ゲゲル愛好家達と行くハイスクールな世界   作:紋章

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 今回、R15注意です。過激な表現がありますのでご注意を。また、最後に作中で説明できない部分の説明があります


自業自得

「フェニックス卿。今回の婚約、このような形になってしまい、大変申し訳ない」

 

 紅髪の厳格な男性は共にゲームを観戦していた男性に頭を下げた。

 

「みなまで言わないでください、グレモリー卿。私にとっても息子があそこまで思いつめていたとは思わなかった。それに今回の件で息子も肩の重荷が少しは減ったでしょう」

 

 男性は安心そうな声でそう言った。そして、すぐに表情を変えると本題を話し出した。

 

「しかしながら、赤い龍が此方に来るとは思いもしませんでしたな」

 

「ええ、よりにもよって我が娘が拾ってくるとは、それに新しく入った少女たちも何か訳ありのようですからな」

 

「ふふ、いいことではないですか。今後の冥界は退屈しなくてすみそうですな」

 

「ところで、一緒に来られていた叔父殿はもう帰られたので?」

 

「ええ、何やら気になることがあるとのことで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ、ライザーの奴めしくじりおって」

 

 派手な金髪で無駄に派手な見る人が眼を細めるような服を着た老人が冥界の空を飛行していた。彼が向かう先にはフェニックス家の別宅があり彼はそこに向かっているようだった。

 

「折角わしが見本となる業火を見せてやったというのにしくじるとはッ!!眷属も眷属だ!この時期のリアス・グレモリーの眷属に封殺されるなぞゴミ屑どもがッ!」

 

 老人は時折そう毒を吐きながら今後の対策を考えていた。

 

「こうなればわしがゴミ屑一誠を殺すか?いや、わしの痕跡が残る殺し方はいかん。……うむ、レイヴェルを使うか。昔襲った時に催眠を施しておいて正解だった。本来であればわしが調教するときに使うためのものだったのじゃが……糞焼き鳥がぁ!!」

 

 老人は余程憎いのか顔を歪めながら延々とライザーと一誠への文句を言っていた

 

「うーん、まあ一誠やライザー・フェニックスがむかつくのは同意しますよ。二人とも暑苦しい上に変態ですからね」

 

「そうだろう、そうだろう。……何者だ!?」

 

 老人の横にいつの間にか白い着物を着た桃花が平行するように飛んでいた。老人は突然の声に驚くが相手が女だと知ると愉快そうに笑った

 

「何じゃ、女の子か。こんな老人に何のようじゃ?」

 

 老人は微笑みながらそう言った。

 

「臭いです。女性限定の催眠にとってつけたような老人口調、生きていて恥ずかしくないんですかアップファル・フェニックスさん?」

 

「何故、わしの名前を?いや、それよりも催眠とは何の事じゃ?」

 

「まだ白を切りますか。まあ、貴方の悪魔生なんて興味ありませんがね。では、本題と行きましょう」

 

 桃花は周囲に伝説との戦いの記録(レジェンダリーエピソード)のページを飛ばしながらアップファルの眼を覗き込むように言った。

 

「貴方が人間界で盗んだグロンギの王のベルトの破片を返して貰いにきました」

 

 その言葉を聞いた瞬間アップファルは迷うことなく桃花に向けて爆炎を放った

 

 

 

 

「ふん、何処で知ったか知らんがあの民族達と同じで愚かな人間よ。黙っていれば長生きできたものを」

 

「そうですねー。貴方も大人しくしていれば私達に目をつけられずに済んだものを愚か過ぎて笑う気にもなれませんね」

 

「何だと!?」

 

 爆炎が晴れた先には傷一つない桃花の姿があった。桃花は気だるそうにアップファルに手を向けると雷撃を放った

 

「この程度の雷でわしが倒せると思うかッ!!」

 

「ええ、倒せますよ」

 

 桃花が反対の腕を上げるとアップファルの立っている場所にだけ雨が降ってきた。そして、アップファルが雷撃の対処に放った炎が雷撃とぶつかった

 

「があぁぁぁぁ!?」

 

「ほら、十分効いていますよ?まあ、『ウェザー』で作った特別な雨だからこそですが」

 

 しかし、アップファルの放った炎を伝って雷撃が雨にぬれた体に伝わりアップファルの体を雷撃が襲った。

 

「ほらほら、次は風ですよ?炎と風を司るフェニックスなら頑張って乗り越えてくださいよ」

 

 桃花が手を振るうとアップファルの体を竜巻が覆い隠した。

 

「ぐぎぃぃぃぃ!?」

 

「ああ、すいません。毒を付与した風なのを言い忘れていましたよ」

 

 桃花はアップファルの悲鳴を聞きながら伝説との戦いの記録(レジェンダリーエピソード)のページを三枚持ちそれで自身を扇いでいた。

 

「たかが『オルフェノクの使徒再生』、『インベスの持つヘルヘイムの毒素』。そして『バケガニの溶解液』が混ざっている風なんて余裕でしょう?どれも汚いらしい人間界の技なんですから大変高貴なフェニックス様にとって耐えるのなんて造作もないことですよ」

 

 桃花が指を立てて説明している間にアップファルの体はどんどん変化していった。最初に体全体に青い炎が燃え広がりその体を灰にした。しかし、フェニックスの特性によりアップファルは即座に復活した。だが復活してすぐに全身を体内から発生した植物に包まれインベスになろうとした。その変化の途中で体が不自然に溶け出しその場に汚い液体を撒き散らした。しばらくすると液体が独りでに集まりアップファルの姿を形成したがまたすぐに灰となり、同じ工程を繰り返した。中には使徒再生が成功する場合もあったが即座に桃花に殺されループの中に戻された。

 

「ふむふむ。フェニックスは本当に厄介ですね。この世界でなら超強力な光系の攻撃で消滅させれるそうですがそれ以外の方法ではまったく死にそうにありませんね。それでいてオルフェノクになっても能力があるとは。前の種族の力を受け継ぐのならば便利であるのと同時に敵になった場合が厄介ですね」

 

 桃花は冷静にその光景を観察しながら『王』が来るのを待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数十分後、アップファルの周囲の風は既に消滅していたがアップファルは焦点の合ってない目でうずくまっていた。

 

「……バギング・バギング・バギング、729回ですか。中々切りよく終わりましたね」

 

 桃花はうずくまっているアップファルの髪を掴むと近くにあった岩に乱雑に投げ飛ばした。

 

「ぐがっ!」

 

「さあ、ベルトは何処ですか?」

 

「ベル……ト?……!!」

 

 アップファルは桃花の言葉の意味を理解すると焦点の合ってなかった目が正気を取り戻し懐に手が伸びた

 

「許すわけがないでしょう、馬鹿ですか?」

 

「ぎにゃあぁぁ!」

 

 が、桃花が薙刀で延ばした手を地面に縫い付けた為懐に手は届かなかった。

 

「既に持っていたとは殊勝な心掛けですね」

 

「か、返せ!!それはわしのものだ!!」

 

 アップファルは奪い取られた金色の破片を返すように桃花に言った。桃花はそれに対し何の感情もない顔で言った。

 

「嫌です。そもそもこれは悪魔の貴方のものでは絶対にありません。あるとするならばリントの子孫達か私達グロンギのものです」

 

 桃花の言ったグロンギと言う言葉にアップファルの顔がどんどん青ざめていく。

 

「グ、グロンギだと!?き、貴様らは封印されている筈だ!!こんな所にいる筈がないッ!!」

 

「だそうですよダグバさん」

 

「へ?」

 

 アップファルは自分の隣を見た。そこには

 

「やあ、不死身の一族の末裔さん」

 

 いつもの笑みを浮かべたダグバが立っていた。

 

 

「だ、だ、ダグバァァァ!!?」

 

 アップファルは上級悪魔としての誇りも『転生者』という肩書きも忘れて目の前のダグバから逃げるように後ろに行こうとしたが恐怖で足がもつれてうまく動けずにいた。

 

「はい、ダグバさん。貴方が取られた物ですよ。大事に管理してくださいよ」

 

「次からは気をつけるよ。さて、と」

 

 ダグバは破片を腹部に取り込みながらアップファルの顔を覗き込むように屈んだ。

 

「ひ、ひいぃぃぃぃ!!」

 

 アップファルは目の前の恐怖の象徴のようなダグバの姿に混乱して悲鳴のような規制のようなものをあげていた。

 

「君に質問だ。君はこれを守っていたらしい民族……リントの末裔をどうしたのかな?返答次第では許すよ。でも、嘘をついたら……わかるよね?」

 

「は、はいぃぃぃ!!」

 

 アップファルは今までに出したことのないような声量で話し始めた。

 

「ま、まずは貴方様の破片を手に入れるために例の遺跡に参りました。そこでリントの末裔が邪魔をするものですから全員部下に捕らえさせました。捕らえた後も人間の癖に生意気にもわしに逆らうので家族同士で殺し合わせました。逆らえば子供を殺すといえば平然と殺しあいましたよ。そして生き残ったのが女であればわしの催眠魔法で操り子供を殺させました。男ならば目の前で子供を焼き殺した後に子供と共に生き埋めにしました。残った女達も部下に与えたので詳細はわしにも知りません。ですが、全員苦しんで死んだだろう!わしに逆らったのだから当然の報いだ!!その後に腕利きの魔術師を雇い奴等の魂も永久に地獄に束縛してやったわ!!」

 

 途中までは丁寧に話していたアップファルだったが何も言ってこないダグバや桃花に対して余裕が出てきたのか当初の傲慢な口ぶりを取り戻していた。

 

「そう。桃花、どう?」

 

「嘘は言ってないと思いますよ。近くから餓死した死体と焼死体がたくさん見つかりましたから」

 

 桃花は伝説との戦いの記録(レジェンダリーエピソード)を回収するとその場を離れた。

 

「で、では!」

 

「うん、そうだね」

 

 そう言ってダグバはアップファルに近づくと迷うことなくその心臓を貫いた。

 

「……は?」

 

「控えめに言って引くよ。そこまでの所業はグロンギでもレアだからね。やっぱり同属の方が残虐だね」

 

 ダグバは心臓から手を抜くとアップファルに背を向けた。

 

「ば、馬鹿め。わしが心臓を貫かれた位で死ぬとでも思ったッ!?」

 

 アップファルの言葉はダグバが怪人体となったことで発生した強力な威圧によって強制的に黙らされた。

 

「別に僕にとってリントはどうでもいい。何万と死んでも構わない。……けどね」

 

 ダグバが振り向いた。その顔にはいつもの笑みはなく純粋な怒りだけがあった。

 

「僕の楽しみを勝手に奪った罪は……命ですら生ぬるい」

 

 そう言ってダグバはアップファルに手を向けた。それだけでアップファルの全身が真っ白な炎に包まれた。

 

「ぐうぅ!確かに貴様の発火能力は強い!が、わしを殺しきる事はできん!!」

 

「そう、なら試してみなよ」

 

 ダグバは既に変身を解き成り行きを見守っていた。

 

「(ふん、馬鹿め。所詮は殺戮しか頭にない一族。わしには蘇生するたびに強くなるという特典がある。この特典の力があれば貴様を超えるなぞ容易いわ!!)」

 

 

 

 それから数十分後、未だにアップファルの体は燃えていた。既にアップファルは死んでいる。だが、

 

「(な、何故だ!蘇生ができん!!それどころかわしの魂までも燃え出しているだと!?)」

 

 蘇生もできず、その魂にまで炎が届こうとしていた。

 

「超自然発火能力は究極の闇の為に作った調整技。こっちが本来の技だよ」

 

 ダグバはその状況に満足し技の正体を明かしていく。

 

「これにはそもそも名前がない。つけるまでもないからね。この技の効果は唯一つ、対象の完全消滅。一度くらえば最後、相手の魂にまで引火し完全に焼き尽くす。焼き尽くされた魂は全ての世界から消滅する。この炎の前では神も龍も等しく死ぬ」

 

「(そ、そんな。わ、わしが死ぬ?……嘘、だ。こんな、ことが、あって、いい、筈、ない……)」

 

 その言葉にアップファルは絶望したのかかすかにあった気配は消え静かにその魂は消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レーティングゲームが終わってから一週間後、一誠の家に新たにリアス・グレモリーも住むようになったそうです。それにライザー・フェニックスとはメル友の関係だそうです。これは流石に予定していませんでしたね。まあ

 

「なるようになれですね。ダグバさんも力を取り戻してくれましたしこれからが楽しみですよ。それよりも……」

 

 私はアップファル・フェニックスの屋敷から回収した羊皮紙を手にとって見る。そこにはダグバさんのマークにガミオさんのマーク、バルバさんのマークの他に二つ見覚えのないマークが書いてありました。これの意味するところとは一体?




 アップファルの名前はある言葉の外国語です。今回で二巻の内容は終わりです。次回からは三巻の内容に入っていきます。皆様、今後もこの作品をよろしくお願いします。

 ここから先にはこの作品内でのグロンギの設定を一部載せています。若干のネタバレを含むので見たくない人はとばしてください。




















 ゲゲル愛好家の世界でのグロンギ

 まだ悪魔や天使、堕天使が争っていた時代に誕生した人類の進化の可能性の一つ。ある狩猟民族の長だったガミオが神から授かった魔石を体内に取り込む事で誕生した。誕生と同時にほぼ全てのグロンギに殺戮衝動が生まれたが今のグロンギでそれを知るのはガミオとダグバのみ。
 戦争の混乱に乗じ悪魔、天使、堕天使、妖怪、人間etcなど様々な種族をゲゲルのルールに則り殺害したためほとんどの種族から嫌われている。
 また、グロンギ側にも被害はありクジラ種やハエ種などのグロンギは既に死んでいる(具体的に言うとテレビに出演していないメンバー)
 現代と昔のグロンギ達の姿はかなり異なっており当時から生き残っている者でも初見では見抜けない。しかし、ガミオやダグバ、バルバなどの監督側は姿に変化はない。
 殺戮を行ったグロンギ達に対して神もこれではまずいと当時の人間の民族の一つリントの青年にグロンギに与えたものと酷似した魔石と強力な封印能力のある神器を授けた。
 その青年によりグロンギは封印されたとされるが真偽の程は確認されていない。また、青年の消息も名前も不明である。ただ一つ、リントの子孫にはその青年のことを戦士クウガと称するようにと代々伝えられている。







 

 このような設定は一話形式であげると忌避されるらしいのでこのように後書きに載せていこうと思います。反対意見があればその時に考えさせていただきます。
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