IS補完計画   作:スタァアーリィイーン!!

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第十話 軍人さんいらっしゃーい 弐

『中島君、発進、どうぞ』

 

夕凪がISスーツに着替え、打鉄に搭乗してカタパルトに乗ってしばらくすると山田先生から通信が入った。

 

「了解」

 

「中島夕凪。打鉄、発進します!」

 

そう言うと打鉄は綺麗なバレルロールを描きながらアリーナの中に射出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待っていたぞ、夕凪」

 

「俺は待ってて欲しくなかったですよ…」

 

アリーナの中に出ると千冬は既に発進して空中に浮いていて声をかけてきた。ガックリと肩を落とした。

 

「…はぁ、やりますか」

 

夕凪が千冬にそう返すと試合開始のブザーが鳴った。

 

 

──先に飛び出したのは千冬だった。

 

「ハァッー!」

 

千冬は打鉄の搭載武器の刀を瞬時加速≪イグニッションブースト≫をして急接近し、降り下ろした。しかし夕凪はそれを同じ刀で受け止めた。

 

「やるな!それでこそ、私も戦いがいがある‼」

 

「ぐっ!今度はこっちの番です!」

 

そして夕凪は瞬時加速≪イグニッションブースト≫を使いながら千冬の打鉄に蹴りを入れ、突き飛ばすと刀を千冬の腹目掛けて刀を打ち込もうとした。しかし、今度は千冬がその攻撃を防いだ。

 

「うわァッ!!」

 

「まだまだ、甘いぞ!」

 

そして千冬は夕凪の刀を払ってお互いに離れ、状態を整える。それから夕凪と千冬は円を描くように回り、一度ぶつかるとまた回りまたぶつかるを繰り返した。

 

「チィ!!墜ちろッ!!」

 

そして試合開始から20分後が経った頃、

 

 

「「ハァァアアッ!!!!」」

 

千冬と夕凪がお互いの機体の腹部に刀を殴り付けると大きな衝撃波が作り出され両方の機体が解除された。そしてしばらくして試合終了のブザーが鳴った。

 

『しょ、勝者!中島夕凪!』

 

山田先生が戸惑いながらも判定を告げた。寸分の差で夕凪が勝っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして夕凪は千冬と同じピットにいた。。

 

「負けたかと思ったー」

 

ピットに入ると夕凪は気の抜けた声を出した。

 

「な、中島君が織斑先生に勝っちゃった……」

 

するとピットにいる山田先生が小さく驚きの声を上げた。そしてそれを聞き取った千冬が山田先生に答える。

 

「だから言っただろう?夕凪は現役のIS部隊の隊長だぞ」

 

すると山田先生は再び声を大にして千冬に詰め寄る。

 

「だ、だって!織斑先生引退したとはいえ世界最強ですよね!それだと中島君も世界最強になっちゃいますよ!?」

 

「そうかそうか。それは良いな」

 

「なーに言ってますのん…あーたは…」

 

千冬のあっけらかんとした返しに夕凪は軽くつっこんだ。それから千冬は夕凪にこれからの事を話す

 

「夕凪、明後日から学校が始まるから明後日にはちゃんと来いよ」

 

「…後、後で制服とかを届けるからな」

 

「了解」

 

返事をすると夕凪は立ち去ろうとしたが千冬に言い止められた。

 

「そういえば、夕凪。お前に渡した教科書とかは目を通したか?」

 

「もちろん♪全部暗記済みだよ!あんなの軽い軽い♪IS技術者なめないでよね♪」

 

意気揚々と夕凪は答える。

 

「そんな生易しい物じゃなかった気がするんですが……」

 

その答えに山田先生は頭を抱えた。

 

「それじゃあ、もう帰るねー」

 

そして夕凪は会場を後にした。

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