妹の配信に入り込んだらVTuber扱いされた件   作:江波界司

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祝 一二三書房Web小説大賞『銀賞』受賞!

……え?


#うちの兄者がウザすぎる!

【切り抜き】兄者を褒めちぎるP.Sメンバー【P.S/八重咲紅葉、音無杏、甘鳥椿】

 

 兄者の強さについて語る八重咲。

 

「兄者さんって、分析と対策の精度と速度がおかしいんですよ。わかります?もうルール聞いて何回かやったら大抵のゲームだと手も足も出ないんですよ」

 

 コメント:わかる

 コメント:適応能力が異常

 コメント:学習能力高すぎ

 コメント:姫と真逆だから

 コメント:魔王だから

 

「しかもたまにちゃんとミスするんですよね。人間アピールか!って感じですよ本当!」

 

 コメント:ミスって姉御となっしーボコしたの草

 

「あー、あれはミスったって言ってましたね。寝不足でまともな判断できてなかったって。いやいや、なに満身創痍で一方的に殴ってるんですかね、常時リベンジカウンターですか?」

 

 コメント:兄者は常時フルカウンター

 コメント:全反射w

 コメント:兄者の基本スタイルはカウンター

 コメント:実質待ちガイル

 

「むしろビ〇ケですよね。記念に一発殴らせて大抵殺しちゃうんですよあの人は」

 

 

 

 

 姫との違いについて語る生活習慣が終わってるつばきち。

 

「基本的に朝寝て昼過ぎに起きるのがVTuberなんッスよ。でも桜先輩って昼前には起きてるんッスよ。これ結構すごいッスよね!」

 

 コメント:ご飯いつ食べるの?

 コメント:3食食えてんの?

 コメント:羨ましいなちくしょう

 

「大体二食ッスね。日によっては一食みたいな。夕方にウーバーして、夜中にお腹減るから夜食適当に食べてるッスね」

 

 コメント:カップ麺とか?

 コメント:生活習慣終わってて草

 コメント:やばいやばい

 コメント:体壊れない?

 

「頑丈なんッスよツバキ!桜先輩はちゃんと三食食べてるらしいッスね。朝食はほぼパン一枚とかみたいッスけど」

 

 コメント:ちゃんと食べれて偉い

 コメント:姫自分で料理してんのか

 コメント:兄者がちゃんと食べさせてそう

 コメント:平日は兄者朝からいないのでは?

 

「兄者先輩が作り置きしてるみたいッスよ。ちょっと待って、確認するッスわ。……んと、朝はトーストで、昼がペ、ペスカトーレ?ペスカトーレ!?まずなんッスかそれ!?」

 

 コメント:オシャレ過ぎ

 コメント:パスタやぞ

 コメント:作り置きするメニューか?

 コメント:ソースから作ってそう

 

「へぇ〜、魚介系の、へぇ〜。これ作ってるんッスか、兄者先輩。しかもほぼ毎日、Everydayで?」

 

 コメント:すごい

 コメント:なんで言い直したw

 コメント:パスタは意外と楽

 コメント:姫が羨ましい

 コメント:姫の一番のラッキーは実兄が兄者なこと

 

「料理スキル高いのはもう当然として、毎日作ってるの凄くないッスか?ツバキとかたまに、ケトルに水入れるのもめんどくさい〜とかなる時あるッスよ?」

 

 コメント:さすがにないw

 コメント:ズボラすぎる

 コメント:兄者はすごい定期

 コメント:姫がいるのもあると思う

 コメント:なんだかんだ優しいとこあるしな兄者

 

 

 

 なっしーのためにわざとゲームに負ける兄者。

 

「二郎……?ああ、そうだ、この前のゲームで話したもんね。お兄さん、姉御に怒られてないかな?」

 

 コメント:怒られるようなことしたの?

 コメント:女子を二郎に連れていく大罪

 コメント:あれは流石に嘘だよね?

 

「ちゃんと食べたよ。あれはおいし、かった?のかな?分かんないけど、なんかクセになる味だったね。また食べたいかも。1人じゃ行けないけど……」

 

 コメント:ウソだろ……

 コメント:あれは、うん

 コメント:完食したとか信じられん

 コメント:兄者にゲームで勝ったのすごい

 

「そうそう、あれね。あたし、アレわざと負けたんだな〜って思ってるんだよね。音ゲーする人って通知とかゲーム中は切るって聞いたから」

 

 コメント:謎は全て解けた

 コメント:そういうことか

 コメント:兄者優しいかよ

 コメント:ゲームで勝ったご褒美(たてまえ)

 コメント:次やる時はボコボコにして来そう

 

「やっぱりそうだよね!ほら〜、お兄さんは優しいってあたし言ったじゃん」

 

 コメント:お兄さんは優しい

 コメント:お兄さんは優しい

 コメント:兄者は優しい

 コメント:兄者は優しい(洗脳済み)

 

 結論。

 兄者最強。

 

 ……。

 いや、何これ?

 エゴサしててたまたま見つけたけど、偏向放送も甚だしい。

 俺がちゃんとした人間で菩薩も困惑するくらいに優しいのは事実だが、流石に盛ってる。

 というか勘違いで過剰な評価になってんぞ。

 兄者は優しいけど、そんな心温まるハードボイルドストーリーはない。

 ハートフルでもない。

 上がった神輿を揺らす文化はこうして発展していくのか。

 一度担がれたらもう手遅れなんだな。

 何をしても後の祭り。

 後悔は先に立たないな。

 俺、悪いこと何もしてないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【BPEX】大会に向けて鬼コーチと猛練習!【春風桜、兄者】

 

「は〜い!そろそろ本気出してやんないとね〜これ〜。てことで、兄者ど〜ん!」

「久々聞いたぞ登場セルフSE」

「最近やってなかったっけ〜?」

「イベントとか他メンバーとのコラボ多かったしな」

「てか〜、言ってないのって兄者が最初から色々言うからじゃない〜?」

「それは開始前から何かしらやらかしてる奴の責任だ」

「兄者がすぐ怒るから〜。もっと牛乳飲め〜」

「知ってるか?牛乳飲むとそばアレルギーになりやすいんだぞ」

「え、マジ〜?小学生みんなそば食べれないじゃん!」

「は?お前何言ってんの」

「兄者が言ったんじゃん!」

「嘘に決まってるだろ」

「あああ!!!もう〜!腹立つ〜!」

 

 コメント:オープニングから面白い兄妹

 コメント:今日も姫はいい声で鳴く

 コメント:ひでぇw

 コメント:開始二分で台パンw

 コメント:いつもどおり

 コメント:日本人全員そばアレルギーで草

 コメント:なぜ信じた

 コメント:さすがはオレたちの姫だぜ!

 

 BPEX。

 今、最もアクティブプレイヤーの多いFPSゲーム。

 孤島の中でスリーマンセルのチームがその命を削り合うバトルロイヤル。

 武器や防具、アイテムはその場で調達のため運も大いに味方する。

 愚妹も大会にでてノーチャンスということはないだろう。

 大会と言ってもVの箱が開くパーティー的なものだしな。

 俺はこのゲームを普段からやってるわけじゃない。

 夜斗辺りに呼ばれてやるのが精々だ。

 まぁでもプレイ時間はそれなりにやってる計算になると思う。

 一コマが長ぇし、相手も強い。

 自然と、ある程度は遊べるようになる。

 

「兄者ホントに優しくない〜」

「タイトルで鬼コーチとか言ってたヤツが言うかそれ」

「今日は優しい兄者でいこ〜?怒るの禁止〜」

「別に怒ることはねぇと思うが。落胆するくらいで」

「ラク、たん?」

「ああ、こいつはこんなこともできないのか。なんて期待外れなのだろう。と、思うだけだ」

「ねぇめっちゃ腹立つんだけど」

「怒るの禁止だろ?」

「あ!に!じゃ!が!怒るの禁止〜!」

「あーはいはい、もうどうでもいいからさっさとやるぞ」

「兄者のせいじゃん〜」

 

 コメント:まぁ兄者だし

 コメント:怒るの禁止辛ない?

 コメント:まさかの姫虐が見れない!?

 コメント:兄者無双見るだけで楽しいぞ

 

 とりあえず一戦したが、思っていたほど悪くはない。

 最低限の経験値はあるようだ。

 操作とかエイムみたいな感覚的なものの覚えは割と早いからなこいつ。

 引き換えに知識とか仕様理解が壊滅的なのだが、カジュアルにやる分にはこまらないだろう。

 まぁ強いかって言われたらそんなにだな。

 どの道今日は疲れそうだ。

 こいつにものを教えることがもう苦行でしかない。

 勝つための要素を教えるのは骨が折れるな。

 複雑骨折どころか粉砕骨折の域。

 帰りてぇ。

 

「プレイスタイル的にイモる……隠れて狙うよりガンガン前に出て撃つ方がいいんだろうな」

「その方がいい〜楽しいし〜」

「とりあえず得意武器を何個かつくるか。使いやすいってやつあるか?」

「え、名前わかんない。なんか、ちっちゃいやつ」

「ハンドガン?」

「だからわかんないんだって〜」

「形は?」

「左手で持つとこがなんか下に、にょ~んってなってるやつで前勝った〜」

「サブマシンガンか。そこは弾倉なんだが、まぁいいや。んじゃ、このマークの銃を優先で探せ」

「あ〜い」

 

 コメント:なぜ分かる

 コメント:にょーんかわいい

 コメント:にょーんってw

 コメント:にょーん

 コメント:サブマシンガン=にょーん

 コメント:ランガンスタイルの姫

 コメント:マジで弾かわしてるw

 

「ね〜兄者〜」

「なんだ」

「圧すごい〜」

「かけてねぇが」

「もっと優しく〜やわらかに〜」

「だる」

「そういうの無し〜。あ〜でも兄者はできないか〜。優しくないもんな〜」

「……俺が圧なんてかけるわけないだろう?妹よ」

「わ〜優しい〜。……え、誰?」

「俺はお前の兄だよ」

「え、声までそんな変わるの?いつも愚妹〜って言ってたじゃん。あれは?」

「俺がそんなこと言うわけないだろう?」

「え〜なんか怖い」

「どうしろと」

「あ、いつものだ〜」

 

 コメント:外行兄者

 コメント:さすがの多声類

 コメント:爽やかイケメンボイス助かる

 コメント:誰www

 コメント:優しすぎて違和感が

 コメント:アイドルかな?

 

 散策しながら武器を調達する。

 サブマシンガンの中にもいくつか種類はあるため、特に使いやすいものを選別する作業だな。

 時折敵を見つけたらさっさと孤立させて愚妹とタイマンさせる。

 俺は離れてスナイプ援護が基本姿勢。

 今回は練習だし、舐めプとも取られそうだが許してくれ。

 ほら、周囲を警戒するのも大事だから。

 

「こっちも敵いそ〜」

「多分いるな」

「行ってくる〜!……ってわ〜!わ〜!超撃たれてる〜!」

「そら一人で突っ込んだらそうなるだろ」

「兄者〜!ヘルプ!ヘルプ〜!死ぬ死ぬ死ぬ〜!」

「大丈夫、俺の妹はそんな簡単に死なないって知ってる」

「今それ要らないから〜!」

「優しくしろって言ったのお前だろ」

「それいいから助けてって〜」

「頑張れ妹よ。頑張ってここまで逃げてこい」

「ムリムリムリムリ〜!」

 

 コメント:鬼畜

 コメント:さすがに自業自得

 コメント:優しく言ってるけど中身ひどw

 コメント:口調違うだけでいつもの兄者

 コメント:鬼コーチは間違ってない

 コメント:声キレイで余計タチ悪いw

 コメント:二割増でドSに見える

 

「はーい、ナイス囮ー」

「助けてって言ったのに〜!」

「いや助けたろ。お前が引き付けたから射線通ったんだよ」

「え?アタシえらい〜?」

「おー、えらいえらい超えらい」

「めっちゃ棒読みなんだけど〜!さっきのやつは〜?」

「よく頑張ったな。偉いぞ、妹よ」

「……ごめん、やっぱやんなくていいそれ。なんかキモい」

「ひどいな、そんな事言うなよ」

「ねぇ~!キモい!なんかヤダ!」

 

 コメント:シスコン?

 コメント:キモいは草

 コメント:いい声してるぞ

 コメント:兄者アイドル声優になれよもう

 コメント:優しさすら姫虐に使える逸材

 

 これ、誰かの真似になってんのか?

 それっぽい感じで喋ってるから誰のイメージもないしな。

 その後も野良メンバーと共に特訓をこなす。

 やっぱ連射すら当たるなこいつの弾。

 あとさっきからやたらレアアーマー見つかるのはシンプルに反則じゃね?

 この前残り三チームまで行ったとか嘘じゃなさそうだぞ。

 

「小屋の二階に敵いるぞ」

「どこの小屋〜?」

「ピン立てといた。さらっと見た感じ一人だから多分孤立してるな」

「おっけ〜!タイマン勝ってくる〜!」

「ああ、頑張れ妹よ」

「だからそれキモいって〜!」

「狙撃の練習でもしてるかー。長物使うの久々だし」

「兄者〜!この人めっちゃ強い〜!弾当たんない〜!」

「BPEXあるある。チームでズバ抜けて強いやつが一人だけ生き残るやつだな」

「まって、ムリムリ〜逃げる〜!」

「あー、いやもうちょっと前出ろ」

「アタシ死ぬよ〜!?」

「頑張ってそいつを下がらせろ」

「だァァァ〜!もう当たれ〜!」

 

 コメント:ヤケクソw

 コメント:指示は真面目な兄者

 コメント:まさかスナイプ?

 コメント:窓越しに当てた!?

 コメント:ナイスキル

 コメント:やばすぎw

 コメント:え、うっま

 コメント:狙撃久々?

 コメント:シモ・ヘイヘいるんだけど

 コメント:わざわざ遠くから狙う兄者w

 コメント:これヘッドショットできなかったら姫死んでたな

 

「うぉっ!?え、勝った〜?」

「俺のキルだけどな」

「アタシのおかげだな〜」

「そうだな、さすがは俺の妹だ」

「ねぇ、ねぇ!だからさ〜!」

「どうした?俺、また何かやっちゃいました?」

「ほんっとウザイ!てかキモい〜!」

「今日お前キモいしか言ってなくないか?語彙力たったの5か、ゴミめ」

「兄者のせいだって〜!マジ、それなんなん〜?」

「注文通りの優しい兄者だが」

「なんか違うし〜!」

「そんなことないだろう?俺はいつも優しいし。なぁ、妹よ」

「だあああああああああああ〜!!!」

「おいうるさい、ドカドカすんな、ド○キーの下Bやめろ」

 

 コメント:下B草

 コメント:台パン連打www

 コメント:ウザすぎるw

 コメント:音やばw

 コメント:姫虐最高

 コメント:勝ったのに台パンしてて草

 

 このロールプレイ、割と楽しいな。

 やはり天性の優しさが滲み出てしまうからだろうな。

 口調はそんな変わってないけど。

 てかあれだな。

 無意識に参考にしてたのは、多分姉御だ。

 基本口悪いけど妹には甘い辺りがすげぇ合ってる気がする。

 俺の場合は厳しさも優しさ理論だけど。

 そう思うと姉御のシスコンムーブは男がガチでやるとキモいんだな。

 あの人ほんと女性でよかったな。

 性別間違えてたら通報もんじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、また切り抜きが上がった。

 

「はっ!?ヘッショ!?ちょっと待て!どっから撃ったおい!」

 

 コメント:あれ兄者だぞ

 コメント:もうお前魔王降りろ

 コメント:魔王の辻斬り

 コメント:わざわざ舐めプされてて草

 

「おいまたかよ!もういいって!お前なんなんだよ!!!」

 

【切り抜き】またしても通りすがりの魔王に殺される不運男【P.S/サイサリス・夜斗・グランツ】

 




あの、はい、ええ、語らせていただきます。
まずは改めましてご愛読ありがとうございます。
江波界司です。
まえがきにもあります通り、Web小説大賞で銀賞を受賞いたしました。
応援まことにありがとうございます。

まず先に一言。
おいなんかバグったぞ!

コメディ路線とパロディ路線を爆走しているこの作品ですが、まさか本当にこんな事になるとは……。
いつかのあとがきが完全にフラグじゃないですか。
心から嬉しいですよ。
でも困惑とかの方が多いんですよね。
ガンプラバトルくらい自由に書いていてなんですが、これ小説ってより四コマ漫画の文章化では?とすら個人的には思っているわけで。
賞賛を素直に受けれ取ないのは私の悪い癖……。

とはいえ、こうして賞を貰えるほどおもしろいと言われて嫌な気分にはなりませんよね。
それはそうですよ。
私も人間です。
素人ながら物書きをしている者としても、読んでもらえるのは嬉しいですからね。

これから書籍化に向けて色々やることがあるみたいですが、できるだけ変わらずやりたいようにやっていきたいものですね。
パロディとは最も広い身内ネタの一つだと思っていますので、読書全員といかないまでも刺さる人に刺さるアイスピックな今作を続けたいなと思います。
尚、アイスピックは人を刺す道具ではない模様。

ではでは、これからもネガティブな作者と、ある意味センシティブな今作をよろしくお願いします。
今回の件から私が得るべき教訓は、パロディも突き詰めれば個性ということで。
VTuber小説界のシルバーソウル枠目指して頑張ります。
もうどうにでもなれ!

P.S(マジの方)
エイプリルフールで「書籍化決定しました」って言わなくてよかった。
ガチで。


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第三回 あなたの推しは?

  • 春風桜
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  • 吹雪菫
  • サイサリス・夜斗・グランツ
  • 甘鳥椿
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