翌日からは私達も修行をするにあたってどの程度手加減すればいいのかも分かってきたため効率良くグレモリー眷属をしば……げふんげふん。特訓させる事ができました。
まず塔城小猫はガメゴさんを人間体とは言え後ろに下がらせれるようになりました。
木場祐斗とレイさんはガドルさんの剛力体の攻撃をよけれる位にはなりましたね。まあ、攻撃を防いだり傷を与える事は出来なかったそうですがね。まあ、レイさんはともかく今の木場祐斗にカラミティタイタンよりも上の攻撃は出来ないでしょうしね。
アーシアは自主連……位しかやらせる事無かったですし。元々回復をグロンギが教えれるわけないんですよ。黒い方のアーシアさんも似たような物ですしね。
姫島朱乃は論外。リアス・グレモリーは非常になれれば理想的な王とガミオさんは言ってましたね。
で、残る一人はというと……
「ふんっ!」
「おりゃ!!」
『Boost!!』
絶賛ゴオマさんと殴りあってます。
「どうした赤龍帝、初日よりも衰えたか!!」
「んなわけあるか!!!」
『Boost!!』
ゴオマさんはわざとああ言ってますが実際の所は初日とは段違いです。初日では翻弄されていたゴオマさんにくいついてますし、攻撃も当たるようになってきましたからね。まあ、
「あれ、部長達も呼ばれたんですか?」
「ええ、どうやら全員に用があるみたいね」
俺が蝙蝠野郎との
「一誠、修行はどうだったの?」
「どうって言われてもずっと殴りあってただけだからなあ。あ、でも休憩時間に必殺技は思いついたぜ!」
あの必殺技の為に犠牲になった果物とアーシアの為にも絶対にライザー達との戦いで決めてやる!!
「あはは」
「あら、アーシアどうしたの?いきなり苦笑いなんてして」
「い、いえ何でもないんです。ただ、ちょっと」
俺達の会話が聞こえていたのかアーシアが苦笑いしてた。あー、あれか。一回だけ練習の時に黒い方のアーシアになってた事あったもんな。あん時は本気で死ぬかと思ったわ。いや、もう一回死んでるけどさ。
「必殺技……あ。そ、そんなことより修行相手には勝てたの?」
レイが露骨に話題を変えてきた。何でだ?わかんないし、いいか。
「いや、勝てなかった。ただ、初日よりはましだって言われた」
「そっちもそんな感じだったんだ」
「そっちもってレイも殴りあってたのか?」
俺がそう言うと木場が苦笑しながら話に入ってきた。
「はは、違うよイッセーくん。僕とレイさんは斬りあってたんだよ」
「いや、それ結局俺と変わんなくないか?」
「それに私達は斬りあってたよりも避けまくってたじゃないかな」
「少しは膨張して言っても彼は怒らないだろうから多少はね」
そう言う木場の表情は何処か悔しそうだった。
「全員集まったみたいですね」
「桃花!一体何なんだよ?修行だって終わってないってのによ」
私が入り口につくと一誠が早速質問して来ました。
「修行は一通り終わりましたよ。これ以上は私達も手伝えません」
殺し合いに発展しますからね、特に私が。
気付かれない程度に姫島朱乃を睨みながら神器を展開。
「なので私達からの最後の修行はシンプルに行かせて貰います。死ぬな、生きろですよ。エピソード・ムネモシュネ」
グレモリー眷属が私の言葉の意味を理解しようとしている間に神器を発動させ背中に黒い歪な翼を生やし胸の真ん中に正方形の紫色のブローチをつけた姿になり胸のブローチを触った。するとグレモリー眷属達は全員地面に倒れました。
「さあ、では行きましょうか。鳥籠というなの戦場へ」
「ぐっ、ここは……?」
一誠が眼をさますとそこはさっきまで居たグレモリーの別荘ではなく透明なドームに囲まれた荒野だった。一誠が周りを見回すも自分以外のグレモリー眷属は発見できなかった。
「あれ、零王さん?何であんたが此処に」
が、代わりに一誠は修行初日に知り合った零王を見つけた。
「ふふ、赤龍帝。僕の名前はダグバ。零王は偽名だよ」
「ダグバ?どっかで聞いたような……」
一誠は最近聞いたはずの名前を何処で聞いたのか思い出そうと頭を捻っていた。そんな一誠にダグバがあくまで自然体で語る。
「じゃあ殺しあおうよ赤龍帝」
「は?」
そう言ったダグバは一誠が視認できない速度で懐に潜り込むと躊躇い無く一誠の腹に拳を叩き込んだ。
「ぐぅ!!?」
「早く赤龍帝の籠手を使いなよ。次は加減しないよ」
ダグバの拳をくらい地面に倒れこみ腹を押さえている一誠を尻目にダグバは自身の体を異形へと変えていく。その姿はダグバ中間体とも不完全体とも言われているものでダグバの真の姿ではなかった。
「くっ、赤龍帝の籠手!!」
『Boost!!』
痛みに悶えていた一誠も何とか赤龍帝の籠手を発動するも戦う前からその肉体はボロボロだった。
「ほらほら、どうしたの?この程度じゃ僕には勝てないよ」
「ぐがぁぁぁ!!?」
ダグバが俺に拳を放ってきた。それを何とかよけようとするも気付けば攻撃が当たり周りを蔽っているドームまで飛ばされ激突する。それを先程からくりかえされていた。そして、態々俺に近づき中央まで投げると俺が起きあがるのを待ち起きた瞬間に殴ってくる。起きないでいると蹴り上げられ強引に起こされる。
何だよこれ!?フリードの野郎は確かに強いし狂っていた、レイナーレは回復はするし光の槍なんていう悪魔にとっての天敵を使ってた。ライザーだって戦ってはいないが強いっていうのは今なら何となく分かる。でも……こいつは違う。勝てる、嫌、生き残れる光景さえ想像できない。
「君はもう終わり?」
全く抵抗が出来ないでいた俺の首を掴むとダグバはそう言って俺を地面に投げつけた。
『Boost!!』
ああ、そういえばまだ倍加はしてたんだっけ。これで何回目だ?……いや、もう関係ないか。
「じゃあ、君の仲間も終わりかな」
「……な、なに?」
今、なんて言った?
「君以外の仲間は僕のコピー……いや劣悪品と戦っているんだよ」
辛うじて見えているダグバの顔は表情が見えない筈なのに怒っている様に見えた。
「君たちの勝利条件は誰も死なずに誰かが僕を倒す事。そして君が死ねばそれでゲームオーバー。全員死ぬよ」
「部長や、アーシア達が死ぬ?……ああ」
そりゃ、ここで死ねないわな。だが、今の俺じゃあいつには絶対勝てるわけが無い。だから
「俺に力を貸しやがれドライグ!!!!」
『Welsh Dragon Over Booster!!!!』
それを聞くと同時に俺の意識が途切れた。
「おや、成功したんですか」
私が木にもたれて本を読んでいるとダグバさんが虚空から出て来ました。
「意識は飛んでたけどね」
「まあ、それでも貴方の体に傷をつけるとは流石に想像してませんよ」
帰ってきたダグバさんは右胸がひどく抉られておりそこから血が垂れてきていました。
「僕が不完全だったのと。彼の純粋な思いがドラゴンと共鳴したからこそ出来た結果だね。でも……凄く楽しみ」
そう言ったダグバさんは凄く楽しそうに笑ってました。
「それは結構ですが。血をどうにかしてください」
「そうだね」
ダグバさんは珍しく私の言う事を聞いてかその辺の川に歩いていきました。
「さてと、私は私で彼らが起きた時の準備でもしましょうか」
「で、説明してくれるわよね桃花?」
全員が起きるとリアス・グレモリーは開口一番にそう聞いてきました。
「ええ。単純に私達の修行の結果が出ているかの確認ですよ」
「確認ですって?」
「貴方達が戦ったのは最低でも上級悪魔に相当する者たちです。それに生き残れれば修行は十分だろうと判断できるでしょう」
まあ、一誠は魔王クラスでしたけどね。
「上級悪魔クラスですって!?万が一死んだらどうするつもりだったのよ!!」
「いえ、死にませんよ?」
私はそう言ってムネモシュネの説明を簡単にしました。ムネモシュネは精神を仮想世界に送るのであって現実の肉体には影響はないとね。
「実際、貴方達の体に傷はないでしょう?」
「そう言われれば……そうね」
リアス・グレモリーは一応納得したのかそれ以上の追及はしてきませんでした。まあ、死んだらどうなるかは試してないので本当はどうなるかわかんないんですけどね。
「そういうわけで私達の修行はこれで終わり。試合の結果を愉しみにさせてもらいますよ」
「ええ。一応、お礼は言っておくわ。ありがとう」
「いえいえ。では試合の日に」
私はそう言うと神器を発動させヴァルゴ・ゾディアーツの力でその場から消えようとした時、最後に言おうとした事を思い出し一誠を片目で見た。
「一誠、さっきの戦いの最後に覚えた感情を大事にする事ですよ」
そう言って今度こそその場を離れた。さあ、次はあの腰抜けとの試合ですが愉快な物を期待しますよグレモリー眷属の皆さん?
因みにダグバは本編内ではレーティングゲームの王者との傷がまだ癒えておりません。そしてダグバが言ってたコピーはムネモシュネで作った者で本人の力の1%も引き出せてないので不機嫌になってました。
後、次回からは漸くレーティングゲームです。な、長かった(完全に作者の自業自得)