もはやチートと呼べないよね!?   作:小豆もやし

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脳死でお読みください


第9話

 モブじゃない疑惑のある王女は置いておくとして、私たちは無事に顧問を勝ち得た。つまり、あの小学生たちの集まりが部活として認められたということである。これで大手を振って無駄に広いグラウンドや無駄に多い部室、無駄に豊富な器具などが使えるようになるのだ。

 

「ありがとう!本当にありがとう!!あなたたちのおかげで部活として活動できるようになったわ!これで心の狭い学園側が使わせてくれなかった無駄に広くて多い施設も、他の部活に認められていない連中にドヤ顔しながら使えるわ!」

 

 性格悪いなこいつ。この世界は私以外性格の悪いやつしかいないのだろうか?やはり主人公だけが正義である。

 

「えぇ、はい。これで条件達成よね?私に稽古をつけて欲しいのですが…」

 

「後は人数集めですね!!この勢いならいけます!手始めに10人程お願いしますね!では私も勧誘に向かいますので!それではっ!」

 

 小学生が走り去る。私は風圧で飛び、窓ガラスに突き刺さる。

 

「大丈夫、アカネ?」

 

「ありがとうございますカナメちゃん。残機が1減りましたが大丈夫です」

 

 カナメちゃんに引っこ抜いてもらい、制服を治して身なりを整える。小学生が走り去った方向を見ると、窓ガラス1枚につき1人突き刺さっていた。王女もそのうちの一人だ。ウケる。

 しかし、面倒なことになった。話を聞かない小学生の様子を見るに、10人勧誘に成功しないと技術を教えてもらえなさそうだ。果たして、勧誘できたところであの小学生が教えてくれるのかは疑問である。

 

 

 

「ただいまー」

 

 あの後、時間も時間なので家に帰ってきた。時間はどこかで誰かが戻したら進めたり止めたりしてるので割とテキトーなのだが。

 

「あら、おかえりなさい。晩ごはんできてるわよ」

 

「うん。ありがとう」

 

 出迎えてくれたのは母だ。やはり例に漏れず美女である。母は普通の人である。過去の英雄であることを子供に隠しているわけでもないし、終盤にラスボスであることが判明するわけでもない。ただ、転生者である私をすんなり受け入れてくれた自慢の母だ。

 

「あら、嬉しいことを言ってくれるのね」

 

 地の文を読んでくるのは果たして本当に普通の人なのだろうか。

 

「お父さんは?仕事?」

 

「あぁ、あの人は出てこないわよ」

 

「どうして?」

 

「男が画面に映ってもしょうがないじゃない。しかも、美人の嫁のいる男よ?」

 

 なるほど。百里ある。

 

「それで、今日はどんなことをしてきたの?」

 

「詳しくは数話読み返して」

 

「大変だったのね。よく頑張ったわね。さすが自慢の主人公だわ」

 

「でしょ?」

 

 家で平穏な時間を満喫した。

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