怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース   作:特撮恐竜

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みんな大好き力の賢者のご登場です。

アンケートも設置しました。

よろしくお願いします。

シビルジャッジメンター『ギャラクトロンMK2』登場


星の復讐者(後編)

『修行のため、色々な星を巡ってあいつらと出会ったんだ。』

「そして、その2人とチームを組んだんだ。」

『ああ、それがトライスクワッドだ。』

 

アギラ達がコスモミラクル社にいる頃、ヒロキはタイガの仲間と夢の中で戦っていたウルトラマン達について聞いていた。

ヒロキは度々夢に出てくるタイガ達の戦いについて興味があったのだ。

 

「その2人もウルトラマンなんだよね。」

『ああ、そうさ。タイタスは・・・パワーがあって、頭もいいんだ。フーマは喧嘩っぱやいけど・・・スピードに優れててさ、義理固くてさ・・・いいやつなんだぜ』

「大切な仲間だったんだね」

『ああ、けどトレギアにやられて・・・2人は・・・もう・・・。』

 

よほど悔しかったのだろう。タイガは肩を震わせながら当時の事を思い出していた。

そんなタイガにヒロキが声を掛ける。

 

「多分だけど2人は生きているんじゃないかな。」

『なんでヒロキがそんなこと言えるんだよ!!』

「タイガが生きているからだよ。タイガもその2人と同様にトレギアに同じ技でやられたんだろ?けど、タイガは生きているじゃないか。だから、希望は捨てちゃいけない。僕はそう思うよ。」

『ヒロキ・・・。』

 

ヒロキの言葉に思うところがあったのだろう、タイガがうつむきながら口を閉じる。

その時だった。多くの人がヒロキと反対側から走ってきたのは。それはさっきまで今里に取材をしてきた報道陣だった。

 

「うわっ!!」

「ああっ、すまない!!君も早く逃げた方がいいぞ!」

「一体何があったんですか!?」

「社長が宇宙飛行士に襲われている!!ここにいたら巻き添えになるぞ!」

 

そう言って走っていった新聞記者を見送ってヒロキは走り出した。

報道陣の走る方向とは逆に。

走っていたヒロキは白い魔法陣に吸い込まれそうになるアギラを発見した。迷わずヒロキはアギラに手を伸ばす。

 

「アギラさん、だっけ?僕に掴まって!!」

 

アギラはヒロキの手を掴む。ヒロキも魔法陣に吸い込まれそうになるアギラの手を必死で掴みながら踏ん張る。

やがて、魔法陣が消えた。

 

「大丈夫?」

「ヒロキさん?ありがとう。でもどうしてここに?」

「さっき、事故を起こしたロケットを打ち上げた社長に取材していたマスコミとすれ違ったんだ。どうしても気になって。」

「無茶しすぎだよ。でも・・・ありがとう。そうだ、レントさんを追わないと!また、社長を狙うはず!」

「僕も行くよ!!手伝える事は手伝いたい。」

「でも・・・。」

 

アギラは戸惑った。一般人のヒロキを巻き込んで何かあったら先輩であるキングジョーさんに顔向け出来ないと考えたからだ。

しかし、ヒロキの顔を見て、アギラは決意した。

 

「分かったよ。けど、危険だと判断したらボク達に構わず逃げて。」

「まさか、女の子を置いて逃げるほど臆病じゃないよ。」

 

2人は走り出した。その間、ヒロキはアギラから今までのいきさつを聞いていた。

 

「あの社長、そんなヤバイ事をしていたの!?じゃあ、あれは意図的に起こした事故に見せかけた事件だったんだ!?」

「うん。」

「どうやって宇宙から帰ってきたのかな?」

「レントさん曰く悪魔と契約したって言ってたよ。多分だけどその悪魔に力を貰ったんじゃないかな?そしてその悪魔の力で地球に帰ってきたんだと思う。」

「悪魔・・・か。」

 

ヒロキの頭に悪魔と聞いて以前友達であるチビスケを殺した青い仮面の悪魔が重い浮かんだ。

 

 

 

その頃、公園のベンチでポップコーンを食べながら、コスモミラクル社を見る男がいた。

それはレントに力を与えたトレギアの仮の姿『霧崎』だった。

 

「さあ、私が与えた力で憎き社長に鉄槌を下したまえ。」

 

霧崎は笑いながらまるで映画を見る客のようにポップコーンを口に運んでいた。

 

 

 

 

(まさか、トレギアが関与してるのか?もし、そうなら僕が止めないと!!)

「ヒロキさん?」

「ごめん、考え事してた。・・・ってあれ!!」

 

ヒロキが指を指すと、魔法陣に吸い込まれそうになる今里を引っ張るマガバッサーとマガジャッパが見えた。2人は急いで合流する。

 

「2人とも大丈夫!?」

「大丈夫です!ってあれ・・・その人って。」

「確か海岸沿いの公園にいたキングジョーさんの幼馴染の・・・。どうしてここに?」

「話は後だ!!2人とも引っ張るよ!!」

 

4人で今里を魔法陣から引っ張る。魔法陣から離れた距離に落ちたところで、魔法陣は消滅した。

レントは声を荒げる。

 

「何だ、さっきは居なかった奴がいるな!!」

「貴方が九条レントさんですね?貴方に聞きたい事があります。その力をくれた悪魔とは誰ですか?」

「そんな事どうでもいい!!それよりも、お前も邪魔をするのか!!それでも守るのか!!愚かな悪行に手を染めた男を!!ならば、最終手段だ!!」

 

レントは銃の引き金を引く。しかし、何も起きなかった。レントは階段で上に上がっていった。

 

「2人は社長をお願い!!今度こそ逃がしちゃ駄目だよ!」

「ハイ!」

「分かりました!大人しくしててください!!」

「ぐ、くうううっ!!今までの功績が消えるのは嫌だっ!」

 

アギラとヒロキはレントの後を追う。途中でアギラのソウルライザーにピグモンから連絡が入る。

 

「アギラです!」

『大変です!!アギアギ達がいるコスモミラクル社目掛けて使われなくなった人口衛星が落ちています!!』

「何ですって!!」

 

思わぬ話に2人は足を止める。そのままアギラはピグモンからの通信を聞く。

ヒロキは階段に上がる前にレントが銃の引き金を引いた瞬間を思い出した。

 

「きっとあの時、人口衛星を落下させたんだ・・・。」

『このままでは、1時間後に人口衛星がコスモミラクル社に衝突します!!現在GIRLSが人口衛星のコンピュータにアクセスしていますが、反応がありません!!』

「ボク達がレントさんを止めて、人口衛星の落下も阻止します!!」

『お願いします、アギアギ!!』

 

ピグモンとの通信を終えた後、2人は階段を再び駆け上がる。

そんな中、レントは子供の頃を思い出し、口を開く。

 

「正直に言うと僕はレントさんの気持ちが分かるんだ。僕も大好きなお爺ちゃんが轢き逃げにあったから。」

「えっ!?」

 

そう言って、ヒロキは小学5年生の頃を思い出した。

 

 

 

 

その日は特に何もない帰り道だった。幼馴染のクララもクラスの女子と約束があったため、ヒロキは1人で帰っていた。

 

「おっ、健一、今帰りか?」

「お爺ちゃん!」

 

帰り道の途中で祖父である『白鳥健一』と偶然顔を合わせたのだ。健一はヒロキの家の近くに住んでいて、丁度散歩の帰りだったようだ。

 

「家まで送っていくか?」

「いいよ、もう1人で帰れるから。」

「そうか、ヒロキも大きくなったな。光太郎さんにも会わせてあげたいよ。」

「またその人の名前?お爺ちゃんよく言うよね。光太郎さんって人の事。」

「兄のような人だったからな。最後は旅立っていったんだ。それ以来会えていない。しかも、その人は・・・」

「ウルトラマンだったんでしょ。何度も聞いたから分かるよ。」

「そうだ、怪獣に父さんを殺された昔の僕を勇気づけてくれたんだ。また、会いたいな。家族の事も紹介したい。未来を掴んだ事を伝えたいんだ。」

「いつか会えるといいね。じゃあ僕は帰るよ。じゃあね、お爺ちゃん。」

 

ヒロキは横断歩道を渡り祖父のいる道とは反対側に渡った。ヒロキが渡り切った後、ヒロキより年下のランドセルを背負った少年が走ってきた。

そこに車がブレーキを掛けようともせず、猛スピードで走ってきた。このまま少年にぶつかろうとした時、健一が走ってきたのだ。健一は少年を突き放す。車は猛スピードでそのまま走り、健一にぶつかった。車はそのまま走り去っていった。

ヒロキは轢かれた祖父に駆け寄っていた。近くで見ていた通行人も健一に駆け寄る。

 

「ひき逃げだ!!警察と救急車を呼べ!!」

「大丈夫ですか!!意識はありますか!?」

「お爺ちゃん!?しっかりして!?しっかりして!?」

 

通行人によって呼ばれた救急車に運ばれる健一。ヒロキも一緒に乗っていた。

 

「お爺ちゃん!しっかりして!今、病院に向かっているから!!」

「・・・・・・ヒ・・・ロ・・・・・キ・・。」

「お爺ちゃん!?」

「強く・・・・・・生きて・・・いけ・・・・・。」

「お爺ちゃーーーーん!!」

 

救急車でヒロキは祖父の最期を見届けた。

 

 

 

 

「そんな事が・・・。」

「あの時はショックだったよ、お爺ちゃんの事が大好きだったから。あの子供も助かった。けど、僕の中で犯人を憎む気持ちが芽生えたんだ。」

「後にお爺ちゃんを轢き逃げした犯人の車を見つけてさ、その日図工の授業で使ったカッターナイフを思わず取り出してしまったんだ。」

「それでどうしたの?」

「クララちゃんと父さんに見つかって止められた。父さんに言われたよ。『お爺ちゃんの言葉を忘れたのか』ってさ。」

「その言葉って。」

 

ヒロキはアギラに祖父から教えられた言葉を教えた。アギラは思わず頷いた。

 

「確かにそうだね。そうすれば・・・あの人を止められるかも・・・。」

「急ごう!!レントさんを!!」

 

2人は屋上にたどり着いた。ヒロキとアギラは説得を試みる。

 

「レントさん、もうやめてください!!」

「さっきの怪獣娘と・・・さっき一緒にいた小僧!!また、お前達か!!どうして、邪魔をするんだ!!」

「貴方を助けたいからです!!奥さんを殺されてあの人を憎い気持ちは分かります!!」

「お前なんかに何が・・!!」

「僕も轢き逃げ事件で祖父を失った事があります!!

「!?」

「でも、祖父が残してくれた言葉のおかげで立ち直り、憎しみを乗り越える事が出来たんです!!大切な人が奪われ、憎しみが生まれた時はその人と一緒にいた時間を思い出してほしい。その人は復讐を望むような人だったか、一緒に過ごした思い出を思いだせば分かるはずだ!!」

「僕のお爺ちゃんが残してくれた言葉です!!レントさん、貴方の奥さんと一緒に過ごした時間を思い出してください!!貴方の奥さんは貴方が誰かを傷付ける事を望む人ですか!?」

「!?そ、それは・・・!?」

 

レントの脳裏に妻『九条ナナ』と過ごした時間が思い出される。レントは苦悩していた。

しかし、悪魔は囁く。

 

『何してる。大切な人を奪った憎き男を殺せ。』

「俺の憎しみは・・・!!もう誰にも・・・止められない!!」

 

レントは銃を胸に掲げる。すると、魔法陣はレントを飲み込む。魔法陣がレントを飲み込むのと同時に町に大きな魔法陣が出現し、白い色に青い鎧で覆われ、大きな斧を持った竜人を思わせるロボット怪獣シビルジャッジメンター『ギャラクトロンMK2』が姿を現した。

現れた怪獣にアギラは驚くも向かっていく。

 

「あの人が怪獣に・・・。止めなきゃ、例え勝ち目がなくても!!」

「アギラさん!!・・・どうしてこんな事に・・・。」

『トレギアだ!あいつが人間の憎しみを利用したんだ!!行くぞ、ヒロキ!!』

「ああ!!」

 

『カモン!』

 

ヒロキは右腕にタイガスパークを出現させ、相棒の顔が刻まれたキーホルダーを手にし、叫ぶ。

 

「光の勇者、タイガ!!」

『はあーっ!ふっ!』

 

右手に持ち替え、タイガスパークに光を集め、右腕を掲げる。

 

「バディィィゴーーーー!!!」

 

『ウルトラマンタイガ!』

 

 

 

 

 

 

 

夜の街にウルトラマンタイガが降り立った。

ギャラクトロンMK2はタイガを認知すると、手に持った斧『ギャラクトロンベイル』を構える。

タイガは走り出し、ギャラクトロンMK2が振りかざす斧を受け止め、地面に受け流す。

斧は地面に突き刺さり、斧を抜こうとするギャラクトロンMK2に隙が生まれる。

隙が生まれた怪獣にタイガは拳を構え、パンチを放とうとする。しかし、ヒロキがそれを止める。

 

(駄目だ!!タイガ!!)

『何っ!?』

(あの人を傷付ける事になる!!)

 

丁度、斧が抜けたギャラクトロンMK2がタイガに斬りかかる。

タイガはバク転して、避ける。しかし、追ってきた怪獣はタイガに斧で一撃を食らわせる。

 

『うわっ!?』

 

ギャラクトロンMK2は再びタイガに斧で斬りかかる。タイガは押さえつけようとしたが、振りほどかれ、斧で何度も斬りつけられる。

 

『ぐあっ!!ぐっ!!ぐああっ!!』

 

力強く怪獣が振るった斧がタイガの体を吹っ飛し、後ろのビルを壊して倒れ込む。

 

『ぐああああっ!!』

 

ギャラクトロンMK2は右手に魔法陣を出現させ、タイガに放つ。

 

『ぐああああああっ!!』

 

ビームを放ち、タイガを圧倒するギャラクトロンMK2。その時、どこからか声が聞こえた。

 

「もうやめて!!レント!!」

 

空から黄色い光が降り立ち、ギャラクトロンMK2の赤い胸を貫き、近くのビルに落ち、空に昇っていく。ビルの屋上に2人の男女を残して。

怪獣が出現した事により、ピグモンが呼んだ応援のエレキングとガッツ星人がその光景を目撃した。2人はそれを見て驚いた。

黄色い光から現れたのはレントとその妻『九条ナナ』だったからだ。

 

「ナナ、どうやってここに!?」

「貴方の憎しみが悪魔を呼んだように、私の強い思いは賢者を呼んだの。心優しい賢者さんは私の願いを叶えてくれたの。」

「君の願い!?」

「貴方の・・・復讐を止めること。」

「!!けど、俺は・・・。」

「駄目だよ。これ以上苦しむ貴方を見たくない。一緒に宇宙に帰ろう、私達の命が消えたあの場所へ。」

 

その時、レントは思い出した。あの時の爆発で宇宙服が損傷し、命を落とした事を。

ナナは愛する夫を抱きしめる。

 

「空から地球を見守ろう。ずっと2人でね・・・。」

 

レントは妻の言葉に涙を流しながら頷く。黄色い光が宇宙飛行士夫婦の前に再び降り立つ。

ナナは目の前の光に感謝の言葉を言いながら、夫婦は敬礼する。

 

「ありがとう、賢者さん。」

『どういたしまして。』

 

2人はお互いの顔を見合い、笑顔を浮かべながら消えていった。

黄色い光はそれを見送ると、タイガのカラータイマーに吸い込まれていった。

ヒロキ達の前で光はタイガと似たキーホルダーに変わっていった。

 

『久しぶりだな、タイガ!!』

『おいおい、これは夢じゃないんだよな!!』

『ああ、また共に力を合わせて戦う時がきたようだ!』

(・・・もしかして、さっき話してたタイガの仲間の・・・ウルトラマン?良かったね!!タイガ!大切な仲間と会えて!!)

『ああ、本当だぜ!!二度と会えないと思ってた!!』

『そうだな。だが、再開を喜ぶのは後だ!!少年よ、私を手に取れ!!』

 

ヒロキは頷き、タイガスパークの引き金を引く。そのキーホルダーを左手で掴んだ。

 

『カモン!』

 

「力の賢者、タイタス!!」

 

キーホルダーを右手に持ち、タイガスパークに黄色い光が集まる。

 

『うおおおおおっ!ふんっ!』

 

タイガスパークを装着し、キーホルダーを持った右手を上に掲げた。

 

「バディィィゴーーーー!!!」

 

一点の光から赤と黒のカラーリングに鍛え抜かれた筋肉、額に星型の結晶が付いており、胸のカラータイマーも星型のウルトラマンが握りこぶしを作り、両手を上げて巨大化する。

U40という星で生まれ育った『力の賢者』の二つ名通り力に優れたウルトラマン。その名は、

 

『ウルトラマンタイタス!』

 

 

 

『ふんっ!』

 

タイタスは両腕を上に曲げ、上腕二頭筋を強調するポーズをとる。

 

『はっ!』

 

次は腰元へ手を持って行き、背中を広げる。

 

『ふぅんっ!!』

 

最後に手を組んで身体を捻りつつ、胸や腕……そして脚と、全身の至る所の厚みをアピールする。

 

(あのさ、何このポーズ・・・。)

『こうする事で私の力は一時的に高まる!』

(本当かな・・・。)

 

心配するヒロキを置いて、ギャラクトロンMK2が斧を構え、動き出す。

 

『憎しみの力だけでまだ動くか!!』

『賢者の拳は全てを砕く!!』

 

ギャラクトロンMK2が斧で斬りつけようとした時、タイタスも拳を振るう。その拳は頑丈な怪獣の斧を砕き、固いギャラクトロンMK2をたった一発で吹っ飛ばした。

 

(凄い、一発であそこまで・・・。)

『まだまだ、私のパワーはこの程度ではない!!』

 

怪獣娘達も新しい3人目のウルトラマンの戦いを見ていた。特にミクラスとレッドキングはタイタスのパワーにかなり驚いている。

 

「先輩!!あのウルトラマン、凄いパワーですよ!!」

「ああ、どうやらかなり鍛え抜かれた筋肉をしているらしいな!!」

 

ギャラクトロンMK2は立ち上がり、タイタスに向かって構える。

タイタスもギャラクトロンMK2目掛けて、大きな地響きを立て、走り出す。

タイタスの右肩からのタックルで再びギャラクトロンMK2が吹っ飛ぶ。

 

『少年、ジードレットを使いなさい!!』

(分かった!!)

 

『カモン!』

 

ヒロキはタイガスパークのレバーを引き、左手に意識を集中させる。すると光の国の反逆者の血を継ぐウルトラマン『ジード』の力を宿したブレスレット『ジードレット』が出現した。

ヒロキはタイガスパークを装着した右手に左手を重ね、ジードレットのエネルギーをタイガスパークに読み込ませる。

タイタスにジードのビジョンが合わさる。タイタスは両手を曲げ力を込め、腰の位置でクロスさせる。すると、紫のオーラを纏った緑色のエネルギー弾が出現する。

タイタスの必殺技『プラニウムバスター』にジードの力が加わった破壊光弾を右手を拳にしてパンチで打ち出した。

 

『(レッキングバスターッッッ!!)』

 

ジードの闇の力が加わり、破壊力が増した光弾にギャラクトロンMK2は跡形もなく木っ端みじんになった。

爆炎から一筋の光がタイタスの中に入ってくる。それを手で掴むとギャラクトロンMK2の顔が入った黒いオーラを放つ不気味な指輪になった。

 

(ヘルべロスの時と同じだ・・・。また指輪が・・・。)

『ウルトラマンの力を秘めている。不可思議だ。』

 

 

戦いを見ていたアギラのソウルライザーにピグモンから連絡が入る。

 

『駄目です。人口衛星はこちらのアクセスを全く受け付けません!!このままでは、後、5分もしないうちにそちらに衝突します!!』

「ええっ!!」

 

それを聞いたタイタスが空に飛び立つ。落ちてくる人口衛星を迎え撃つために。

だが、悪魔はそれを笑って見ていた。

 

「遊びの時間は終わらない・・・。」

 

霧崎はトレギアアイを目に翳し、本来の姿に戻る。レントに力を与えた悪魔トレギアへと。

 

 

 

 

宇宙空間で衛星を迎え撃とうとしていたタイタス。その姿を下から悪魔が追ってきた。

 

『フハハハハハハ!!』

『トレギア』

(どうしてここに?)

『あの日の苦痛、覚えているかい?』

 

タイタスはトレギアの挑発を一喝する。

 

『相手をしている暇はない!!』

『つれないねぇ・・・。』

 

トレギアは小さい光弾を放つもタイタスは裏拳でそれを弾く。

 

『暇はないと言ったはず!!』

 

タイタスは落下する人口衛星に向かって真っすぐ突っ込む。右手を拳にして、落下する人口衛星を木っ端みじんにする。

タイタスはトレギアに向かって構える。

 

『ナイスパンチ・・・。』

『暇が出来た!戦闘再開といこうか!!』

『打ってみな。賢者の拳とやらを・・。』

 

タイタスはトレギアに向かって真っすぐ進み、その拳を食わらせる。

 

『おいおい、全てを砕くんじゃないのかい?』

『その挑発、敢えて乗ろう!』

 

タイタスはトレギアに左手、右手、両手の順で拳を叩きこむ。トレギアは両手を掴むもタイタスの頭突きで両手を手放す。

再び、タイタスが左手を握り、拳を放つもトレギアは消える。

 

『フハハハハハハ、ハハハハハハ、ハーーーーーッハッハッハッハッハッ!!』

 

 

 

 

地球では今里が警察と怪獣娘が取り囲まれていた。今里はピグモンに言い放つも、彼女は平然としている。

 

「証拠なんてない。すぐに開放されるさ、証拠不十分でな。そしたらGIRLSが訴えられるかもしれないぜ!!無実の大企業の社長を冤罪で「証拠なら十分にありますよ~。」何・・・。」

 

ピグモンとその叔父である佐倉が取り出したのは、今までの今里の悪行が書かれた書類だった。武器の顧客先や人体実験の成果の報告書など今里を逮捕するのに、十分な証拠だった。

 

「よくここまでの犯罪をしておいて、バレなかったものだね~。でも残念ながら、今日で全て明らかになったよ。」

「うちの調査部は優秀ですからね。すぐに動いて証拠を集めてくれましたよ。」

「孤児院から思春期の少女を引き取り、この間の怪獣の細胞を移植して人口怪獣娘を造り、洗脳して兵士として売りさばく計画も考えていたようだな!!ふざけんじゃねぇ!!命は売り物じゃねえんだぞ!!」

「今里光、銃刀法違反などの数々の罪で現時刻を持って現行犯逮捕する!!」

「く、くっそ~!!せっかく本物の怪獣の細胞を利用したビジネスが出来ると思ったのに~っ!!」

 

今里はレッドキングに睨まれ、佐倉に手錠を掛けられ、パトカーに連れていかれる。

 

「今回の事件は一件落着かな。」

「その通りですね。皆さん、本当によく頑張ってくれました。明日の夜、ピグモンと叔父さんがお寿司を奢りますよ~。しかも回らないお寿司です。」

「お寿司!!やったぁ~!!」

「頑張ったかいがありましたね。」

 

ガッツ星人の一言にピグモンが皆を労り、寿司を奢るの言葉にマガバッサーとマガジャッパが喜ぶ。ガッツがピグモンに小声で話す。

 

「ピグっち、おジョーに絶対内緒だよ。この間のキングゲスラの細胞を・・・。」

「分かってます。今のキンキンが知ったらあの社長に突撃しかねませんから。」

 

 

 

 

「僕は白鳥ヒロキ。よろしくね、タイタス。」

『こちらこそ、よろしく頼む。』

 

ヒロキの家でヒロキは自分の部屋でタイガ、タイタスと話をしていた。

 

「後はフーマって人だけなんだよね。」

『そうだぜ。ヒロキ、ありがとな。』

「何が?」

『希望は捨てるもんじゃない。ヒロキの言う通りだった。タイタスは生きてて、こうしてまた会えた。だからフーマともまた会えるって気がしてきたんだ。』

『タイガの言う通りだ。きっとそのうち、ひょっこり現れるだろう。』

(早く会いたいな。どんな人なんだろう。)

 

3人で夜の空を眺めながら、談笑するタイガとタイタスを横にヒロキはまだ見ぬ3人目のトライスクワッドのウルトラマンに思いをはせていた。




今回で怪獣娘×タイガの体験版は終わりです。

次は怪獣娘×Zの1~3話までを体験版として投稿する予定ですが、アンケートの結果によっては怪獣娘×タイガの本格連載版を投稿します。
本格連載版は前編、中編、後編の3部連載になります

また怪獣娘×Zのメインヒロインをもう公開します。
怪獣娘×Zは印南ミコ、つまりガッツがメインヒロインです。
つまり、主人公はガッツの幼馴染となります。

体験版は確実に連載するので、それまでお待ちください。

怪獣娘×タイガ 本格連載してほしい?

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