妹の配信に入り込んだらVTuber扱いされた件 作:江波界司
女子会。
文字通り、女子が集まって開く会のことを指す。
愚妹主催のそれは我が家で予定通り開催される。
どうやら女子会に年齢制限はないらしく、成人していようが知能指数が幼児であろうが女子は女子なんだそうだ。
だからまぁ、今更、お前らは分類上女性だろなんて無粋なツッコミはしない。
しないが、なぁ。
「みんな来た〜!入って入って〜」
「お邪魔します!兄者さん!」
「ああ」
「お邪魔します、兄者くん」
「どうぞ」
「邪魔すんで、兄者」
「おう」
「邪魔するわね、あにちゃん」
「ちょっと待て」
今日やるのって女子会だよな?
八重咲、スミレさん、姉御がいるのは分かる。
オタクにも酒豪にも名誉お姉ちゃんにも、会への参加券があるのは認めよう。
なんで当然のように女装ゴリラが入ってくんだよ。
おねじさんは流石にレギュレーション違反だろ。
女性ですらないのはルールで禁止っすよね?
「あら?ドレスコードでもあったかしら?」
「ドレスで着飾られても無理あるわ」
「私も妹ちゃんに呼ばれたのよ」
「今日集まったのは女子会メンバーじゃねぇのかよ」
「見ての通りよ?」
「常識外メンバーが混ざってるな」
「仲間外れってことなら、確かに私は配信者じゃないわね」
「そこじゃねぇよ」
愚妹の部屋の扉には、無駄にきれいな字で男子禁制と書かれた紙が既に貼られている。
誤字がなくてすごい。
本来ならその禁止事項に触れるであろうおねじさんは、特別処置で入れるようだ。
というか、今回の主役はおねじさん本人らしい。
油取り神さんとの結婚があり、その話を聞くために集まったのが本日のメンバーだという。
うん、参加するのが夫婦のどちらかだとして、女子会なら普通逆じゃね?
「八重咲と姉御はともかく、スミレさんも参加するんだな」
「私もママとは知り合いだから」
「本当は夫婦揃って呼ぶつもりだったんですけどね」
「断られたのか?」
「あの人、今どっかの温泉いるらしいねん」
「今朝急に行きたくなったみたいなのよ」
「なんつー自由人だよ」
「そういう所も魅力的なのよね」
「と、その辺の話を今日は沢山聞こうという会です!」
左様でござんすか。
まぁ女子会ってのは恋バナとかそういうので盛り上がるものなんだろう。
参加したことないから詳しくは知らんけど。
いや参加してたら意味わかんねぇわ。
サ〇エさんのエンディングごっこをしながら、愚妹を先頭にイカれたメンバーは部屋へと入っていく。
シェフと言っても、昼飯と菓子を少し作るくらいだ。
なんならおねじさんがご丁寧に食材まで持って来てるからな。
量はそれなりだが負担はあまりない。
ちゃっちゃと作って、ゲーセンにでも行こうかね。
俺は、キッチンで一人、ただただ立ち尽くしていた。
……作り過ぎた。
何も考えずに昼飯を作り続けたが、俺を含めた六人分と見ても明らかに量が多い。
和洋折衷どころかワールド折衷してる。
元々作る予定だった分に、おねじさんが追加した量がそのまま加算されている。
普段ならその辺を計算するんだが、なんでこうなったのだろう。
理由は概ね分かっている。
差し当たり、まずはこの状況をどうにかしようか。
「兄者、手伝い来たで……って何この量!?」
「ほら、みんな食べ盛りだろ」
「言いたないけど全員その年通過済みや」
「音無でもいれば良かったんだが」
「生憎と今日は来れん言うてたな」
「仕方ない、どうにか人を集めて処理するか」
「それが賢明やけど、なんで止まる。呼ばんの?」
「……呼べる人間の大半が既にここにいる」
「アンタの友人関係も大概やな」
いや、普通に会社の同期とかはいるよ?
でもこの状況じゃ呼べねぇだろ。
今二階は匿名の有名人だらけだぞ。
その辺を差し引いても、休日に唐突な食事の誘いをして集まるような連絡先はP.S関係者以外持っていない。
そんなフッ軽通り越した変人奇人なんてそういないんだよ。
今の時点で来ていない甘鳥と夜斗は、別件ですぐには来れないことが分かっている。
せめてもう一人くらいは欲しいが、どうすっかなこれ。
「最悪夕飯にすればいいが」
「今からこの量食べ始めて夕飯いるんか」
「絶対要らねぇな」
「何があったん?兄者らしくないと思うねんけど」
「まぁ気が付いたらこうなってたというか、ムシャクシャしてやったというか」
「反省してへんヤツやん」
反省するような事でもない気はするんだがな。
単純に考え事をしながらやってたらこうなったというだけで。
いや後悔はしてるな。
悩みついでに言うと、俺はまだ、例の大会について悩んでいる。
「なぁ姉御、エリカについて詳しいよな?」
「急に何?アンタよりは知っとるやろけど、そんなに深い関係ちゃうで?」
「そうなのか?」
「デビュー前に何度か会って話して、そんくらいやし」
「まぁそれでもいいが。エリカが俺を大会に出したい理由って分かるか?」
あの事務所での一幕からずっと気になっている疑問。
大会のルールを曲げてまで俺を出そうとする理由はなんだ?
ゲーマーなら強いヤツと戦いたいだろ!とか夜斗が戦闘狂心を語っていたが、真相はどうだろうか。
エリカは『兄者』についてかなり調べた上で行動していた。
あまりにも周到だ。裏がある様に思えてならない。
「さぁ?知らんわ」
「あの時、本人に聞いても良かったんだろうが、素直に答えてくれる気がしなかったからな」
「悪巧みを警戒しとるいう事なら、多分大丈夫やな」
「何を根拠に」
「エリカは、やる事はかなりハチャメチャやけど、勝負事に関しては一貫して真面目や。これは夜斗の受け売りやけどな」
「夜斗の情報の信憑性は最近かなり低いからな」
「それは最近やなくて、最初からそんなもんや」
「アイツの適当さって割と早い段階でバレてたんだな」
「ウチはアンタより付き合い長いねんで」
あいつのアホさを理解した上で言っているのであれば、夜斗だけでなく姉御もそういう評価をしているということだろう。
であればある程度信用に値する情報か。
とはいえ、事務所での一件は言ってしまえば交渉段階。
出ない理由は消えているが、出る理由ができた訳じゃない。
「それにや、大会いう注目が集まる場で悪さはできんやろ」
「言われてみれば──」
「兄者さん!」
「兄者くん!」
「……急になんだこの二人」
八重咲とスミレさんが勢いよくキッチンへ入って来た。
何やらドタドタと騒がしかったのはダッシュで階段を降りて来たからか。
なんで走って来たの。
俺、グラサンかけた多腕ジジイじゃないよ?エンガチョしねぇよ?
「兄者さん、ゲームしましょう!沢山遊びましょう!」
「えなに、八重咲怖い、どんだけやらせたい罰ゲームあんの?」
「兄者くん!私はゲームとかヘタだけど、それでもゲームしよ!」
「ねぇ怖いんだけど、俺なんかスミレさんにまで恨み買ってるっぽいんだけど」
「ウチに助け求めんなや。自分で蒔いた種は自分でどうにかし」
「俺が恨まれるような悪行をするやつに見えるのかよ」
「つい最近、詰められたばっかやろ」
「あれに関しては俺が被害者では?」
なにやらテンションがおかしい二人。
その後ろに見えるおねじさんは気まずそうに手を合わせていた。
どうでもいいけど、こっちの会話に入る気も素振りもなく、早々に自分の席について昼食を食べ始めてる愚妹はなんなんだ。
「ごめんね、あにちゃん。昔話したら、ね」
「人の失敗談で笑い取ったのかよ」
「違うわよ。私とあにちゃんの話になったの」
「あー、そういう……」
「どんな話したら二人がこんなテンションになんねん」
「兄者さんが、昔ゲームをする友達がいなかったって話です……」
「ゲームが上手いのに、誰も兄者くんと遊んでくれなかったんだって……」
「なんで俺は友達少ない組に同情されなきゃならんのか」
ワイワイガヤガヤな集まりに適した話でもねぇだろうに。
テーマの進行上、触れなければならなかったってのは、おねじさんの弁明から察するがな。
おねじさんと俺が会うようになったのはゲーセンに行くようになってから。俺の周りが大人だらけになったのは、放課後に遊ぶ相手が学校にいなかったというのも理由の一つだ。
それを陰キャ組に心配されるのも意味がわからんがな。
あんたらと大して変わんねぇよ。
「悲しい回想入る流れやん」
「回想ってどうやって入んだよ」
「あれはまだ、あにちゃんが小学生だった頃のことよ」
「入ろうとすんな。てかもう過去編終わった後なんだろ」
「ウチは聞いとらんのやが」
「聞かなくていい」
「兄者くん、桃ちゃんが仲間外れになるのは可哀想だよ」
「早々に俺を仲間外れにしてキッチンに缶詰した側が言うセリフか」
「あ、それは、ごめんなさい……」
「そうよね、あにちゃんも女子会に混ざりたかったわよね」
「んな訳ねぇだろ脱法ゴリラ」
誰が性別詐称してまで混ざろうとするかっての。
あんたと違って女子じゃねぇんだよ。
てかあんたも女子じゃねぇんだよ。
料理を請け負ったのは昼飯のついでだし、愚妹に何されるか分からんままキッチンに入られるよりはマシと判断しただけだ。
皮肉こそ言ってはみたが、気にしていることは何もない。
とりあえず昼飯を食おうということになり、各々が席についた。
「姉御が手伝いに降りた後、兄者さんとおねじさんの関係の話になったんですよ」
「先輩から聞いた話やと、確か昔のゲーセン仲間なんやろ?」
「それがですね、おねじさんって、兄者さんの師匠らしいですよ」
「そうなん?じゃあ相当な腕前いうことやんな」
「それなりにはね。もう引退したようなものだけれど」
「そのセリフがもう強者ですよね」
「ガキ相手に12ラウンドノーダメ完封勝利やれるくらいには強かったな」
「あ〜兄者がボコボコにされてたやつ〜」
「あら、そんなに根に持ってたの?」
「いや別に」
「兄者さんがやられたんですか!?」
「まぁな。最近、アレがいかに凄いかよく分かったよ」
普通に偉業というか神業の域だ。
いくら実力差があったとしても、それだけの回数をノーダメで勝つというのは並大抵のことじゃない。
ラッキーパンチやかみ合いによる被ダメなんて当たり前に起こるのが対人ゲームだ。
そして技術面だけでなく、精神面でも真似できない領域にある。
最近スミレさんの甥っ子と遊ぶようになって分かったが、アレだけ年の差がある子をボコボコにするって中々のメンタルがないとできない。
俺には無理だね。もう良心が傷んで仕方ない。
この人は俺よりも遥かにドSなんじゃなかろうか。
まぁ俺はそもそもノーマルですがね。
Sとは間違っても呼ばれないであろうスミレさんが、やけに心配そうな表情を向けて来た。
「ねぇ、兄者くんは、おねじさんのこと嫌いにならなかったの?」
「嫌いっつーか、負けて悔しいの方が大きかったな」
「兄者ね〜ほぼ毎日ゲーセン行ってたよね〜」
「その度にボコボコにされてたよ」
「でもあにちゃんも凄かったわよ。どんどん上手くなるし、大人相手にも勝ってたのよ」
「それを完封してたおねじさんって、結構な有名プレイヤーだったんじゃないですか?」
「それこそミッコって固定のハンドルネームでやってたけど、大会とかは出てないから、知名度は無かったわね」
「なんで出なかったんですか?」
「強いて言うなら、スポーツが苦手なの」
元来ゲームには二つの要素がある。
一つはそのまま娯楽としてのゲーム。
パーティーゲームやボードゲームが分かりやすいが、ゲームをすること、楽しむこと自体が目的になっているものだ。
そしてもう一つが、スポーツとしてのゲーム。
これは純粋に勝つことが主たる目的になっている、いわゆる競技性ゲームだ。
身内で気兼ねなく楽しむ方に比べると、緊張感やゲームに対する向き合い方が大きく違う。
その精神的負担が嫌、というのは理解できる。
「eスポーツって事ですね」
「そうね。ゲームは楽しみたいじゃない?」
「ガキを一方的にボコすのはそりゃ楽しいだろうな」
「酷い言い方するわね」
「兄者さんやっぱり根に持ってますよね!?」
「いや別に」
「あにちゃんだって、何人も女の子をいじめて楽しんでるじゃない」
「言い方が酷すぎるだろ」
「弟子は師匠に似る
「似た者同士、なのかな……?」
「ね〜今思ったけど〜兄者が大会出たくない〜って言ってたのそういうこと〜?」
似てねぇわ。
ゲーマー女装ゴリラに似てるやつなんていないだろ。
本人はいるけども。
まぁ俺も、大会みたいなのはあまり出ていない。
前にP.S箱内大会みたいなのに何故か参加したが、あれはエンタメ番組だったな。
部活もスポーツだったし、おねじさんほど苦手意識がある訳じゃない。
強いて言うなら、疲れる。
練習とかキャラ対策とかルールの勉強とかな。
本気で勝つならそれ相応にやる事がある以上、並の覚悟では手を出せない。
「現代eスポーツのハードルは高ぇからな」
「兄者さんならすぐにトップ層に追い付きそうですけど」
「過大評価だし、どの道社会人には限界があるんだよ」
「人生賭けてるような相手には流石に厳しいいうことやな」
「天Vとか〜そういうのも〜?」
「まぁある意味、人生賭けてゲームしてる連中ではあるが……」
「兄者くん?どうしたの?」
「いや、それだと思ってな」
誰かが質問するより先に、愚妹のスマホで連絡を入れる。
向こうからすれば無視はできないだろう。
そう思っているとすぐに応答の声が聞こえた。
「通話とは珍しいのうサクラ」
「悪いが俺だ」
「なんじゃ詐欺か」
「急だけど、ウチで飯食わないか?」
「なんでオレオレ詐欺にナンパされてるんじゃ?」
蛇王エリカ。
VTuberだらけの今の家に呼んでも問題がなく、呼んだら来そうなほどフットワークが軽そうで、いきなり呼びつけても心が痛まない相手。
まさにこいつがいたという他ない。
この作り過ぎた料理達をどうにかできるかもしれない。
「俺はあれだ、兄者だ」
「じゃろうのう。最初から冗談じゃよ」
「そうか、こっちはマジだが」
「……は?はぁ!?」
「急にデケェ声出すな」
「マジって、本気でナンパしとるのかの!?」
「いやしてねぇけど。飯作り過ぎたから食いに来いっていうだけだ」
「だとしても、口説いてるのと変わらんじゃろ……」
「なんでだよ。ついでに愚妹が始めた女子会に混ざってけ」
「ちょ、ちょっと待ってくれんか、情報が多すぎるんじゃが」
そういやメンバーとか伝えてなかったな。
エリカに状況を説明しつつ、チラリと愚妹へ目を向けた。
うん、全然呼んでも大丈夫そうだな。
なんなら交渉に手間取ったら愚妹に渡した方が早そうなくらいには歓迎ムードだ。
「──ってことで緊急参戦を希望してるんだが、どうだ?」
「いきなりじゃし、中々無茶振りをしてくれるのう」
「ちなみに来るなら、俺に貸し一つってことになるんだがな」
「それは、願ってもない条件じゃな」
「じゃあ位置情報送っとく」
「そんなに遠くはないんじゃろうが、着くのはしばらく後じゃぞ」
「ハナから夕飯のつもりだ」
思ってた以上にすんなりと了承を貰って通話を切った。
そういや姉御とは仲悪いんだっけか。
まぁこの前とは違って、今回はコミュ力の高いおねじさんと愚妹がいる。
間に入れる奴らがいるなら大丈夫だろう。
愚妹にスマホを返したところで、おねじさんからの視線に気づいた。
「なんだよ」
「あにちゃん、お友達が増えたのね」
「いや、あれは友達かと言われたら微妙だが」
「そう?かなり距離感が近かった感じがしたわよ?」
そうか?
正直、仲の良さを判断するのも難しいほど、話した回数が少ない。知り合ったこと自体がかなり最近だし、直接会ったのも事務所が初だ。
友達というよりも、ゲーム仲間という方が感覚的には近いのかもしれない。
夜斗やおねじさんもそうだが、そういう相手にはそこまで気を遣わなくてもいいという思考が自動ではたらいている。
勝負する時、変な気遣いとかを考えずにやりたい相手だからだろうな。
「まぁ、夜斗と扱いは変わんねぇかもな」
昼食を終えて、俺以外の奴らは愚妹の部屋へ戻って行った。
本当なら菓子類も作る予定だったが、全員腹いっぱいということでスイーツ作りはキャンセルとなる。
夕方頃に着いたエリカは、そのまま変人だらけの女子会〜夜の部〜へ参加することになったようだ。
その代わりにではないが、エリカが着くより先におねじさんが急用で帰っている。
やっぱりあの人忙しいんだよな。
まぁ、今回は仕事ではなく唐突に帰って来た嫁の迎えに行ったのだが。
少し遅めの夕飯を終え、今度こそまともになった女子会メンバーは、今頃愚妹の部屋で夜の部を始めていることだろう。
どうにか食い切ったな。作り過ぎた責任としてかなり詰め込んだせいで少し苦しい。
姉御の提案で、皿洗いは他のメンバーが肩代わりをしてくれた。
おかげで片付け時にはやることがなく、その時からソファに座りっぱなしだ。
動く気にもなれず、スマホでネットサーフィンするくらいしかできない。
その道中、天Vに関するツイートが目に入った。
画像自体はなんてことのないただのトーナメント表。
その左端のシード枠は、どうやらエリカのチームらしい。
「なるほどな」
ただ、その隣には不自然な余白が設けられていた。
今回はかなり早めに出せましたね。
といっても助走回というか勢い任せ回でしたが。
Q.兄者が家に人を呼ぶの珍しくない?
A.最近人が来すぎて感覚が麻痺ってます
Q.エリカ様は広島弁?
A.方言というより老人言葉
マシュマロ、妄想募集↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=253518&uid=229168
ファンアート募集↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=253648&uid=229168
高評価、誤字報告、コメントもできればよろしくお願いします。
第三回 あなたの推しは?
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春風桜
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八重咲紅葉
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吹雪菫
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サイサリス・夜斗・グランツ
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甘鳥椿
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音無杏
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紅上桃