妹の配信に入り込んだらVTuber扱いされた件 作:江波界司
だから止まるんじゃねぇぞ…
お気に入り、感想、高評価ありがとうございます!
テンション上がって更新します。
今回はパロネタ多めです。
そしてタイトル通り新キャラが登場します。
推したい人は現れるのか……。
「眠みぃ……」
ココ最近寝不足である。
それもこれも愚妹のせいだ。
ただでさえまともに社会人してるのに、帰ったら「兄者!ゲームしよ〜」だと。
バカか。バカだったわ。
初配信(兄者乱入事件)からすでに半月が過ぎ、俺の参加した配信はついに5回目を越えた。
ちなみに、俺の立ち絵を描きやがったP.S公式絵師、油取り神さんには一度事務所に足を運んで会っている。
率直に言って、あの人はやべーやつだ。
スペックと引き換えに常識とか色々錬成陣にぶち込んでる。
面白がってノーギャラで企業ライバーの立ち絵を描くなよ。俺ライバーじゃないけども。
余談だが、愚妹の姫という呼び名はこの人が発祥。
曰く、「フリーダム過ぎるおてんば姫」
毎度の如く、俺は妹の部屋に呼ばれている。
お前思春期じゃないの?いいの?
リアル兄は本来妹とそんなに仲良くないよ。
まぁ不仲でもないけど、普通って感じか。
「ほら、兄者〜。始まるよ〜」
「ざけんな。俺はやらんぞ」
「だめ!ほら、タイトル決まってるんだからやるの〜!」
「タイトル?」
【二人は無敵】兄者をボッコボコにする!リベンジゲーム配信【P.S/春風桜】
「なんなんだ今のは?」
「今日の配信だよ〜」
「これ出るメリットないじゃん」
「そういうと思ってたよ〜。だからね、負けた方には罰ゲームを用意しました〜」
「ほう?」
「アタシが勝ったら、兄者に何でも言う事聞いてもらいます!」
「帰る」
「待って待って!兄者が勝ったらもあるから〜」
「言ってみ」
「兄者が勝ったら、勝ったら……ホラゲ、配信、します……」
こいつホラー系苦手だよな。
中2でお化け屋敷逆走したやつだし。あれは笑った。
泣きじゃくりながら入口から出てきたのは傑作だ。
両親は頭を抱えていたが、俺は腹を抱えて笑ってたわ。
閑話休題。
そこまで苦手な罰ゲームを用意してるってことは、まぁ本気で勝つ気なんだろう。
もしくは付き人(リスナー)から突きつけられた死刑宣告か。
「言ったぞ?」
「ふっふ〜、じゃあやるんだよね〜?」
「いいぞ」
「いえ〜い!みんな聞いたよね〜!やるぞ〜!」
「みんな?おいお前、これ配信始まってたのかよ」
コメント:いえーい!
コメント:姫が兄者を乗せた
コメント:これは期待
コメント:姫虐の?
コメント:ついに兄者の敗北が見れるのか
コメント:5600円 これでホラゲ買ってもろて
コメント:全く信じてねえw
最悪だ。
つかリアルな会話流してええんかい。
この業界なんでもありだな。
乗せられたのは癪だし一生の不覚だが、まぁいい。
勝てばよかろうなのだ。
愚妹ーノック、そんな装備で大丈夫か?
「は〜い、春風桜だよ〜。もう言っちゃったけど、今日は兄者をボッコボコにして行くよ〜」
「いつになく自信ありげだな」
「当たり前だよ!リアルオタクゲーマー引きこもりぼっちを倒すために、アタシは秘策を用意してるんだよ〜!」
「俺は引きこもってないんだが」
「じゃあリアルオタクゲーマーぼっち兄者〜」
「お前この煽り覚えとけよ」
コメント:兄者涙拭けよ
コメント:兄者は俺たちだったか
コメント:つまり姫は俺たちの妹ってこと?
コメント:閃いた
コメント:通報した
コメント:兄者よせめて否定してよ
コメント:オタクでゲーマーなの認めちゃった兄者
まぁアニメは好きだし、ゲームも結構やるから否定できないんだよな。
否定する以前にこいつと論争するのがもう面倒だからしないんだけど。
「で?秘策ってなに」
「聞きたい〜?じゃあ教えてくださいってお願いして〜」
「デコピンって両手で撃つと威力が上がるんだぜ」
「は〜い、アタシの秘策はこれだ〜!」
コメント:脅迫w
コメント:さすがです兄者
コメント:開始五分でDVは過去最速
コメント:恐ろしく速いDV俺でなきゃ見逃しちゃうね
「
「どうもー!P.S二期生、八重咲紅葉でーす!よろしくねー!」
「だれだ。つか何が起きた」
「兄者分かんない?コラボだよコラボ〜」
「聞いてないんだけど?タイトルにもなかったし」
「サムネにあるから大丈夫!多分!……あとで一応念の為タイトル変えておくから」
コメント:姫ェ
コメント:さすがは姫
コメント:コラボキタ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!
コメント:兄者の初コラボだな
コメント:2000円 祝兄者初コラボ
盛り上がるな。
俺は今すぐ逃げたいし胃が痛い。
こんな愚妹とコラボとか、先方さん正気か?
配信画面に映し出された少女。
黄色い瞳に、オレンジ色の髪をショートポニーでまとめた制服JK。
髪飾りは紅葉の形をしているのがポイントだろうか。
後で知ったことだが、設定的には春風桜と八重咲紅葉は同い年らしい。リアルは知らん。
「はじめまして、兄者さん!桜ちゃんの同期、八重咲紅葉です!今日はよろしくお願いします!」
「めっちゃ礼儀正しいじゃん。あ、兄者ですよろしく」
「兄者キョドってる〜。コミュ障だ〜」
「お前と同レベルのやべーやつが来るかと身構えてたんだよ。すいませんね、えっと、八重咲さん」
「紅葉でいいですよ!わたし、兄者さんより年下ですし」
「いや流石に初対面。つか対面もしてない」
「年下ですから、さん付けはいらないですよ」
「じゃあ間とって、八重咲で」
「はい!改めてよろしくお願いします、兄者さん!」
「めっちゃええ子じゃん。お前爪の垢煎じて飲ませて貰え。ジョッキで」
「兄者が何言ってるか分かんないけど、紅葉ちゃんいえ〜い!」
「いえーい!」
「なんかもうウチの愚妹がすみません」
コメント:兄者が親してる
コメント:紅葉ちゃんええ子や
コメント:完全に保護者と子供w
コメント:紅葉ちゃんてゲームうまいん?
コメント:普段は歌枠とかが多いけど
コメント:姫よりは確実にうまい
コメント:ゲーム配信もまあまあしてるぞい
コメント:姫は運に極振りだから
コメント:技術の紅葉と運の桜か
コメント:謎の四天王感
コメント:だが相手は魔王だぞ
コメント:あっ……(察し
「兄者やろ!早くやろ!」
「俺は何をするかも聞いてないんだっての」
「今日はですね。パーティー大戦やっていこうと思います!」
パーティーゲームか。
正直、知らん。
俺がするのは一人でやるゲームが殆どだし。
それに構図的には二対一。
確かに秘策といえば秘策だな。
「兄者はこういうゲーム知らないからね〜」
「確かに、俺はこういうゲームしたことないな。基本ソロだし」
「だよね〜」
「だがな、俺が未プレイだったところで、別にお前が強くなったわけじゃねぇだろうがよ」
「兄者?アタシ元ネタ知らない」
「
「伝わるんだ」「伝わるんだ〜」
コメント:珍しい兄妹感
コメント:セリフ被ったな
コメント:紅葉ちゃんはガチのアニオタだもんな
コメント:それま?
コメント:雑談枠の半分をコ〇ドギアス談に使うくらいには
コメント:ガチやん
とある魔術〇禁書目録、通じるんだ。
アニメ好きでいい子とか、なんで
逃げて!バカが伝染る前に逃げて!
「え、なに?八重咲アニメすきなん?」
「大好きです!兄者さんもよく見るんですか?」
「まぁそれなりに。その辺、こいつとはそんなに話が合わんくてな」
「桜ちゃん、あんまり見ないですもんね」
「有名どころは知ってるくらいだからな」
「兄者さんは、好きなラスボスキャラって誰ですか?」
「ラスボスか。F〇teのギル〇メッシュかなやっぱり」
「あぁ!いいですね!なんか兄者さんに似合います!」
「え、俺そんな王様キャラしてる?」
「王様っていうより魔王、って感じですかね」
「喜べ。
「キャーーー!」
「……なにこれ?二人とも何言ってんの?」
コメント:姫置いてけぼりw
コメント:紅葉ちゃんめっちゃテンションたけえ
コメント:ガチやん
コメント:地味に兄者の声真似が上手いの草
コメント:兄者スペック高杉では
コメント:魔王兼英雄王の兄者
コメント:魔王なんか英雄なんだか
コメント:ゲーム・オブ・アニジャ
コメント:兄者の雑談枠はよ
なんかここまでアニメ談義したの久々な気がする。
会社の同期とかにアニメ好きはいなくはないが、テンションぶっちぎって話したことはないな。
「兄者さん!もっとなんかして下さい!」
「八重咲?テンションおかしくなってますよ?あとフリがひどいよ」
「紅葉ちゃん、たまに変なスイッチ入るんだよね〜」
「アニメ談義でザ・ビースト入るのかこの子」
「あれ聞きたいです!DI〇様!」
「俺モノマネ芸人じゃないんだけど」
「やってあげなよ兄者〜」
「できるか分からんし。あとお前知らないのに言ってるだろ」
「知ってる知ってる〜。あれでしょ、オラオラするやつでしょ〜」
「当たらずも遠からずだな」
「わくわく、わくわく」
「ほら、わくわくって言ってるし〜」
「言っちゃうのかよ。はぁ……ん、んん。……ほう?向かってくるのか。逃げずにこのDI〇に近付いて来るのか」
「近付かなきゃてめーをぶちのめせないんでな!!」
「紅葉ちゃん〜……」
コメント:ガチやん
コメント:紅葉ちゃんが壊れた
コメント:ザ・ビーストw
コメント:紅葉チャンネルのリスナーからしたら普通なんだよなあ
コメント:兄者なんでもできるやん
コメント:似てるって感じじゃないけど特徴は掴んでる
コメント:ほならね?
コメント:何でもはできないよ、できることだけ
コメント:なんでもできる兄者さんだ
コメント:物語シリーズやん
収拾がつかねぇ。
妹はバカだし、コメ欄は騒ぐし、コラボ相手はザ・ビースト。
つか今日俺はなぜ呼ばれた?
コラボ雑談配信だっけ?
どうにか発作をおさえた八重咲を見届け、ようやくゲームにはいる。
ゲームはすごろく。
サイコロを振って先にゴールしたやつが勝ち。
途中のマスではイベントが数多くあり、固定数進めるアイテムだったり、サイコロの出目をプラスマイナスするものがもらえる。
もちろん、数マス進むも戻るもある。
コロコロと賽を振っては進む。
バカみたいに(バカだけど)運のいい愚妹を、アイテムを使って俺と八重咲が追う流れになった。
「ちなみにアタシか紅葉ちゃんがゴールしたら兄者の負けだからね〜」
「はいはい。ほれ、はよ振れ」
「兄者さんって、やっぱり優しいですよね」
「紅葉ちゃん?本気で言ってる?兄者はヤバいんだよ、SなんだよS」
「お前のせいで俺がDV男みたいな風潮できたんだが」
「でも、兄者さんは配信出るの嫌なんですよね?」
「そらな。俺ライバーじゃないし、ファンとかも嫌だろ」
「それは問題ないと思いますけど。兄者さん、嫌なのに出てるじゃないですか」
「それは、まぁ、色々あってな」
「桜ちゃんに頼まれたからですか?」
「いや、こいつに頼まれても普通に無視するけど」
「おいこら兄者〜!」
「勝手に出演決められて仕方なくだ。流石に嘘でしたはあかんだろ社会的に」
「それでも毎回出てくれるんですね」
「そのせいで毎回折檻タイムがあるけどな。配信後とかにも」
「ね?兄者はヤバいでしょ、Sでしょ〜?」
コメント:姫が悪いな
コメント:嘘でしたでも俺らは納得するぞ
コメント:でも兄者には出て欲しい感
コメント:兄者真面目や
コメント:それに引き換え姫は……
コメント:学ばないもんな
コメント:姫は学んでないんじゃない反省しないだけだ
コメント:もっとあかん
コメント:2000円 今日の分の身代金
やっちゃったから出て〜、という流れは結構あった。
なぜ俺はこいつの尻拭いをしている。
てか、確かにそうだな。
まずはそこから潰さんとなし崩し的に出させられる。
そこに気付かないとか、疲れてんな俺。
「愚妹よ。次にやったらお前のチャンネル消すからな」
「へっ!?ちょ、兄者?それはやりすぎだよ〜?付き人のみんなが泣いちゃうよ〜」
「えー、今まで応援してくれたファンの皆様、今までありがとうごさいました」
「待ってって!謝るから、待って!ね、ね!?」
「まぁ、次やったらな」
「うん、次やったらね〜」
「言っとくけど本気でやるからな」
「あ、これマジなやつだ……」
「仲良いですね」
「八重咲、俺らの声届いてる?」
「あれ?ミュートしてたっけ?」
コメント:仲良いだろw
コメント:コラボで初めて兄妹感出てるなこの兄妹
コメント:ちなあと6で姫がゴールや
コメント:何気に兄者負けリーチ
コメント:これは詰んだか
やば、忘れてたわ。
そういやゲームしてたな。
なんかこう、集中しない感じのゲームは慣れんな。
流石に負けるにしてもこいつにだけはゴールされたくねぇ。
「おやおや〜?兄者〜?次アタシが6出したらゴールだよ〜?」
「んじゃホイ」
「あ、バックカード」
「何それ〜」
「サイコロ振った分戻るカードですね」
「次のターンでエビ歩きしてろ愚妹」
「ねぇ、これさ、アタシがカード使えば消せるんだよね〜?」
「あれ、でも桜ちゃん……」
「お前ぶっちぎりで進みすぎてカードないだろ」
「……クソ兄者ァ〜!!!」
コメント:口悪w
コメント:ここで6は中々出せないぜ姫
コメント:さすがは姫
コメント:兄者のプレイングがエグい
コメント:そこにシビれる!あこがれるゥ!
コメント:これはチャンス
コメント:あ、紅葉ちゃんボーナス付いたわ
コメント:これは兄者の負けか?
ゴールまでのマスは、俺が5で八重咲が3マス。愚妹も2回でまた残り6マスまで戻って来た。
賽の目やべぇなこの愚妹……。
「ちなみに兄者さん!このゲームに勝ったらなんでも言うこと聞いてくれるんですよね?」
「できる範囲でな」
「じゃあ絶対勝ちます!」
「一応言っとくけど、2出したら8マス戻るだからな」
コメント:兄者はクールに去るぜ
コメント:去るなw
コメント:ゆーて5割やし
コメント:おいそれフラグ
コメント:あ……
コメント:あー
コメント:ほんとに出すとは
コメント:紅葉ちゃん持ってるな
「え、えぇ……」
「はっはー、持ってんな八重咲」
「でも兄者〜。ここでゴール出来なかったら兄者負けちゃうよ〜?」
「なんでお前6出す前提なの」
「兄者さん。桜ちゃんがゴールしても私の勝ち判定ですよね?」
「それカウントするなら八重咲にも罰ゲームあるからな」
「兄者さん!負けてください!絶対に勝たないでください!」
「急に必死だなおい」
「紅葉ちゃんもホラゲ苦手だもんね〜」
コメント:紅葉ちゃん必死w
コメント:これ兄者勝ったら二人でホラゲ?
コメント:4600円 ホラゲ代
コメント:5以上で兄者の勝ち
コメント:3!
コメント:3か〜
コメント:これは詰んだ
コメント:いけぇー!姫ぇー!
コメント:6出せば姫の勝ちじゃー!
コメント:これアイテムあるから勝ち確じゃね?
「ぷっぷ〜、兄者3、兄者3〜」
「なんで俺こんなに煽られてんの?」
「アタシが6進めば勝ちなの分かってないの〜?兄者〜」
「それに桜ちゃんにはアイ──」
「違うな、間違っているぞ」
「へ?」
「ルル〇シュ!?」
「ここまでに何回6を出した?お前にもう6を引き出す運は残っていない」
「兄者、頭おかしくなった?」
「ルル様ー!いえーい!」
「さぁな。それとも試してみるか。貴様の運を」
「何言ってるかよく分かんないけどバカにされてるのは分かった」
「ならば出してみろ!さあ、振るがいい!」
コメント:ルル〇シュw
コメント:コ〇ドギアスネタかよw
コメント:何この再現度w
コメント:あかん紅葉ちゃんが限界だ
コメント:紅葉ちゃんがザ・ビーストしとるw
コメント:草
コメント:兄者めっちゃ煽るやん
コメント:え、サイコロ振るん?
コメント:あ……
コメント:4
コメント:死
コメント:なぜサイコロを振ったんだ姫
なんか狙い通り、愚妹は賽を振った。
6分の1とかそう出されてたまるかっての。結局運ゲーだったけど。
8マス戻った八重咲に逆転の術はなく、俺が2出してゴールした。
まぁ、そら勝つわな。
「負けた〜!ま、まぁ運だしね〜、しょうがないよね〜。次、次〜」
「最後のは完璧お前のプレミだけどな」
「プレミ〜?」
「プレイングミスだよ桜ちゃん。最後、6進むのアイテムカード持ってたよね?」
「……あ」
「ザ・ビースト解けたか。八重咲が正気だったらヤバかったからな。我ながらファインプレーだわ」
「え?さっきの声真似はそういう……?」
「あとは適当に煽れば愚妹は賽を投げるだろ、ってな」
「あ……」
「く……」
「「クソ兄者ァ〜!!!」」
今日も勝ち。
唐突に新キャラ出してコラボ!
箱メンをどんどん出していこうと考えたらもう書くしかないと。
スミレパイセンを早く出したい(設定作り出して5分)
感想や高評価貰えるとテンション上がります。
第三回 あなたの推しは?
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春風桜
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八重咲紅葉
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吹雪菫
-
サイサリス・夜斗・グランツ
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甘鳥椿
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音無杏
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紅上桃