IS補完計画 作:スタァアーリィイーン!!
一月後、夕凪と白狐隊の姿はドイツのドイツ軍シュヴァルツェ・ハーゼ隊─通称黒兎隊の駐屯基地にあった。
「特務機動隊《ネルフ》より参りました。第203航空機動中隊、隊長の中島夕凪三佐です」
「同じく副隊長の岩本紫一尉です」
基地司令に対して到着の知らせをする。
「ああ、楽にしてくれ。…日本より遥々よく来てくれたね。中島三佐、岩本一尉」
「私がこの基地司令をしているアルメリア・ノイマン少将だ」
そこには30代後半程の女性がいた。この女性がこの基地司令であるノイマン少将だ。
「早速だが貴官らに本日の日程を説明する」
「本日、この後ヒトサンマルマルより我が軍の隊と会合、ヒトサンヨンゴーより大会護衛についての会議開始、ヒトヨンサンゴーに会議終了。ヒトゴーマルマルより各隊で訓練という流れで頼んだ」
「「ハッ!!」」
辞令を受け、敬礼をする。
「ヴェルダン軍曹、ネルフの方々をご案内して」
「ダー、了解しました」
それから夕凪達は会議室へとヴェルダン軍曹に連れられ基地司令室を後にした。
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─所変わってシュヴァルツェ・ハーゼ部隊室
夕凪達の姿は変わってシュヴァルツェ・ハーゼ…もとい!黒兎隊部隊室にあり、早くも向こうの隊長に話しかけていた。
「あなたが黒兎の隊長さんで?」
「ん?ええ、そうよ。貴官はたしか日本の…」
「俺は《ネルフ》第203航空機動中隊中隊長の中島夕凪三佐でこっちが副隊長の岩本一尉です」
「岩本一尉です」
後ろから一尉が軽く会釈した。
「私はシュヴァルツェ・ハーゼ隊長のレアル・ボーデン少佐だ。中島三佐、此方こそよろしく頼む」
「ええ、此方こそ」
差し出された相手の手をとった。
「失礼ながら中島三佐。三佐は年齢、いくつなの?」
レアルは開口一番にそう聞いてきた。
「12歳です。アメリカで飛び級しましてね」
「12歳!?優秀ね」
レアルが感嘆の声をもらす。
「貴官の部隊にも若い隊員居たと思いますがね」
「ああ…ボーデヴィッヒ少尉の事ね?優秀だった子よ」
「優秀…だった?」
岩本一尉がその言葉に引っ掛かりを覚えた。
「そう、彼女は言うならデザインベイビー。とても優秀だったの。ただ、ISが出るまでね」
「ISが出来たら何が?」
「ほら、私達眼帯をつけてるでしょ?」
左目の眼帯を示し、話を続ける。
「この眼にはISに対応するためのナノマシンが入れられているんだけどあの娘には何故か適応しなくてね…でも、白兵戦、対ISも優秀よ?ただ、“今は”他の隊員達より劣ってしまっているのよ」
「今は…?」
「あの娘は他の隊員より努力しているのよ。だから、今は…いつかはあの娘も報われる筈よ」
レアルのラウラを見る視線は親が子を見るような難しくても暖かい、そういう視線だった。