すごく久しぶりだねw
今回のお相手は、獄寺くんです。
主人公目線です
私には彼氏がいます。
女の子に人気があるし、自慢の彼です。
普段、怖くても時々見せる、不器用に優しいところが好きです。
と、いうか、全てが好きです。
でも……でも……
『いくらなんでも、ツナにべったりすぎでしょー!!』
空に向かって思い切り叫ぶ私。
「んー……獄寺か?」
武は困ったように笑いながら、頬をかいている。
そんな武に私は、それはもうすごい勢いで振り返り、近づいた。
『そう!! 隼人!! 毎日毎日、10代目10代目って……何なのよ!!』
今、すごく不機嫌です。
「まぁな……」
『でしょ? 武もそう思うよねー?』
ただいま、武に愚痴を聞いてもらっている。
内容は、私の彼氏である、獄寺 隼人のことだ。
今は放課後、屋上で武と二人。
ツナと隼人は、教室だ。
なんでも、ツナが赤点をとったらしく、補習があるとか……
と、いうか……
『なんで、隼人まで一緒なの……』
「なんか、ツナに教えるってはりきってたぜ」
『……赤点じゃない生徒が補習参加して良いのー……?』
「ま、良いんじゃねぇか?」
『むー……』
おかげで、隼人との時間がまた減る……
別に、ツナのことは嫌いじゃないんだけどなぁ……
むしろ、友達としては好きだし、みんなに優しくて良い子だと思うけど……それでも、やっぱり……
「ほんと、獄寺はツナ中心なのな」
『それが問題だよっ!! もうちょっと、私のことも見てくれないかなぁ』
「じゃ、ちょっと試してみるか」
少しだけ考えた様子を見せたあと、そう言った武。
その言葉に私はキョトン、とした。
『え?』
「獄寺がカオルのことを考えているかどうかを……な」
そう言い、笑う武。
いつもと違って、黒く見えるのは気のせいだろうか……
『……どうやって?』
「嫉妬させっか」
『嫉妬?』
「方法は簡単。俺とカオルが仲良くすれば良いのな」
爽やかになに言ってるの
『仲良くって……いつもしてるじゃない』
そう、普段から私たちは仲が良いはずだ。
武はよく私の頭を撫でたりもするし……まぁ、隼人はたいして気にした様子見せないけどね。
「んー……もっと大胆に、な」
『?』
「ま、獄寺が来たら分かるぜ」
『んー……じゃぁ、任せるよ?』
「あぁ……でさ」
『?』
「もしも、獄寺がカオルのこと気にしてない様子だったら……」
……武の言葉がグサッとくるよ…!!
いや、隼人だったらありえそうだけど……それでも悲しいよ!?
『……なに?』
私は地味に傷ついた心を隠しつつ、続きを聞こうとする。
だが――
「……いや、なんでもねぇ」
聞きたかった続きは言ってくれなかった。
『そこまで言って!?』
「ま、気にすんな」
『えー……まぁ、良いか……いつか教えてね?』
「おう!!」
そうして、武の謎の提案にとりあえず、乗る事にした。
まぁ、なんか楽しそうだから……良いか。
そのあと、少しだけ私にとって欲しいという行動について聞いていた。
数分後――
〔ガチャ〕
「やっと、終わったぁ」
待っていると、ツナと隼人が屋上へやってきた。
『あ、ツナ、お疲れー』
「うん」
「さすが10代目です! ご理解が早かったですね!!」
『……何分待ったと思ってるのよ』
「あぁ? テメェ、10代目をバカにしたか!?」
『べっつにー? 隼人の教え方が乱暴でツナ困ったんじゃないの?』
「えぇ!? そんなことないよ、すごく分かりやすく教えてくれたよ」
「ほら、10代目もこうおっしゃってくれてるんだ!!」
『はいはい、そうですか』
……ハァ、なんで私、こんな可愛くない事言っちゃうんだろう。
いつの間にか、構ってもらう方法がこれしかなくなった。
そのせいで、隼人とは喧嘩をよくする。
もしかして、もう私のこと好きじゃないのかなぁ?
思えば、好きって言ってくれた事……ないんだよなぁ。
何かとあれば、後ろから抱きしめてくれるぐらい。
でも、それも最近減ってきてる……と、いうか、ない。
こんなんじゃ、本当に気にしてくれなかったりして……
『……ハァ』
自分で考えているうちに落ち込んできた。
考えないようにしよ、なんにせよ、武の作戦がうまくいけば分かることだしね。
「?」
「ま、帰ろうぜ」
「うん、そうだね」
〔帰り道〕
『ふわぁ……』
ずっとツナを待っていたため、少し眠い。
大きなあくびを一つこぼす。
「ハッ、可愛げねぇな」
『失礼ね、女の子も欠伸ぐらいするよ』
「ったりめーだ。俺が言ったのは、可愛げねぇだ、誰も欠伸をするなとは言ってねぇ」
『……はいはい、そーですね』
確かにそうだけどさぁ
彼女が眠がってるんだよー? もう少し言葉ないかなー?
「大丈夫? ごめんね、俺のせいで……」
『全然、ツナは悪くないよ』
あー、ツナは優しいなぁ
このくらいの優しさが隼人にもあれば良いのになぁ
『隼人、眠い』
「てめぇをみてりゃ、んなこと分かる」
『じゃぁ、おんぶ』
獄寺「はぁ!?」
大袈裟な反応……
『……んぅ』
一応、武の作戦。言われたのは隼人にくっつく……だったんだけど。
まぁ、眠かったから丁度やりやすいタイミングではあるね……
なんとか、頑張って、作戦通り、隼人の腕に擦り寄る。
「バッ……離れろ!!」
顔を赤くして、必死に私を離そうとする。
うーん、ツナも顔を赤くしてるけど、そこはスルーで。
……このあとは、何も聞かされてないんだよねぇ
武がなんとかしてくれるのかな?
「そんなに眠いなら、俺がおんぶしてやろうか?」
私の考えに気づいたように、武がそう言う。
って、ん……?
『え、良いよ、私重いし……』
「俺にはしろっつったくせに……」
『んー……隼人なら良いかなぁって』
「どういう意味だよ」
『まぁまぁ、気にしない』
「んー……じゃぁ……こうすっか」
そう武が半ば強引に遮り、私に近づいてきた。
『え、わっ!?』
首をかしげていると、武に急に横抱きされる。
いわゆる、お姫様抱っこだ。
「なっ!!」
『た、たた武!?』
武のいきなりな行動に私も隼人も焦りを見せた。
さすがに、これには反応してくれるんだね。
そう思うものの、今の私はそれどころではない。
「ハハッ、顔真っ赤なのなー」
いつものように、爽やかに笑っている武。
顔が熱い。武の言うとおり赤いだろう。
「「……」」
二人共黙ってないで、なんとか言ってー!!
まさか、こんなことするとは思わなかった。
もしかして、嫉妬させるって……これで!?
『ちょ……武、降ろして?』
「ん? 眠いんだろ?」
『ね、ねむ……眠い……?』
眠くないです!!
眠気なんて吹っ飛びました!!
だからおろしてください!!
「送ってってやっから」
そう言いながら、歩き続ける武。
「あ、あー……俺、あっちだから」
ツナァ!! なんとかしてからにしてよぉ!!
いつもの優しさをここで見せて!
そんな私の心の叫びは届かなかったようで、ツナは足早に去ってしまった。
って、いうか……
「……」
隼人、さっきから黙り込んでるんですけど……怒ってる?
「獄寺、良いのかー? このまま送り届けちまうぜ?」
「な…………っ、勝手にしろ!!」
そう言い走っていってしまう隼人。
って――
『ちょ、隼人!! 待ってよー!!』
「追いかけるか?」
『うん!! 追いかける……だから、降ろして!!』
「え? あ、おいカオル!!」
武の言葉を聞かずに、武の腕から抜け出し走る。
「あー……行っちまった(こりゃ、かなわねぇな)」
『もうっ! どこまで行ったの……!?』
隼人足速いっけ……追いつけない……と、いうか見つからない!!
もしかして、もう家?
『…………あ!!』
見つけた!!
『隼人!!』
思い切り大声で叫ぶ。
名前を呼ばれた本人は、ゆっくりスピードをおとしていく。
『隼人!! はやとー!!』
「さっきからうるせ……って、なっ!?」
振り返ったところ、思い切り抱きつく。
『……』
「早く離れろ!!」
『わっ』
肩を掴まれ距離をとられる。
「……」
いつも以上に、眉間にしわをよせている隼人。
『……なんでそんなに怒ってるの?』
「っるせぇ、関係ねえよ」
『はいはい、そうですか』
「っ……帰れよ」
『なんで』
「なんでって……あー、野球馬鹿に送って行ってもらうんだろ!?」
もしかして、さっきのこと?
以外に効き目あったりしたのかな?
『武ならおいてきちゃった』
「……んで」
『隼人が走って行っちゃうからじゃん』
「お前が!! お前が……野球馬鹿と……」
『?』
「だぁ!! 野球馬鹿が好きなら、勝手にしやがれ!!」
どう解釈したんだこいつは!!
『武のことは好きだけど……また違うもん!!』
「てめぇはほんとに……チッ」
最後まで言わず、舌打ちして背を向けて歩き出す隼人。
『ちょ、なんなの? 隼人ー?』
「っるせぇ、ついてくんな」
『何それ……良いよ、隼人なんて知らない!!』
ムカッとして、そう言って、私も反対方向に歩き出してしまう。
……何やってんの、私!?
これじゃぁ、追いかけてきた意味ないじゃん!!
でも、今更振り返って何を言う?
『……』
急に背中が寂しく感じる。
隼人も歩き続けてるのかな……
もう少し、素直になれれば、良いのかな……
でも、さっき散々言っちゃったし。
武のこと好きなら勝手にしやがれ……か。
『……ハァ』
気分が落ち込み、歩くスピードが落ちる。
その時、急に背中が温かくなるのを感じた。
「なんなんだよ……ったく」
そして、大好きな人の声。
『……隼人?』
「本当に帰るのかよ……」
『え……?』
「いつもみたいに、しつこく来ないのかよ」
『……だって、隼人……私のことどうでも良いんでしょ?』
「あ?」
『勝手にしやがれって……言ったじゃん……』
「それはお前が、野球馬鹿と楽しんでっから……」
『……嫉妬?』
「なっ………………わりぃかよ」
『え……』
隼人が素直!?
え、つまり、嫉妬したってこと?
作戦成功……?
「あんなことすんなよ……余裕ねぇのに」
『余裕……?』
「~っ……お前が思ってる以上に……」
『?』
「好きだ、カオル」
『え……』
小さく囁かれた声。
でも耳元だったから、よく聞こえた。
「……」
『私も』
「?」
『私も好きだよ、隼人』
「!!……っバーカ」
不器用に笑っている姿が思い浮かんだ。
なんでだろう。
馬鹿っていわれてるのに……ムカつかない。
気づいてるのかな?
さっきより、強く抱きしめてること。
隼人なりの、愛情表現、かな?
嬉しい。だけど……
『ねぇ、そろそろ離して?』
「今は無理だ」
『なんで?』
「…………なんでもだ(今顔見せられねぇ……!!)」
昔に書き残していたものを、ほぼ編集なしでコピペしましたw
自分で読んでて途中で恥ずかしくなりました。