お題からなので、相手はまた別。
今回のお相手は 山本 です!
彼は、頑張り屋だ。
最近忙しそうで、暇なんかほとんどなくて。
いつか…そんな彼が疲れ壊れてしまいそうで、とても怖い。
『……山本』
不安になって、後ろから声をかけてみる。
「ん? なんだ? わりぃけど、忙しいんだ……」
こちらを向き、困ったように少し笑顔を見せながら、そう言う彼は本当に忙しそうだ。
次から次へと資料が運ばれてくる。
『ごめん、頑張って……ください』
「? …………あ、これ頼むのな、あとここを……」
少し首を傾げた後、部下に声をかけられ、仕事に戻る。
『……』
今日も、頑張ってる。
守護者というのは、大変だ。ボスのほうも大変だろうけど。
最近は守護者も忙しい。
それでも弱音を吐かずに頑張っている……吐いてる暇がないんだろうけど。
できることなら変わってあげたいと思う。
でもそんなことは不可能で、出来るわけがなくて、彼にしか無理な事で。
私には、彼の背中を見つめる事しか出来ない。
私と山本は幼馴染だ。
山本の天然には昔からつき合わされている。
でも、最近は忙しいから仕方ないけど、個人的な会話がない。
裏社会に入り、山本は守護者。私はそんな山本の秘書……と、いう形をとっている。
ツナ……ボスとは、中学の時、山本に紹介され、知り合った。
ツナを中心に私も色々と巻き込まれたものだ。今現在もだけど。
だから、一応みんなとは中学からの知り合いだけど……今は距離がある。
昔なら、普通に話しかけたり出来たのに、今は仕事の邪魔だろうし……
こんなに遠い存在と感じたことはなかった。
同じ空間に居るのに、私と彼の間には大きな壁がある。
そんな気がして、私はただ、ここで立っていることしか出来なくなる。
ただ、みんなと楽しく笑いあっていたかっただけなのに……
もちろん、それが出来ないわけではない。
一緒に居るのだ。やろうと思えば出来るだろう。
でも、やっぱり、みんな忙しそうだから……ただの、秘書が首を突っ込むとこじゃない。
……寂しいなぁ。
数時間後――
「ふぅ……今日の分、終わったな」
安心したように、そう言う彼。
『……』
疲れているだろう。何か飲み物を用意したほうが良いだろう。それとも寝るのだろうか?
「……カオル?」
『……』
山本の声が聞こえる。
返事、しないと……困っちゃうだろうな。
あれ……何を言えば良いんだっけ? いつも何言ってたんだっけ……?
色々考えすぎたんだ。落ち着かないと……
「カオルー? どうかしたか?」
『あ……いや、お疲れ様です』
そう言いながら、深々と頭を下げる私。
「……あぁ」
『何か、飲み物をお持ちいたします』
そう言い、下げていた頭をあげる。
顔を上げた時、何か言いたげに、少し困惑した様子の山本の姿が目に映った。
でも、そんなの見えなかったことにして、私は山本の部屋から出ようとする。
「カオル」
『……はい?』
「……今日は、牛乳頼んで良いか?」
『かしこまりました』
「あ――〔バタン〕……」
まだ、何か言いたげな表情だったけど、見えなかったフリをした。
――――――――
「カオル! 喉かわいたのな!! 牛乳!!」
『オッケー、分かった。ちょっと待って…………はい』
「おう! サンキュー!!」
『武は牛乳ほんとに好きだねー?』
「まぁな! カルシウムとらねぇと、骨強くしねぇとだし!!」
『……ま、武のそういうところ、嫌いじゃないけど』
「サンキュ! 俺もカオルのこと好きだぜ!!」
――――――――
『……』
何故、今昔の事を?
まだ、普通に話したりしてた頃だ……楽しそうに笑ってたころだ。
……あの好きは、どういう意味だろう……ま、山本の事だ、友達としてだろう。
『……ハァ』
そんなことより、早く戻らないと。
〔山本の部屋〕
『お待たせしました』
「おう! サンキュー」
……変わらない。
『……山本、この後、いかがなさいますか? 寝るならすぐに――』
「カオル」
いつもよりも真剣そうな表情。
『……はい?』
「あの、さ……その敬語とか、やめねぇか?」
『……それは、立場上仕方のないことです』
「でも、今は部下もいないのな」
『ですが……立場は変わりません』
「……えっと」
困ったような表情で頬を軽くかく山本。
そんな表情をさせたいわけじゃないのに、昔みたいに笑い会いたいのに……
どうして、上手くいかないんだろう?
この生活に慣れてしまったから? この距離が好きだから?
………………違う。
「じゃぁ、せめて、名前……呼んでくれよ」
『……』
「昔は普通に〝武〟だったのに、今は〝山本〟なのな」
それも立場上の問題でしょう……
『いいえ、ただでさえ、山本様とお呼びしなければいけないところ呼び捨てですから』
「…………変わった、のな」
『え……?』
「いや、わりぃ、困らせた! もう寝るわ」
『……かしこまりました』
そう言い頭を下げると、山本がベッドに入ったのだろう、音がした。
その音を聞き、顔を上げる。
山本は壁のほうを向いていて、私からは顔が見えない。
私は、山本を少し見る。
山本は寝るのが早いから、少し待てば寝てしまう。
「……スゥ、スゥ」
……ほら、もう寝た。相変わらず早い。
『……』
それにしても、変わった、か。
……分かってるよ。
仕事だからじゃない。私自身がみんなを遠ざけているんだ。
立場上仕方ない事ではあるが、この壁は、それだけじゃない、私のせいだ。
『……ごめんね』
寝ているのだ。謝っても仕方ない事だって分かってる。
でも……
『私はただ、みんなと一緒にいられれば良いから』
これ以上、踏み込んでしまうと、何か失う気がする。怖いんだ。
『……武、ありがとう』
久しぶりに名前、呼んだな。
こんなこと、真正面から山本に言う事、出来ないから……
『……私も好きだよ』
友達としてじゃなく……恋愛感情として、ね。
でも、そんなの許されないから。
聞かれたら、友達として……って言い訳するだろうから。
『……今日も頑張ったね』
今は、これで良い。
いつか落ち着いたときにちゃんと言おう。
そのときは、ちゃんと名前呼ぶから……また、笑い合えるといいね。
それまでは、ちゃんと支えておくよ。
山本の背中を見て、しっかり支えるから。
もう少し頑張ってね。
『……失礼します』
そう言い私は、山本の部屋を出た。
なんだか、とてもスッキリしたかも……今はまだ寂しかったりかもだけど、いつか……
(山本:……まじかよ(どっちの好きだ? ま、たぶん友達としてだよな……))
途中から意味分からなくなりましたねぇ~
かなりバッサバッサ無理やり進ましちゃったから……なぁw
まぁ、最後はうん、山本は、しっかりと起きていたっていうのを…ね。
主人公ちゃんは、昔みたいに笑いあいたいけど、今更……って感じなのかな?
当初の予定では山本が「ずっと見ててくれたな」的なことを言わせて、
くっつけようと思ったが……題名にあわない…?と思ったので、すれ違いな感じに?
まぁ、結局題名にあってないきがするが………;
まぁ、そんな予定があった今回の小説でした。