インフィニット・ストラトス ~一人の転生者~ 作:単眼駄猪介
今日はまた新しい転入生が来るらしい。
もう、何かの悪略では?と感じてしまうほどにこういうのが多い。
いや、実際そうだと思われる。
だって、いかにも女子っぽいのに男子と名乗る男装女子に、いかにも人造人間もしくは強化人間全開の眼帯軍人少女。
クセがスゴいって。
「初めまして!僕の名前はシャルロット・デュノアです!」
「……私の名はラウラ・ボーデヴィッヒだ」
そして、この自己紹介の直後にラウラが一夏を殴りに来るのだが、そこは俺が止めた。
さすがに転入初日に暴力沙汰とか、俺が千冬先生に怒られてしまう。
「ちっ、離せ!」
「悪いが離せんよ。離した途端にまた殴るだろ」
「……!」
俺の威圧に、少し後ずさるラウラ。
わずかだが、少女特有の怯えの声も聞こえた。
「殴りたいなら後にしな」
「いや、殴らせるのかよ!?」
「なんだか一夏と因縁があるような感じだけど?」
とりあえず、一旦この話は終わりにし、授業を受けることにする。
ラウラが俺と一夏にめっちゃ殺意を送ってきたけど。
ー放課後
「私と戦え、織斑一夏!」
「え?」
突如、また私闘を一夏に申し込むラウラ。
だが、さすがにこれ以上は一夏を邪魔させる訳にはいかない。
「おい、やるんだったら俺とやれ。初心者痛めつけて何の得が?」
「き、貴様は関係ないだろう!」
「因縁があるにしても、それが何か言わないとわからないぞ?」
「くっ……」
そして語られる、ラウラが一夏に対して殺意を向ける理由。
長くなるので略してしまうが、少なくてもこれはほとんど八つ当たりに近しい。
「だったら尚更だな。やるなら俺とやれ。一夏も一夏で努力してんだ、それを侮辱するように戦うなら俺は許さん」
「…なら、そうさせてもらう!決闘は明日だ!」
「……へ?は、早くね?」
「…………………」
あら、もう行っちゃったよ。
まあ、大丈夫だろ。
「本当に大丈夫か?俺なんかのために……」
「なら俺が任せても良いくらいに強くなれ、一夏。でなきゃ、いつまでも守られる側だぞ」
「!!」
どうやら俺の言葉が響いたようで、一夏はその場を立ち去る。
多分、方向からして剣道場か?
とにかく、俺は明日の戦いのために情報収集と戦略を考えなければ。
次の日の放課後。
私闘の事が千冬先生にバレていたらしいのに、何故か千冬先生がOK出したらしい。
えー!?なんで!?
そこは止めるところでは!?
まあ、ともかく千冬先生お墨付きの私闘許可。
さて、ラウラのISはどうやら相手の動きを封じる事ができるらしい。
そして、豊富な武装は集団との戦いにも役立つ。
1on1の戦いだと、かなりの脅威だな。
なので、俺はトリッキーな戦いができるあれにした。
「ふっ、来たか」
「ああ。やってやるさ、このゼフィランス・フルバーニアンで!」
そう、俺が選んだのは試作ガンダム1号機“ゼフィランス”Fb。
まあ、原作見ればトリッキーな戦い方の意味が良くわかると思う。
まあ、ここでもそうするつもりだ。
「始め!」
千冬先生の開始の合図が。
まず最初に攻撃したのはラウラ。
レールガンとか色々撃ってきたが、軽く避ける。
避けたついでにビームライフルを撃ってみるが、やはり当てられない。
こっちが動き回っているのと、相手が巧みに動いているのもあるからか。
「……ここか!」
弾幕の隙を狙い、弾幕を潜り抜け、ビームライフルを向ける。
だが、動かない。
「引っ掛かったな!」
ラウラが嬉しそうな顔で、レールガンを向けてくる。
だが、そのための対策だ。
「パァァーーージッ!!」
下半身のパーツを解除し、ビームサーベルを抜き放つ。
これにさすがに驚くラウラ。
「なんだと!?」
「どうやら集中して見なければ止められないようだな!そして……」
ビームサーベルがラウラ機を斬る。
「動揺してるぞ?そんなんじゃせっかくの兵器も扱いきれずに無駄になるぞ?」
ISが解除され、ラウラが呆然と立っている。
「まさか…まさか…!?」
俺もISを解除し、彼女に近づく。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。確かに君は軍人かもしれないが、今の君は一人の人間だ。自分を兵器にしたところで、お前はあくまで人間、ラウラ・ボーデヴィッヒという人間だ」
「なら……なら私は何のために生まれた!?こんな負け恥を受けて…!?」
「なんで生まれたか?知らねぇよ。だが、生きてるんなら生きろ。生きて何のために生まれたか探せ。負け恥なんてこれからいくらでも来るさ」
「お前は…一体何者なんだ?」
俺はゆっくりと答える。
「わからん。ただ1つ、確証をもって言えるのは俺は人間だってことだな」
「私は人間か?」
「ああ、そうだ。そもそも形状なんて気にする必要なんてないんだよ。心があって、誰かのために動ける、誰かのために泣ける、誰かのために憧れを追いかける……こんな肉体なんてなくたって心がありゃ人間だよ。改造人間だろうと、強化人間だろうと」
後から思い返すと、自分で穴を掘って籠りたくなるほど恥ずかしい。
だが、後悔はしない。
彼女のために、一生懸命俺が言えるだけの言葉を伝えたからな。
ラウラとの私闘から次の日。
週末の学校にて事件は起こる。
学校の寮なのに夫婦の営みをしてしまっている俺とマドカにとって、一番の事件が。
「おはー、一夏~」
「おう、おはよう」
一夏と挨拶する俺と一夏。
先にマドカが席に座っており、後ろからラウラが。
昨日の事もあって何となく目をそらす。
そうしたら、ラウラがドンドンと近づいてきて………
「私を嫁にしてくれ!」チュッ
俺の唇にキスをかまして告白してきた。
「「ハアアァァァーーーー!?」」
俺とマドカが叫ぶ。
山田先生がおどおどとしているのをよそに、俺はラウラの暴挙に考え直させるためにラウラを落ち着かせる。
「何言ってんだラウラ!?落ち着け!落ち着いてもう一度良く考えろ!?」
「ああ、昨日ずっと考え込んで答えを出した。私と結婚しろ、嫁!」
「まてまて!戦人は私の夫だぞ!?」
「いやなんで!?確かにそういう関係にあるのは認めるが、急にここでそこまで飛躍するか!?」
「おい、戦人。嫁ってどう言うことですかな?」
「おい一夏!?なんで手をグーにしているんだい!?君にもちゃんと三人くらい好きな人がいるぞ!?」
「「「だま(りなさいですわ!)れぇーー!」」」
「ウゴォッ!?」
金髪、侍娘、中華娘の同時攻撃。
いや、鈴はなぜここに!?
「え?どういうことだ?」
と、ここで騒いでいた奴等に天誅が。
「朝からうるさいぞ!」
バチコーン!
「いだい…」(泣)
「男が泣くのか?」
「男だって人間だぞ!?痛いときくらい泣いたりするわ!」
「情けないな…」
「……そんなんだから旦那さんが貰えないのでは?」
「なんだと!?では私を貰ってくれるのか!?ええ!?」
「重婚しちゃいますから無理だって!」
大人のカオスな醜い争いに、生徒も先生も唖然とする。
だが、最後の俺の言葉が良くなかったようで…
「え?さりげなく好きだって言ってない!?」
「千冬様もさりげなく告白してるわよ!?」
『キャァァァーーーー!!』
あ、まずと思ったときには、「お幸せに」とか「逃がすなよ、千冬姉」だとか「旦那さん来ましたよ!?」などとかさらにカオスに。
「千冬先生、一旦逃げませんか?」
「ああ、私も同感だ」
俺達は逃げ出した!
ラウラとマドカが追いかけてきた!
「待て!嫁は私のだ!」
「違う!私が…いや、私が正妻なら別に大丈夫か……」
「いや、色々ヤバイぞそれっ!?」
今日も大騒ぎな日常だ。
そして俺に三人の妻ができました。
千冬さんと俺は認めてないが!
織斑姉妹丼(?)のフラグが立ちましたね。
歳的には千冬さんが一番健全なのでしょうが。
千冬「いや、私はまだ結婚はしないぞ!」
戦人「勝手に決めんな!」
主人公の二週目があってほしいと思う人!
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yes!
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no…