原作死亡キャラに転生したので適能者として戦う!   作:火野ミライ

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EP.4 異性獣 -スペースビースト-

学生が帰宅し始める時間帯、街にはノイズの出現を知らせる警報が鳴り響いていた。

 

「うぁーーー!」

 

転んだ男性に向かって無機質に手を伸ばすノイズ。そこに何処からか放たれた水色の弾丸がノイズを貫く。男性は一瞬驚いた顔するも、すぐさま立ち上がり逃げ始める。

 

「…………」

 

その様子を木の影からセレナが見つめていた。ノイズを睨め付け、手を強く握りめて。逃げ惑う人々がいる中で、セレナはノイズと戦う手段を持たない。今のセレナがノイズを攻撃できるのは、ノイズが攻撃を仕掛ける一瞬のみ。

 

Imyuteus(エミュテウス) amenohabakiri(アメノハバキリ) tron(トローン)

 

そんな中、一節の歌が聞こえてくる。その歌を聞いたセレナは木々の中へ消えて行く。

 

 

 

 

 

【シンフォギア】と言う鎧を纏った翼と響がノイズと戦闘を繰り広げる!

 

___シンフォギア、それは神話や伝承に登場する超常の性能を秘めた武具【聖遺物】の欠片から作られたFG式回天特機装束。ノイズに対抗しうる唯一の装備であるが、その存在は日本の現行憲法に抵触しかねないため、完全秘匿状態となっている。

 

また、戦闘時には歌を歌う事でシンフォギアを稼働させるためのエネルギー【フォニックゲイン】を高めることが可能。さらにその歌は位相差障壁を操り物理攻撃を無力化し、ノイズの存在を調律・強制的に人間世界の物理法則下へと固着させる事により攻撃する事が可能となっている。

 

最後の一体を撃破した翼に響がけかよる。

 

「私、今は足手まといかもしれませんが一生懸命頑張ります! だから私と一緒に戦って下さい!」

 

「____ッ!」

 

響の言葉に何かを返そうとしたその時、何かを感じた翼が走り出す。

 

「つ、翼さん!?」

 

翼を追いかけ響もまた走り出す。

 

 


 

 

その頃セレナは、辺りを警戒しながら生い茂った木々の中を探索していた。後ろから気配を感じ振り向く。セレナが視線向けた先から二人分の足音が聞こえてくる。

 

「やっぱりな、お前が私達を尾けていたのか。答えろ!」

 

やって来た二人組の一人、風鳴翼がアームドギアと呼ばれ武器()をセレナに向けた。

 

「確かに君達は尾けられていたよ。でもそれは、私じゃ無い!」

 

一方のセレナも白と赤の奇妙な武器()を翼に向ける。

 

「「……………」」

 

風の吹く音が辺りを支配する中、翼と共に来た響が困惑の声を漏らす。

 

「ま、待ってください! 同じ人間じゃ無いですか……」

 

「___ッ! 逃げてください!」

 

「え……?」

 

()()()()()()()()したセレナが二人に逃げるように促す。その言葉を聞いて不思議に思う響。翼はよりセレナを邪険に睨め付ける。

 

「速く、囲まれる!!」

 

「キィィィーーーーー!!」

 

言葉を荒げるセレナだったが間に合わず、辺りに不気味な鳴き声が響く。翼や響が辺りを見回しているその時、奴らは姿を現した………

 

「キィィィーーーーー!!」

 

ぶにょぶにょとした皮膚に複数の触手を生やしたおぞましき生命体。どこかナメクジを連想させるピンクが買った紫の体表の生き物は、目の前にいる(エサ)を捕食する為に歩みを止めない。

 

本能の底から恐怖を感じさせるモノに出会った響は体を振るい上がらせ、翼もまた目を見開き構える剣先が震えている。そんな彼女達の希望を打ち砕くかの様に次々と現れる怪物。

 

「あ、あ、」

 

「こっち!」

 

恐怖のあまり言葉を失った響の手を武器持たぬ手で握りしめ、翼を誘導しながらその場から移動するセレナ。

 

「キィィィーーーーー!!」

 

しかしせっかく見つけたエサを易々逃がすはずもなく、追いかけてく奇妙な生き物。セレナは響を木陰に隠すと銃を構える。それと同時に翼が短剣を投げつけた。ノイズを切り裂く刃は奴らの皮膚には傷一つつける事無く砕け散り、むしろ奴らの本能を刺激しただけで、その図体では考えられない跳躍で退路を塞ぐ。

 

「………」

 

「ギャァァァーーー!?」

 

セレナの持つ銃から放たれた水色の弾丸が奇妙な生命体に命中。たった一発で奇妙な生命体を分子レベルで分解・消滅させた。

 

「その銃はいったい… それに君っわ!?」

 

響が疑問の声を立ち上がったその時、奇妙な生物の伸縮自在な触手が響の足に巻き付き引き寄せられる。

 

「キィィィーーーーー!!」

 

「あ、もう… ダメ……」

 

響の恐怖に連動してシンフォギアが解除される。そんな響の姿を見ながら腹部の牙を広げる生命体。

 

「諦めるな」

 

諦めた響に言葉を投げかけたセレナは触手に向かい弾丸を放ち切り裂く。触手を切り裂かれた痛みで奇妙な生物は後退していく。

 

「もしかして君が…」

 

セレナの事を呆然と見つめる響。

 

「キィィィーーーーー!!」

 

そんな響に向かって牙を向ける奇妙な生命体。そこに一筋の斬撃が放たれる!

 

「呆けない!死ぬわよ!」

 

「は、はい!」

 

昨日の夜と同じことを言われ慌てて距離を取る響。それを見たセレナがポンプアクションで弾を装填、トリガーを引き弾丸を放ち奇妙な生命体を消滅させる。

 

「キィィィーーーーー!!」

 

「アレ!!」

 

その直後、空を飛ぶ奇妙な生命体が奇襲を仕掛けてくる。響の言葉を聞きしゃがむ事で回避した三人。体勢を立て直した翼とセレナが同タイミングで攻撃を仕掛ける。セレナの攻撃は翼の投げた短剣で弾かれた生命体に当たらず、二発目を当たる事で消滅させた。

 

「君達はキルポイントに誘い込まれたんです。奴らは強い者と戦う事で情報を吸収し模倣する。そしてより強力に進化する。まるで悪性のウイルスのように。奴らはまだ居る。奴らは再び一つの個体となり、活動を再開するでしょう。その前に居場所を見つけ出さないと…」

 

あらかた説明すると、セレナはこの場から離れようとする。

 

「待て!このまま行かせるか」

 

再びセレナに刀を向ける翼。

 

「止めてください、翼さん!」

 

「一緒に二課まで来てもらう」

 

「断ります」

 

再び歩み始めたセレナに向かおうとした瞬間、翼は尋常では無い量の汗をかきながら膝から崩れ落ちた。

 

「翼さん!」

 

駆け寄る響。そのんな二人を一目入れ、今度こそ立ち去ったセレナ。翼が急に倒れた理由それは、先程の奇妙な生物との遭遇だろう。

 

いくら鍛え上げられた戦士とはいえ翼も年頃の少女。大の大人でも逃げ出したくなるような奴相手にあそこまで動けたのが凄いのだ。また、彼女達が身に纏うシンフォギアは使用者の心情心理が大きく作用するのもあるだろう。

 

 


 

 

ガタイの良い大男が一枚の書類に目を通す。

 

「かつてニューヨークに現れた異性獣と同種族と思われる今回現れた生命体。レジストコード〈スペースビースト〉。それに共通点の見られる光の巨人〈ウルトラマン〉」

 

「なに、怖い顔をしているのよ。」

 

そんな彼に言葉をかけるのはメガネをかけた女性。女性は男性の持つ書類を受け取り内容を見る。

 

「どう思う……」

 

「そうね。今言えるのは……」

 

女性が言葉を濁す中、男性は静かに続きを待った。

 

「どっちも厄介ってところね。色々と…」

 

「ハハハ。そうだな」

 

書生の言葉を聞き乾いた笑みを浮かべるものの同意をする。

 

「少なくとも俺は、ウルトラマンは敵ではないと思う」

 

「それは、響ちゃんが言うから?」

 

「それもあるがあるにはあるが… 俺の勘だ」

 

「はぁー、呆れた…」

 

書類を机の上に置き部屋を去る女性。その書類にはウルトラマンらしき銀と赤の巨人と悪魔を連想させる巨大生物が自由の女神を背景に光線を打ち合っている写真が印刷されていた。




to be continued
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