オレは彼女と出会って人生が変わった   作:チャキ

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どうもチャキです!第10話どうぞ!


第10話

八幡side

 

月が替わると、体育の種目も変わる。我が学校の体育は3クラス合同で、男子総合60名を2つの種目に分けて行う。この間までやっていたのはバレーボールと陸上。今月からはテニスとサッカーだ。オレと材木座もチームプレーより個人技に重きを置くファンタジスタ的存在なので、サッカーではむしろチームに迷惑をかけるだろうと判断し、テニスを選んだ。けど、今年はテニス希望者が多かったらしく壮絶なジャンケンの末、オレはテニス側に生き残り、材木座は敗北してサッカー側へと振り分けられてしまった。まぁ、仕方ないよな。そんな事よりテニスの授業が始まる。

 

厚木「うし、じゃあお前ら2人1組作れ」

 

そう厚木が言うと、皆が三々五々めいめいにペアを組み始める。なんでそんなすぐに対応できるんだよ。周り見渡すことなくペア組めるとかお前らノールックの達人なの?まぁいい、こんな時は

 

八幡「あの、オレあんま皆が調子よくないんで壁打ちしてていいっすか。迷惑かけることになっちゃうと思うんで」

 

そう言って、厚木の返事を待たずにオレはさっさと壁際でぽこすかと壁打ちを始める。これでよし。体育自体のやる気は見せてるので何も問題ない。そして、打球を追ってただ正確に打ち返すだけのまるで作業のような時間が続く。すると周囲では派手な打ち合いできゃっきゃっと騒ぐ男子の歓声が聞こえる。

 

「うらぁっ!おおっ!?今のよくね?ヤバくね?」

 

「今のやーばいわー、絶対とれないわー、激アツだわ~」

 

絶叫しながら実に楽しそうにラリーをしていた。うるせぇなー死ねよと思いながら振り返る。そこにはオレのクラスの上位カースト集団達がいた。名前は知らないが確かあの由比ヶ浜と一緒のグループだったような気もする。するとカチューシャをつけた茶髪が

 

茶髪「やっべー今の球、マジやべーって。曲がった?曲がったくね?今の」

 

「いや打球が偶然スライスしただけだよ。悪い、ミスった」

 

片手を挙げてそう謝るイケメンの声を掻き消すように茶髪はオーバーリアクションで返す。

 

茶髪「スライスとかマジ『魔球』じゃん。マジぱないわ」

 

ハァ…マジでうるさい。でもオレには関係ないことだ。さっさと壁打ちの続きでもするか。と思い壁に目線をうつすと…

 

茶髪「スラーイスッ!」

 

ほらうるさい。茶髪の放った打球はまったくスライスすることなく、そのグループのリーダーみたいなやつから大きく外れてコートの片隅、日が当たらず薄暗いじめじめした場所へと飛んでいく。つまりオレのいる場所に飛んできた。いや危ねぇな、おい。

 

茶髪「あ、ごっめーんマジ勘弁。えっと、えー…。ひ?ヒキタニくん?ヒキタニくん、ボールとってくんない?」

 

誰だよヒキタニくんってさ。訂正する気も起きず、オレは転がってきたボールを拾い上げて投げ返してやった。

 

茶髪「ありがとうねー」

 

と茶髪がお礼を言ってきて、グループリーダーは朗らかに笑いながらオレに手を振ってくる。けど、オレはすぐに壁に視線をうつしたので気づいていない。そのまま壁打ちの続きした。

 

 

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昼休み

 

オレ達はいつもの如く教室で弁当を食べるのではなく、特別棟の1階。保健室横、購買の斜め後ろ、位置関係でいえばちょうどテニスコートを眺められる場所で食べている。なぜって?そりゃ由比ヶ浜がほとんど毎日見てくるからだ。最初は無視していたが、鬱陶しくなってここに移動してきたという訳だ。ここなら由比ヶ浜の視線を気にせず食べれる。

 

かおり「いや〜、こんないい所あっただなんて、よく見つけたね比企谷」

 

八幡「まぁな。元ボッチを舐めるなよ」

 

かおり「またそういう事言って」

 

千佳「あははは…比企谷君らしいね」

 

帆波「でもホントにいい所だね」

 

千佳「そうだね」

 

かおり「それもそうだね」

 

そんな会話をしているとひゅうっと風が吹く。風向きが変わったのだ。臨海部に位置するこの学校はお昼を境に風の方向が変わる。朝方は海から吹き付ける潮風が、まるでもといた場所へ帰るように陸側から吹く。

 

千佳「気持ちいいねこの風」

 

かおり「だね」

 

折本と仲町の言う通りこの風に当たるのは気持ちいい。何より帆波達と一緒に食べるのが1番いい。

 

八幡「ああ、それにあの由比ヶ浜の視線を気にせず食べられるから楽だな」

 

かおり「確かにね。あんなにジロジロ見られてたら気が散るもんね」

 

千佳「流石にね」

 

帆波「うん、そうだね。でも今も気になるんだけど、なんでまだ未だに謝罪やお礼を言いに来ないのかな?」

 

八幡「さあ?もしかしてオレがアイツの犬を助けた事知らねぇとか?」

 

千佳「それにしては比企谷君に馴れ馴れしいしいけど」

 

確かに馴れ馴れしかったな。

 

かおり「確かにね」

 

帆波「でも本当に知らないのかな?」

 

確かに本当に知らないのかもしれない。けど、なんであんなにオレ達を見たり、変なあだ名をつけたりしてくるんだろう。そこが分からないんだよな。そう言ってオレ達が考えていると…

 

???「あれ?折本さん達、今日はここで食べてるの?」

 

オレ達に声をかける人物がいた。見るとそこには銀髪の女子だった。

 

かおり「あ、戸塚君じゃん」

 

ん?君?

 

千佳「戸塚君は練習?」

 

???「うん。うちの部、すっごい弱いからお昼も練習しないと…。お昼も使わせてくださいってずっとお願いしてたらやっと最近OK出たんだ。折本さん達はここでお昼を食べてるの?」

 

かおり「うん、そうだよ」

 

千佳「それにしても戸塚君、授業でもテニスやってるのにお昼も練習してるだなんて、大変だね」

 

???「ううん。好きでやってる事だし。あ、そういえば比企谷君テニス上手いんだね」

 

予想外にオレに話が振られて黙ってしまう。というかなんでオレの名前知ってんの?オレはあなたの名前知らないのに。

 

八幡「いや〜、照れるな〜。って折本、仲町の知り合いか?」

 

かおり「ちょっと比企谷。同じクラスでしょ?それに体育一緒でしょ?いい加減覚えなよ」

 

千佳「そうだよ比企谷君」

 

だって仕方ねぇだろ。クラスの奴らとあんまり関わりないんだからよ。ん?一緒?

 

彩加「あはは、じゃあ自己紹介ね。同じクラスの戸塚彩加です」

 

八幡「お、おう。というか男子と女子って体育違うだろ。一緒なのは折本と仲町の方じゃねぇの?」

 

とオレが言うと静かになる。え?なんで静かになるの?なんか傷つくからやめて!というかホントにどうしたの?

 

彩加「あはは…実は僕、男なんだ」

 

八幡「え」

 

オレはその言葉に驚いてしまった。だって見た目は女子に見えるのに男子って。世の中分からない事だられけだな。

 

八幡「あー、なんか悪いな。やな思いさせて」

 

彩加「ううん。気にしてないから大丈夫だよ」

 

八幡「そっか、なら良かった。それよりよくオレの名前知ってるな」

 

彩加「だって比企谷君目立つよ」

 

八幡「え?オレが?」

 

え?嘘…オレが目立つ?そんな事あるわけないよな。

 

彩加「うん、だって比企谷君、いつも教室では折本さんと仲町さんと楽しそうに話してるし」

 

八幡「あー、なるほどな」

 

彩加「それに前までは教室で一之瀬さんも入れてお昼一緒に食べてたし」

 

八幡「まぁ、確かに食べてたな」

 

彩加「でもなんで今日はここで食べてるの?」

 

八幡「ん?あー、まぁ、ちょっと気分転換みたいな感じだ」

 

由比ヶ浜が関係してるだなんて言えないよな。

 

彩加「そうなんだ。あ、そういえば1つ聞きたかった事があるんだけど、聞いてもいいかな比企谷君?」

 

八幡「ん?なんだ?」

 

彩加「比企谷君って一之瀬さんと付き合ってるの?」

 

八幡「なんでだ?」

 

彩加「だって毎日一之瀬さんからお弁当受け取ってるから、もしかして付き合ってるのかな?って思って」

 

八幡「あー、なるほどな」

 

彩加「それで付き合ってるの?」

 

どうしようかな…まぁ、でも由比ヶ浜じゃないし、戸塚なら口もかたそうだし、黙っておくように言っとくか。

 

八幡「ああ、オレは帆波と付き合ってるぞ」

 

彩加「やっぱりそうなんだ」

 

帆波「うん、実はそうなんだ」

 

彩加「もしよければなんだけど、付き合いはじめたのっていつなの?」

 

帆波「中学2年生の時だよ」

 

彩加「へぇ〜、そうなんだ。折本さんと仲町さんとはいつ知り合ったの?」

 

帆波「私は入学した時に出会って友達になって」

 

八幡「オレは2年の時に出会った」

 

彩加「そうなんだ。ありがとう教えてくれて」

 

八幡・帆波「「どういたしまして」」

 

八幡「あ、それとこれは誰にも言わないでくれないか?」

 

彩加「うん、わかった。約束する」

 

八幡「ありがとう」

 

良かった〜、これ以上目立ちたくないからな。そんなやり取りをしていると、昼休みの終わりのチャイムが鳴る。

 

彩加「戻ろっか」

 

千佳「そうだね」

 

オレ達は帆波と別れて、教室へ戻った。

 

数日の時を置いて、今再びの体育である。度重なる壁打ちの結果、オレは壁打ちをマスターしつつあった。いまや動かずともひたすら壁とラリーできるほどだ。そして、明日の授業からはしばらく試合に入る。つまり、ラリー練習は今日が最後だ。最後だから目いっぱい打ち込んでやろうと思ったところで肩をちょんちょんと叩かれた。

誰だ?オレに話しかけるやつとか皆無に等しいし…ハッ!もしや幽霊?オレのステルスがあまりにも強すぎて、周りの幽霊が仲間だと思い込んだのか!?すごい、この能力は幽霊が接触できる領域まで進化を遂げたんだな。とバカげたことを思いながら振りむくと右頬に指が刺さった。

 

彩加「あはっ、引っかかった」

 

そう可愛く笑うのは戸塚彩加である。え〜、何これめっちゃ可愛いんですけど。今一瞬ドキッとしてしまったよ。危うく惚れそうになってしまった。帆波がいるのにオレ何考えてんだろう。というか見た目が女子に見えるのに、こういう行動してるから更に勘違いを巻き起こしてるんじゃないか?

 

八幡「どした?」 

 

彩加「うん。今日さ、いつもペア組んでる子がお休みなんだ。だから…よかったらぼくと、やらない?」

 

それはいいんだが、頬を染めて上目遣いは男子のやることじゃないからやめた方がいいよ。なんかまたドキッとしてしまうから。

 

八幡「おう、いいぞ。オレも一人だからな」

 

と言うことだ。すまんな、壁。今日は打ってやれない。今まで世話になったな…とオレは壁に向かって謝罪していると、戸塚は小さい声で「緊張したー」と息を吐いた。そんなこと言われるとこっちも緊張するからやめてねホント。

 

そして、オレと戸塚のラリー練習が始まった。戸塚はテニス部だけあって相当上手い。オレが壁を相手に会得した正確無比なサーブを上手に受けて、オレの正面にリターンしてくる。それを何度も何度もやっていると、単調にでも感じたのか戸塚が話しかけてきた。 

 

彩加「やっぱり比企谷君、上手だねー」 

 

距離があるため、戸塚の声は間延びして聞こえる。

 

八幡「ずっと壁打ってたからなー。テニスは極めたー」

 

彩加「それはスカッシュだよー。テニスじゃないよー」

 

伸び伸びの声をお互いに出しながら、オレと戸塚のラリーは続く。他の連中が打ちミス受けミスを出す中、オレ達だけが長いこと続けていた。と、そのラリーが止まった。ぽーんと跳ねたボールを戸塚がキャッチする。

 

彩加「少し、休憩しよっか」

 

八幡「おう」

 

2人して座る。戸塚が横に座ってきた。ちょっと?おかしくない?普通男子同士で座る時って少し間を開けたり、向かい合ったりするもんじゃないの?

 

彩加「あのね、ちょっと比企谷君に相談があるんだけど…」

 

戸塚が真剣な様子で口を開いた。

 

八幡「相談、ねぇ」

 

彩加「うん。うちのテニス部のことなんだけど、すっごく弱いでしょ?それに人数も少ないんだ。今度の大会で3年生が抜けたら、もっと弱くなると思う。1年生は高校から始めた人が多くてまだあまり慣れてないし・・・。それにぼくらが弱いせいでモチベーションが上がらないみたいなんだ。人が少ないと自然とレギュラーだし」

 

弱小の部活にはよくありそうなことだと思う。弱い部活には人は集まらない。そして、人が少ない部活にはレギュラー争いというものが発生しない。

 

彩加「それで…比企谷君さえよければテニス部に入ってくれないかな?」

 

八幡「え?」

 

なんでそうなるんだ?オレが視線だけでそう問うと、戸塚は体育座りの姿勢で身体を縮こまらせながら、ときおりすがるような目つきでちらちらとオレの顔を見る。

 

彩加「比企谷君、テニス上手だし。もっと上手になると思う。それに、みんなの刺激にもなると思うんだ。あと…比企谷君と一緒だったら僕も頑張れるし。あ、あの、変な意味じゃなくて!ぼ、ぼくも、テニス、強くなりたい…から」

 

そう言って貰えると嬉しいが…答えは決まっている。

 

八幡「…悪い。それはちょっと無理だ。オレは奉仕部に入ってるからな」

 

オレは自分の性格をよく知っている。だいぶマシになったがオレはコミュ障で集団行動を好まない。第一、毎日放課後スポーツに励むのは到底無理だ。そんな気持ちで入る訳にはいかない。

 

彩加「そっか…そうだよね…ん?奉仕部?もしかしてあの奉仕部?」

 

うぇ!?知ってるの!?マジで?どういう経緯で知ったの?

 

八幡「なんだ知ってるのか?」

 

彩加「聞いた事あってね。でもどんな活動内容知らないんだ」

 

八幡「生徒の願いを叶えるための手助けをする部活なんだ。まぁ、簡単に言うとだなボランティアみたいな感じだ」

 

彩加「なるほど。そういう活動内容なんだね」

 

八幡「ああ、だから今相談してくれた事はこっちで考えとく。いいか?」 

 

そう言うと戸塚はアイドル顔負けの笑顔を向けて

 

彩加「うん!ありがとう。少し気が楽になったよ」

 

 

部室

 

八幡「……」

 

帆波「どうしたの八幡?難しい顔して」

 

八幡「あ、いや、ちょっと戸塚に相談事されてな」

 

千佳「戸塚君に?」

 

八幡「ああ」

 

雪乃「比企谷君に相談なんて」

 

八幡「おい」

 

雪乃「冗談よ」

 

こいつ…

 

かおり「そんで?その相談内容な何?」

 

八幡「ああ、実は…」

 

オレは戸塚に相談された内容を帆波達に話した。

 

八幡「と言うわけなんだ」

 

帆波「なるほど…」

 

かおり「もしかして比企谷、テニス部に入るの?」

 

八幡「いやいや、オレはもうこの部活に入ってるからな。それに…」

 

と言いかけた時、部室の扉をノックされた。そして雪ノ下は姿勢を正して

 

雪乃「どうぞ」

 

と雪ノ下が返事をすると、扉が開き…

 

彩加「失礼しまーす」

 

と入ってきたのはさっき話していた人物、戸塚彩加だった。でも、なんでここに?

 

彩加「あっ!比企谷君!」

 

オレと目が合った瞬間、まぶしい笑顔をオレに向けた。え?なに?オレと会えてそんな嬉しい?そんなバカな事考えてる場合じやじゃないな。

 

八幡「おう、どうした戸塚」

 

彩加「体育の時間教えてもらった奉仕部の場所を教えてもらって来たんだけど…」

 

戸塚がそう言うと雪ノ下は席から立ち

 

雪乃「戸塚彩加君ね。どうぞ」

 

戸塚はオレ達とは反対側のイスに座る。

 

雪乃「それで何か御用かしら」

 

冷たい視線に射抜かれて、戸塚がぴくっと一瞬身体を震わせた。

 

彩加「あ、あの…比企谷君にも相談したんだけど、うちのテニス部は弱いんだ。だから、部活を活気づけるるために、強くなりたいんだ…」

 

雪乃「なるほど…つまりはあなたのテニスの技術向上ね。言っておくけれど、私たちはあくまで手助けするだけよ。強くなれるかどうかはあなた次第よ」

 

彩加「うん、わかってる。でもそれで少しでも部員のみんなの刺激になれば、嬉しいんだ…」

 

なるほど…意思は固いというわけか…いや、責任感も強い。自分のため、部員のため、部活のため、この小さな身体で一人で頑張っている。それだけじゃない。精神的にも十分な強さがある。戸塚彩加はそこらの男子よりよっぽど男子だ。

 

八幡「…オレは受けてもいいと思ってる。帆波達はどうだ?」

 

帆波「うん、いいよ。一緒に頑張ろう」

 

かおり「そうだね。私も協力するよ」

 

千佳「私も」

 

雪乃「ええ、そうね。その依頼受けましょう」

 

彩加「みんな…ありがとう」

 

こうしてオレ達は戸塚の依頼を受ける事になった。それからはどうやったらいいかを話し合うことになった。

 

かおり「ん〜、やっぱりテニスをするのが1番かな?」

 

八幡「そうだな…あとは体力とか筋力をつけるトレーニングをしたりするのもいいんじゃなか?」

 

帆波「確かにテニスって、状況に応じて全身の筋肉使うもんね」

 

千佳「確かにね」

 

彩加「えっと…みんなはテニスやったことあるの?」

 

八幡「ああ、ちょっとだけやった事があるだけだ」

 

彩加「そうなんだ」

 

まぁ、前に帆波達とやった事あるけど、そんなには上手くは無い。まぁ、人並みくらいかもしれない。オレ達は戸塚みたいに真剣にやってないからな。どっちかと言うと遊びでやってる感覚だ。けど、今回はそういう気持ちでやってはいけない。そんな事したら戸塚に悪いからな。

 

八幡「それでだ、学校ではテニスをやって、家では筋トレとかをしたらいいんじゃないか?筋トレは無理せず自分のペースに合わせてやっていけばいい。途中で無理と感じたらすぐにやめろ。それと、身体を柔らかくしたければ入浴後にストレッチなんかしたらいいと思う。これがオレの意見だがどうだ?」

 

と帆波達に視線を向ける。

 

帆波「うん、いいと思うよ」

 

かおり「うん、私もいいと思う」

 

千佳「私も」

 

雪乃「…悔しいけれど比企谷君の意見が良さそうね」

 

うわぁ…ホントに悔しそうな表情してる。え?何?そんなにオレに負けるのが嫌なの?雪ノ下は相当負けず嫌いなんだな。

 

そして翌日の昼休みにテニスコートに集合する事になった。

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。

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