ゲゲル愛好家達と行くハイスクールな世界   作:紋章

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 ……何か長いだけの駄文になってしまった気がしてならない。


聖女様と遊ぶそうですよ

 桃花がレイナーレと会っていた頃、本来の主人公である一誠はレイと一緒に道を歩いていた。

 

「いてて、少しは手加減してくれよなレイ」

「そうして欲しいならする価値のある人間になって」

「因みに今の俺って……」

「ミジンコとダニの間で争っているよ」

「流石にひでえよ!?」

 

 一誠は昼間、レイに(アンデッドの力で)殴られた場所をさすっていた。一方のレイも酷い事を言っているが本当に嫌いと言う訳ではなく友人としてはいいかもしれないと思っていた。

 

「それじゃあ私はよるとこあるからまた今度」

「おう!」

 

 レイと別れた一誠は道を歩きながら空を見上げていた。

 

「それにしても……あんな奴等とこれから戦って行くんだよな……」

 

 これまで一般人だった一誠は昨日戦ったキャンサー・ゾディアーツとの戦いの事を思い出して今後の自分がどうなるか不安を感じていた。そんな時だった、一誠の頭に何か白い物が落ちてきた。

 

「うおっ?何だこりゃ」

 

 一誠はそれを手に取った。それはシスターなどが頭につけているヴェールだった。

 そして、それが飛んできた方向から女性が慌てた声をあげながら走ってきた。

 

「す、すみませーん!!それ私の何です!!」

「それってこれの事?」

 

 一誠は手に持ったヴェールを見せながらそう聞いた。

 

「は、はい!!それです!」

「……」

 

 一誠はその女性の顔を見ると呆然となった。彼女は金髪をストレートにしていて、一誠と同じぐらいの背丈だった。そして世に言う美少女だった。そうやって一誠が呆然としていると相手の女の子はずっと黙っている一誠を見て心配になって声を掛けてきた。

 

「あ、あの、大丈夫ですか?」

「え?あ、ああ。大丈夫だよ(……言えねえ!見惚れたなんて言える空気じゃないよねこれは!?)と、所で見た感じシスターさんみたいだけど旅行?」

「い、いえ。昨日からこの町の教会に赴任してきたアーシア・アルジェントです」

「シスターアーシアね。それじゃあ俺も自己紹介、兵藤一誠。他の奴等からはイッセーって良く呼ばれてるからそう呼んでくれ」

「わ、分かりました。イッセーさんですね」

 

 自己紹介を終えた時に一誠はアーシアを見ていて少し気になる事があった。

 

「……(何かこの子、人目を気にしてる様に見えるけど気のせいか?)」

「……あ、あの!!」

 

 突然アーシアが大声で一誠に声を掛けた。その声は何処か震えてる気がした。

 

「どうかした?」

「わ、私にこの町を案内してください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……(可笑しい。最近まで年齢=彼女いない暦だったのが俺だよな?だったら今金髪美少女(俺の好みの女性にドンピシャ)とデートしているのはどう言う事なんだ!?)」

「イッセーさん、食べないんですか?」

「いや、ちゃんと食べるよアーシア」

 

 現在二人はハンバーガショップで食事をしていた。アーシアは一誠に教わった日本の一般的な食べ方で食べており、一誠はずっと考えていた。……分かっていると思うが誰もデートをしているとは言っていない。一誠の妄想である。

 

「それでアーシア、次に行く所だけど……」

「イッセーさんにお任せします」

「それじゃあ……ゲーセンとかでいいかな」

「ゲーセン?それって何なんですか?」

「あー、一般的にはゲームとかが置いてある娯楽施設だよ」

「娯楽施設……私行ってみたいです!」

「よし、それじゃあ行こうか」

 

 ハンバーガーショップを出た二人は逸れない様な距離を保って近くのゲーセンに行った。

 

 

 

「アーシアは何か気になるゲームとかあるのか?」

「ゲームって言うのは分からないですけど……」

 

 そう言うとアーシアは控えめにクレーンゲーム、具体的に言えばその景品の一つの今、人気のキャラクターラッチューくんを見ていた。

 

「あーラッチューくんか。アーシア好きなのか?」

「は、はい!」

「それじゃあ俺が取ってやるよ!」

「えっ。い、いいですよ態々私なんかの為にそんな事しなくても」

「いいよ、いいよ。アーシアみたいな可愛い女の子にプレゼント位しなきゃ男が廃るってもんだ!」

「か、可愛い!?」

 

 アーシアが顔を真っ赤にして俯いているのに気付かずに一誠はクレーンゲームに向かった。

 

「……(さてと、カッコつけたはいいけどこう言ったクレーンゲームってのは出来るだけ取られない様にしてるし取れるかは運なんだよな)」

 

 そう思いながらも一誠は最初の挑戦の為のお金を入れた。

 一回目は普通に失敗。二回目と三回目は惜しい所まで行き、四回目で漸く取ることが出来た。

 

「よっしゃっ!!」

 

 一誠は取れた事に素直に喜びの声をあげたが本来の目的を思い出すとアーシアの元に戻ってきてラッチューくんの人形を渡した。

 

「ほら、アーシア」

「あ、ありがとうございます。この人形、大事にしますね」

「どういたしまして。それじゃ、次のゲームに行こうか!」

 

 その後一誠とアーシアは色んなゲームをやって行った。二人はそうやって遊んでいたが外の景色が夜になって行こうとしているのを見てゲーセンの外に出た。

 

「ふぅ、流石に疲れたな」

「そうですね。でも、凄く楽しかったです!!また、今度案内して貰えますか?」

 

 アーシアは無意識なのか上目遣いで何処か懇願するかのように言った。

 

「お、おう!これぐらいなら何時でも案内するよ」

「あ、ありがうございます!……」

 

 アーシアは少し黙ると体を震えさせながら一誠に言った。

 

「あ、あのイッセーさん!」

「ん?」

「私と友達になってくれませんか!?」

 

 アーシアは余程勇気と気力を使ったのかその場にへたり込んでしまった。それを一誠は手を貸して立ち上がらせながら言った。

 

「何言ってるんだよアーシア」

「っ!そ、そうですよね。私なんかと友達何かに……」

「もうアーシアは俺の友達だろ?」

「……え?」

 

 アーシアは余程驚いたのか口の少し開いた顔で驚いていた。

 

「こんだけ遊んだんだ、もうその時点で友達だろ?」

「ほ、本当ですか?本当に私と友達に……」

「だから言ってるだろ?友達だって」

「い、イッセーさん。一つだけ聞いてもらえますか?」

「おう、どんと来い!」

「実は私は……」

 

 アーシアが何かを言おうとした瞬間だった、一誠とアーシアの丁度間に一本の光の槍が落ちてきた。

 

「これって……」

 

 一誠がそれを注意深く見ているとそれを放ったらしき人物が空からやって来た。

 

「アーシア、時間になっても帰ってこないと思ったら悪魔と逢引きっすかー?」

「とっとと戻って来いアーシア。あのお方にご迷惑をかけるな」

「カラワーナ様にミッテルト様!?」

 

 カラワーナと呼ばれたほうは青い髪に胸元が大きく開いた黒のボディコンスーツを着ており、ミッテルトの方はツインテールの金髪に青い瞳のツリ目、ゴスロリ風の服を着ていた。

 そして二人とも背中から堕天使の翼を生やしていた。

 

「なっ、堕天使!?アーシア俺の後ろに隠れるんだ」

「……悪魔?イッセーさんが?」

 

 一誠はアーシアを守ろうとしてそう言ったがアーシアは一誠が悪魔だったとして少しだけ呆然としていた。

 それを見ていた二人の堕天使は余程可笑しいのかその顔に笑みを浮かべながら言った。

 

「何を言ってるのか、そもそもアーシアは我々の仲間だが?」

「……はあ?そんな訳あるか。なあ、アーシア?」

「……そ、それは」

「あ、アーシア?」

 

 一誠はアーシアの反応に困惑してしまった。

 それをミッテルトは横目で見やりながらアーシアに向かって何か小さい物を投げた。

 

「え、これは……」

 

 アーシアは受け取った物を見て目を見開いた。

 

「それで其処の悪魔を殺すっすよ。まあ、アーシアは戦闘が下手っすからね。私達も手伝ってあげるっすよ」

 

 そう言うと二人は懐からゾディアーツスイッチを取り出してそのスイッチを入れた。

 カラワーナは祭壇座のゾディアーツのアルター・ゾディアーツにミッテルトは山猫座のゾディアーツのリンクス・ゾディアーツへと変化した。

 

「なっ、あの糞神父と同じ怪物!?だったら俺だって!」

 

 一誠は左手に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出現させ構えた。

 

『Boost!!』

 

 それと同時に籠手から音声が流れ一誠の力を倍増させた。

 

「あらー、 龍 の 手(トゥワイス・クリティカル)っすか。そんな凡庸な 神 器 (セイクリッド・ギア)で私達に勝つ気っすか?」

「……( 龍 の 手(トゥワイス・クリティカル)?もしかして相手は俺の 神 器 (セイクリッド・ギア)を知らないのか?だったら……おいドライグ起きてるか?)」

 

 一誠は何を思ったのか籠手に宿るドライグに声を掛けた。

 少ししてドライグは気だるそうな声で応じた。

 

『……何だ』

「(籠手から出てくる音声を消す事って出来るか?)」

『無理だ。音量を最小まで搾ることは出来るがその分お前への肉体的負担が掛かるが……』

「(それでいいからやってくれ!!)」

『……心得た』

 

 その応答と共に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)から小さくカチッと言う音がなった。

 

「悪魔、貴様の主は知らぬが此処で死んで貰うぞ」

 

 カラワーナは杖の形をした武器から火球を一誠に放った。

 

「全力で断る!!」

 

 一誠はその攻撃を言葉通り全力で回避したが、完璧には避けきれず右手にかすってしまった。

 

『Boost!!』

 

 それと同時に籠手から堕天使二人には聞こえない音量で音声が流れた。

 

「っ!(熱い!熱い!熱い!)」

 

 音声が流れはしたが今の一誠は生身で倍加も二回しかしていない。そんな状態で火球をかすれば幾ら悪魔の体でも厳しいのだ。

 

「次は私っすよ!!」

「がっ!?」

 

 一誠がミッテルトの接近に気付いた時には既にミッテルトのカギ爪で切り裂かれていた。

 

「い、イッセーさん!!」

 

 ずっと見ていたアーシアだったが一誠が怪我したのを見ると一誠に近寄ろうとした

 

「止めておけアーシア。その悪魔を助けると言うなら君も異端としてそれなりに扱いをさせて貰うぞ」

「っ!!」

 

 が、カラワーナにそう言われたアーシアは咄嗟に止まってしまった。それでも一誠を助けようとするアーシアに他ならぬ一誠が声を掛けた。

 

「アーシア、これぐらいの怪我なら大丈夫だって。何たって俺は一回死んでるからさ、これぐらいの怪我屁でもないんだ」

 

 当然、一誠の発言は嘘である。歴戦の戦士なら腹に風穴が開こうが、四肢の一つが吹き飛んでも戦えるかもしれない。

 しかし、一誠は少し前までは平凡な高校生だった。そんな一誠に体を切り裂かれた経験は無い。それでも一誠が戦えてるのは単純な理由だろう。

 

「(アーシアだけは守ってみせる。友達も守れない奴がハーレム王に慣れるもんか!!)」

 

 誰かを守りたいという気持ち、夢を叶える為の覚悟。この二つが今、一誠を動かしている原動力だった。

 そして神器とは人の思いに答える物だ。

 

『Boost!!!!』

 

 これまでとは違う、存在を誇示するかのように籠手から音声が発せられた。

 

「なっ、馬鹿な!?龍の手が何故また発動した!!」

「そんな事はどうでもいいだろうが!!今、大事なのは俺の手にはあんた等二人をぶっ飛ばせる力があるって事だ!!」

 

『Explosion!!』

 

 その音声と共に一誠は地面を蹴った。それだけで一誠は飛んでいるカラワーナの所まで辿り着いた。

 

「なっ!?」

「うぉぉぉ!!!!!」

 

 雄たけびと共に一誠の拳がカラワーナの顔面に突き刺さった。

 

「がはっ!?」

「なっ、カラワーナ!?」

 

 地上に居たミッテルトは一誠に殴られ地面まで吹き飛ばされたカラワーナの方を見た。既に変身は解除され、その頬は赤く腫れていた。

 

「相方の心配ばかりでいいのか?」

「っ!!」

 

 そして既に地上に降りてきていた一誠はその拳をミッテルトに向けた。

 一誠から感じるプレッシャーが先程とはまるで違う事にミッテルトは驚いていた。そして、ため息を一つつくと言った。

 

「本当はしたく無かったんっすけど仕方ないっす。……出番っすよ黒聖女」

「黒聖女……?」

 

 一誠が疑問に思った瞬間、一誠の意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いぇーーーーーーーーい!!!!!何か強い人、討ち取ったぜーーー!!!!」

 

 先程まで傍観していた筈のアーシアが突然動き出し、一誠の首に踵落としをして気絶させてしまった。

 だが、その時のアーシアの姿は可笑しかった。先程までの清楚さは何処へやら目はつり目になり頭のヴェールが黒色に、修道服は白色に変化していた。

 

「……スカートで踵落としって酷い光景っすね」

「はあっ?サービスシーンだって事が分からないんですかー?」

 

 そう言ってから黒アーシアは意識のない一誠に足を乗せながら言った。

 

「で、殺すの?」

「お願いするっすよ。跡形もなく消しちゃっていいので」

「オッケー」

 

 黒アーシアは先程投げ渡された物……ホロスコープススイッチを取り出した。その時だった

 

「それは困るな。この男はガドルの獲物だ」

 

 突如、声が聞こえると一誠の付近に三人の人影が現れた。

 その内の一人、日傘をさして黒いコートを着た人物が前に出て来た。

 

「……邪魔するつもり?」

「素直に帰ってくれると一番だが……無理か」

「勿論」

 

 その人物は肩を竦めると近くの人影の一人に言った。

 

「メビオ、そいつを連れて行ってくれ」

「ギギザソグ(いいだろう)」

 

 メビオと呼ばれた人影は一誠を担ぐとその場から物凄いスピードで遠ざかって行った。

 

「奴等を追いたければ俺達を倒してみろ」

「ふんっ」

 

 もう一人の人影は何故か全身を黒いテープで縛っていた。

 

「貴方達名前は?殺す前に聞いてあげる」

「バヂス」

「俺の名はゴオマ。さあ、怪人としての年季の違いを見せてやろう」 




 黒アーシアについては今後掘り下げるので慌てませんように!!まあ……原作のフォーゼを熟知してれば大体は分かると思いますけどね。
 それと今後、ゾディアーツでオリジナルのを出そうと思うのですが止めた方がいいですかね。否定的意見が無い限りは出すつもりです。
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