インフィニット・ストラトス ~一人の転生者~ 作:単眼駄猪介
俺とマドカは、日本に帰ってきた。
「ソロモンよ!」
「「私は帰ってきた!」」
あれ?
ま、マドカが…!?
「なんだ?何か悪いことでもしたか?」
マドカが極めて真面目な顔で言う。
「いやぁ、なんか初めてノリに乗ったから驚いて」
「………別に良いだろう?」
あれ?なんで顔を赤くしてんの!?
なんか泣きそうだぞ!?
パニクる俺。
それからしばらく、俺はバイトで生活費を稼ぎ、マドカに勉強を教える。
今そこの君。俺には大金があるから大丈夫だと思ったろ?
いくら億を越えていても、YouTubeでの収入が少なくなったら意味がない。
なので、アルバイトで貯金をいざというときに貯めているのである。
だから、基本的にバイトで稼いだ金で生活を送っている。
マドカはちゃんと勉強ができており、今では高校生の問題を少しならできるようになっている。
すげぇな。
「マドカはどこに通う?」
ある日、俺はマドカに聞いてみた。
何やら高校の雑誌やら何やらを見ていたので。
「……良いのか?」
「別に良いよ。それにこの社会で生きてくには高校だけでも通っておかないと」
まあ、小中行ってないけどな。
そこらへんは、偽造すれば良いか。
「私はISを扱う兵士として作られた。なら、IS学園に行くか」
「おいおい。そんな理由で良いのか?少なくとも、俺としては普通に過ごしてほしいけど」
「なら、戦人も高校に通うか?戦人も高校に行ってないだろ?」
うっ。
まあ、この世界では行ってはないが……
もうそろそろ24のおっさんだぜ?
「まあ、マドカがそこにいきたいなら良いぜ。でも、容姿を変えないとな」
「ん。そうだな。この顔では他の者には、似てるで通せるだろうが、千冬に対しては私が織斑計画の一人ということがわかるだろう」
「顔はそのままで、変えるなら髪型か」
「それが妥当か」
「とりあえず、これから高校に入るまで髪を伸ばし続けるか」
「それの方が簡単でいいか」
「いいのか……」
他にも色を変えるのも良いと思ったが、綺麗な黒髪を見て、少し気が引けるので言わなかった。
マドカなら遠慮なくしそうだ。
「とりあえず、今日はシフトもないから外食行くか」
「おおぉっ!」
目をキラキラさせるマドカ。
もう、初めてあった頃とは全然違う。
言葉遣いはアレだが、反応や感じ方は年相応の少女。
俺はマドカにとって父親か兄的存在だろう。
だから、そんな姿を見せてくれる。
可愛いやつめ。
そう思いながら、商店街にしてはそれなりに開けた道を歩いていた時だった。
予知が来た。
爆発で、俺とマドカが吹き飛んで死ぬところ。
「っっ!?マドカっ!」
「なぁっ!?何を…!?」
ドオォォォォォォーーンッ!!
凄まじい閃光と爆煙。
俺は咄嗟に、マドカを突き飛ばし、俺は爆風を食らった。
体が痛い。
血がダラダラと体から出ていく。
「ぐっ…!」
「戦人!戦人ぉっ!?」
マドカが、何か恐ろしい物を見たような目をしていた。
驚愕もそこにあったが、一番は恐怖。
痛みで頭が回らない俺には、それを考える暇もなかったが。
「救急車呼べ!」
「やべぇ!一人ヤバイぞ!」
「キャァァァーー!!」
人それぞれの反応をしている一般ピープル。
俺は、マドカの手を握りながら意識を手放した。
結果から言うと、命は助かった。
後遺症も奇跡的になく、爆弾の威力をあげるために使われたろう釘や何かの破片も全て取り除かれて、無事生きている。
目覚めたとき、マドカが泣き疲れて寝ていた。
医師が言うには、俺の右半身を主に火傷や破片などによる傷で酷かったらしく、血もかなりの量が失われていた。
「とりあえず、傷や火傷は塞いだので、しばらく入院して療養に専念してください。今の状態だとすぐに傷が開きます」
ということで、病院でお世話になることになった。
一応、貯金はあるのでしばらくは生活に困らないが、それでも色々大変だ。
YouTubeのチャンネル登録してくださった方々には、爆発事件でしばらく療養することを伝え、しばらく配信をやめることにした。
そして、俺とマドカを爆殺しようとしていたのは、俺と同じようにオリジナルのSF系の動画や俺のガンダムを元に二次創作やオリジナルを書いていた人らしい。
前者はともかく、後者はネットユーザーの人達が悪い。
まさかとにかく批判を食らわせるなんて。
そりゃこうなるわ。
ただ、爆弾に関してはフードを被った誰かに渡されたので、みんなで組み立ててやったらしい。
ファントムタスクの残党であろうか?
今度は、本格的に殲滅しようか?
マドカは、毎日やってきた。
病院は、数ヶ月程度で退院できるようなのでそこまで通うことはないのだが、家に一人でいてもつまらないらしい。
それに、何だか前よりも距離が近い。
まるで恋人の距離のように……!
いやいや、それは不味いって!
来年か再来年辺りなら、法律で結婚可能なんだろうが、マドカが俺に好意を抱いている?
まさか……心当たりはあるが。
退院の前日、マドカがやって来た。
他愛ない話と、IS学園の受験に行くことが決まって喜んでいた。
それは良いことだ。
「良かったなぁ。ISの適正はAなんだろ?」
「ああ。勉強の方面の受験は終わったので、あとはISによる試験だけだ」
「そうかそうか。でも念のため、俺もその日は行くぞ?」
「でも、傷は大丈夫なのか?」
「大丈夫だって」
しかし、まだマドカの顔は曇った感じだ。
「…あれはお前のせいじゃないよ。この傷だって、俺としては名誉の負傷って感じだよ。マドカだけでも無事で良かったんだから」
「…っ!!」
なんだか、顔が赤くなりマドカがまた後ろを向く。
めっちゃ照れ屋だ。
「だ、だが戦人に傷を負わせたのは私だ」
「でも、こうでもしなきゃ俺達はあの世だったよ」
「…………………」
短くも長く感じる沈黙の時間。
そして、マドカが動いて俺を抱き締める。
「ちょ、え?」
急に抱き締められたのだから、俺は驚くしかなかった。
しかも、胸が…!
来年で16になるマドカは、よく食べたせいか胸の発育が良くて、大きくなっている。
は、恥ずい。
「………好きだ」
「へぇー!??」
急な告白に、奇妙な声をあげてしまう。
でも、こんなに驚くことが多いのですから勘弁して。
「こんな私じゃダメか?」
「ううっ!?」
上目使いでこちらを見るマドカ。
ここまで性格が変わってると、もはや恐怖でしかない。
「と、突然すぎて状況が追い付いていけない……」
「…あ、愛してりゅんだっ!」
噛んだ。
今度は、後ろを向かず恥ずかしそうな顔を見せつけてくれる。
「ああぁ、もう!?」
頭をかきむしる。
もう、ここまで言わせたんだから答えるしかねぇ!
「わかった!慎んでお付き合いさせて頂きます!」
「!」
さらに抱き締めてくるマドカ。
プラス涙に胸が顔にめっちゃ来てる。
さすがに苦しい!
「ちょっ…!」
そのあと、酸欠で窒息した。
それから数ヶ月。
ついにIS学園の校門に来たマドカ。
そして、なんやかんやで家族になった俺は一応保護者的な感じでやってきた。
ちなみに、他の女子や通りすがりの男性たちには、俺の顔についている酷い傷跡にビビったり、目を背けたりと様々だったので、意外と精神的に来るところが……
「戦人、行ってくる」
「おう、頑張れよ。あ、でもトイレしたいからここのトイレ借りてくるわ」
苦笑いのマドカと別れ、トイレを探す。
これが、とんでもない学園生活の始まりとも知らず
結構長くなりました。
まあ、分かりやすい展開でしたね。
正直、自分なりに書くしかないので。
次から第一章です。
主人公の二週目があってほしいと思う人!
-
yes!
-
no…