原作死亡キャラに転生したので適能者として戦う! 作:火野ミライ
『昨夜、ノイズ事件でビール工場で働く職員10名が死亡』
朝のニュースで昨日の事件が報道されている。
『昨夜遅く、××市上空で原因不明の謎の爆発が起こり多くの市民が目撃しました』
同居人がチャンネルを変えたのか、ニュースの内容が変わる。
「はぁー……」
何度かチャンネルを変え、結局見るのをやめたみたいです。そんなリビングの様子を気にしている間に二枚の食パンが黄金色に焼きあがる。トースターから取り出し、用意していたお皿に一枚づつ置き、その隣に先に焼き上がった卵やベーコンを盛り付ける。そして最後に最後にキャベツを…… 同居人の皿に盛り合わせて完成。
え?自分の皿には、サラダを盛り合わせないのかって?チョット、ナニイッテルカワカリマセン。
………と、取り合えず! 完成した朝食を両手に持ちリビングに向かう。
「できたの! …って、また食パン? 日本人の朝食と言えば白米って決まってるでしょう!」
「それ、いつの話ですか?」
彼女は【天羽詩織】。このアパートでルームシェアしている相手です。
「それに当番の人が作りたい物を作るって、詩織が言ったんですよ」
「そりゃそうだけど…… セレナって、同じ物しか作らないじゃん」
「嫌なんでしたら、食べなくていいですよ。いただきます!」
何回も聞いた彼女の文句に適当に返して朝食を食べ始める。ちなみに食前の挨拶は前世からの習慣だったりします。
「食べないとは言ってない!いただきます!」
なんだかんだ言って、詩織も食べ居るので良しとしましょうか。
「卵甘!砂糖、どれだけ入れてるのよ!」
「え~っと……… 大さじ一杯ぐらい?」
「なんで、疑問形?」
「図らずに入れましたから分からないんですよね」
本当に適当に入れたので分かりません。昨日の戦いの後だったので多めに入れたのは確かなんですけど……
「まぁいいや。バターか何かパンに塗る物を頂戴」
「バターでいいですか?」
立ち上がりながら詩織に質問する。
「えぇ」
詩織の言葉を聞いて、冷蔵港の中からバターを取り出し彼女に手渡す。
「ありがとう」
「どういたしまして」
席に戻って残りを食べ始める。ちなみに私は
「「ごちそうさまでした!」」
「………ねぇ、セレナ?」
「うん? 何ですか?」
食べ終わった食器を洗うために立ち上がろうとした時、詩織が顔に影を浮かべながら今にも消えそうな声で私を呼びました。
「セレナは、今でも死ぬために戦うの?」
「……うん。でも安心してください。詩織の蒸発したお姉さん、【奏】さんの情報を見つけるまではくたばる気はありませんから」
これは私の我儘です。
物語中に死亡するキャラクターはちゃんと死ぬ事に意味があります。例えば敵の恐ろしさを表現する為、主人公が一皮むけるために…… 死の瞬間が作品のピースになり、物語を盛り上げるための一つの誘因ですから。
だから『セレナ』と言う私は死ななきゃならない。このシンフォギアと言う
だからどうか、少しだけの我がままを………
「_____」
ーセレナー
いまキッチンで食器を洗っている10歳の女の子で私の命の恩人の名前。ちょっと男子っぽいところも有るけどそこも彼女の魅力だろう。いつも一生懸命で、私のボケに素で返してくる所もまた可愛い。
でも少し心配だ。彼女には特別な力がある。光の巨人に変身する力。その力を使って彼女がスペースビーストと呼ぶ地球外生命体と戦っている。まるで、何かから逃げるように……
スペースビーストって言うのは知的生命体の恐怖の感情を肉体ごと喰らい、細胞の一つでも残っていれば他の生物を媒体に新たなビーストになるらしい。
またスペースビーストへ対する恐怖心・恐怖の記憶から新たなビーストが来るのだ言う。以上、セレナから教えてもらった事でした。___出会った頃に無理やり聞いたんだけどね。
しっかし何年も一緒に暮らしているけど、未だにセレナについて知らないことだらけ。私よりも年下なのにしっかりしてるし。まぁ、昔からしっかりしている子だけど……
けど、何故か死にたがりなんだよね。お姉ちゃんの事が終わるまで生きているって言うけど、それって終われば死ぬって事だよね?
正直、ビーストよりもセレナが死ぬ方が何十倍も怖い! 私にとってセレナはもう、血の繋がった家族のように大切な人だから………