しつつ、お礼を込めて色を付けた。

 色と言っても、ただ加算するのも面白くないので、全額を胸部装甲の内側から引っ張り出す。あ、今さらだけど、前世でメイプルちゃんの立ち絵見たことあるけど、あれよりも育ってます。丘と山くらい違う。身長は同じだけどなぁっ!

 

「おい。色は色でも『色気』の方ですか、楓さんよ?私への当てつけですかおらっ?」

「理沙の虐めのお陰かな…待って冗談!冗談だから!ちゃんと本来の意味でも色つけてますっ!」

「なら良し」

 

 その低温蝋燭は何処から取り出したのかなぁっ!?思わず興奮しちゃうからやめてよ!てかそんなの前までは持ってなかったよね!?

 

「さっきので物足りなかったら、あのまま手足縛って使うつもりだったなんて無いよ?本当だよ?NWO渡すの遅くなっちゃうもん」

「その満足は私と理沙、どっちのものですか?」

「楓の。私的には、使ってもいいけど……さっきのでかなりイッたでしょ?」

「意識がね!」

 

 言い方!理沙言い方気をつけてよ!

 『意識がかなりヤバいところまで飛びかけた』って意味なのに言い方で制限かかっちゃうから!

 ………まぁ()()()()()()()イッたかと問われると……ノーコメントで。

 

「……まぁ、今日はもう勘弁かな。流石にあれ以上されたら戻れなくなる」

「はっ。楓はもうド変態から戻れないでしょ」

 

 生まれつきだからね。仕方ないね。

 

「じゃなくて。もう一回転生しなきゃならなくなってた所だよ」

「あり?久しぶりに本当のギリギリまで責めれてた?」

「あと少し力入れられたら、頚椎がポッキリ逝ったんじゃない?それか離すのがもう少し遅ければ、気絶から後遺症まで一直線かな?」

「軽く言うなぁ」

「これでも鍛えてるからね。復活も早いのだよ」

 

 最初の頃は顔から出る液体という液体を撒き散らしたからね。前世でだけど。

 今世では慣れたから問題ない。

 

「ここで設定していくでしょ?」

「うん!」

 

 なんだかんだと軽口を挟みながらも、VRハードにの準備も進めていた理沙に感謝しつつ、その場でNWOのパッケージをオープン。優等生の皮を被ってて良かった。じゃなければ、テストが近いこの時期にゲームなんて出来なかっただろう。

 

「楓はどんなビルドにするの?」

「んぅ?偶にはやったことの無い、イロモノプレイしようかなって」

「近接脳筋から技巧派魔法使い、果ては超長距離狙撃までやった事あったよね?まだやってないスタイルって―――」

 

 あったっけ?と首を傾げる理沙に苦笑して、堂々と宣言した。

 

「うん。防御力に極振りしてみたいと思います」

「あぁ、なるほど。防御特化か……はぁっ!?」

 

 まぁ、そうなるよね。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「さーて、設定設定っと」

 

 設定用のVR空間にログインした楓は、アバター設定については原作通り【VIT】に極振りで大盾を使えば良いと思いつつ、お目当ての設定欄を探すべく初期設定の画面を漁っていた。

 

()()は、あるかな〜」

 

 初期設定は色々とある。例えば【セクシャルガード】。これは他人に何処まで触られてもいいのかを制限するもので、許可する身体的範囲と対象的範囲を決める事ができる。勿論、攻撃判定のあるものはこの対象ではないが。

 楓は、理沙のIDからの接触だけは完全に規制を外し、他は初期値にしておいた。初期値では同性に上半身、異性は腕や頭のみ触れる事ができる。

 

「けど、これじゃあ無いんだよねぇ」

 

 初期設定を行いながら、もっと深く、深く深く設定の奥底まで潜っていく楓。

 そうして最後の最後に―――見つけた。

 

「あった。………【痛覚制限】」

 

 【痛覚制限】は名前の通り、痛覚を制限するものである。『辛さ』も一応痛みに分類されるが、これだけは除外されているので、味覚エンジンとは別系統。

 剣で斬られる痛みを現実のままに再現すれば、普通は立っていられない。同じように火に炙られれば、矢で貫かれれば、雷に撃たれれば。人は容易く痛みに悶苦しむだろう。だからこそ、NWOでは痛みを制限している。初期値ではそれが90%になっていた。恐らく、痛覚を現実の痛みから90%も制限している。楓は迷わずそれを0%まで引き下げた。

 これにより現実そのままの痛みとなるはずだ。

 

「……あ、警告出た」

 

―――

※【痛覚制限】を0%にすると、現実と同等の痛みを受けます。本当に宜しいですか。

―――

 

「それが良いんだよ。当然イエス……また出た」

 

―――

※例として毒を受ければ、身体が内側から侵される激痛を味わいます。本当に宜しいですか。

―――

 

「きひっ……それ、最高だね?イエス」

 

―――

※【痛覚制限】を0%にする場合、それによって起こる精神への危険性について、利用規約をご確認ください。

―――

 

「知ってる。いい加減クドくなってきた……」

 

―――

※【痛覚制限】の規制解除に際して、ご本人様の署名をお願いいたします。

―――

 

「えぇ……そこまでする?まぁ、良いけどさ」

 

 記入欄が出たので、名前とID番号、そして現住所まで書かされて辟易しながらチェックを済ませると、ようやく警告欄が消え、初期設定の画面に戻ってきた。

 

「ようやく終わったー。やっぱり【痛覚制限】は厳しいなぁ……」

 

 残りはアバターを作るだけなので、サクッと名前をメイプルにし、ステータスポイントを防御に極振りし、装備に大盾と短刀を選択する。

 

「あー、防御力が高いとダメージもあんまり負わないから、痛みも少ないんだ……」

 

 けど、と楓―メイプル―は口角を吊り上げた。

 

「強い敵からは、ちゃぁんとダメージ来るだろうし、死ににくいって事は、()()()()苦しめる(たのしめる)ってことで……良いよね」

 

 

 そう期待に胸を膨らませて、メイプルはNWOの世界に飛び込んでいった。




 
 多分、きっとガールズラブ。
 ドSサリーとドMメイプル。性的な事は今のところ一切やって無くて、暴力暴言緊縛調ky…など『痛い』ことを中心に色々やってる。
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