原作死亡キャラに転生したので適能者として戦う!   作:火野ミライ

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EP.1 遭遇 - エンカウンター -

「…はぁ、…はぁ、…はぁ、」

 

制服を着た高校生の少女【立花響】が自身よりも幼い少女を背負って、夕日を光を浴びながら工場地帯を走っていた。

 

「…はぁ、…はぁ、……どうしよ、シェルターから離れちゃった」

 

響達が逃げているモノ。それは【ノイズ】。

 

ーーーノイズとは?

13年前の国連総会で特異災害として認定された未知の存在であり、物理法則に則った一般兵器では倒すことのできない存在。意思や感情が存在せず近くにいる人間を自身毎炭素の塊に転換させ、発生から一定時間が経過すると自ら炭素化して自壊する特性を持つ。

 

いろんな種類がいる中、どのノイズにも液晶ディスプレイのように輝く部位が存在し中には兵器のような攻撃もする個体がいる。ノイズをノイズたらしめる特性として【位相差障壁】があり、これにより人類はノイズが消えるまでシェルターに隠れるしかない。

 

「っわ!」

 

ここまで、走り続けてきた響。時には川を泳ぎ、時には体力が無くなった少女を背負って逃げ続けてきた。しかし既に肉体と体力は限界を迎えている。そして遂に足が縺れこけてしまった…… 幸いなのは背負っていた少女に怪我が無かったことだろう。

 

「…はぁ、…はぁ、…はぁ、」

 

目を瞑って呼吸を整える響。再び目を開けると視界に映るのはノイズが自分たちに迫ってくる姿_

 

「っえ!?」

 

………では無かった。彼女の視界に広がるのは一斉に動きを止めたノイズの姿。そんなノイズが見ているのはビールの工場。確かにノイズは響を追って来ていた。しかし今、ノイズは視線?だけなく体を工場に向け移動を始める。

 

「何が起きたの?」

 

「助かったのお姉ちゃん?」

 

 

 

 

 

___工場内部。そこでは異形同士の戦いが行われていた。

片方は色とりどりにいろんな種類が有るが共通して輝く部位が存在するノイズ。

ノイズと戦っている異形は、ナメクジのような紫の色の体に触角と鞭を持つグロテスクな見た目の集団。

 

 

 

 

 

その頃、10歳ぐらいの少女がオレンジ色の髪を(なび)かせながら走る。ふと立ち止まり小さく呟いた。

 

「始まった・・・」

 

 

 

 

 

異形の勝負はノイズが押していた。ナメクジのような生命体の鞭がすり抜け、ノイズの攻撃が当たる。人間なら灰になるがナメクジの異形はダメージを受けるだけだった。

 

次第にナメクジのような異形がノイズを撃破していく。ノイズは気にせず突撃し、ナメクジの異形はノイズが攻撃する瞬間に攻撃を当てる。その様子はまるで、ノイズ攻略法を短時間で学習したような不気味さがあった。

 

 

 

 

 

一方、響達はと言うと___

 

「お、お姉ちゃん………」

 

太陽は沈み、夜となった工場地帯に響達はまだいた。移動してない理由として、ノイズが工場地帯に入った瞬間に響達に興味をなくし、工場に向かった行くためだ。いま下手に動いてノイズと出くわすより、ここいた方が安全()()()からだ。

 

「グギャーーーン!」

 

ノイズが向かっていた工場を突き破り巨大な影が現れた。見た目は工場内でノイズのと戦っていたナメクジの異形にそっくりだ。違うのは二本の足が生え、触手が手の位置に来た事、何よりサイズだ。50メートルはあるだろう。

 

「あ、あ………」

 

グロテスクな見た目に響は叫び声すら出せずにいた。そんな中でも少女の手を握っているのは意地だろうか?

 

 

 

 

 

オレンジ色髪の少女は上着の内ポケットから短剣のような白いアイテムを取り出す。淡く発光するそれを青い瞳で見つめる。

 

「どうして私に………」

 

少女は短剣の鞘を左手に持ち腰のあたりに持っていく。本体を右手で引っこ抜き前方に持っていく。そのまま右腕を後ろから回し、本体をそれに掲げる。

 

 

 

 

 

その頃、響達はナメクジの異形から逃げていた。

 

「危ない!」

 

「っ!お姉ちゃん!!」

 

少女に触手が伸びたその時、響が少女を庇い触手に捕まる。引き寄せられる中、幸いにも建物の柱を掴み持ちこたえた。しかしそれも長くは続かないだろう。

 

(____もう)

 

『諦めるな』

 

「っ!」

 

響が諦めそうになったその時、二年前の悲劇を思い出す。それと同時に空から赤い光が響を捕まえる触手を切り裂くように落ちてくる。

 

「わわ!」

 

「お姉ちゃん! ___あれ!」

 

触手が切られたことで前に転がる響。少女が響に近づき後ろを指さす。響が少女の指さす方向を見るとそこには、胸にY字型のクリスタルがある銀の巨人がいた。巨人は振り返りながら立ち上がり、ナメクジの異形と対峙する。

 

「っ! ノイズ!」

 

ナメクジの異形と巨人がにらみ合う中、同じサイズのノイズが現れる。

 

「グギャーーーン!」

 

「シュア!」

 

ナメクジの異形が咆哮を上げ、巨人が左手を握って伸ばし、右手は開き胸の前に持ってくる。

 

「___お姉ちゃん」

 

「大丈夫、お姉ちゃんが守るから!」

 

怯える少女に言うと響は胸からこみ上げる歌を歌った。

 

Balwisyall(バルウィシャル) Nescell(ネスケル) gungnir(ガングニール) tron(トローン)

 

その瞬間、響から強烈な光が放たれ周囲を照らす。光が晴れると響は謎の鎧を纏っていた。

 

「な、なにこれ? 私どうなっちゃってるの!?」

 

「お姉ちゃん、かっこいい……」

 

少女の呟きの直後、巨人がナメクジの異形に向かって走り出す。ナメクジの異形が巨人に鞭を振るう! 巨人は跳び上がる事で躱しその勢いのまま蹴りを入れる。

 

「デェア!」

 

巨人が追撃しようとしたその時、ノイズが巨人を押し退けナメクジの異形を攻撃する。

 

「グギャーーーン!」

 

一撃目は受けるも二撃目の時は当たる前に鞭で反撃。ナメクジの異形とノイズが戦う中、立ち上がった巨人が二体に迫ろうとしたその時! 巨人の方に向けて、運転手が飛び降りた無人のバイクが突っ込む。

 

「呆けない!死ぬわよ!」

 

「え?」

 

「貴女はそこでその子を守ってなさい!」

 

巨人たちの戦いを眺めていた響に声がかけられる。響に声をかけたのは、響と同じような鎧を着た女性。

 

「翼さん!」

 

その女性はアイドルとしても活躍する【風鳴翼】だった。二人が会話をしているその瞬間も、巨人たちの戦いは動いている。ナメクジの異形がノイズを吹き飛ばし、巨人がナメクジの異形に蹴りやチョップを入れていた。さらににノイズも交じり乱戦へ。そこに身の丈を超える刀を振るい、翼が巨人たちを攻撃する!




to be continued
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