ライダー小説がまだまだですけど、原神にハマってしまったので書きたくなっちゃいました。
とりあえず最推しはジンさんです。まぁ基本的にみんな好きですけど。
原神やりはじめて少ししか経ってませんのでキャラクターの性格やらなんやらが割りと捏造ぎみです。
前振りが長くなりましたが、本編どうぞ。
俺、斎藤 正という男の人生は本当に平凡だった。
学歴はまあまあ、給料も悪くない。
なんら不自由のない生活を送っていた俺だったが。
仕事が終わり帰っていたところ。
車に跳ねられた。
しかも轢き逃げされるという。
薄れる意識の中、何度も“生きたい”と願った。
だが運命は無慈悲にも俺を死へと誘う。
あぁ、もう眠いや。
目を閉じたらどうなるんだろうか。
死ぬというのは、どういうことなんだろうか。
そして俺は、考えるのをやめた。
重い瞼を持ち上げると、青空が広がっていた。
轢かれたのは深夜のこと。
もう夜が開けたのか。
てっきり死んだと思ったが、気絶してただけなんてな。
昨日のことを思うと恥ずかしくなる。
そろそろ体を起こすか。
仰向けに寝てた上半身を起こす。
「ここどこだ。」
思わず声が漏れる。
なんで砂浜にいるんだ。
とりあえず辺りを見回してみよう。
一体ここは日本のどこだ?そもそも日本なのか定かではないんだが。
頭が回らず、ボーッとしていると。
ぐちゃぐちゃと気持ちの悪い音が近付いてくる。
音の方を向くと、巨大な青色のスライムが近寄ってきた!
逃げないと!
本能が危険だと言っている。殺される!
だが、思うように動けない。
足がじんじんと痛む。もしかして捻挫してるのか。
しかし逃げなくては。
痛む右足を引きずるように走って逃げる。
「うわっ!」
浜に転がっていた貝殻に足を引っ掻けて躓いてしまった。
後ろを見るとすぐそこまでスライムが迫って来ていた!
今度こそ死んでしまうのか・・・。
覚悟して目を瞑る。
「風神っ!」
風が勢いよく前髪をかすめたのを感じた。
恐る恐る目を開くと、そこには一人の男の子がいた。
「大丈夫?」
男の子は俺に手を差し伸べてくれる。
俺はその手を掴むと、その非力な身体からは考えられない力で起こされる。
「おじさん大丈夫か?」
男の子の体から幼稚園児ほどの女の子(?)が出てきた。
しかも浮いてる?!
「良かったな、こいつが来てなかったら危なかったぞ。」
「あぁ。ほ、ほんとにありがとう。」
「んー?おじさん。見慣れない格好だな。どこの人だ?」
と言われても、そっちこそ見慣れない格好なんだが。
しかし、日本語が通じるし、相手も日本語ということはここは日本なのか?
「俺は、日本人だが。」
「ニホン?聞いたことないな。聞いたことあるか?」
男の子は首をふる。
「それじゃあ、ここは一体?」
「ここはモンド。自由の都さ!」
モンド?地球上にそんな国があったなんて。
世界は広いとは言ったものだが。
「そんなことより空。ヒルチャールの集落はここら辺じゃないか?」
空と呼ばれた男の子は、頷く。
「でも、このおじさんをこんな場所に置いてくのは良くないな。」
「放っておけないね。ヒルチャールを片付けて城内に案内しよう。」
「あ、あの。俺は一緒に行けばいいのかい?」
「おう!こいつに任せれば大丈夫だぞ!」
そして俺はこの子たちについていくことになった。
歩いてる最中のこと。
「そういえば、おじさん名前は?」
「あぁ、俺は斎藤っていうんだ。」
「サイトーか。変わった名前だな。」
「そっちは?」
「オイラはパイモン!そしてこいつが旅人の空。よろしくな!」
「あぁ、よろしく。」
俺たちは軽く自己紹介を済ませ、空くんの目的地まで向かう。
「ここだな。」
パイモンちゃんが指を指すほうには、民族衣装のような服を着て、仮面をつけた人(?)が何人かいた。
「あれが多分ここいらで悪さを働いてたヒルチャールだな。」
「サイトウさんはここで待っていて。」
空くんはそう言って、草むらに俺を残しヒルチャールとかいう人たちに向かっていった。
そこでは何が起きているのかさっぱりだった。
空くんは何もないところから風を生み出したり。
急に出現した短剣でヒルチャールを斬りつけたりと、戦いだした。
あっという間にヒルチャールたちは全員倒されてしまった。
あんな若いのになんて強さだ。
「おまたせ。」
空くんは武器を消して、こっちに帰ってきた。
「とっても強いんだね、空くん。」
「いや、それほどでも。」
「なんてたって、こいつはモンドの英雄だからな!」
そういえばさっきまで居なかったパイモンちゃんが急に現れる。
そして俺たちは、また歩き始めた。
しかしよく考えていなかったけど、俺はスゴいものを見ている気がする。
ここは本当に俺のいた世界なのか?
異世界に来たような気分だ。いや、もしかしたら本当に異世界かもしれない。
そうこう考えてるうちに、大きな砦の前までやってきた。
「着いたぞ!とりあえずキャサリンに報告とサイトーのことは西風騎士団に連れてくか。」
割りと大きな石橋を渡る。
周りからの視線が怖い。
他人から見たら俺はただの不審者でしかないもんな。
大きい門の近くまで行くと。
槍を持った男に話し掛けられる。
「待ってくれ栄誉騎士!その人は誰だ。」
「それがオイラたちにも分からないんだ。だから騎士団に連れていきたくて。」
「なに?余計に怪しいな。取り押さえた方が・・・。」
どういうことだ?俺捕まっちゃうのか?
空くんは俺を庇うように立つ。
「乱暴はやめてあげてくれ。多分彼は悪い人じゃないよ。」
「そ、空くん。」
「うーん。まあ栄誉騎士が言うのなら信じよう。それじゃ案内はまかせたよ。」
怖かったなぁ。警察に職質されてる気分だった。
「それにしてもありがとう空くん。」
「気にしないで。」
そして俺たちは砦の中に入る。
そこには西洋のような、日本で例えるならドイツ村のような町並みが広がっていた。
不思議な気分だ。海外旅行なんて行ったことがない人生だったし、新鮮な気持ちだな。
入ってすぐの受付のような場所で空くんたちは話をしている。
俺の事情も軽く話をしていたようだ。
城内を進んでいくと石造りの建物にやってきた。
そこにも槍を持った人がいたが俺のことは知っていたみたいで中に入れてくれた。
建物に入ると、手前の左の部屋に案内される。
扉をノックしすると、女性が返事をしてくれて、中に入る。
中に入ると、金髪の女性が奧に座っていた。
「やあ栄誉騎士。話は聞いてるよ。」
綺麗な人だな。
「騎士団前の兵士もそうだったけど、情報がはやいな。」
「こんな小さいんだ、すぐ伝わるよ。」
「あ、あの。」
「すまない。とりあえず自己紹介しようか。」
女性は席をたち、俺たちの前にやってくる。
「私はジン。西風騎士団の代理団長を務めている。」
「ど、どうも。俺は斎藤といいます。」
癖で名刺を取りだそうとするが、鞄はなく。ポケットにすら何も入ってなかった。
「?サイトウだね。貴方に関してなんだが。」
「どうするんだ?」
「栄誉騎士。彼を預けていいかな?」
「こいつに?」
「あぁ。まだしばらくモンドに居るんだろう?我々騎士団も援助するが、君に任せても良いだろうか?」
「どうするんだ?空。」
俺は空くんの方を向く。
空くんは俺を見てニコッと笑う。
「わかりました。」
彼はジンさんに了解の意を伝えた。
「ありがとう栄誉騎士。そう言って貰えると助かるよ。」
「俺からもありがとう空くん。」
なんて優しい子なんだ。
見ず知らずの俺に優しくできるなんて、正義感に満ち溢れた少年だ。
「しかし、今日のところは騎士団で預かるよ。サイトウ、泊まっていくといい。」
「ありがとうございます。この恩は忘れません。」
「いいんだ。こんなところに来て混乱してるだろう。気にしないでくれ。」
優しい世界だ。
こんなにも人の暖かさを感じたのは何年ぶりか。
そう思うと、体から力が抜けて座りこんだ。
すると、だんだん目頭が熱くなっていく。
「大丈夫かサイトー?」
「あぁ、うん。安心したらなんだか涙が。」
ジンさんが俺の肩に手を当ててくれる。
「辛かったんだろう。頑張ったんだな。」
そんなこと言われたら。
俺は自分の立場なんか考えずに、泣きじゃくった。
心の奧にしまいこんでいた恐怖と不安が一気に爆発した。
今だけは泣いてもいいかな。
こうして俺の一日が終わった。
そして明日からまた、奇妙な一日が始まるだろう。
続く
いかがでしたでしょうか。
転生ものって展開のしかたが分からないって部分が多いので、微妙かもしれません。
車に跳ねられるって王道なんですかね?
主人公が目覚めたとこは星拾いの丘(名前合ってる?)です。
はぁ、ジンさんに優しくしてもらいたい人生でした。お迎えしたい。
今なら原神熱があるんで更新頻度があがるといいですね。(他人事
主人公の名前は、ありきたりな名前がいいなーと思いこの名前にしました。
ちなみに時代背景は、トワリン撃破後のモンドです。
では、また次回。