翌日、一誠は朝早くにセットしておいた目覚まし時計の音で眼を覚ますとすぐに制服に着替えて学校に向かった。
「イッセー、おはよう。昨日はお互いに大変だったわね」
一誠が部室に着くとまだリアスしか来ておらず、そのリアスは優雅にお茶を飲んでいた。
「おはようございます部長。そうですね」
「所で昨日の傷はもう大丈夫なのかしら?」
リアスはお茶を机の上に置くと一誠の右手を見ながら聞いた。
「はい、アーシアの治療のお陰で傷跡とかも残ってません」
「そう、そこまでの回復能力があるのなら堕天使に狙われても可笑しくは無かったわね」
「それでなんですけど部長……」
「何かしら?」
「アーシアはこれからどうなるんでしょうか?」
「ああ、それなら……」
一誠の質問にリアスが答えるよりも先に部室に備え付けられているシャワールームの扉が開いた。
「ぶ、部長さん。シャワー終わりました……い、イッセーさん!!?」
「あ、アーシア!!?」
其処から出てきたのはバスタオルを巻いただけの姿のアーシアだった。一誠の存在に気付いたアーシアは顔を真っ赤にしてシャワールームに戻っていってしまった。
「ぶ、部長。何でアーシアがここに?」
「そう言えば一誠にはまだ言ってなかったわね。アーシア、それにレイの二人は昨日から私の眷属になったのよ」
「という事は二人も悪魔に!?」
「そう言う事ね。詳しい事は全員揃ってからにしましょう」
そう言うとリアスはシャワールームに行ってしまった。
「それじゃあ二人とも。改めて自己紹介して貰えるかしら?」
部員が全員揃うと早速リアスはそう言った。
「は、はい!きょ、今日からこの学校に通わせてもらうアーシア・アルジェントです!」
「細川レイ。特に話す事はない……かな。しいて言うならこれからよろしくお願いします」
アーシアは前のシスター服では無く駒王学園の制服を着ていた。
「アーシアは
「特別な駒って何なんですか部長?」
全員が揃うまでに
「
「フェアリー?」
「ええ。未だに解明されてない部分があるのだけど分かってる事が一つだけあるのよ」
「それって一体……」
「異形の血に関わる人間だけが対象なのよ。今回のレイの場合はアンデッドの血が流れていたからすんなりと出来たのよ」
「は、はあ」
一誠は何とか半分理解したが残りの部分は諦める事にした。
「それとイッセーにも改めて言いましょうか。これから宜しく頼むわよイッセー、アーシア、レイ」
「宜しくお願いしますわイッセー君、アーシアちゃん、レイちゃん」
「宜しくイッセー君、アーシアさん、レイさん」
「……よろしくお願いしますイッセー先輩、アーシア先輩、レイ先輩」
最初からオカ研に居たメンバーからの挨拶に三人は声を合わせて答えた。
「「「はい!!」」」
「ふー、一段落と言った所ですかね」
一方、グロンギ達の側では桃花がテレビをつけながら呟いていた。ついているテレビからはこんなニュースが流れていた。
『先週から続いていた○○町の謎のショック死事件ですが、警察の調べによりますと何らかの毒物に寄る物と発表されました。これによる死者の数は144人に及んでより警察は毒物の出所を調査してるとの事で…………』
そこまで見た桃花はテレビを切った。そして徐に立ち上がると今居るリビングにある本棚にある一冊の本を抜き取った。
「確か此処に……あったあった」
その本の間に挟んであった板を取ると本を本棚にしまった。
「さてさて、ギノガさんは成功したんでしょうかね?」
桃花が楽しげに板を見ていると玄関のドアが開く音が聞こえた。
「今、帰った」
「ええ、お疲れ様ですバルバさん。ギノガさん、それで楽しめましたか?」
桃花はバルバに労いの言葉を掛けると一緒に居た女性の格好をした男性に向かって言った。
「完璧さ。ただ……クウガがいないからかな。簡単に感じたよ。あそこに居た悪魔もそこまで強くも無かったからね」
「という事は……」
「ああ。ギノガはゲゲルを成功させた」
バルバの返答に桃花は安堵の息を吐いた。
「それは良かったのですよ」
「良かった?ギノガのゲゲルが失敗していたら何かあったのか」
「いえね、今回戦って貰ったグロンギの皆さんは総じて相手を殺しては駄目だったので苦労したそうですよ?」
桃花の言ったのはグロンギのゲゲル。その最初に決められたルールの事だ。『ゲゲルを行えるのは一人まで。他のプレイヤーは何人も殺してはならない』と言う物がある。現代においては許される場合もあるが今回は不可能であり他のグロンギ達は消化不良だったのだ。
「苦労したのに失敗したなんて聞いたらギノガさん死んでたんじゃないでしょうか?」
「そ、それは怖いかな」
ギノガもそれには思わずを苦笑いになった。因みに今回の件にはバダーやガドルが居たのをギノガはまだ知らずにいた。
「それじゃあギノガさん。これからも頑張って下さいよ」
「勿論そうするさ」
「ではギノガ、ザジオの所に行くぞ。貴様にも武器が必要になったからな」
バルバとギノガはそう言って家の奥地へ向かって行った。
「……フフフフ、首尾は上々。一誠達も私を楽しませてくれそうですしこの世界に転生して万々歳ですよ。良い写真も撮れましたし」
そう言って桃花が取り出した写真は一誠が怒っている写真やレイナーレが怯えている写真。それから白い異形に追われて絶望の表情をしている悪魔達が写っているようなものばかりだった。
「やっぱり、人の揺れ動く感情はいつ見ても飽きませんよ」
桃花は写真を全て本棚の上に乗せると背伸びをしながら呟いた。
「うーん、世界は次にどんな表情で私を楽しませてくれるんでしょうね」
今回はさっきやったのでレーティングゲームのメンバーは無しです。
感想やアドバイスなど書いてくれると嬉しい限りです。