オレは彼女と出会って人生が変わった   作:チャキ

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どうもチャキです!第25話どうぞ!


第25話

八幡side

 

帆波と一緒に文化祭を行動した日から翌日の文化祭2日目。2日目である今日は一般公開日で、ご近所やら他校のお友達やら受験し志望やらの来客もたくさんやってくるのだ。土曜日なのでお休みの人も多く、結構な賑わいを見せていた。どこか内輪ノリでリハーサルめいた空気のあった1日目とは違い、その分だけトラブルも多くなる。だが、文実フルメンバーで対応にあたるため、2日目の多い日でも安心。そんなわけで今日は一日中文実の方でお仕事である。近隣の中高生を中心に、家族連れやマダムたち、近所のご老人などの多種多様な客層がやってくる。そんな中オレの仕事は写真撮影である。適当に撮っていれば良いかとか思っていたのだが、そうはいかなかった。いざ、撮影を始めると「写真撮るのとか、やめてください」とか普通に言われるからだ。まぁ、気持ちはわからんでもないがな。でもなこうして記録に残さないと、文化祭終了後に各生徒が望むものを購入したり、卒業アルバムに掲載されないのだ。そんな事を考えながら写真撮影をしていると、飛びかかってきたような衝撃を背中に受けた。

 

小町「お兄ちゃん!」

 

八幡「おお、小町。それに瑞希来てたんだな」

 

小町「うん、そうだよ。ね?」

 

瑞希「うん」

 

小町「帆波お姉ちゃんとかは?」

 

八幡「かおりは多分教室にいると思う。帆波と千佳と雪乃は文実の仕事をしていると思うぞ」

 

瑞希「お姉ちゃんと一緒に回らないの?」

 

八幡「それは昨日一緒に見回りした。というか今日はお互い仕事があるからな」

 

小町「お兄ちゃんが仕事!?」

 

八幡「ちょっと小町ちゃん?」

 

あまりにも驚きすぎでは?

 

小町「なーんてね。冗談冗談」

 

八幡「このやろう」

 

小町「ニヒヒ。まぁ、それより小町と瑞希ちゃんは色々見て来ます!じゃあねお兄ちゃん! ちゃんとお仕事するんだよ!」

 

八幡「へいへい。気をつけろよ」

 

小町「うん、わかった。じゃあ行こ瑞希ちゃん」

 

瑞希「うん。八幡お兄ちゃんまたね」

 

八幡「おう」

 

小町と瑞希は仲良く2人で歩いて行った。さてと、仕事を再開するかと思った時だった。オレの視界が塞がれ真っ暗になったと思った瞬間…

 

「だーれだ」

 

と聞き覚えのある声がオレの耳元で囁かれた。あのですね…オレ耳弱いんですよ。それにオレの背中に何やら2つの柔らかいものまで当たってるんですよ。こんな事をするのはオレが知る限り1人だけである。

 

八幡「帆波だろ」

 

オレはそう言い塞いでいた手をどかして後ろを振り返った。そこにはやはり予想通りの人物がいた。

 

帆波「せーかーい!」

 

我が彼女、一之瀬帆波がニッコリスマイルでそう言って手をフリフリしていた。

 

帆波「どう?びっくりした?」

 

八幡「まぁ、少しな」

 

帆波「えへへ、やったね」

 

八幡「…かわいい」

 

帆波「にゃ!?は、八幡!?///」

 

あ、やっべ思わず思っている事を口にしてしまった。

 

八幡「…す、すまん」

 

帆波「う、ううん。だ、大丈夫だから///」

 

八幡「そっか」

 

帆波「うん。あ、そういえばメガネ大丈夫だった?メガネ越しでやっちゃったけど」

 

八幡「ん?ああ大丈夫だ。伊達メガネだし気にするな」

 

帆波「ほんと?良かった〜。1回やってみたかったからさ」

 

八幡「そうか。んで、帆波は何してるんだ?仕事はどうした?サボタージュか?」

 

帆波「違うよ。人聞きの悪い事言わないでよ。今日も見回りをしているの」

 

八幡「それって副委員長の仕事じゃなかったけ?」

 

帆波「うん、そうなんだけど。それを交代しながらやってるの」

 

八幡「ほーん」

 

帆波「そういう八幡は何してるの?」

 

八幡「オレも仕事だ。写真撮影」

 

帆波「そっか、じゃあ一緒に見回りしよ」

 

八幡「いや、なんでだよ」

 

帆波「えっ〜、だってそれが仕事であるじゃん。それに一緒に見回りしたら楽しいし、八幡もそれで色んな所で写真撮影できるでしょ?1人だと怪しまれるし」

 

八幡「……前者はともかく後者は確かに言えてるな」

 

帆波「でしょ?」

 

八幡「…はぁ、わかったよ。見回りに付き合うよ」

 

帆波「ホント?ありがとう!」

 

こうしてオレは帆波と一緒に見回りをしながら写真撮影をしている。帆波と一緒に行動する前よりも写真撮影は進んでいる。これがもしオレが1人でメガネをかける前だったら、すぐさま通報されているレベルである。そんなことを考えながら写真撮影を続ける。それにまさか今日も帆波と行動するとは思ってなかったな。まぁ、でも嬉しいけどな。

 

そんな中、三年のフロアを回っていると何やら人集りが出来ているのを見つけた。列の整頓はしっかりなされているから一見問題無さそうだが、教室の中からはキャーキャーと悲鳴が聞こえる。

 

帆波「あ、あのクラス。申請書類とやっていること違う」

 

3年B組の壁には洞窟っぽい装飾が施され、インディ・ジョーンズっぽい書体で『トロッコロッコ』と書かれた看板がある。

 

八幡「そうなのか?」

 

帆波「うん、えっと…確か」

 

そう言って帆波は文化祭のパンフレットを取り出して、オレにも見せてくる。

 

帆波「えっと…3B、3B…あ、あった。ここ」

 

そう言って指で指してくる。そこを見てると3年B組の展示内容を見てみると『ゆっくりと進むトロッコで、内部の装飾、ジオラマを見せる』というコンセプトらしい。が中から聞こえてくるのはキャーキャーという悲鳴。そして、ガタガタと激しい音。明らかにジェットコースターみたいな感じになっている。

 

帆波「ちょっと注意しないとね。行くよ八幡」

 

八幡「はいよ」

 

トコトコと歩いて3年B組の教室前にいる先輩に話しかける。

 

帆波「すいません。代表者の方はいらっしゃいますか?申請内容と違うようですが」

 

すると言われた3年B組女子たちの顔色が変わる。

 

「ヤバイ!文実に見つかった!」

 

「どうするどうする⁉︎」

 

「えっと、取り敢えず乗せちゃえ!」

 

帆波「え、ちょっと…!」

 

帆波はものすごいスピードで3年B組の女子先輩にトロッコに押し込まれようとしていた。すると帆波はオレに視線を送ってきた。帆波さんや、気持ちは分かるけどそれは逆効果だ。

 

「そっちの子も文実⁉︎」

 

「腕章してるから取り敢えずその子も乗せちゃえ!」

 

そう言ってオレを取り囲む厳つい男の先輩方。正直言って綺麗なお姉さんを期待してなかったと言えば嘘になる。教室の中にずるずると引きずり込まれる。ちょっと!誰ですか、今オレのお尻触った人は!そして抵抗虚しくトロッコの中へと押し込まれる。オレは最後に抵抗してなんとか帆波とぶつかることは避けられた。

 

「えー、本日はトロッコロッコにご乗車いただきありがとうございます。それでは神秘の地下世界を存分にお楽しみください」

 

何やら口上が入るや否や動き出す。

 

八幡「大丈夫か…帆波」

 

帆波「うん、なんとか大丈夫」

 

無事ならいいのだが、トロッコの中は、かなり狭い車内で身を寄せ合って座っているわけで、故に互いの顔が超至近距離にあるわけで。そのことを正しく認識した途端に顔に熱が集まってくる。こればっかりは仕方がない。だって超かわいい帆波の顔が直ぐ近くにあるんだぞ。それに帆波はオレの腕にしがみついている体勢である。ていうか揺れすぎだろ、それに暗いな。これはまた恐怖感を感じざるを得ないだろう。それにれ人力で動かしてるんだよな。そう思うとめっちゃ怖え。怖いのは帆波も同じなようで、密着度がさっきよりも増している。やばいやばい、なにかもう柔らかい感触とかいい匂いとかで頭がクラクラして恐怖は一瞬で吹っ飛んでしまった。そしてなんとかトロッコはゴールにたどり着いた。完全に停止したのでオレと帆波はトロッコから降りる時、帆波が少し憔悴しているように見えたので、手を貸してやることにした。

 

「どうよ!うちの『トロッコロッコ』!」

 

自慢気にそう言ってくるが、問題だらけだ。確かに帆波とくっついたのは良かったけど、それでも文実としては見過ごせない。

 

帆波「どうよもなにも申請内容とは違うのでは?」

 

「ちょっとだけね!フレキシブルな現場判断でね!」

 

それは悪ノリというだ……。この手の連中は無理に何か言っても聞き入れやしない。

 

八幡「どうする?楽しんでいる人もいるし、安全面に問題ないなら、いいんじゃねぇの」

 

帆波「うーん…そうだね……」

 

帆波はその場でしばし考える。

 

帆波「うん、そうだね。それでは追加で申請書類を出してください。それから皆さんに説明をお願いします」

 

「わかりました」

 

帆波「よろしくお願いします」

 

一礼してから帆波はその場を後にする。オレも一礼してから帆波のあとをついて行く。

 

八幡「大丈夫か帆波。どっか座れるところでも探すか?」

 

帆波「うん、そうだね。そうしよっか」

 

そしてフラフラ歩いて中庭のベンチへと辿り着いた。オレはお茶を2本買ってそのうち1本を帆波に差し出す。

 

帆波「ありがとう。幾らだった?」

 

八幡「これぐらいいいって。気にするな」

 

帆波「そう?ありがとう」

 

オレは帆波の隣に座ってお茶を飲む。ふぅ…さすがにあのアトラクションは疲れたな。その場でしばし無言のまま過ごす。すると、帆波がすっと立ち上がった。一体どうしたんだ?

 

帆波「ふぅ、休憩終わり」

 

八幡「もういいのか?」

 

帆波「おかげで楽になったよ」

 

八幡「そっか、なら良かった」

 

帆波「あ、それと八幡」

 

八幡「なんだ?」

 

帆波「私、一旦抜けるね」

 

八幡「どうかしたのか?」

 

帆波「うん、実はライブをするんだ」

 

八幡「え、何それ聞いてない」

 

初めて聞いたぞ。かおり達もそんな素振り見せなかったぞ。ホントいつからだよ。

 

帆波「そりゃ言ってなかったしね。メンバーは私とかおりと千佳と雪乃ちゃん。それに陽乃さんも手伝ってくれるんだ」

 

八幡「へぇ〜」

 

雪ノ下さんまでも手伝ってくれるんだな。

 

帆波「そんな感じ。だからさ…見に来てくれないかな?」

 

そう言って上目遣いで見てくる。ちょっとそれは卑怯ですよ。

 

八幡「言われなくても見に行く」

 

帆波「ホント!?ありがとう!じゃあ約束だよ!絶対に見に来てね」

 

八幡「ああ」

 

帆波「じゃあ私行くから」

 

八幡「おう」

 

帆波は小走りでこの場を去っていく。そしてオレは持っていたパンフレットを見るとそれらしき演目があった。そういえば帆波も雪乃のもライブをしている間は委員長も副委員長もいなくなってしまうが、まぁそこは城廻先輩がいるから大丈夫だろう。

 

さてと、オレもそろそろ体育館の方へ行きますか。そう思い立ち上がり歩き出す。

 

結衣「ヒッキー!」

 

ちっ……めんどうな奴に見つかったな。どうする?やはりここは無視するのが1番だな。

 

結衣「ちょっ!無視すんなし!」

 

うるさい。周りもこっちに視線が集中しているだろうが。迷惑極まりないな。さぁて、どうすっかな。無視してもいいんだが、またややこしいことになりそうだしな…はぁ…どうしようかね。

 

八幡「……なんだ」

 

気だるげにそう答える。

 

結衣「え、えっと…これからどこに行くのかなって」

 

八幡「それ、お前に言う必要ある?」

 

結衣「教えてくれたっていいじゃん!!」

 

八幡「うるさい。ちょっと声の大きさを抑えろ」

 

結衣「はぁ!?今はそんなの関係ないじゃん!」

 

はぁ…やはりこいつと関わりたくないな。なのにあっちはウザイくらい関わってくる。一体どうしましょうかね。それよりも早く体育館に行かねぇとな。

 

八幡「オレはこれから予定があるんだが」

 

結衣「その予定って何?」

 

八幡「それこそお前に言う必要はない。お前には関係ない事だ。それになんでお前に教えなくちゃならんのだ?」

 

結衣「教えてくれたっていいじゃん!同じクラスメイトなんだから!」

 

八幡「お前ホントそればっかだよな。はぁ…もういいや。じゃあなオレは行かないといけないところがあるから」

 

結衣「じ、じゃああたしも一緒に「無理」いって、なんでだし!」

 

八幡「だからうるさいって言ってるだろう。それに昨日も言ったけどオレはお前と一緒に行動したくないんだ」

 

結衣「そ、そんな…」

 

そう言って由比ヶ浜は俯いてしまった。オレはその隙にこの場を離れて急いで体育館へ向かった。由比ヶ浜のせいで余計な時間食っちまったからな。そしてなんとか間に合ったが、人多いな。まぁ、でもオレは後ろの方から舞台を見ることにした。すると今発表している人が終わり舞台を後にしていく。そして次に舞台に上がってきたのは帆波達だ。服装は制服だが楽器を持って入場してくる。帆波はどうやらセンターみたいだ。

 

帆波『皆さんこんにちは!今日は私達の総武高校の文化祭に来てくれてありがとー!今日は2曲歌いたいと思いますので、最後まで付き合ってくれたら嬉しいです!では、メンバーの紹介をしたいと思いまーす!まず私から、私は一之瀬帆波ですよろしくお願いします』

 

かおり『はーい、次は私。私は折本かおりです。頑張りますので応援よろしくです』

 

そう言ってウインクしながら敬礼をする。

 

千佳『次は私。私は仲町千佳です。最後まで楽しみたいと思います。よろしくお願いします』

 

雪乃『次に私。私は雪ノ下雪乃です。最後までよろしくお願いします』

 

陽乃『最後は私!私はさっき紹介した雪乃ちゃんのお姉ちゃん。雪ノ下陽乃でーす!よろしくね!』

 

全員の紹介が終わると観客席から応援の声が上げられる。所々女子の声でかわいいとか、キャーと言った声が聞こえてくる。

 

帆波『それでは盛り上がっていきましょう!まず1曲目は学園天国!』

 

カッカッカッと雪ノ下さんが合図をして演奏を始める。会場はとてつもない熱狂の渦に包まれている。立ち上がって手拍子をする者がいれば、座ったまま盛り上げる者など色々いた。かなり盛り上がっているようだ。観客達は飛び跳ねたり、どこからか持ってきたペンライトを振り回したりヘドバンしたり。もうやりたい放題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1曲目が終わると盛大な拍手が舞い上がる。

 

帆波『ありがとうございました!でも後一曲だけ付き合ってください!二曲目に歌うのは皆さんもご存知小さな恋のうたです!行きます!』

 

そしてまたカッカッカッと雪ノ下さんが合図をして演奏を始める。2曲目でも1曲目と変わらない盛り上がりだな。それにしても気の所為だろうか。2曲目を歌い始めてからか、帆波がオレの方を見ているように見えた。

 

 

 

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そしてその後帆波達の演奏が終わった後、オレは帆波達に会った。

 

帆波「あ、八幡。どうだった?」

 

八幡「おう、最高だったぞ」

 

帆波「ほんと!?ありがとう!練習したかいがあったよ」

 

陽乃「良かったね」

 

帆波「はい。陽乃さん手伝ってくれてありがとうございます」

 

陽乃「いいのいいの。私も後輩の手伝いができて嬉しいよ」

 

帆波「かおり達もありがとうね」

 

かおり「全然!私も楽しかったし」

 

千佳「私も楽しかったから」

 

雪乃「それを言うとなら私もよ」

 

帆波「ホントありがとうね」

 

八幡「それにしても雪乃。お前よく体力もったな」

 

雪乃「ええ、私もかなり驚いているわ」

 

体力がないと雪乃自身言ってたのにもつとはな思わなかった。それか徐々に体力がついたのか知らないけどな。

 

 

そしてその後、いくつかの演目があり、それが終わるとエンディングセレモニーが行われた。実行委員長である帆波から有志の地域賞や最優秀賞などが発表され、講評と締めの言葉を舞台袖で聞きつつ、文化祭は恙無く幕を閉じた。

 

 

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かおり「終わったー!」

 

千佳「だね〜」

 

雪乃「そうね」

 

帆波「でも楽しかったなぁ〜」

 

八幡「ああ、そうだな」

 

由比ヶ浜が関わってきたのを除けば楽しい文化祭だった。

 

帆波「ねぇねぇ、皆は後夜祭どうする?行く?」

 

雪乃「私は行かないわ」

 

八幡「オレも行かねぇかな。というか行ったら絶対に由比ヶ浜がいるから嫌なんだよな」

 

かおり「あー、なるほどね」

 

八幡「それに帆波達のライブ見に行こうとしたら捕まってしまってな」

 

千佳「え?それほんと?」

 

八幡「ああ」

 

雪乃「大変ね」

 

八幡「まったくだ。まぁ、でも拒絶しといたから大丈夫だけどな」

 

帆波「そっか、なら良かった」

 

千佳「あ、じゃあさ。私達だけで後夜祭するのどう?」

 

かおり「あ、それアグリー!」

 

帆波「確かに良いね!雪乃ちゃんもどうする?」

 

雪乃「それなら私も参加するわ」

 

帆波「ホント?やったー!もちろん八幡来るよね」

 

八幡「当たり前だろ」

 

帆波「よし、じゃあLET'S GO!!」

 

かおり・千佳「「GOー!」」

 

雪乃「ふふっ」

 

八幡「フッ」

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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