IS補完計画 作:スタァアーリィイーン!!
暗い会議室に12人の転生者、IS補完委員会―通称ゼーレの会議に夕凪の姿はあった。
「中島会長、“騎士計画”はどうですか?」
一番奥、夕凪の反対の席の男がそう質問してきた。
「問題であったPICの開発目処がつき、あと3日で試作機ですがロールアウトできます」
「なんとかなりましたな」
ロールアウトがあと数日に迫り、他の男達も表情が明るくなる。
「肝心の白騎士事件ですが…」
「いつか、わかったのですか?」
「ええ、なんとか。あの駄兎曰く『わからず屋の政府連中に一泡吹かせてあげるんだよ!』らしいです」
実は夕凪、3ヶ月前に束に接触してIS開発に助力し白騎士事件を防ごうとしていたのだ。
「政府…!観艦式か!!」
議長席の三ヶ沢大五郎が他国の軍や政府高官が集まる行事が後一週間後にはあったのを思い出した。今年は観艦式が行われる年だったのだ。
「た、他国の軍や政府の高官もやって来るあれですか!?」
「あり得る…いや、それしかない!!」
「…三ヶ沢さん、俺があの機体で介入を行います」
夕凪は三ヶ沢に視線を写し、そう言った。
「…わかりました。頼みます。中島会長」
「了解です」
「じゃあ、自衛隊には俺の方から伝えておきましょう」
第二種軍装と呼ばれる軍衣を着た30代の男が口を開いた。この男は海上自衛隊幕僚監部総務所属の南雲忠三海将補だ。
「では、頼みます」
「おう、任しときな!」
そうして定例会議が終了していった。
─────────────────
観艦式が開始された数分後。転生者達が作り上げたIS企業、アオシマ工業技術研究所の司令塔(エヴァのネルフ司令塔)に警報が鳴り響いた。
「何があったの!?」
司令塔に立つ第10席警備部主任の石城穂乃果がオペレーターに何事かと声を上げる。
「横須賀港沖、観艦式に参加中の艦艇よりミサイル来襲!数780!」
やっぱり始まった…白騎士事件が…!
「石城司令、防衛省より緊急電です!!」
「メインモニターに回して!!」
緊急電の報告に直ぐ様メインモニターに回させる。
『穂乃果ちゃん、南雲だ!』
「南雲さん!」
相手は南雲からの通信だった。
『やっぱりハッキングが来やがった。第二護衛戦隊以外の観艦式参加艦艇からの一斉射だ!』
「木村海将はなんとか防いでくれたんですね」
『ああ。でだ、中島会長とアオシマ工技研に防衛省からの正式依頼だ!ミサイルの撃墜、頼めるな?夕凪?』
『了解ですよ。で、白騎士の撃墜は?』
南雲の通信に格納庫から夕凪が通信を開き、混線させてきた。
『空自の戦闘機以外の空域侵入したUnknownは撃墜許可が出た。思う存分やっちまえ!』
そう言うと防衛省からのつうしんが切られ、夕凪と司令塔の通信のみとなる。
『俺はいつでもいけるぞ?』
夕凪が発進可能だから早く出せと言いたげに一言そう言った。
「はい──格納庫上部ハッチを開いて!格納庫要員は待避させて!」
穂乃果は返事をし、オペレーターに格納庫上部ハッチを開けるように指示をする。
「中島機。セイバー発進、どうぞ」
『中島夕凪!セイバーガンダム、発進する!』
夕凪は名乗りを上げると膝を曲げ飛び上がり飛行形態に変形する。そしてブースターを吹かせ、格納庫上部から大空へと飛び立っていった。