怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース 作:特撮恐竜
それではどうぞ。
3人の作業員が歩いていた。彼らこそ怪獣娘達が追っていた作業員であり、怪獣を操っていたヴィラン・ギルドに属する宇宙人だ。
宇宙人は地球の怪獣がいなくなった後も、怪獣娘が確認されてからもちょくちょく地球を訪れていた。そうした宇宙人達が集まって宇宙人の犯罪組織を立てていた。
宇宙人で結成されたその犯罪組織こそがヴィラン・ギルドだ。
「バイタル、心拍数、共に異常はない。」
「テストの結果は上々だ。宇宙ネットワークにつなげ。これでオークションが始められるな。」
「了解。」
階段を上る宇宙人を監視カメラが捉えていた。
そして、霧崎もそこから少し離れた場所からそれを見ていた。霧崎はそれを見て怪しい笑みを浮かべていた。
「皆さん、チョコレート工場の監視カメラが3人の作業員を捉えました!場所はチョコレートビクトリアの工場です!近い怪獣娘はすぐに向かってください。」
「チョコレートビクトリアの工場から一番近いのはゴモラとアギラね。2人に先に向かってもらうわ!」
ピグモンからの連絡を受けてエレキングが3人の作業員が見つかった地点に近い怪獣娘を特定する。
ゴモラとアギラもそれを知って現場に到着する。
「どこにいるんだろう。」
「絶対、近くにいるはずだよ。だから、頑張ろう!」
2人の上を3人の作業員が通る。上は金網になっていて、通る人が分かったのだ。
「上だ!!上にいる!」
「!!!」
その頃、ヒロキも怪獣を探して走りまわっていた。カカオ豆が大量にありそうな場所を探していたのだ。
そんな中、ヒロキはタイガと言い争っていた。
『どうして、変身しなかった!?あの時、変身していたら奴を仕留められたはずだ!!」
「あの人は怪我していたんだぞ!見過ごせるわけないじゃないか!!」
『けど、怪獣を倒さなければ、もっと多くの怪我人、最悪の場合、死人が出ていたぞ!』
2人が話していると、GIRLSの制服を着たクララが誰かと一緒に走っているのを見た。クララと一緒にいるのは水色の長い髪の美少女だった。彼女は『印南ミコ』、またの名を『ガッツ星人』だ。
「聞きましたカ?ガッツ?」
「既にアギとゴモが向かっている。私達も急ごう。」
「「ソウルライド!!」」
「『キングジョー』!」
「『ガッツ星人』!」
2人は怪獣娘に変身し、現場に向かう。それを見て、ヒロキも走り始めた。
「僕たちも行こう!!」
『ああ!』
現場ではアギラとゴモラが3人の作業員を見つけていた。
2人は3人に声を挙げ、近づく。
「見つけたでぇ!!」
「大人しくしてください!」
3人の作業員は2人の怪獣娘を見る度、戦闘態勢に入る。3人の内、2人がアギラとゴモラに蹴りかかる。アギラはそれを避け、ゴモラは受け止める。
受け止めたゴモラは思った以上の力の蹴りを受け止め、苦い表情を浮かべる。
「危なっ、怪獣娘なのに蹴りを受け止めるだけでここまで衝撃を受けるなんて。」
「やっぱりこの人達は・・・。」
余った1人が飛び降りた。何かの機械を手にして。
「待てっ!!」
アギラは飛び降りた1人を追う。アギラが上から飛び降りた1人を見た。彼女は驚いた。普通の人間のような顔の作業員が上に長いちぐはぐに目がついた宇宙人『レキューム人』に変わっていたのだ。
レキューム人は逃げ出した。
「くそ、GIRLSの怪獣娘か、邪魔をしやがって!!」
「このままじゃ逃げられる「アギちゃん、先に行って!!」
ゴモラが宇宙人の1人を押さえつけながら叫ぶ。
「ワタシなら大丈夫!!だってワタシはみんなのゴモたんだから!!」
「意味分からないけど、分かった!!ボクが追う!!」
アギラは飛び降りてレキューム人を追う。
アギラはレキューム人を追ったが、見失ってしまう。
レキューム人は積められた段ボール箱の裏に隠れ、アギラが走り去ったところで愚痴を言う。
「ったく、邪魔しやがって・・・。」
レキューム人は機械を取り出し、操作した。
ゴゴゴゴゴゴ!!!
地面が大きな音を立てて揺れ始めた。大きな土煙を立てて、キングゲスラが地上に現れた。
『グオオオオ!!』
『チョコレートビクトリアの工場付近に怪獣キングゲスラが出現!!GIRLSの皆さん急行してください!!!』
ピグモンがGIRLSの怪獣娘達に怪獣出現の報告をする。
地球の近くに一機の宇宙船が浮かんでいた。その中のモニターに暴れるキングゲスラが映っていた。
「全宇宙のクライアントの皆さん、オークションの時間です!本日の目玉はキングゲスラ!脳にはコントロール装置を埋め込み、完全制御を可能にしました~!抜群の破壊力と機動性、ラグチュアリーな外見、背中の棘には強力な毒を持ち、水陸両用で活動できる特性、皆さんこの怪獣兵器はお買い得ですよ~!」
モニターの怪獣を開設するのはカミキリムシのような頭を持つ宇宙商人『マーキンド星人』だ。彼がキングゲスラの解説をすると同時にモニターには様々な金額が表示される。
宇宙人のオークションと同時にアギラにガッツ星人とキングジョーが合流する。
「アギ、ゴモは?」
「怪獣を操っているっぽい宇宙人と戦っている!それより、ボク達は・・・!」
「ハイ、この怪獣を止めなければいけマセン!!」
『アギアギ、ガツガツ、キンキン、ゲスラの背中の棘には毒があります。その威力は怪獣になる前のトカゲの姿でもジャガーを仕留められるくらいです。まして、怪獣になって強化改造された今、その毒を食らえば確実に命はありません!!絶対に接近戦は避けてください!!』
「「「了解(デス)!!」」」
「とはいっても、どうやって近づかずに戦うか・・・。」
「ボク、接近戦以外、戦う手段がないのに・・・。」
彼女達が考えている間にもキングゲスラは工場を破壊し、チョコレートを食べ始める。
そんな中、キングジョーが怪獣を見つめていた。
「おジョー、どうしたの?」
「・・・あの怪獣、・・・どこかで会った事があるような気がシマス。」
「ちょ、ちょっとしっかりしてよ、おジョーらしくないよ、そんな冗談言うなんて!」
「大変、2人ともあれ!!」
アギラが指差した先にはヒロキがいた。ヒロキは怪獣に向かって走っている。
「大変!!早く避難させないと!!」
「ヒロキ・・・どうして・・・。」
「あれってさっき公園にいたキングジョーさんの知り合いの。」
「ええ、幼馴染のヒロキデス。どうしてここに?」
3人はヒロキを追っていった。
ヒロキはキングゲスラを見つめていた。キングゲスラがチョコレートを食べている姿を見て、体の中で何かが湧き上がったのだ。
キングゲスラは変わらずチョコを食べている。
ヒロキはその姿に昔、友達になった不思議なトカゲを思い出した。
「もしかして・・・、「おーい、そこは危ないから逃げてーー!!」
ヒロキが振り返ると3人の怪獣娘がこっちに走ってくるのが見えた。内、1人は幼馴染だ。
「何してんの!!危ないから逃げて!!」
「ガッツの言う通りです!!本物の怪獣が暴れているんですから・・って!!」
「こんなに近くに・・・いつの間二!?」
ガッツ星人とアギラがヒロキに避難するように言うが、その間にもキングゲスラはこちらに接近してきていた。3人が戦闘態勢に入る中、ヒロキから予想外の言葉がきた。
「待って、その怪獣は僕の友達なんだ!!だから、戦うのはやめてくれ!!」
「「ええっ!?」」
「もしかして・・・この怪獣・・・。」
ヒロキは怪獣の前に立つ。そして右腕を2回上下に降り広げた。掛け声を言いながら。
「クンクン、パッ!クンクン、パッ!」
「ちょっ、ちょっと何してんの!?」
「こんな時にふざけてる場合じゃ「大丈夫デスよ。クンクン、パッ」!!?」
驚くアギラとガッツ星人を横にキングジョーも同じようにクンクン、パッをやり始める。
するとキングゲスラはその動きに合わせ、首を動かし、口を開く。
「「クンクン、パッ!クンクン、パッ!チビスケ(ちゃーん)ーッ!!」」
「僕だよ、ヒロキだよ!」「ワタシデス、クララデスよ!」
驚く2人の怪獣娘を横にキングゲスラは大人しくなっていく。キングゲスラは目線がヒロキ達に合うようにしゃがむ。そして2人に嬉しそうに近づく。
「チビスケ、やっぱりチビスケなんだな!!大きくなったな、お前!!」
「大きくなりすぎデスよ、もう!!小学校時代に変な男に連れ去られたって聞いた時はショックデシタ!!でも、嬉しいデス!!こうやってまた、会えたのデスから!!」
「助けてやれなくてごめんな!!本当に、本当にごめんな、長い間待たせてしまって!!」
キングゲスラは気にしてないよというようにヒロキに首を振る。ヒロキは嬉しそうに笑う。
「ありがとうな、チビスケ。」
一方、アギラとガッツ星人は目の前の展開に完全に空いた口が塞がらなかった。
「本当に友達だったんだ・・・。」
「信じられない、マジ、マジか・・・。」
キングジョーは2人に振り向くと、2人をキングゲスラの前に出した。
「ガッツ、アギラちゃん、紹介シマス。ワタシ達が昔、友達になったチビスケちゃんデス。」
「「は、初めまして・・。」」
キングゲスラは2人に挨拶するように小さく鳴く。
ヒロキとキングジョーがキングゲスラの口にチョコを放り込む。キングゲスラは嬉しそうに食べた。
「チビスケのこと、これからどうする?このままじゃ。」
「ちょっと待ってくだサイ。今から掛け合ってミマス。」
そう言って、キングジョーはソウルライザーで連絡をとる。友達であるチビスケの今後の安全について相談するためだ。
その横でアギラとガッツ星人はヒロキと話していた。
「どうしてあの怪獣が友達って分かったんですか?」
「チョコレートが好物が大好きだったし、面影もあったし、すぐにわかったよ。」
「それだけで、すごいね、君は。」
「そういえば自己紹介がまだだったよね。僕は白鳥ヒロキ、よろしく。」
「ボクはアギラです。」
「私の事はガッツって呼んでよ。」
ヒロキが2人に自己紹介してる間、キングジョーはピグモンと話していた。
『あの怪獣がキンキンの友達!?本当ですか!?』
「ハイ、何とかチビスケちゃんの居場所を造ってあげられないデスか?」
『難しいですが、何とかしてみます。』
「ありがとうございマス!!」
キングジョーがピグモンと話をしている間、レキューム人は、制御装置で暴れさせていたはずのキングゲスラが突然大人しくなったことに困惑していた。
マーキンド星人は焦るように聞く。このままではオークションにならないからだ。
『どうした?何故、動かない!?』
「分からん、制御装置が動かなくなった!」
その後ろで、霧崎が目の横を叩く。すると、目が急に見開く。
それと同時にキングゲスラの目も見開く。すると、大人しくなった筈のキングゲスラが突然凶暴化し、暴れ出した。
怪獣娘達は凶暴化したキングゲスラに戸惑う。
「どうしたんだ、チビスケ!?」
「ワタシ達がチビスケちゃんを止めマス!!ヒロキは安全な場所に避難してくだサイ!!」
怪獣娘達はキングゲスラに向かって駆け出す。タイガもヒロキに声を掛ける。
『変身だ、ヒロキ!!』
「ああ、僕がチビスケを助ける!!」
『カモン!!!』
「光の勇者、タイガ!!」
『はあーっ!ふっ!』
タイガスパークを操作し、左手のウルトラマンタイガキーホルダーの光を読み込ませる。右手でキーホルダーを持ち直し、右手を上に掲げる。
「バディィィゴーーーー!!!」
『ウルトラマンタイガ!』
一筋の光からウルトラマンタイガが現れ、大空に飛び上がる。
「シュア!」
タイガは土煙を上げて、地上に着地する。地上に降り立ったタイガは目の前のキングゲスラに向かってファイティングポーズをとる。
『グオオオオオオ!!グオオオオオオ!!』
キングゲスラはタイガを見ると真っすぐ突進した。タイガも同じく走り出し、怪獣の突進を受け止める。しかし、思った以上に力の強いキングゲスラにタイガも押し戻されてしまう。
「シェアアアアァァァ!!」
『グオオオオォォォ!!』
タイガはキングゲスラを抑えたまま右足で蹴りを軽く放つ。キングゲスラがひるんだ隙に右ひじでひじ撃ちからの右回し蹴りを決め、怪獣との距離をとった。
『グオオオオォォォ!!』
キングゲスラは力を溜めると目と背中の棘が赤く光り出す。するとキングゲスラは毒の棘をミサイルのように発射してきた。
「シェアアァァァァァァ!!」
タイガは両腕で受け止めるが、全て防ぐことはできず、ダメージを負ってしまう。
『ヒロキ、あの指輪を使ってみろ!!』
(指輪って、この前戦った怪獣の?分かった!!)
『カモン!』
ヒロキはタイガスパークのレバーを操作し、左腕に意識を集中する。すると前回倒した怪獣『ヘルベロス』を倒した時に出てきた指輪がヒロキの左中指に出現する。
ヒロキはタイガスパークを装着した右手を指輪が付いた左中指に重ねる。
『ヘルベロスリング、エンゲージ!!』
タイガの両腕に赤黒いエネルギーが溜められる。そのエネルギーは光の刃となって、キングゲスラに放たれる。
『ヘルスラッシュ!!』
ヘルベロスの力を持った光の刃がキングゲスラに命中する。その一撃にキングゲスラは怯んだ。その隙をついてタイガはキングゲスラの右腕を掴み、投げ飛ばす。必殺技を撃とうとした時、ヒロキが待ったを掛ける。
(何とか助けてやれないかな)
『この生物は、宇宙人によって改造されて怪獣兵器になってしまった。分かってくれ。』
(それでも僕とクララちゃんにとっては友達だったんだ。クンクン、パッ!クンクン、パッ!)
タイガの体を借りたヒロキがかつて教えていた芸をする。キングゲスラはその動きに合わせて首を振る。
(クンクン、パッ!クンクン、パッ!よし、いいぞ、チビスケ!!)
キングゲスラは首を振り、最後に口を開く。これを繰り返していくうちにその光景にキングゲスラは目の前の巨人が誰か理解したのか近づいてすり寄っていく。
(よし、いいぞ、チビスケ!!チビスケ!!よく頑張ったな!!偉いぞ!!)
その光景を見てキングジョーは安心した。アギラとガッツ星人はキングゲスラにかつてヒロキが教えていた芸をタイガが知っていた事に疑問を持っていたが。
「良かったデス。後はチビスケちゃんの居場所を探してあげられればこの件は一見落着デス!」
「でも・・・なんでウルトラマンがあの芸を知っているんだろう・・・。」
「確かに謎だよね。・・・まさかとは思うけど・・・。」
一方、霧崎もそれを見ていた。
「甘いなあ。チョコレートより甘い。」
そう言って、霧崎は懐から青い折りたたまれた仮面を取り出した。それを広げると黒い仮面のようなアイテム『トレギアアイ』に変わった。霧崎はトレギアアイを目の辺りに翳した。
すると霧崎の体は青いカラーリングにX字の拘束具を胸に纏った赤い目の黒い仮面の巨人と化した。それはヒロキの夢に出てきたウルトラマン達と戦っていたあのウルトラマントレギアだった。
『トレギア!?何故貴様がここに!?』
(あれは・・・夢に出てきた仮面のウルトラマン!?確かトレギアって呼ばれてた!?)
『君に会いに来た、と言ったら?』
『ふ、ふざけるなーーーっ!!』
タイガはトレギアに殴りかかる。
マーキンド星人も奴を知っていたようで慌てたように叫ぶ。
「トレギア、トレギアだぁ~っ!?終わり、終わり!!今日のオークションは終わり~!!」
怪獣娘達も突然現れた2人目のウルトラマンに戸惑いを隠せないようだ。
現場に向かう途中で合流したレッドキングとゴモラとザンドリアスとノイズラーは驚いていた。
「もう一人のウルトラマン!?」
「タイガちゃんの仲間なのかな?」
「でも殴りかかってるっすよ!!」
「それにあの青いやつはいけすかないです!!」
ウルトラマン同士の戦いが始まる中、彼女達はトレギアの方を見ていた。どうか敵であってほしくないという願いを込めて。
エレキング、ピグモン、マガバッサー、マガジャッパもそれを見ていた。
「あれってウルトラマンっすよね、すげえ、2人目だ!!」
「じゃあ、味方なんでしょうか?」
「恐らくあの青いほうは敵よ。」
「ピグモンもエレエレと同じ意見です。あのウルトラマンは不気味な感じがします。」
はしゃぐマガバッサーをたしなめ、エレキングはトレギアを警戒していた。
アギラ達と合流したミクラスとウインダムもトレギアを見て唖然としていた。
「またウルトラマン。」
「では味方なんで「多分違うよ。」ミクさん?」
「あのウルトラマンは味方じゃない。多分だけど胡散臭い雰囲気が出てるもん!」
「私もミクラスに同意。いつでも戦えるよう警戒した方がいいよ!」
「ウルトラマンが敵に・・・。」
ゼットンもトレギアに対して敵を見る目をしていた。
タイガはトレギアに対して殴りかかるが、あっさりと受け流される。蹴りも放つがあっさりと受け流す。
『ほら、こっちだ。』
再び殴りかかるが受け流され、投げられてしまう。
『おやおや、もう終わりかい?』
『終わりじゃねえ!!』
再び拳を放つも受け流され、背中に掌底打ちを受ける。
(タイガ、どうしたんだ!?さっきから変だぞ!?)
タイガはチョップを放つも受け止められ、逆に腹にチョップを食らう。背中にもチョップを食らいながらも、振り返る。
トレギアは両手にエネルギーを溜めて、黒と白が入り混じった稲妻状の光線を放つ。タイガはそれをまともに食らい、ふき飛ばされる。トレギアが放った光線が決め手となり、カラータイマーが点滅し始める。
それを見ていたキングゲスラはトレギアに突進するも、あっさりと受け止められる。
『なんだ、どうしたチビスケ?』
キングゲスラから一旦手を離すと、足で軽く小突きバランスを崩す。トレギアはキングゲスラに蹴りを放つ。キングゲスラは吹っ飛ぶも、立ち上がり、トレギアに立ち向かう。
しかし、トレギアは受け流し、キングゲスラをいたぶるように蹴りを放ち、痛めつける。
(やめろ、チビスケ!やめてくれ!)
「駄目デス!!チビスケちゃん、逃げてくだサイ!!どうしてこんな事を、アナタだってウルトラマンでショウ!?今まで地球に現れたウルトラマンは悪意のない怪獣を痛めつけたりはしませんデシタ!!」
「駄目だよ!!おジョー!!話が通じる相手じゃない!!」
トレギアは両手からの破壊光線をタイガに放つ。しかし、光線はタイガに当たらなかった。キングゲスラが身を張ってタイガの盾になったからだ。
破壊光線を受けたキングゲスラは大爆発した。
(チビスケーーーーッ!!!!!)
「そんな・・・嘘でショウ・・・信じられマセン・・チビスケちゃーーーーーーーん!!!!!」
(よくも、よくもチビスケをーーーーッ!!!)
『(うおおおおおおおおお!!!!!)』
『おやおや』
タイガとヒロキは叫び、トレギアに拳を放つ。しかし、受け止められ背後に回られる。
トレギアはヒロキの心を抉るように言葉を放つ。
『私が怪獣を殺さなければもっと被害が出たぞ。』
(チビスケは僕とクララちゃんの友達だ!!いいやつだったんだぞ!!)
『この世界は矛盾に満ちている・・・宇宙には昼も夜も善も悪もないのだよ。あるのはただ真空・・・そこしれぬ虚無。』
(黙れ!!)
トレギアは掌底打ちを放ち、タイガは吹っ飛ばされる。
『この地球人もお前と同じで未熟だな。ウルトラマンタロウの息子よ。』
『俺は・・・タイガだ!!ストリウムブラスター!!』
タイガは必殺光線を放つもトレギアの放つ光線に押し返されてしまう。
『ヒロキ、ロッソレットを使え!!』
(分かった!!)
『カモン!』
ヒロキは腕のタイガスパークを操作し、左腕に意識を集中する。すると兄弟ウルトラマンの兄である二本角のウルトラマン『ロッソ』から託されたブレスレット『ロッソレット』が出現する。
ヒロキはタイガスパークを装着した右手に左手を重ね、ロッソレットのエネルギーをタイガスパークに読み込ませる。
タイガにウルトラマンロッソのビジョンが重なり、ストリウムブラスターと同じチャージを行う。タイガの必殺光線にロッソの力が加わり、強力な光線が放たれた。
『フレイムブラスター!!!』
必殺技は見事にトレギアに命中した。しかし、トレギアは何事もなかったかのように空に浮かび上がる。
『ハハハハハハ、中々骨のある攻撃だったよ。ではこの世の地獄でまた会おう。』
トレギアは空に黒い雲を発生させ、その中の魔法陣に消えていった。
(タイガ、トレギアって何者?夢の中に出てきてから、気になってはいたけど。)
『闇に堕ちたウルトラマンさ。あいつのせいで俺は大事な仲間を・・・。』
ヒロキは夢の中でタイガと一緒にトレギアに挑んだ2人のウルトラマンがトレギアに消された事を思い出した。
((夢の中に出てきたあの2人の事か・・・))
キングジョーもキングゲスラがトレギアによって無残に殺された現場に立っていた。その目には涙が浮かんでいた。
「チビスケちゃん・・・御免なサイ・・・。ワタシにもっと力があれバ・・・。」
「おジョー、帰るよってそんなこと言ってられないか。私達、先に帰っているから。」
ガッツ星人が声を掛けるも、反応がないため先に帰る事にした怪獣娘達。
アギラが重い口を開く。
「キングジョーさん、心配だね。」
「おジョー自身が立ち直るまで待つしかないさ。それよりピグっち。」
「はい、信じたくはありませんが、今度の私達の敵はウルトラマンです。どこまで戦えるか分かりませんが私達は強くならなければなりません。」
怪獣娘達が去った後で、キングジョーは変身が解け、元の人間クララ・ソーンに戻る。彼女は大量の涙を流して泣いていた。
「チビスケちゃん・・・ううう・・・うわああああああん!!!」
ヒロキはその光景を見ていた。いつも笑顔が眩しいあの明るい幼馴染が大泣きしているのを見て、声が掛けられなくなっていた。
タイガはその光景を見て謝る。
『御免な、ヒロキ。俺にもっと「いいよ、タイガは悪くない。僕が悪いんだ。僕が弱いからチビスケを死なせて、クララちゃんを泣かせてしまったんだ。」・・・ヒロキ。』
ヒロキの心はやるせない思いで一杯だった。ヒロキは夕日に向かって、泣きながら叫んだ。やるせない思いを振り払うために。
「うあああああああああああ!!!!」
基本的にほのぼのとした怪獣娘の世界が暗くなっていく。
誰かさんのせいでな!!(書いてる本人がいうのもなんですが)
次回予告(CV:ウルトラマンタイガ+????)
『GIRLSに舞い込んだ新たな任務。それは黒い噂の絶えないとある会社社長の警護だった。社長を狙う復讐者が無機質な冷たい怪獣に姿を変える時、宇宙の彼方から頼もしい仲間が帰ってくる!!次回!!
怪獣娘×ウルトラマンタイガ
星の復讐者
賢者の拳は全てを砕く!!