妹の配信に入り込んだらVTuber扱いされた件 作:江波界司
祝お気に入り8000件突破!
評価件数300超え!
皆様本当にありがとうございます。
力がみなぎってきます。
オラに感想を分けてくれ!
今回はスミレパイセンとのコラボ回。
若干兄者のテンションがいつもと違いますが、ご了承ください。
「コラボするぞ」
「兄者頭ぶつけた?」
至って正気だ。
ことは前回の八重咲とのオフコラボが発端。
ゲームクリアと同時に現実からエスケープした愚妹と八重咲の代わりに、俺はスパチャ読みを開始した。
その最中、
彼女こそ、P.S一期生にしてあの伝説のコラボ配信──後輩初コラボ24時間遅刻配信の一番の被害者だ。
そんな彼女が、まさかコラボをしようと言って下さっている。
感謝を伝えるには土下寝でも足りないわこれ。
あれだけ盛大に愚妹がやらかした以上、ここは正式に謝りたい。
とはいえだ。
ライバーでもない俺がすぐにリアルで会うというのはリスクが高い。
先方に迷惑をかけるのは申し訳ない。
だからまずは会って謝りたいという意思表示とファンへの説明が必要だ。
そして大義名分を得たところで、正式に謝罪する。
「ということでコラボするぞ」
「兄者お医者さん行く?何も説明してないよ?」
「スミレさんからオファーが来たんだよ」
「パイセン?あ〜、そういえば来てた〜」
「お前敬意とか敬語とか敬礼とかないの?」
「兄者って頭いいのにたまにバカだよね〜」
常にバカのおまいう。
こんなのが妹ってだけでもう泣ける。
「というかどしたの兄者。コラボ嫌なんじゃないの?」
「スミレさんは別だろ。あの人にはどうしても会いたい」
「……へ!?」
「さすがに一回コラボするだけじゃ無理かなー。いや、どうにかなるだろ。するしかない」
「兄者……?そんなにパイセン好きだったん……?」
「あんな優しい人嫌いな奴おらんだろ」
「…………!?」
24時間遅刻ってブチ切れじゃ済まんからな。
相手に鉄拳制裁まである。
それを、丸一日待たせたのに「大事がなくてよかったわ」とか。
菩薩どころか女神やん。
LIMEの会話履歴。
???『スミレ、頼めるか?』
スミレ『いいけど、なんだか悪い気がするなぁ』
???『桜はノリ気でいるって言ってたから大丈夫だ。とにかく兄者を誘ってくれ』
スミレ『分かった。私も兄者くんがゲームしてるの見たいし』
???『だろ?だから、夜桜ゲームズに出て欲しいんだよ』
スミレ『兄者くんって、やっぱり色んな人とゲームしたいのかな?』
???『ゲーマーはそういうもんだ』
スミレ『私はゲーム上手くないから嫌われないといいなぁ』
???『逆にガチ恋勢だったりしてな』
スミレ『まさか〜』
「みなさん、こんばんは。P.S一期生、吹雪菫です。そして」
「は〜い、みんなおはる〜。P.S二期生の春風桜だよ〜」
「いらっしゃい、春ちゃん」
「おはる〜です、パイセン!」
コメント:おはる〜
コメント:パイセン呼びなおせw
コメント:姫がですます使えるだけでも感動
コメント:悪いがここから敬語はないぞ
コメント:姫ェ
コメント:パイセンはそれでいいのか
コメント:パイセンは心が宇宙だから
コメント:広すぎw
本日のコラボ相手はかの女神、吹雪菫。
女神だが、雪女だ。
白銀のロングヘア。白地に青のラインが入った浴衣。
お淑やかな喋りと声に、清楚な出で立ち。
あと大きい。何がとは言わないが。
これ以上はセクハラだぞ。
「はい。今日は、春ちゃん以外にもう一人来てます。ね?」
「は〜い、来てるよ〜。兄者ど〜ん」
「どうもみなさん。非公式非公認非アカウントVtuberもどきの兄者です」
「……え?」
「よろしくお願いしますね、兄者さん?くん?」
「こちらこそ呼んで頂きありがとうございます。よろしくお願いします、吹雪菫さん。呼びやすい方で構いませんよ」
「……は?」
コメント:だwれwだw
コメント:棒読みじゃない、だと……!?
コメント:めっちゃ礼儀正しいんだが
コメント:非公式非公認Vtuberもどきってなんぞw
コメント:兄者、なのか?
コメント:いつもと違いすぎて草
コメント:余所行き兄者
ここは吹雪菫チャンネル。
今までとは違いお邪魔する側だ。
ファンの偏りも違うし、失礼があってはいけない。
「いつもとは挨拶が違うんですね」
「決まった挨拶、というのがありませんからね。大体は愚妹が適当な紹介をして登場になりますので」
「え、兄者……?ホントに兄者?」
「愚妹といえば、その節は身内が大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ないです」
「迷惑?あぁ、気にしてないですよ。春ちゃんが電話に出なかった時は何かあったんじゃないかって心配でしたけどね」
「本当にすみません。今度改めて謝りに行ければと思いますので」
「全然気にしなくていいですよ」
「……え、なにこれ?」
コメント:社交場w
コメント:大人二人の会話に姫付いて行けず
コメント:P.Sの清楚と野生の魔王の会話
コメント:野生の魔王とかいうパワーワード草
コメント:スミレパイセンは清楚の権化だからな
コメント:兄者もドSの権化だぞ
コメント:現時点でドS感は皆無
コメント:登場してからずっと姫を無視し続ける姫虐
コメント:高等すぎw
「兄者くんの出てる配信見てますよ。ゲームが得意なんですよね」
「ええ、普段からよくやっていますから。吹雪さんはゲームはしますか?」
「……」
「あんまりしないんですよ。だからそんなに上手くないんです」
「なるほど。今日は自分もあんまりやらないゲームで遊ぼうと思うので、お互い初心者ですね」
「…………」
「パーティー対戦、であってます?」
「はい。前に愚妹ともやりましたが、今日はトランプ系をメインにしたいと思います」
「………………」
「トランプかぁ……。神経衰弱くらいしかしたことないです」
「ルールはその都度確認できるので、ゆっくりやっていきましょう」
「そうですね。負けませんよ!」
「望むところです」
「…………いい加減にしろ〜!」ドンッ!
コメント:台パンw
コメント:姫爆発
コメント:貴族の中に混ぜられた一般人感
コメント:一般人は兄者なんだが
コメント:今日ずっとこのテンションかと思ったわw
コメント:兄者の仕切りが滑らかすぎて怖い
コメント:兄者は基本スペック高いからなー
ビックリするわ。
リアルで台パンみるの初めてだ。
「なに、蚊でも飛んでた?」
「飛んでんの兄者の頭〜!どうしたの?病気なの?」
「普通に礼儀を尽くしてるだけなんだが」
「紅葉ちゃんには普通にしてたじゃん」
「あれはあっちが望んだことだしな」
「兄者くん兄者くん。私にも気軽に接してくれていいよ?」
「そうですか。吹雪菫さんがそういうなら、まぁ」
「呼び方もフルネームだと長いし、スミレでいいよ」
「分かりました、スミレさん」
「…………え!?」
コメント:?
コメント:!?
コメント:姫どした
コメント:驚きング?
コメント:天変地異でも起こったようなリアクション
コメント:兄者がファーストネームで呼ぶのそんな珍しいか
八重咲紅葉:わたしのことは名前で呼んでくれなかったのに(⚭-⚭ )
コメント:紅葉ちゃんw
コメント:ヤキモチ?
コメント:兄者と紅葉ちゃんって仲良かったっけ?
コメント:紅葉ちゃんのザ・ビーストについていけるのは兄者くらいだぞ
コメント:前の配信でコラボの約束しとったしな
コメント:泣く紅葉ちゃんを慰めるために言ってたな凸枠に出るとか
コメント:コラボじゃなくて普通に凸るだけじゃね?
コメント:どっちにしろ仲は良さげ
なんか見知った名前が見えた気が……。
八重咲とスミレさんでは立場が違うんだよ。
対等ならともかく、謝罪する側の俺がスミレさんの要望を無下にできるわけがない。
「ほら〜紅葉ちゃんも言ってる〜。兄者今日おかしいよ?」
「俺は至って正気だ。スミレさんが特別なだけだっての」
「んん!?」
コメント:!?
コメント:パイセンが動揺しとる
コメント:これ一種の告白では……
コメント:兄者スミレパイセンの大ファン説浮上
「……兄者、ちょっといい?」
「なに」
「兄者さ、スミレパイセンのことどう思ってんの?」
「どうってな……」
それを本人の前で言えと?
罰ゲームかよ。
しかし、変に誤魔化すのも印象が悪い。
控えめに、前向きに、真実を述べるべきだな。
「控えめに言って女神だろ」
「…………!?」
「え、えぇ!?」
コメント:なにいいいいいい!?
コメント:告った
コメント:兄者がパイセン大好きなの発覚
コメント:これは荒れるぞ
コメント:嵐が来る
コメント:荒らしがくる
コメント:ついに兄者炎上か?
「兄者、VTuberそんな知らないんじゃなかったっけ。パイセンの評価高くない〜?」
「いやこれに関してはVTuber以前に人としての評価だし」
「え、えぇ?え、えっと、え、えぇ!?」
「兄者、そんなにパイセンのこと……」
「つか本人の前でこういう話させんなよ。すみませんね、スミレさん」
「────…………っ!?」
嫌な思いさせたことを掘り返すな。
直に会って謝るってのが難しくなるだろ。キレられたらどうすんだよ。
コメント:兄者ァ!!!
コメント:ようこそこちらの世界へ
コメント:兄者は初めからこっち寄りだぞ
コメント:パイセンが息してないw
コメント:照れすぎて悶えてんな
コメント:パイセン基本ウブだからなー
コメント:人の恋バナで照れるもんな
「ゲ、ゲーム!ゲームをしましょう!兄者くん!」
「え?あ、はい、そうですね」
「……兄者が……ガチ恋……?あれか、やっぱおっぱいか……」
「ブツブツ言ってないでやるぞ愚妹」
コメント:最初はなんだー?
コメント:まて兄者とパイセンの関係についてくわしく
コメント:七並べね
コメント:初心者にも優しいな
コメント:お前それ本気で言ってんのか
コメント:パスは5回までそれ以上は負けだぞ
コメント:これはコラボ早々に軋轢を生むのでは……?
七並べ。
いかに相手の手札を減らさせないかのゲーム。
その気になればパスが尽きるまで待って死んでもらうこともできる。
さすがに俺もそこまで鬼じゃないが。
ゲームが始まり、手札には8と6が三枚とまあまあな滑り出しだ。
相手が愚妹と初心者のスミレさんなら本気で向かうこともあるまい。
「そういえば、スミレさんは雪女なんですよね?」
「え、ああ。はい、そうですよ」
「雪女なのに、菫なんですか?春の花ですよね菫って」
「ダメですか?」
「いや、気になっただけですけど」
「綺麗じゃないですか、菫」
「そうですね。綺麗な花でスミレさんにピッタリですね」
「……!?あ、ありがとう……あぅ……」
「兄者?ツッコミじゃないのそこ」
コメント:もう兄者がガチ恋勢にしか見えん
コメント:姫がツッコむ始末
コメント:照れてるパイセン可愛ええ
コメント:初コラボからぐいぐい押してくな
コメント:そら推してるからな
コメント:うまくねえよ
コメント:そろそろ終盤かな
コメント:だいぶ盤面埋まってきた
コメント:はやくハートの8を出してやれよw
コメント:調子良かった姫が既に4回目のパスを施行
コメント:これは止めてるの兄者ですね
「あ、兄者くんは、大勢でゲーム配信とかしないの?」
「俺はVTuberじゃないんで」
「兄者ァ!はやく8を出せ〜!!!」
「そうなんだ。あ、そうだ!兄者くんにゲームで勝ったら何でも言う事聞いてくれるんだよね?」
「できる範囲でなら何でもしますよ」
「2とか要らないィ〜!!!」
「私が勝ったら、出て欲しい番組があるんだけど、出てくれる?」
まさかあちらの方から呼んで下さるとは。
是非もなし。
「よろこんで。むしろ負けても出たいですよ」
「本当!?事務所のスタジオに来ないといけないけど、大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない」
「いやァ〜!!!」
コメント:これはコラボの誘いか!?
コメント:パイセン満更じゃないのか
コメント:兄者がいつもと違いすぎてなんかな
コメント:そら推しの前でいつも通りって方が無理
コメント:兄者ってパイセン推しなん?
コメント:男は誰でも好きなんだゾ
コメント:お前どこ見て話してんだ
八重咲紅葉:兄者さんってそういう人だったんですねへーそうですかへー
コメント:紅葉ちゃんが荒ぶっとるw
コメント:コラボの時の扱い違いすぎるもんな
コメント:兄者って炎上してないの?
コメント:兄者の身バレ防止力がハンパないだけかと
コメント:誰か姫にリアクションしてやれよw
コメント:ラストパスやで
「じゃあ、私が勝ったら番組出演ね」
「いかんな。勝つ理由がない」
「そんなに出たいんだ」
「そりゃまぁ、直接会いたいですし」
「やっぱり直接会う方がいいの?」
「それが礼儀というか、その方がお互いのためだと思いますよ」
コメント:兄者がパイセンと会うのか
コメント:うーむ兄スミかぁ
コメント:てぇてぇ
コメント:カップル成立あるか?
コメント:ドSな兄者がウブなパイセンを攻める
コメント:あり
コメント:あり
コメント:どうしよう見たい
八重咲紅葉:なし
コメント:八w重w咲w
コメント:紅葉ちゃんずっと見てるやん
これ負ければ目標達成じゃん。
だが、なんか手を抜いて負けたと思われるのは印象的に悪いか?
ここは勝ってしまってもいい方向に持ち込みたいな。
「兄者……もうパスないから……ね?ハートの8出そ?」
「あ、でも私が負けたら罰ゲーム?」
「スミレさんが負けたら今度はウチのチャンネルでオフコラボしてもらいますよ」
「あ、それもいいかもね。直接会えるし」
「ですね。なんだかこっちが呼ぶみたいで気が引けますけど」
「細かいことを気にする人じゃないから大丈夫だよ」
「よかったです」
完璧だ。
勝っても負けてもスミレさんに会う機会が作れる。
あとは土下座でも土下寝でもしてからしっかり謝ろう。
謝罪大事。
「あれ、兄者くんパスもう無い?私勝てそう?」
「そうですね。油断してました」
「兄者!はやく8を!」
「あ、悪い。色と形似てたから間違えたわー」
「間違いは仕方ないね」
「……クソ兄者ァ〜!!!」
コメント:ダイヤの9w
コメント:これはわざとwww
コメント:草
コメント:煽りスキル高杉
コメント:ゲーマーにとっては基本スキルなんだよな
コメント:兄者のパッシブスキル何よ
コメント:声真似
コメント:姫虐
コメント:八重虐
コメント:司会進行
コメント:ここまでゲーマー関係ねぇw
結果、最後までパスを残しきったスミレさんの勝ち。
俺は愚妹を潰すためだけにパスを使い切ったからな。そら負ける。
その後も何種類かトランプゲームをプレイした。
神経衰弱のスミレさんは鬼神かってくらい強かった。
まぁ勝ったけど。
一時間遊んで配信は終了。
ほとんどのゲームで俺が勝ったが、罰ゲームをかけたのは最初の七並べだったし、勝ったのはスミレさんだ。
つまり、俺はP.Sの番組に出る。
思う所がないでもないが、俺はスミレさんと会う大義名分を得たのだ。
この勝負、我の勝利だ。
「兄者、今日ずっとおかしかったね〜。兄者キモ」
「ナチュラルにキモはやめろよ」
「いやほんとにキモかったよ〜?パイセンに嫌われないといいね〜」
「あんな聖母みたいな人に嫌われるとかそう無いだろ」
「いや〜、兄者が好かれるポイントが無いわ〜」
「お前俺にどんなイメージ持ってんだよ」
「みんな思ってるのと同じだと思うけど〜」
俺は世間一般的に嫌われやすいの?
何それ泣ける。
さすがにスミレさんは違うよな?
あの人から、話しかけないでくださいあなたの事が嫌いです、とか言われたら立ち直れない。
ゲーマーでアニオタの陰キャだけど、スミレさんならきっと大丈夫なはず。
この後めちゃくちゃエゴサした。
というわけでプリズムシフトの清楚担当、スミレパイセン回でした。
というよりア〇ジャッシュ回?
次回は???の正体が明らかになります。
そして、魔王の逆襲が始まる……!?
感想、高評価頂けると励みになります。
第三回 あなたの推しは?
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春風桜
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サイサリス・夜斗・グランツ
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