──此処で、終わるのだろうか。
動かない身体が重力によって地面へと崩れ落ちるのを感じながら、
勝てないのは分かっていた。
戦えば負けると分かっていた。
“死んでしまうだろう”と確信していた。
それでも、挑まないといけない理由があった。
あの日、“守る”と約束した。“守る”と決めた。
彼女たちを救えるのならばこの命、喜んで差しだそう。
全てを捧げて彼女たちが助かるのならば、喜んで全部あげよう。
だって、それは“生きがい”だからだ。
この『天沢一颯』の生涯において、一番に優先されること。
偽善だと言われても構わない。
ワガママだと言われてもしょうがない。
綺麗事だと言われも気にしない。
二人が笑ってくれているのならば、それでいい。
これは、だだのエゴだ。
……そう。そうだとも。この
彼女たちが、世界が、そう望んでいないとしても、自分はこのエゴを突き通す。
キミのためなら死ねる。
──否、
お館様、粂野匡近、不死川実弥、宇随天元、冨岡義勇、悲鳴嶼行冥、お世話になった藤の家紋の家、隠の者たち、刀鍛治……上げれば、きりが無い。
でも、きっと最初に脳裏に映るのは二人だ。
胡蝶カナエと胡蝶しのぶ。
この二人はどの他においても特別だった。
どんな理由で二人が特別になったのかはもう思い出せない。
ただ、二人を守るという誓いは魂の奥深くに刻まれている。
だから、ここでは終われない。
まだ、死ねない。
「──っぉおおおおおおおお!!」
吼える。血と臓物が一緒に噴き出るほど叫ぶ。
刀を握れ。
呼吸をしろ。
まだ、戦える。
「えーっ、あの傷で立つ? 普通」
立ち上がった一颯の姿に童磨は顔を微かに歪めてそう言った。
手応えがあった。いや、手応えしかなかった。
肋も、肺も、腹部だって深々と切り裂き、今にも内臓が飛び出そうではないか。
白い羽織りも今や血に染まり、黒地の隊服だって紅く見えるほど血が流れ落ちている。
人間が死ぬ瞬間を何度も見てきた。
人間を殺す瞬間を何度も味わってきた。
だからこそ、言える。
この人間はもう死んでいて可笑しくない。
「ほら、内臓だって──あれ?」
飛び出て来ない。それどころか、血が流れ出ていない。
呼吸で止血を、筋肉で臓物を……少なくとも人間が出来ていい芸当ではない。
「キミ、本当に人間──」
ヒュン、と何かが真横を通り過ぎた。
そして、次の瞬間に腹部に走る鋭利な痛み。
何度も感じたことのある痛み。
一瞬で斬られた。
見えたが、反応出来なかった。
童磨が振り返れば、幽鬼のような状態で佇む一颯の姿が見える。
死に体。そんな言葉が浮かぶ中で、一颯はゆらりと緩慢な動きで構えた。
深く腰を落とし、足を開く。そして、聞こえてくるのは“シィィィィ”という先ほどとは違う呼吸音。
『──黄色……いや、“柳色”か。もしやすると、お前は雷の呼吸の方が合ったのやもしれんな』
日輪刀を初めて手にしたとき、そんなことを師に言われた。
鮮やかな緑色では無く、少し白みかがった黄緑色。
自分でも風の呼吸に少しだけ違和感があったのは感じていた。
だが、呼吸を変えるつもりも無ければ、雷の呼吸を学ぶ気も無かった。
しかし、やはり師匠は全てお見通しだったのだろう。
自分はあの人が育手で良かった、と心の底から想う。
師匠が渋る自分に根気よく雷の呼吸を学べと言ってくれたお陰で、まだ自分は戦うことが出来る。
【──雷の呼吸 壱ノ型
轟く雷鳴の音。
正しく、雷が落ちたかのような音が響き刀身が童磨の頚に迫る。
だが、童磨はそれを対の扇を重ねて防いで見せた。
「っ、ははっ! 流石に二つの呼吸を使う鬼狩りは初めてだ!」
立ち上がっただけでも驚きだと言うのに、まだこんな力を隠し持っていたなんて。
面白い。心が躍る。
人は死にかけが一番、儚く面白い!
足に力を入れ、反撃をしようと童磨が動こうとした、そのとき。
童磨は太ももが深く斬られているのに気がついた。
いや、太ももだけじゃない。浅いのも含めれば全身の至るところに大小様々な傷が付いている。
まるで、鎌鼬が起きたみたいに──。
“シィィァァァァ”と不気味な呼吸音が童磨の鼓膜を揺らした。
【風の呼吸 参ノ型
これは──
【血鬼術
「──ぐっ!」
「──ガハッ!?」
童磨は全身を切り刻まれる。
一颯は腹部を氷の蓮華が深々と突き刺さる。
相打ち。だが、鬼にとって相打ちという概念は無い。
童磨の傷が時間を巻き戻すように再生していく。
対して、一颯は体力を、血を……その肉体は確実に死へと近づいていった。
「混ざる……いや、合わさっている? 初めて見る呼吸だ」
パチリ、と扇が閉じられ、童磨から表情が抜け落ちる。その途端、殺気が鋭く鋭利なものに変わった気がした。
肺が痛い。呼吸がままならない。
足も感覚が無くなってきているのが分かる。
【雷の呼吸】と【風の呼吸】の混ぜた過負荷が全身に来ていた。
加えて、膝を屈した時──技が途切れた時に【粉氷り】を吸ってしまっている。
後、どのくらい戦えるかは分からない。
ただ、この土壇場で呼吸を合わせられたのは有難い。出来れば、こうなる前に
「姉さんッ!!」
背後でしのぶの悲鳴に近い声が聞こえてくる。どうやら、運はこちらに味方しているらしい。
「しのぶ──っ!! カナエを連れて逃げろ!」
視線を童磨に向けたまま、そう叫んだ。
しのぶが何か反応したような気がした。カナエが何か言ったような気がした。
しかし、そんなことよりも一颯は目の前でほくそ笑んだ童磨が不気味で仕方なかった。
【血鬼術
扇を広げて、その中央に形作られるのは氷で出来た小さい人形。
まるで、童磨を模しているような氷人形が二体、するりと地面に着地する。
「悪いけど、ここまで来たら逃がすわけにはいかないかなぁ」
マズイ。ここに来て、あの血鬼術はマズイ……ッ!
「姉さん! 動かないでっ、傷が!」
しのぶは無理矢理にも動こうとしているカナエを支えながらも、刀を降ろさせようともう片方の手で押さえていた。
「──ゴホッ! ……しのぶっ、私は大丈夫、だからっ」
カナエの視線は常に童磨……否、傷だらけで戦う一颯の後ろ姿を見ていた。
戦っている。ずっと、私たちを守ろうと戦い続けている。
彼が傷を負うのは誰のため? きっと自分たちのためだ。
彼が鬼を斬るのは誰のため? それも自分たちのためだ。
彼が戦うのは誰のため? ……自分たちのためだ。
自惚れではない。
きっと、それは自惚れなんかじゃなく、あの日、交わした約束のせいで彼は戦っている。
最近、顔を合わせることが多い。
最近、任務先で出会うことが多い。
──本当に、偶然?
お館様が気を遣って下さった、他の皆が手を貸してくれた。
それは、彼らが自分の意思でやったことだろう。自分たちの関係に見かねて、しょうがない、と言わんばかりにお節介をしてくれたのだ。
だけど、それは……それはそう仕向けられたものだ。
お館様は別としても、他の皆はそう仕向けられている。
誰に? それは、無論、彼だ。彼を含む私たちだ。
彼は、鬼殺隊を巻き込んで、私たちを守ろうとしている。
お館様は分かった上で色々と手を回してくれているが、その理由は分からない。
それに、彼は担当地域を自分の方まで広げていた。
自分の担当する地域も、自身が担当する地域も、どちらも守るために休み無く、鬼を狩っている。
きっと、しのぶが危なければ直ぐに駆けつけるだろう。
私が危なくなったら直ぐに助けてくれるだろう。
だから、来た。私の危機にいの一番に駆けつけた。
本当に台風のような人だ。昔から私たちは振り回されてきていた。
でも、私はそんな彼の横に並び立ちたいと想っていた。
努力して、頑張って、彼が振り返る必要が無いように刀を振って……そして、私は柱になったのだ。
しのぶも頚が斬れないと言われても、諦めず毒をもって鬼を制した。
私たちはもう守られる存在ではない。
私たちはもう貴方の横に並んで戦える存在だ。
──そう思っていたのに。
「姉さん……」
しのぶは唇を噛み締め、折れた刀を離そうとしないカナエの姿を見て、その気持ちが手に取って分かるように伝わってきた。
視線を姉から一颯に向ければ、有無も言わせないほど安心する大きな背中が見えた。
彼は血だらけで、今にも死にそうで、相手はまだまだ余力を残していそうな上弦の鬼だというのに。
きっと、姉さんも同じなのだろう。
どうしてか、あの背中を見ていると酷く安心するのだ。
「あっ────」
しのぶの脳裏に懐かしい想い出が蘇る。
夕日を背にして、一緒に家へと向かう帰り道。
一颯の背に背負われ、風車がクルクルと回る様子を見て笑う自分を、微笑ましい様子で見る姉と一颯の姿。
兄のような人だった。いつも、その背中を追いかけていた。
「──……姉さん」
しのぶは姉を呼ぶ。刀の柄を握り絞めて、ハッキリと呼んだ。
カナエはしのぶが何をする気なのか、直ぐに理解した。
【血鬼術
結晶ノ御子が扇を振るうと、氷華の蕾の代わりに女性の顔のようなものが形作られ、広範囲に広がる冷気の吐息を繰り出す。
【血鬼術
そして、それに追従するように伸びてくる氷の鞭。
避けるわけにはいかない。退くわけにはいかない。
自分の後ろには護らなければいけない存在がいるのだから。
“シィィァァァァ”と深く、深く、肺に目一杯空気を取り込んでいく。
今更、肺が壊死するなど気にしてどうする。
酸素を回せ、筋肉を伸縮させろ。
無駄な思考をそぎ落とし、倒すことだけを考えろ。
体温を上げ、心を燃やせ。
もっと、上手く呼吸を混ぜ合わせろ。
【風の呼吸 陸ノ型
暴風が至るところから現れ、氷の弾幕を吹き飛ばし、氷の蔓を切り裂き、結晶ノ御子にすらも旋風が届く。
【血鬼術
ふわり、と風に乗って浮かび上がる氷の蜃気楼。
風が巻き起こるなかで、氷の弾幕。技を見誤ったか。
だが、その判断も直ぐに訂正するはめになる。
空中で氷の蜃気楼が大きな氷柱へと変化していく。
【血鬼術
【風の呼吸 肆ノ型
上空へ打ち上げられる旋風と共に雷のような斬撃が風に乗って、氷柱を切り刻む。
【血鬼術──】
結晶ノ御子が血鬼術を使おうとするが、遅い。
【風の呼吸 弐ノ型
豪風が結晶ノ御子を切り裂き、焼き切り、塵芥にして吹き飛ばす。
風が活路を開き、雷が奴への道しるべを作る。
届く。今ならば行ける!
だが、童磨とて呆けているばかりではない。
瞬時に状況理解し、血鬼術を発動すべく扇を振るった。
【血鬼術
現れるのは菩薩の氷像。恐ろしく、巨大で凍てつくような冷気を発している。
しかも、それが動くのだ。巨大な氷の質量が動き、こちらを押し潰さんとしている。
ここに来て、これほどの大技。
これが、上弦の鬼。
だが、退く選択肢は無い。
【風の呼吸 玖ノ型
雷の如く動き、台風のように風を起こし、氷の菩薩を目にも止まらぬ早さで、大小様々な傷をつけていく。
そして、遂に菩薩の氷像に罅が走る。
「──おおおおおおおおおおおおっ!!」
【風の呼吸 壱ノ型
雷鳴と共に穿たれる氷像。抉れ、削れ、破壊された菩薩の先に立つ童磨は、間抜けにも驚愕の表情を浮かべていた。
「──グッ、ガハッ!」
激しく咳き込み、吐血する。
一颯は思わず刀を手放し、片膝を突きそうになる。
片方の肺は潰れた。血鬼術による肺の壊死に加えて、負荷が掛かる新たな呼吸の連続使用。
後、一回だけ技を繰り出せる。それで、残ったもう片方の肺も潰れるだろう。
そして、それを使った後はもう死を待つだけだ。
──これは、最早賭けだ。
自身の命を賭けた、最後の技。
顔を上げる。刀の柄を握り絞める。
狙うはただ一つ。
──奴の頚だけ。
「っ!?」
迷いが生まれた。動揺が走った。
覚悟を決めた一颯の視線の先で、童磨の背後から刀の切っ先を突きつけているしのぶの姿があった。
童磨も咄嗟に気がついたが、しのぶの方が一足速い。
【蟲の呼吸
突き刺さるは毒の刃。
例え、それが下弦の鬼にすら
上弦の鬼が一瞬で解毒できる代物だろう。
だが、毒は毒。いくら鬼とて解毒するためには一瞬だけ動き止める必要がある。
童磨の思考が一瞬だけ止まる。
だが、それで十分。
決定的な隙だった。千載一遇の最後の隙。
一秒にも満たない時間思考が止まった童磨に対して、一颯は迷いも、動揺もなく、ハッキリと思考が定まっていた。
【──
最後の最後で自身の呼吸へと昇華することが出来た。身体が軽く、今まで以上にしっくりくる。
これならば……届く。童磨の頚を斬れる。
確実にこの刀は童磨の頚を──
「──っ、ぁ……い、一颯……くん?」
しのぶの頬に熱い水滴が落ちる。
それは、血だった。彼の、一颯の血がしのぶの頬を濡らしていた。
「……あのまま行けば俺の頚を斬れたかも知れないのに。まあ、分かっててやったんだけどね」
童磨は心地の良さすら感じる肉の感触を味わうように、ゆっくりと一颯の身体から手を引き抜いた。
やられた。
童磨はあろうことか、向かってくる一颯ではなくしのぶに手を伸ばしたのだ。
一颯が咄嗟にしのぶを助けなければ、その手は間違いなくしのぶの心の臓を潰していただろう。
やはり、上弦の鬼は一筋縄ではいかないらしい。
遺言どころか、一言も喋ることすら出来ず、一颯はしのぶに倒れ込んだ。
「いぶ、きくんっ……一颯くんっ!!」
名を呼び、叫ぶしのぶを余所に童磨は白い付いてきた空を見て、悲しげに顔を歪めた。
「ああっ、ああっ! キミたちを食べてあげられなかったことが本当に残念だっ! でも、安心してくれ! ──次はちゃんと食べてあげるから」
童磨はそうしのぶの耳元で呟くと消えるようにその場から離れていった。
それから間もなくして、朝日が上がる。
通りに朝日の光が差し込み、その場を照らし出した。
「い、一颯くん……一颯くんっ!」
しのぶは震える声で何度も名を呼んだ。
冷たく、硬直した一颯の身体を動かしながら何度も呼んだ。
「しのぶ……」
「ね、姉さん! 姉さんも一緒に呼び──」
ふわり、と姉の匂いがした。
抱擁された、と気がつくのにしばらく時間を有した。
「ごめんね、しのぶ。本当に……ごめんねっ」
泣いていた。
あの強くて、何時でも笑っていた姉が泣いていた。
それが、何を意味するのか。嫌でも理解させられる。
そして、自覚した。
やっと理解していたことを自覚し、改めて理解する。
彼は──
あろうことか、自分を庇って彼は死んでしまったのだ……と。
「──ぁああああああああああああっっ!!??」
風柱──天沢一颯の訃報は直ぐさま鬼殺隊全体に届けられた。
ある柱は静かに涙を流し、ある柱はバカヤロウ、と口にして任務に打ち込み、ある柱は更に修練を重ねた。
多くの者が涙を流したが、中には歴代最弱の柱だと言う者も少なからずいた。
何故なら、活動期間が余りにも短かったからだ。
それは、歴代柱たちと比べれば尚のことよく分かるだろう。
無論、そんな言葉は直ぐにでも消えていったが、それもまた事実。
例え、それが上弦を追い込んでいたとしても、頚を斬れず、死んでしまえば意味は無い。
結果を残せなければ、知らない者たちとってはただの死んだ仲間に過ぎぬ。
だが、知っていた者たちにとって……残されていった者たちにとっては、かけがえのない存在であったのは確かだ。
「──一颯は約束を果たせたんだね。凄い子だ。私も一颯を見習わなければいけないね」
「──
匡近は隊服の上に白い羽織りを着ていた。
「……『もし、この身に何かあれば、この羽織りを二人の弟弟子に託す』って、天沢さんの遺書にそう書いてあったらしい」
そういって、匡近は実弥に真っ白な羽織りを手渡した。
正直、言えば実弥は一颯とそこまで関わりは無い。
匡近と一緒になることが増えてから、何度か顔を合わせただけだ。
ただ、不思議な人だったのは良く覚えている。
ふっ、と風が吹けばそのまま飛んで行ってしまいそうなのに、気がつけば側にいるような……。
『そうだな……もうちょっと階級が上がったら、俺の継子になるか?』
それを聞いて匡近が喜んでいたのが酷く懐かしい。
そして、何故、それを今更思い出したのかよく分からない。
ただ、確かに言えることは鬼を斬る理由がまた一つ増えたことだ。
どんな鬼だろうと、この手で滅してやる。
実弥は何も言わず手渡されたソレを羽織り、匡近に背を向けた。
「──そんじゃあ、行くとするかァ。匡近」
某日、某所。
鬼殺隊が所有する墓地内にて、一人の美しい少女が花を持って墓石の前に立っていた。
本当であれば、彼は両親と共に入るはずであったが、その肝心の両親の遺体は残っていない。
故に、彼は一人でこの墓の下に眠っている。
が、それは珍しくもない話だ。この鬼殺隊に限っては。
一人の少女はその墓石に花を添える。
「一颯くん、私は謝らなければいけません。貴方に甘えて、頼って、結局、自分から動こうとしなかった」
動けなかった。いや、彼は自分より重傷だった。自分より傷を負っていた。
なのに、上弦の鬼を相手に一歩も退くどころか後一歩の所まで追い詰めていた。
もし、あの時、自分が動けていたならば。
もし、あの時、自分も一緒に戦えて居れば。
……もう終わった後のことを考えても虚しくなるだけだ。
タラレバの話など……。
「──師範」
「……ええ、行きましょう。カナヲ」
お願い、一颯くん。どうか、しのぶを守って。
蝶屋敷内にある一室で彼女、胡蝶しのぶは試験管を手にしながら、熱心にその中にある液体を見ていた。
毒の研究。鬼を殺すための──否、奴を殺すための毒をしのぶはずっと研究していた。
しのぶの中にあるのは復讐の二文字と罪悪感。
あの時、自分が死んでいれば一颯は死なず、上弦の鬼も倒され、姉も悲しまないで済んだ。
しかし、現実は違う。
自分は庇われ、守られ、奴を殺すことも出来ず、残ったのは頚を斬れない最弱の隊士。
「……仇は必ず……っ」
例え、この身がどうなろうとも────。
これにて、一応本編は完結です。まさか、これほど反響があるとは思わず、事前に先の展開を書いていなかった自分が恨めしい。色々と指摘されましたし。
とはいえ、このままでタイトル詐欺になりそうな予感もあるので、何かしら書くかもしれません。
IFとかも出来れば上げていきたいなー、と思ってたりしてます。今年中に上げれるかは分かりませんが。
故に、後も少しだけ続くんじゃ~。
あ、それと、迅の呼吸ですが、即出でしたら教えてください! 私自身色々と探して見ましたが、見落としがあったかもしれません。もし、ありましたら別のものに訂正しておきます。
風柱──天沢一颯、享年十八。
上弦の鬼、童磨との死闘の末、心臓を貫かれ死亡。
鬼殺隊に入隊する前から無類の才能を開花させ、風柱歴代最強とも謳われたが、その活動日数は過去一番に短かった。
どれから書くべきか
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生存ルート
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鬼化ルート
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中高一貫!! キメツ学園物語