IS補完計画 作:スタァアーリィイーン!!
─白騎士・赤騎士事件、各国の軍事バランスを狂わせたその事件により各国は次々にISを軍事転用して行っていた。しかし、それは日本にも言えた。日本はいち早く自衛隊内に対IS戦を主眼としたIS部隊《ゲヒルン》を造り上げた。が、従来の兵器ではないため日本政府直下にIS運用経験のあるアオシマ工技研警備部に《ゲヒルン》が吸収され特務機動隊《ネルフ》が創設されていた。
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─某日、アオシマ工技研ネルフ本部隊長執務室─
「…は?ドイツ軍IS部隊と演習、ですか?うちの中隊と自分が?」
『ああ、ドイツ軍からISの運用経験のある貴官らに演習の打診があったんだ』
画面に写るは防衛省の川下靖司大臣だ。
「ですが自分はその日はドイツに私用で行くんですが?」
『モンドグロッソか?』
「え、ええ。日本代表の弟が友人ですから誘われてます」
『大丈夫だ。君達の部隊はモンドグロッソ当日はドイツ側の警備に協力してもらうから大会には行けるから大丈夫だな』
大会警備に駆り出されるのなら同じってか…
「…わかりましたよ、川下大臣。行きゃあいいんでしょう?」
『ああ、頼んだ』
川下大臣はそう言い通信を切った。…通信が切れ、静まりかえった隊長室で夕凪は前を向いたまま口を開いた。
「…で、なんか用だったの?駄兎姉」
「え~!駄兎は酷くない?」
「勝手に部屋に忍び込んでくる姉には駄兎でいいでしょ。ご用件は?」
部屋の奥の扉から束が現れた。
「まぁいいや。ゆーくん、ドイツに行くんだね」
「行くよ?…ってかさっきの通信聞いてたなら分かるでしょ」
「んにゃ?そりゃね?でさ、ゆーくんドイツにはどの機体で行くの?赤k「ゲルググですよ」…」
赤騎士とか言い出しそうな束の言葉を遮って答える。
「ゲルググで行くよ」
「それってあの量産機?」
「ちゃんと俺専用に調整してあるけどね。…でだ、束姉さんに任せた新型の武装のk…あッ!逃げるなコラ!!警備部!!仕事しないバカ兎を捕まえて研究室に放り込めッ!!」
話題を束に任せてあった新型武装の開発の話をしようとするといきなり尻尾巻いて逃げ出しやがった。夕凪はすぐに受話器を取り基地内に束の捕獲を指示して受話器を置きデスクに向き直り新型の武装開発計画書類を開いた。
新型IS用装備開発計画“コード:T-026A”
シールドに一定の電圧の電流を流して相転移するのを利用してダメージ量を減らすシールドの開発計画だ。
……ぶっちゃけPS装甲搭載型のシールドのことである。
「大天災でもこいつの開発が難しいとはな…」
『失礼します。中島会長、篠ノ之博士を捕獲致しました』
しばらくすると隊長室に警備部から束を捕まえたと報告が入った。
「了解。今から行くから研究室に放り込んどいて」
『ハッ!』
研究室に放り込んで置くように指示をしてから夕凪も束の研究室に向かうため隊長室を後にした。