妹の配信に入り込んだらVTuber扱いされた件   作:江波界司

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あざーっす!(無礼)

今回はちょっと長め。
下手だよ〜作者、一話のまとめ方が下手


#俺達は友達が少ない

 もはや伝説となったP.S歌謡祭から約二週間。

 世間はゴールデンウィークで騒いでいる頃、音無の配信は大きな転機を迎えていた。

 

【切り抜き】即興で神アレンジしながら弾き語りするなっしー【P.S/音無杏】

 

 歌謡祭の後日、音無は姉御に歌うことについて相談したらしい。

 詳しくは知らないが、歌わない理由をしっかりと語ったのは初めてだったとか。

 俺も送迎中に話を聞いたが、あくまでも触りだけ。

 彼女の過去とトラウマを知るのは彼女自身と姉御だけだろう。

 本来は重すぎる内容なのだろうが、そこは人生経験も豊富な姉御だ。

 ならばとばかりにほぼ最善の解決案を出して今に至る。

 音無自身があのステージで知ることができたのも大きい。

 彼女の歌は、ちゃんといいものだ。

 スマホの画面をゲームに戻す。

 息抜きを終えて、またノーツを叩く。

 

「兄者〜!時間〜駅送って〜」

「走ってけ」

「やだよ!遠い〜」

「はぁ……」

 

 一曲終わるまで無視を続けてから立ち上がる。

 今日はデートらしい。

 といっても、相手は音無だが。

 昼はリアルに、夜は配信で。

 大いに騒ぐことに関しては世間様よりも愚妹が何枚も上手だ。

 この生きる騒音が居なくなれば、当然我が家は平和に包まれる。

 こいつを宇宙のチリにすれば世界平和も近いかもしれない。

 昨日からせっせと毛玉取りをし続けた新品のワンピースを装備し、愚妹は改札口へと消えて行った。

 ……愚妹が二分の一を外して逆回りに乗るのはないとして、音無って公共機関乗れねぇんじゃ。

 まぁ、その辺は何とかなるか。

 主に愚妹の人海戦術で。

 巻き込まれるのは、八重咲か。

 また今度労ってやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昔、当時小学生の愚妹が捨て猫を拾って来た。

 かなり痩せこけていて、四足でもフラフラの状態だった。

 即行で連れて行った獣医が言うにはかなりギリギリのラインだったという。

 弱った子猫は餓死よりも病気が死因になることの方が多いらしい。

 飼い猫なら助かる命も、治療も受けられない野良猫や捨て猫ではそうはいかない。

 即断即決で連れ帰った愚妹を優しく褒めていたのは、医者だったかおふくろだったか。

 そんな捨て猫が現在はふてぶてしく人様の鮭を狙う家猫に成長したわけだが、今はどうでもいい。

 このエピソードを思い出した理由は一つ。

 家の前に女性がうずくまっていた。

 綺麗な服装とは裏腹に、沈んだように足を抱え込んでいる。

 道端で捨て猫を見つけたらこんな感じなのだろうか。

 最悪無視して通れる帰り道と違い、こっちは玄関の真ん前だ。

 何より、知り合いだ。

 無視はできんな……。

 

「どうしたんですか?スミレさん」

「……兄者、くん……」

「なんすか、そのマジで泣き出す五秒前みたいな顔」

「兄者くん……!」

「あのー、取り敢えず胸の辺りをポカポカすんのやめて貰えません?ほら、俺ハンズアップしてるんで」

「兄者くん!」

「あ、はい」

「ちょっとお話しようか!」

 

 あー、無視すりゃよかった。

 今度の雪女は少々お怒りのようだ。

 

 で、とりあえず家に上げたわけだが、コーヒーを入れてリビングに戻った頃にはすっかり落ち着いていた。

 というか落ち込んでいた。

 情緒どうなってんだよ。

 酒でも飲んだのか。朝っぱらから。

 可能性として否定できないのが辛い。

 

「どうぞ」

「……ありがとぅ……」

「で、どうしたんですか?」

「……兄者くんから、最近、む、無視されてて」

 

 いや、無視はしてなくない?

 したかったけど、ちゃんと怒られたし。

 え、何を?

 

「LIME、既読つかないし……」

「え?」

「コラボ誘ったのに、返事ないし……」

「え?あ、え?」

「ならもう会いに行くしかないって思ったら、家に鍵かかってるし」

「……まぁ、戸締りはちゃんとしてますんで」

「春ちゃんはおでかけでいないし」

「俺もいなかっただけなんですがね」

「兄者くんが、お休みの日はあんまり外でないって言ってたんだよ?」

「例外はありますって」

「あと、駅から遠いし」

 

 最後のは俺の落ち度じゃねぇな。

 しかしその前の事はマジで心当たりがない。

 とりあえずLIMEを確認して、理解した。

 俺、この人ブロックしてた。

 

「いや、あの、本当にすみません」

「……」

「ブロックした記憶ないんですよ。普段からあんまりLIME見ないですし」

「……ディスコードも送ったんだよ?」

「最近、PC開いてないんですよ。スマホで音ゲーばっかしてて」

「……」

「配信参加も基本愚妹のPCに混ざってたんで。いや、マジですみません。ごめんなさい」

 

 これは晩酌配信の刑だろうか。

 文字通り死ぬ気で付き合うしかあるまい。

 もってくれよ……俺の肝臓。

 などと超エリートを相手にする地球育ちのサ○ヤ人みたいな覚悟を決めて頭を上げた。

 目の前にいたのは、ギリギリの所で涙を堪えているスミレさんだった。

 

「よっ……」

「よ?」

「よかったぁ……」

「酔い潰そうではなく?」

「私を何だと思ってるのかな?」

「まぁその話は置いておくとして」

「うん、そうだね。はぁ……よかったよ……」

「何が?」

「てっきり、嫌われちゃったのかな、って……」

「いやいや、そんなまさか」

「だって、思い当たる節がいっぱいあるし……」

「そんなあります?」

「晩酌配信しようってしつこかったし、コラボ誘うのも多かったし、ゲーム上手じゃないから教えて貰っても負けちゃうし、私けっこうポンコツだし……」

「思ったよりありましたね」

 

 なら今後は止めましょうとは言えねぇな。

 本人がこれだけ候補が出せるくらいには、思い詰めていたんだなと思う。

 本当に申し訳ない。

 朝までお供する所存です。

 あと、歌謡祭の打ち上げは記憶にないらしい。

 あの時は凄かった。

 愚妹がちょっと引くくらいには暴れていた。

 妖怪は伊達じゃない。

 

「まぁ今回のは事故ですし」

「うん……」

「それに、嫌いな奴とコラボできるほど俺は人間できてないんで」

「ほんと?」

「嘘つくわけないじゃないですか」

「ツバキちゃんともコラボしてるのに?」

「あいつは嫌いってより、容赦なくボコれるからストレス解消に使ってるだけです」

「すごい危ない人のセリフじゃないかな!?」

「本音はこの位にしておいて」

「冗談じゃないの?この位にしておくのは冗談だよね?」

「今回は俺の落ち度なんで、責任は取ります」

「あ、本当?」

「さぁ願いを言え。どんな願いも一つだけ叶えてやろう」

「……あの、あれ、神龍!」

「正解」

「やった!」

 

 アニメ詳しくない人が、声真似で聞いてようやく正解。

 95点♤

 いや何この会話。

 ほぼ漫才だろ。

 職業病か。真面目な話するとボケなきゃってなるアレ。

 この場合はどっちがボケなんだ?

 むしろ「やった!」にツッコむべきか?

 

「まぁそういうわけで、俺にできる範囲なら何でも言ってください」

「そっか……それなら──」

 

 言いかけたスミレさんは、フリーズした。

 再起動しないとだめ?

 CtrlとAltとDeleteキーどこよ。

 

「どうしたんですか?」

「うん……さっき、自分で言ったから、ちょっと……」

「なんの話ですか」

「晩酌、配信の、ことです……」

「あー。いや、やると言われればやりますけど?」

「でも、嫌でしょう?兄者くんは」

「はい」

「すごくキッパリ言うんだ」

「嘘つくのもアレですし」

「うん、だからね?嫌なことをして欲しくないなって思うんだよ」

「優しいですね」

「うん……優しいっていうか……ワガママなんだけど……」

 

 あー、嫌われたくない的な話か。

 そこそこ仲のいいやつから突然ガン無視食らったら、そりゃそういうのが怖くなるよな。

 問題ないとは言ったんだが、本人の心当たりに該当するどころか代表格な話だけに言い辛いのだろう。

 晩酌を回避できる世界線があるならぜひそっちで頼みたいのが本音ではある。

 俺に運命探知の魔眼があることを祈ろう。

 

「……うん、うん。よし、決めたよ」

「はい」

「敬語やめよう」

「おっけ。んで、この後どうする?」

「え、あれ!?もう!?」

「やれって言ったのはそっちなんだが」

「そ、そうだけど……もうちょっと抵抗されるかなって思ってたから」

「今回は俺が悪いからな」

「そうなんだ、そうなるんだ」

「なんでスミレさんが困惑してんだよ」

「いきなりだったから……。あれ?さん付けは直らないの?」

「敬称も直せとは言われてねぇし」

「むぅ……なら敬称もなしにしよう」

「地球で叶えられる願いは一つなんだよ」

「どんな決まり!?」

「あと一年は願いを叶える機能を失うから」

「ドラゴンボ○ルの話はしてなかったよね!?」

 

 結構コアな情報だがよく分かったな。

 勉強の成果が見える。

 スミレさんといい、音無といい、なぜオタク道を歩む連中が増えるのか。

 裏路地ってどこにでもあるもんな。

 そりゃ狭くても通ろうと思えば通れるわ。

 ちなみにだが、まだ昼前だ。

 この人が向こう見ずに突貫して来たため、お互いにノープラン。

 やることもなければ用事すら消えた。

 

「じゃあ……配信、する?」

「枠は?」

「あー、うん、予告すれば、多分、大丈夫」

「ならいいが、なぜ音無レベルのカタコトに」

「なんだか、改めて話してみると、ちょっと慣れなくて……」

「んじゃまぁ、慣れるついでの雑談ってことで」

 

 約二時間後、いきなり過ぎるオフコラボが幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ゲリラ雑談】兄者くん、敬語やめるってよ【吹雪菫、兄者】

 

 コメント:ゲリラの重さじゃない

 コメント:ついに籍入れたか

 コメント:結婚報告?

 コメント:いきなりすぎるw

 コメント:唐突な報告

 コメント:兄スミてぇてぇ

 コメント:タイトル絶対兄者決めたろw

 

「いや、集まりすぎだろ」

「うん……私もびっくりしてる」

「二時間で二万人集めるとか、あんたナニモンだよ」

「これは兄者くんも悪い気がするんだけど」

「俺が何をしたと?」

「タイトルとか告知の文を考えたのは兄者くんだよ」

 

 コメント:いきなり痴話喧嘩してて草

 コメント:挨拶すらないw

 コメント:なんだこれてぇてぇかよ

 コメント:これが、心……

 コメント:一生見ていたい

 甘鳥椿:兄スミてぇてぇぇぇぇぇぇ!!!

 コメント:つばきちwww

 

 いつも通りなら台本はない。

 コラボする時は基本的に呼ばれて適当に合わせて話して時間を潰すからな。

 だが今回に限っては色々と状況が違う。

 中身が中身なだけに誤解を生み出しやすい上に、責任を取る約束はしてしまった。

 そんなわけで、準備から関われるこの状況を限界まで利用してとにかく人を集めた。

 甘鳥に爆速リツイートさせたのもその一つ。

 理由は明確で、一番初めに大丈夫だ、問題ない状態を作って同調圧力で押し切るためだ。

 

 コメント:で?結婚した?

 コメント:パイセンがついに人妻に

 コメント:何を今さら

 コメント:報告遅せぇよw

 コメント:順当

 コメント:むしろもっと早くしてくれよ

 コメント:1000円 結婚おめでとう

 コメント:3000円 ご祝儀

 

 ……とか思ってたが、雪精どもの脳内は主に似たのかメルヘンだった。

 なお、今回はオフコラボということは話していない。

 今も俺の自室と愚妹の部屋に別れて配信している。

 誤解は少ない方がいいからな。

 

「いや、してねぇっての。あれだ、敬語使うような相手でもないって分かっただけだ」

「言い方が酷くないかな!?」

「ま、冗談は置いといて」

「本当に冗談だよね?本音じゃないよね?」

「冗、談、は、置いといて。色々あって迷惑かけたからな。その埋め合わせだ」

 

 コメント:色々?

 コメント:ふむ、詳しく

 コメント:責任を取ったんだな兄者

 コメント:男として責任取ったのか

 コメント:埋め合わせで敬語無くなるの草

 

「言い方がひでぇのこいつらじゃねぇのか」

「そう!責任を取ってもらったよ」

「おい言い方。言い方が最悪だぞ」

「え?でも兄者くんもそう言ってたし……」

「ピュアか。まぁいいや。ほら、マシュマロでも読むぞ」

「うん」

 

 コメント:てぇてぇ

 コメント:あ、消える……

 コメント:天然な人妻か……良き!

 コメント:耐性ついたんだじゃなくて気付いてないw

 

 まぁほぼ二年夫婦いじりされたら慣れもするか。

 その辺はスルーできるようになっている。

 敬語やめただけでコミュ障発動するくらいにはまだ異性耐性なさそうだが。

 とりあえず愚妹のマシュマロボックスから、兄者宛のクソマロを拾っていこう。

 

『妹は預かる。還して欲しければ、今すぐパイセンとの仲を進展させよ』

 

「スミレさん、今日はお誘い頂きありがとうございます」

「急に距離が開いたよ!?」

「なんか廃棄を貰ってもらえるみたいなんで」

「ゴミみたいに言っちゃダメだよ」

「ん?これあれか、土に還すって意味か?」

「変換ミス、じゃないかな……?」

「スミレ、今日の夕食は何がいい?」

「ふにぇぁい!?」

「冗談だ」

 

 コメント:イケボ出す兄者はレア

 コメント:切り抜けぇ!

 コメント:姫土に還す気かwww

 コメント:なるほど姫は僕が貰い受けよう

 コメント:照れるパイセンはかわいい(確信)

 コメント:パイセンはかわいい(事実)

 コメント:本当に冗談?

 コメント:てぇてぇの過剰摂取で死ぬwww

 

「……兄者くん、ごめん、ちょっと席、外すね……」

「おぉ、了解。んじゃ適当に次行くか」

 

『PSの中で(社会的または精神的に)真っ先に殺してあげたい人は誰ですか?その理由も教えてください』

 

「クソ危ねぇマロがあるんだが。略してクソマロってか?やかましいわ」

 

 コメント:つばきちだな

 コメント:姫では?

 コメント:夜斗に夜斗の魂を賭けよう

 

「俺にそんな危険思想はねぇから。……ヤるまでもない奴ら多いし」

 

 コメント:怖い怖い怖いw

 コメント:思想出てるw

 コメント:社会不適合者……

 コメント:やべぇ奴しかいないのがP.Sだしね

 コメント:否定できないwww

 

『兄者の歌枠で救われる命があるんです!お願いします!!』

 

「そうか。諦めて眠れ」

 

 コメント:思想出てるぞ兄者

 コメント:わり、俺死んだ

 コメント:せめてドラム叩いてくれ

 

「俺楽器とか無理だし」

 

 コメント:すぐバレる嘘をwww

 コメント:薄っぺらな嘘

 コメント:うそつけw

 コメント:歌謡祭見たぞw

 

「うるせぇ。次」

 

『ガビギャ、ギラゴセンボレンドゾリダバ?ボセゼゴラゲドンゲングゼビダ!ガァ、ギギョギョビサギダダビバソグ!』

 

「……おい。おい誰だグロ○ギ語送って来たやつ」

 

 コメント:なぜ分かるw

 コメント:いや分からんて

 コメント:仮面ライダーク○ガで草

 コメント:なんて書いてあるの?

 

「あー……いや、一緒にってことはお前ライバーかよ」

 

 コメント:は?

 コメント:解読はやすぎw

 コメント:なぜ読める

 コメント:バケモンかよ

 コメント:さては兄者グロ○ギだな?

 

「いや、グロ○ギ語とハンター文字は覚えるだろ」

 

 コメント:ねぇよwww

 コメント:それでも早すぎる

 八重咲紅葉:『兄者、今俺のコメントを見たな?これでお前との縁が出来た!さぁ、一緒にライバーになろう!』ですね

 コメント:やべぇのがもう一人いるwww

 コメント:ちゃんと特撮ネタで草

 

 八重咲にリツイート協力は頼んでない。

 なんつー嗅覚してんだ。

 犬か。

 もしくは料理が大好きなイタリアのネズミ。

 美味しいレストランとかで働く日も近いな。

 

「お、おまたせ」

「おぉ」

「すごい盛り上がってるね」

「いつもこんなノリだろ」

「そうかな」

「次いくぞ」

 

『充電コードを鼻の穴に刺すと冷たい』

 

「……どういうこと!?」

「クソマロだな」

「多分、刺さない方がいいよね。危ないし」

「真面目に答えるもんじゃないだろこれ」

 

『猫が好きなんですが最近暖かくなってきてお鍋の季節でもなくなってきたなと思う今日この頃

 そのうち衣替えも視野に入れないとなという事で兄者の新衣装はまだですか?』

 

「こいつ何言ってんだ?」

「食い気味だ。新衣装を出して欲しいんじゃないかな」

「俺、だからライバーじゃねぇんだよ」

 

 コメント:うそつけw

 コメント:実質ライバー

 コメント:ダウト

 コメント:それはもう無理じゃない?

 コメント:あれはライバーだ

 コメント:一般人ではない

 コメント:ただチャンネルがないだけのライバー

 コメント:はよデビューか結婚してくれ

 

「だからしねぇっての」

「兄者くん、今思ったんだけど」

「どうした」

「私と春ちゃんのママも同じだけど、兄者くんも同じだよね?」

「確か、油取り神だったか」

「そうそう。それなら、みんな兄妹なんじゃないかな?」

「その論法、俺は認められねぇんだよ」

「え?どうして?」

「そのママって呼び名は体をくれたって意味だろ?」

「そう、だね、うん」

「つまり、俺は油取り神をママと認めた瞬間ライバーに定義される」

「そういうものなのかな!?」

 

 コメント:逃げ場無くて草

 コメント:ライバーになるか夫婦になるかの二択

 コメント:究極の二択

 コメント:どうしてライバーになって夫婦になる選択肢がない?

 コメント:等価交換の法則か

 コメント:運のいいガキ(姫)

 コメント:もう間とって夫婦系VTuberでいいんじゃね

 

 なんも間取れてねぇな。

 ライバーにも夫婦にもならない選択肢を考えろよ。

 最近はイベントだのゲーム耐久だのに呼ばれすぎてクソマロ全然見てなかったな。

 改めて見ると、ひどい。

 これを人の配信で消化するのもだいぶ暴挙かもしれん。

 トークに困らん点は良いが。

 その後も数回のスミレ退席タイムを挟みながら1時間の雑談を終えた。

 元々は帰ってもらう予定だったが、飯時だし夕食くらいは本当に出すとしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 愚妹と音無が帰って来た。

 夕飯は食うって言ってたからな。

 時間も頃合だ。

 

「ただいま〜」

「お邪魔します……」

「おかえりなさい、春ちゃん、アンちゃん」

「え、パイセン!?なんでいるの〜?」

「ちょっと、色々あってね」

「おい。フライパンを持って玄関に行くのはやめろ」

「あ、ごめんなさい」

「ん〜?」

「え、え……?あの、なんか……その……二人って……」

「ねぇねぇ〜パイセン〜?」

「春ちゃん?なにかな?」

「兄者と付き合ってるの〜?」

「ふぅえぇ!?」

「スミレさん、そのフライパン貸してくれ」

「あ、兄者くん?笑顔が逆に怖いよ?」

 

 フライパンをしっかり握り、とても優しい笑顔を愚妹に向ける。

 特に理由は無い。

 理由はないのだが、愚妹がスミレさんに「変なこと言ってごめんなさい」と頭を下げていた。

 ご褒美にプリンアラモードを作ってやろう。

 カラメルソースが偶然たまたま運悪く切れてるかもしれないから醤油で代用するがな。

 

 

 

 

 

 

 

 




パイセン回でした〜。
音無メインは今回で完全に一区切りということで、また賑やかに日常回やって来ます。

アンケート新しくしたけどパイセンはやっぱ強い。
それはともかく、音無が八重咲と同等とは。
ヒロイン扱いされてないやつも居るけど。

Q.パイセン離席は何してるの?
A.照れて逃げてます

Q.アンケート兄者いないけど?
A.環境破壊したから下方修正

Q.音無電車どうやって乗ったの?
A.姫が一度迎えに行った

Q.姫電車乗れるの?
A.友達とよく遊んでるから流石に覚えた


またファンアートの方頂きました。
本当にありがとうございます!
クソ嬉しいです。
資料の方更新できてなくてすまぬ……
てか音無かわいいかよ

次回から新章?みたいな?
あとがきは妄想放送局!

妄想大募集中!
舎弟ネームを添えてこちらまで↓↓↓

マシュマロ、妄想募集↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=253518&uid=229168

ファンアート募集↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=253648&uid=229168

高評価、誤字報告、コメントもできればよろしくお願いします。

第三回 あなたの推しは?

  • 春風桜
  • 八重咲紅葉
  • 吹雪菫
  • サイサリス・夜斗・グランツ
  • 甘鳥椿
  • 音無杏
  • 紅上桃

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