怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース   作:特撮恐竜

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いよいよ怪獣娘×トリガーの先行版です‼︎

妖麗戦士『カルミラ』登場
超古代闇怪獣『ゴルバー』登場


怪獣娘×ウルトラマントリガー
光を繋ぐもの(前編)


とある宇宙に隕石群と共に宇宙空間に浮かぶ石像があった。その石像は明らかに人間ではない女性型の巨人像だった。その石像に1つの隕石が激突する。すると石像にヒビが入った。ヒビは石像全体に広がっていく。すると石像が割れて中から女性型の金色と銀色のカラーリングの巨人が息を吹き返した。巨人は石像になっていたのだ。

 

『よくも・・・よくもこの私を・・・トリガアアァァァァ‼︎』

 

その女性型の巨人・・・妖麗戦士『カルミラ』は周りの隕石を手から生成した鞭状の光線で破壊していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

地球では1人の少年が鉢植えに植えられた白い咲きかけの花を世話していた。少年は花に呼び掛ける。

 

「いつか素敵な花を咲かせて皆を笑顔にするんだよ。」

 

少年はその花に笑顔で笑いながら呼び掛けた。

 

「スマイルスマイル。ルルイエ。」

「ツバサ・・・。」

 

少年『マナカ・ツバサ』が『ルルイエ』と呼んだその花に話しかけていると後ろから声が聞こえてきた。ツバサが振り向いた先には銀色の髪にが青い瞳の巫女を思わせる少女がいた。その少女を見てツバサは首を傾げる。

 

「君は・・・?」

「貴方は光であり・・・。」

 

少女がツバサに一言呟くと突然周りが赤黒いオーラに飲み込まれていく。ツバサは禍々しいオーラに怯えた表情になる。

 

「うわああああ⁉︎」

 

オーラは完全にツバサを包み込む。そしてオーラの中から禍々しい姿の巨人が現れツバサを見下ろしていた。それを見たツバサは思わず呟いた。

 

「闇の・・・巨人⁉︎」

 

巨人は腕を組むと赤と黒の混じったおぞましき光線をツバサに向けて放った。そしてツバサは思わず大声で叫びながらベッドから飛び起きる。

 

「うわああああああ⁉︎・・・何だ・・・夢か・・・。」

 

ツバサは学校の制服に着替えて朝食が既に備えられたテーブルの椅子に腰掛ける。そこに彼の母である『マナカ・レイナ』がスーツ姿で話しかけてきた。

 

「おはよう、ツバサ。」

「おはよう、母さん。もう出るの?」

「ええ、近い内にシズマ会長達との仕事が控えているから忙しくなるの。ツバサも花の世話ばかりしてないで朝御飯食べて」

「『学校行きなさい』でしょ。もう高校生なんだしそのくらい大丈夫だよ。」

「じゃあ、母さんもう行くわね。行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

 

少し経ってツバサも朝食を済ませて鞄を持って家を出ようとしていた。家のドアを開けるとそこに1人の少女が立っていた。ツバサと同じ学校の制服で銀色のロングヘアーを三つ編みにした眼鏡を掛けた真面目な印象を思わせる少女だ。

 

「おはようございます、ツバサさん。いえ、ただいま・・・の方がいいでしょうか?」

「おはよう、レイカ。あっ・・・いや、お帰りかな、アハハ。」

「そ、そうですよね・・・。で、では・・・。」

「レイカの好きなようにしなよ。」

 

ツバサの言葉に少女『白銀レイカ』は手に持っていた紙袋をツバサに笑顔で渡す。ツバサはそれを受け取っていた。

 

「ただいまです‼︎これ、沖縄土産ですよ‼︎」

「ありがとね。家に置いてくるから少し待ってて!」

 

ツバサが家にレイカからの土産を置いて2人は談笑しながら学校に向かう。

 

「沖縄はどうだった?」

「いやー、暑かったです・・・。特に私の場合は鉄に近い獣殻だったので・・・熱を吸収しやすくて・・・。」

「GIRLSの沖縄出張任務、本当にお疲れ様。」

「はあ、怪獣娘になってから始めてですよ、シャドウとの戦い以上に辛いと思ったのは・・・。」

 

『怪獣娘』かつてこの星にいた人類の脅威と言われた存在である怪獣達の魂を宿し、怪獣に変身できる少女達の事をそう呼んでいる。レイカもその1人で彼女の中にはカプセル怪獣『ウインダム』のカイジューソウルが宿っている。そしてそんな怪獣娘の大半が所属するのが国際怪獣救助指導組織通称『GIRLS』である。このGIRLSではまだ力に目覚めたばかりの怪獣娘の保護や怪獣娘への好感度や理解を得るために怪獣娘によるイベントを行ったりなど様々な活動を行なっている。レイカもその一員であり、彼女は先日までGIRLSの任務で沖縄にまで足を運んでいたのである。

 

「GIRLSって本当に大変なんだね・・・。でも、スマイルスマイル‼︎レイカは笑顔が1番だよ‼︎」

「も、もうツバサさんってば・・・すぐに漫画の主人公のような事を言うんですから‼︎そ、それより早く学校行きますよ‼︎」

 

レイカはツバサの言葉に顔を赤くしながら走っていく。ツバサもレイカに続いて学校に向かっていく。これが彼らの今までの日常だった。しかし、この時、ツバサもレイカもこの平和な日常が恐ろしい脅威によって脅かされる事になるとは思っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、とある土曜日の日、ツバサは日頃から世話をしてる植物の世話をしていた。そして最後にルルイエに水を吹きかけていた。

 

「よし、水やりOK!えーっとルルイエに合う土を探しに行こう‼︎」

 

ツバサはルルイエを抱えて出掛ける準備をするとテーブルに1つの封筒が置いてあるのを見つけた。その封筒には『資料』と書かれていた。

 

「コレって母さんの?」

 

それはレイナが仕事に使う資料が入った封筒だった。ツバサはそれを手に取って自身のショルダーバックに詰める。そして家を出て行った。外に出たツバサはスマホを取り出して行き先への道を調べる。そして駆け出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、レイカは何処かの眠たそうな目つきのカプセル怪獣『アギラ』の魂を宿した少女『宮下アキ』と長いポニーテールの八重歯が特徴のカプセル怪獣『ミクラス』の魂を宿した少女『牛丸ミク』と一緒にある建物の前に立っていた。

 

「ここで待ち合わせと言ってたけど・・・。」

「皆、まだ来てないのかな?」

「あっ、エレキングさんが来ましたよ‼︎」

 

レイカの指差した先にはレイカの先輩である長いピンクの眼鏡を掛けた少女がこっちに向かっていた。彼女は宇宙怪獣『エレキング』の魂を宿した少女『湖上ラン』だ。

 

「おはよう。貴方達、早いわね。」

「エレキングさん、おはようございます‼︎他の皆さんはまだですか?」

「まもなく来ると思うけど」

「おーい‼︎アギちゃーん‼︎」

 

レイカの質問に答えようとしたランの言葉を遮るようにアキを読んだのは栗色のボーイッシュな少女だった。その少女はアキを見つけるとすぐに飛び出して抱きつき髪をくしゃくしゃにし始める。

 

「久しぶり〜っ‼︎アギちゃん、会いたかったよ〜‼︎」

「ゴ、ゴモたんってば・・・ちょっと熱いよ・・・。」

「よう、ミクラス‼︎久しぶりだな‼︎」

「先輩‼︎久しぶりです‼︎」

 

アキにくっついてる少女は『黒田ミカヅキ』。古代怪獣『ゴモラ』の魂を宿した少女だ。その隣ではミクが長いロールのツインテールの少女と腕を重ね合わせている。その少女の名は『歌川ベニオ』。どくろ怪獣『レッドキング』の魂を宿した少女だ。

 

「はいはい、そこまで。ゴモ、アギが困ってるよ。」

「まぁ、いつもの日常が戻ったようで何よりデース‼︎」

 

ミカヅキを止めた水色の髪の分身宇宙人『ガッツ星人』の魂を宿した少女『印南ミコ』の隣でグレーのロングヘアーの外国人の宇宙ロボット『キングジョー』の魂を宿した少女『クララ・ソーン』がそれを見て微笑ましそうにしていた。

 

「皆さ〜ん、お待たせしました〜。」

「はーっ、はーっ、危なかったー・・・。」

「昨日のライブの練習が遅くなりすぎて寝坊しちまった・・・。けど、なんとか間に合って良かった〜・・・。」

「よーし、ジャッパ、下りるぜ‼︎」

「う、うん・・・。」

 

急いで走ってきたのが赤く長い髪をツインテールにした友好珍獣「ピグモン』の魂を宿した少女『岡田トモミ』の後からピンクの短いツインテールのセーラー服を思わせる獣殻の駄々っ子怪獣『ザンドリアス』の怪獣娘と髪にメッシュが入ったパンクな雰囲気の獣殻の騒音怪獣『ノイズラー』の怪獣娘は共に着地すると人間としての姿である『道理サチコ』と『音無ミサオ』に戻る。また、青い翼を備えた風ノ魔王獣『マガバッサー』の怪獣娘は何処かビキニを思わせる獣殻の水の魔王獣『マガジャッパ』の怪獣娘を地面に下ろすと2人とも青い癖っ毛のロングヘアーの少女『風巻ヨウ』と青いボブカットの少女『竜波ユカ』に戻る。

 

「大丈夫ですよ、時間には間に合っていますから〜。後はマコマコだけですね〜。」

「もう既にいるわよ。」

「わあっ⁉︎・・・マコ・・・何だもう来てたんだ。」

 

ミコの横には既にミコに瓜二つの紺色の少女『印南マコ』がいた。トモミは全員の顔を見て頷いた。

 

「これでGIRLS東京支部の主要メンバーが集まりましたね。」

 

そう、ここにいるのは全員GIRLSに所属する怪獣娘である。彼女達は今日大事な用があってこの建物に集まったのだ。

 

「皆さん、シズマ財団の案内役が来るはずです。それまでここで待機しましょう。」

「えー、入らないの⁉︎」

「当然でしょう。まだ許可が来てないのだから。」

「うっ・・・。」

 

そこに1人の少年がやってきた。少年は建物を見渡して首を動かして周りを何度も見ていた。怪獣娘達は少年を見て首を傾げていたがレイカはその少年が誰か分かったらしく話しかけた。

 

「ねぇ、ガッツ・・・あの人、何でここでキョロキョロしてるのかな?」

「なんか道に迷ったんじゃない?」

「ツバサさん⁉︎」

「えっ⁉︎」

「ウインちゃんの知り合い⁉︎」

 

レイカの声に振り向いた少年はツバサだった。ツバサはレイカを見ると驚いた顔をする。

 

「レイカ‼︎丁度良かった‼︎母さん見なかった⁉︎」

「い、いえ・・・見てませんね。おば様がどうかしたんですか?」

「ああ、実は母さん、家に仕事の資料忘れたらしくて届けに来たんだ。」

「そうだったんですか・・・。あっ⁉︎」

 

レイカは怪獣娘達の視線が自分と親しげに話す少年に目が行っている事に気付く。ミクの言葉でレイカはツバサとミクとアキにお互いの事を紹介し始める。

 

「ウインちゃん、その男の子はウインちゃんの知り合い?」

「あっ、御免なさい‼︎皆さんとは初対面ですよね・・・アギさん、ミクさん、そして皆さん、紹介します、こちら私の幼馴染のツバサさんです‼︎」

「ウインちゃんの幼馴染⁉︎ウインちゃんって男の子の幼馴染いたんだ・・・。」

「ツバサさん、こちらのお2人が前に話したアギさんとミクさんです。」

「ああ‼︎2人がそうなんだね。レイカから話は聞いてるよ。僕はマナカ・ツバサ。よろしくね、2人とも。」

「うん、よろしく。」

「よろしくねー‼︎」

 

アキとミクに挨拶を済ませたツバサを確認したレイカは次にトモミ達先輩の怪獣娘に視線を向けた。そして彼女達にツバサのことを紹介し始める。

 

「ツバサさん、こちら私の先輩の怪獣娘の皆さんです‼︎エレキングさんにピグモンさんにゴモたんさん、レッドキングさんにキングジョーさん、そしてガッツ星人さんです‼︎」

「えっ、もしかして大怪獣ファイト初代チャンピオンのレッドキングさんと人気ファイターのゴモラさんに大人気モデルのキングジョーさんですか‼︎ま、まさかここで会えるなんて・・・。あっ、僕、マナカ・ツバサと言います‼︎よろしくお願いします‼︎」

「おう、よろしくな‼︎」

「ゴモたんでいいよ、ダム子の幼馴染くん!よろしくね‼︎」

「Nice to meet you‼︎こちらこそよろしくデース‼︎」

「よろしくお願いします‼︎・・・あれ?」

 

ツバサは腕を組みながら表情を変えないランに気付く。思わずツバサはランに近付いて話しかけた。

 

「えーっと・・・エレキングさん・・・でしたよね。表情が硬いですよ。ほら、スマイルスマイル。人間最初は笑顔で会うのが1番ですって‼︎」

「・・・ちょっと・・・。」

「はい?」

「貴方、初対面の相手に距離が近すぎるんじゃない?」

「えっ?」

「初対面の相手に笑顔を強要するのは失礼に当たるんじゃなくって?」

 

ランの言葉に思わず固まってしまうツバサ。そこにミコとトモミが割り込んで入った。

 

「あー、気分を悪くしないで。エレっていつもこんな感じで無愛想だから気にする事はないよ!」

「そうです‼︎エレエレは本当はとっても心の優しい人なので気にしないでください‼︎ピグモンはツバサさんの言ってる事も分かりますよ‼︎人間誰もが笑顔が大切ですからね。」

 

トモミの言葉にホッとするツバサ。最後にレイカはサチコ達怪獣娘の後輩の事を紹介する。

 

「最後に私の後輩のザンドリアスさんにノイズラーさん、マガバッサーさんにマガジャッパさんです‼︎」

「よろしくね。」

「よろしくお願いしまーす‼︎」

「よ・・・よろしく・・・お願いします。」

「よろしくね‼︎それにしてもウインダムさんに男の子の幼馴染がいたなんて意外ッスね・・・。」

「よろしくな‼︎」

 

怪獣娘達と一通り自己紹介を済ませたところでレイカはツバサの用事を聞き返した。

 

「それで・・・おばさまの忘れ物を届けに来たと言ってましたが・・・。」

「ああ、母さん、家に仕事の資料忘れていったんだ。それで届けに来たんだけど・・・。」

「だったら、それ私が届けますよ。」

「いいの?」

「私達も今日はシズマ財団に用事がありましたから。」

「えっ、GIRLSの怪獣娘が揃ってどうしてここにいるんだろうとは思ったけどシズマ財団に用があったの⁉︎」

 

『シズマ財団』それはシズマ・ミツクニ会長が社会貢献を目的に1代で築き上げた世界最大の財団法人である。シズマ財団は社会貢献の他にも宇宙開発に力を尽くしており17年前には火星着陸を果たし、7年前には人類が火星で暮らせるコロニーを建設した事で注目を集めている。

 

「ええ、シズマ会長が私達GIRLSの怪獣娘に見せたいものがあるらしいんですよ。それで今日はここに集まっていたんです。」

「そうなんだ・・・。」

「話の途中ですがシズマ財団の案内役が来ましたよ。」

 

トモミの声で思わず全員がトモミ達が向いている方向を見る。そこにいたのはレイナだった。思わずツバサとレイカは声を上げる。

 

「母さん‼︎」

「おばさま⁉︎」

「「母さん⁉︎」」

「ツバサ、あなた何でここに⁉︎それにレイカちゃんも・・・。」

「おばさま、私が怪獣娘だって知ってますよね?」

「ああ、そういえばそうだったわね。・・・そうか、今日来るメンバーの中にレイカちゃんもいたのね・・・。」

「それより母さん、コレ。」

 

ツバサはレイナに資料の入った封筒を渡す。それを見てレイナは驚きと喜びが混じった顔でツバサを褒めた。

 

「ツバサ・・・まさかコレを届けに?」

「うん。」

「ありがとう、助かったわ。コレ、これからの仕事に必要だったのよ。今晩は外に食べに行きましょう。」

「うん‼︎じゃあ、僕はここで‼︎」

 

母親に資料を渡した事を確認するとツバサはその場を後にしていった。それを見たトモミがレイナに話しかける。

 

「ツバサくん、いい子ですね・・・。」

「ええ、そうね・・・。それじゃあ、皆シズマ会長に会いに行きましょうか。」

 

 

 

 

 

 

ツバサが去ってからレイナはシズマ財団の建物内をレイカ達に案内していた。そして彼女達の前に還暦を迎えた1人の男性がやって来る。

 

「レイナ君、ピグモン君たちを連れて来てくれたかい。」

「ええ、会長。」

「シズマ会長、ご無沙汰しています。」

「やあ、ピグモン君、そして怪獣娘の諸君、君達の中には私の事を知っている者も既にいるが自己紹介させてくれ。私がこのシズマ財団の会長を務める『シズマ・ミツクニ』だ。」

 

彼こそが『シズマ・ミツクニ』。研究者としての一面を待ちながらシズマ財団を1代で設立して築き上げた創設者であり会長である。社会貢献を目的として財団を設立し、宇宙開発にもその力を入れている。実はGIRLSもシズマ財団の援助を受けている組織の1つであり、シズマ財団からの依頼を受ける事も度々あるといわれている。

 

「以前は火星での任務、ご苦労だったね。ピグモン君、エレキング君、キングジョー君、レッドキング君、ゴモラ君、ガッツ星人君。」

「本当にその件はお世話になりました。まさか地球を離れての任務に当たる事になるなんて思いませんでしたよ。」

「しかも」

「おっと、ゴモラ君、その先はまだ内緒だ。あの任務に参加していなかった怪獣娘達にアレを見せるまではね。」

「ちょっ、ちょっと待って下さい‼︎先輩達が暫く出張でいない事がありましたけど・・・アレって火星に行ってたんですか⁉︎」

「ああ、お前らも知ってるだろ、シズマ財団が火星で見つけた古代遺跡・・・あそこに行ってたんだよ。」

 

実はミツクニは数日前にGIRLSを訪問してベテランの怪獣娘達を選出しある任務を依頼していた。それはシズマ財団が火星で発見した火星の古代遺跡の調査だった。実は6年前、シズマ財団による火星の第二居住区予定の区域から古代遺跡が発見された。当社は隕石の落下などの要因で偶然出来た物だと思われたのだが舗装された道や文字や絵が書かれた石板など人の手によって作られた痕跡が大量に発見されたのだ。かつて火星に文明があったことは当時、怪獣娘以上に世界を賑わせた。そしてその遺跡を発見したのがツバサの母であるレイナだったため、主にシズマ財団が遺跡の調査を行う事になった。

ミツクニとレイナに案内されてレイカ達はシズマ財団の建物の中を歩いていた。火星に行ってない怪獣娘達はミツクニ会長の言葉を聞いても余り実感が湧かないようだった。

 

「本当に凄いものが火星の遺跡で見つかってね。それを地球に運び出すのに君達怪獣娘の力が必要だったんだよ。」

「ほえー・・・。」

「本当にアレを運ぶのは大変だったよー。アギちゃん達の力も必要だったと思うしー。」

「それは本当にすまない・・・火星の任務だしなるべく怪獣娘になって日が長い者達を集めたかったんだ。」

「あっ、いや、会長さんに言った訳じゃないですよ‼︎あくまでわたしの独り言です‼︎」

「着きました、この部屋です‼︎」

 

レイナの声で立ち止まったレイカ達。セキュリティカードを認証してドアが開かれる。中はかなり広い空間になっていた。そしてそこには巨大な剣のような石像が置かれていた。

 

「何ですか、コレ⁉︎巨大な剣⁉︎」

「恐らくそうだと思われる。コレがコレは火星の遺跡で見つかった第二の大発見だった・・・。」

「第二の・・・?」

「そもそもね・・・あの遺跡は浅い地中に埋まっているものでは無かったの。スキャニングして調べた結果、逆ピラミッド状になって地中に埋まっている事が分かったのよ。」

「えっ⁉︎」

「しかもこの遺跡はかつてガタノゾーアが現れたルルイエの遺跡や熊本のイーヴィルティガ、ガーディーが眠っていた地下遺跡・・・そしてかの東北のピラミッドと同じ年代の物であること・・・それらと同じ物質で出来ていた物なのよ。」

「えっ、そうだったんですか⁉︎それは私も初めて知りましたよ‼︎」

 

レイナの言葉にトモミは驚愕の声を上げる。

 

「かつての超古代文明の時代・・・火星にも同じ文明が存在していた・・・いわばもう一つの超古代文明と言えるだろう・・・。」

「それは分かりました。けど、コレが第二の大発見ってどういう事ですか?」

 

アキの言葉にミツクニは彼女の方を向いて言葉を発しようとする。その時、怪獣娘達の変身をコントロールするデバイス『ソウルライザー』が一斉に鳴り出した。ピグモンがその原因を突き止める。

 

「ソウルライザーが鳴り出した⁉︎」

「皆さん、この建物の外から巨大なエネルギー反応が出ています‼︎」

 

すると突然大きな音を立てて建物全体が揺れ始める。その揺れにミツクニが全員に言葉を発した。

 

「皆、急いで避難するんだ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ツバサはシズマ財団の建物の近くの公園で土を採取していた。目的はルルイエに合う土を探していたのだ。

 

「よし、取り敢えず・・・この辺りの土にするか。」

 

その時、目の前に大きな黒いオーラが広がっているのを見てしまった。

 

「何だ、アレ・・・。」

 

そしてオーラの中から巨大な何かが姿を現した。それはかつてこの星からいなくなった筈の怪獣だった。背中に大きなワイバーンを思わせる翼と頭に鳥を思わせる顔を持つ怪獣『メルバ』と肉食恐竜を思わせる顔に特徴的な額を持つ怪獣『ゴルザ』の特徴を合わせ持った超古代闇怪獣『ゴルバー』が闇のオーラの中から姿を現したのだ。

 

「グオオオオオオギャアアアアアアア‼︎」

「嘘・・・どうして怪獣が⁉︎」

 

ゴルバーの進行方向はシズマ財団の建物だった。それを見てツバサは思わず声を上げて走り出した。

 

「あの怪獣・・・シズマ財団の方に向かってる‼︎このままじゃ母さんとレイカが‼︎」

 

ツバサは母と幼馴染の無事を祈りながらシズマ財団まで走って行った。

 

 

 

 

 

「そんな嘘でしょ!アレはまさか本物の怪獣⁉︎」

「そんな馬鹿な‼︎怪獣はもうこの星からいなくなった筈‼︎」

 

レイカ達も外に出ると目の前で暴れる怪獣『ゴルバー』に驚きを隠せない。当然だ。この星から消えた筈の怪獣が再び目の前で暴れているのだから。ミコとアキが驚いた声を上げる中、その怪獣を見てミツクニは声を上げた。

 

「アレはゴルザ・・・いや、メルバが融合されているのか⁉︎」

「ゴルザに・・・メルバ?それって確か‼︎」

 

トモミはソウルライザーを取り出してゴルザとメルバについて調べ始める。

 

「確かに目の前の怪獣はかつて現れたゴルザとメルバにそっくりです‼︎まるで2体が合体したような怪獣です‼︎」

「でも、どうして怪獣が⁉︎アギちゃんとガッちゃんの言う通り怪獣はもうこの星からいなくなった筈なのに‼︎」

「怪獣娘の諸君、奴を相手に時間稼ぎ出来るか?」

「えっ⁉︎」

 

ミツクニの言葉にトモミは思わず声を上げた。ミツクニは言葉を続けた。

 

「我々シズマ財団が開発した対怪獣用個人装備がある‼︎それを持ってくるまで怪獣を相手に時間を稼げるか⁉︎」

「対怪獣用個人装備⁉︎そんなのがあるんですか⁉︎」

 

ミツクニはトモミの言葉に力強く頷いた。トモミはその言葉が本気だと感じ、決意をする。

 

「分かりました‼︎怪獣は任せて下さい‼︎」

「頼む‼︎」

「皆、行くぞ‼︎」

『ソウルライド‼︎』

 

ベニオの言葉でソウルライザーを取り出した怪獣娘達は怪獣娘に変身する。まず先に先陣を切ったのは黄色の蛇腹の獣殻に覆われたレッドキングとスク水のような獣殻に覆われた頭に三日月状の角を持つゴモラだ。レッドキングの拳とゴモラの尻尾がゴルバーに叩きつけられる。しかし、ゴルバーは平然としていた。

 

「「はあっ‼︎」」

 

青と白の獣殻に覆われたガッツ星人(ミコ)とガッツ星人(マコ)が分身してゴルバーに拘束光線を放つ。更に金色の機械を思わせるキングジョーが腰のパーツを分離させて光のロープで更にゴルバーの動きを封じる。

その隙にゴモラが力を溜めて角から超震動波を放つ。

 

「行くでー‼︎超震動波‼︎」

 

超震動波は確かにゴルバーに命中した。しかしそれでもゴルバーは平然としていた。そしてガッツ星人の拘束光線を破って額から『超音波光線を放った。

 

「グオオオオオギャアアアア‼︎」

「「「「うわああああ⁉︎」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな・・・ガッツとゴモたんとレッドキングさんが全く歯が立たないなんて・・・。」

「一体どうすれば・・・。」

 

角と襟巻きが付いた角竜を思わせるフードのような獣殻のアギラと銀色のメカニカルな獣殻のウインダムが悲痛な声を上げる。彼女達はシズマ財団の人達を避難させていたのだ。そんな中、ゴルバーのメルバの目からの光線『メルバニックレイ』の流れ弾が建物に直撃する。そして建物の瓦礫の一部が財団の職員の1人に降り注ぐ。

 

「あっ‼︎」

「「「危ない‼︎」」」

 

その職員を突き飛ばして救ったのはツバサだった。ツバサに瓦礫が降り注ごうとしていた。ウインダムはツバサの名前を叫び、そこにアタッシュケースを持ったミツクニとアギラと赤い風船を付けたピグモンが叫んだ。

 

「ツバサさん⁉︎」

「「「危ない‼︎」」」

 

ツバサは思わず頭を伏せるも突然上にバリアが張られてツバサを守った。ツバサは自分が助かった事に驚きを隠せない。

 

「今・・・僕・・・。」

「「ツバサ(さん)‼︎」」

 

レイカとレイナがツバサに駆け寄った。2人はツバサの無事を確認すると共に問い詰める。

 

「大丈夫でしたか⁉︎怪我はありませんか⁉︎」

「ツバサ⁉︎どうしてここに⁉︎ここは危ないって分かるでしょ‼︎」

「御免、母さん・・・レイカ・・・2人の事が心配になって・・・。」

 

ゴルバーは怪獣娘を薙ぎ払うかのように超音波光線を放ちながら暴れ回る。それを見てレイナはツバサに避難するように促す。

 

「母さんとレイカちゃんは大丈夫だから早く逃げなさい‼︎」

「そんな・・・2人を放って逃げられないよ!」

「待たせたな、ピグモン君‼︎」

 

ミツクニはアタッシュケースの中身を開いた。そこには白を基調とした黄色い線が引かれた小型の銃と怪獣の絵が描かれたUSBメモリに似たアイテムが入っていた。

 

「コレがシズマ財団が開発した対怪獣用装備ですか⁉︎」

「ああ‼︎『GUTSスパークレンス』と『GUTSハイパーキー』だ。」

 

ミツクニはGUTSスパークレンスとゴモラの描かれたGUTSハイパーキーを取り出してGUTSスパークレンスの下部スロットにセットするとGUTSスパークレンスをゴルバーに向ける。

 

〈Boot UP! Shock Wave‼︎〉

 

GUTSスパークレンスから放たれたゴモラの力を宿した超震動波はゴルバーに確かにダメージを与えた。そしてその威力に怯んだのかゴルバーは地面に潜っていった。

 

「す・・・凄い・・・。」

「怪獣にダメージを与えて・・・退散させた・・・。」

 

アギラとマガジャッパがその威力に驚いている。しかし彼女達は知らなかった。ゴルバーの暴れた跡地を1人の異形が監視していた事を。

 

『見つけたよ、トリガー・・・。』

 

それは宇宙で封印から解放された闇の巨人カルミラだった。




今までで長くなりましたが本格連載するときは三部構成になるのでもう少し短くなると思います。

・・・本格連載するかはアンケートの結果次第ですが・・・。
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