34,
助けることは嘲笑うこと。
信じることは呪うこと。
選ぶことは切り捨てること。
◆◇◆◇◆
「……………………」
「とう!」
「……………………」
「てや!」
「……………………」
「はぁ!」
「……………………」
「ふぅ!」
「……………………」
「うりゃ!」
ともすれば巫山戯ているのかと思うほど陽気で幼稚な声が戦場に響き渡る。
しかし、気の抜ける掛け声とともに振るわれる大鋏は存外鋭く、リズの持つハルバードに伝わる衝撃は一般人のものとは比べることすら失礼なほどだった。
「………………ん」
「うわわ、っと…………」
とは言え、戦闘用に調整されたリズと渡り合うには少しばかり力不足。
わずかに力を篭め振るったハルバードに押され、鋏を振るっていた少女――零崎舞織、またの名を無桐伊織はたたらを踏み、その場に派手に転倒した。
「痛たた…………。お姉さん、なかなかやりますね」
「…………別に。貴方が弱いだけ」
「あは、あははは…………言葉もお強いと」
うなー、と意味の分からぬ声を漏らし、伊織は立ち上がった。
ややふらついているが、まだまだ戦う気はあるようで、後生大事に抱えた大鋏を再び構える。
が、しかし彼女の力量ではリズの障害にだってなりえないだろう。
一般人以上ではあるが、逆に言えば一般人を超えた程度の力だ。
リズにとっては取るに足らない敵に過ぎない。
「…………それ」
「はい?」
「その鋏。戦いづらくないの」
「う~ん…………。そうですねぇ…………ナイフより取り回しづらいし、棍棒より扱いづらいし、マスカラより攻撃しづらいです」
「…………ふぅん、そう」
「あれあれ。ちょっと待って下さいよ、ここ突っ込むところですよ。『ナイフ、棍棒と来てなんでマスカラ!? こんな場所で睫毛の手入れしてる場合じゃないでしょ!』っていう、突っ込みどころですよ!」
「……………………」
「百歩譲っても、『…………マラカスでしょ』みたいな反応するところでしょう、普通っ!」
「……………………」
なんというか。
敵ながら面倒くさい奴だった。
いや、敵だから面倒くさいのかもしれない。
それはともかく。
いちいち、突っ込みどころを指摘する伊織が億劫になり――ついでながら、感情が薄いリズにここまで思わせるのは相当であることを明記しておこう――リズは現実逃避気味に視線を巡らせる。
そしてちょうどその目に飛び込んできたのは、間近で起こっていた一方的な虐殺だった。
彼女の主が従える『
先ほど、彼らの取りまとめ役が威勢のよい啖呵をきっていたが、しかし言葉を弄したとて現実は変わらず、ただ『彼女』に蹂躙されるまま。辛うじて死者は出てないが、時間の問題であることはホムンクルスに過ぎないリズの目にも明らかであり――
敵ながら目を覆いたくなるほど可哀想な、そんな光景。
「…………貴方は。あの人達を助けに行かないの」
ふと。
リズは浮かんだ疑問を口にした。
意味など無い。仮に自分の立場なら――――主であるイリヤがそんな状況に置かれたとしても、やっぱり少しだけ躊躇ってしまうと思うから。あの『
だから彼女も同じなのかと、ただ、疑問に思っただけだった。
そんなリズの純粋な問いかけに、伊織は不思議そうに首をかしげた。
「? なぜ、わたしが助けに行かなきゃいけないんですか?」
「…………なぜって。貴方達は、家族じゃないの」
「ええ、家族ですよ。大事な大事な、掛け替えのない家族です。だけど、それが助けに行く理由にはならないでしょう」
「………………」
その言葉にリズは押し黙る。
なんという薄い繋がり。なんという細い関係。
――これが、家族なの。
そして、少しばかり落胆を覚えた。
アインツベルンに作られた
一応、同じホムンクルスであり姉のような存在と、自分が生きる要因を創りだした妹のような存在はいたが、それでも厳密に言えば彼女らは家族ではない。姉のような存在で、妹のような存在なだけだ。
もちろん、彼女たちのことは大切に思っていたし、この世全てを引き換えにしても守りたいものだと思っている。
しかし、いやだからこそ。
『家族』とはもっと凄いのだ、と。
もっと尊いのだ、と漠然とした羨望を抱いていた。
それが、打ち砕かれた。
なんだか、毎日楽しみに見ていたトランペットが実はただの安物でしたと言われたような、得も言われぬ虚脱感を覚えるリズだったが、しかし。
「哀川さんに人識くんたちが殺されたら、もちろん徹頭徹尾親族郎党余すところなくわたしが朽ち果てても
――そんな感覚は、伊織の言葉を聞いた瞬間、吹き飛んだ。
その言葉に気負いも気迫もない。
伊織は、あの『
一瞬、リズは相手の正気を疑った。
そして、弾かれたように顔を上げて、伊織を見る。
彼女は笑っていた。にこにこと、人当たりの良さそうな笑みを浮かべていた。
しかし、目が違う。
黒黒とした瞳に映るは、暗く、淀み、ドロドロになるまで煮詰められた狂気の塊。
人好きのする彼女の外面を吹き飛ばして余りある、異常性の発露。
直視するに耐えない産物。
それでいて、自分の言ったことになんの疑問も抱いていない矛盾なく純粋な心情。
そんな伊織の姿に、リズは彼女は本気なのだと、正気なのだと悟った。
そして、冒涜的と言ってもなお不足する感情を言葉の端々に乗せながら、伊織は続ける。
「――だけど、だけど、まだ殺し合ってる途中じゃないですか。死合ってる最中じゃないですか。しかも、なんだか人識くんも双識さんも勝つ気でいるようなんですよね――」
「――――――」
「そんなところに妹であるわたしが混じっていいのかなぁ、って。ほらほら、見た目通り私は弱っちいですし。それに――」
「――――――」
「――家族は、信じるものでしょう?」
そんな、耳辺りよく当たり前の言葉でさえ、悪魔の暴言に聞こえる。
薄い繋がり? 細い関係?
――いったい、何を勘違いしていたんだろう。
リズは心の底からそう思う。
目の前の少女は、家族思いだ。
しかも、そのメーターは端まで振り切っている。
狂うほど家族を愛し、家族を愛すことに際限がない。
正しく、狂人。
愛に狂い、殺しに狂う。
殺し名序列第三位、零崎一賊。
家族のためなら全てを殺す、殺人鬼集団。
「……………………」
と。
そこで、リズはあることに気がついた。
気が付きたくない現実に直面した。
これが彼女だけならば問題はないだろう。
彼女だけが、こんな見るも無残な存在ならば、大したことではない。
しかし、もしもあそこで戦う彼らも同じであったら?
伊織と同様、家族のためなら迷いもなく喜びながら地獄に向かえる『家族思い』ならば、どうなる。
組み立てられた推論から最悪の未来を幻視して、リズは少しだけ身体を強ばらせた。
「…………すこし。甘く見てた」
「へ? なんですか、いきなり」
「貴方達の家族への愛を」
「はぁ……そうですか……」
その姿にリズの内心にあった疑惑は確信に変わった。
――――やはり、皆殺しにしなければ。
心のなかで呟き、決意する。
「…………今度は。本気で殺しに行く」
「今まで、本気じゃなかったってことですか。…………あのー、わたしはあっちの人達みたいに武闘派とかじゃないんで、できれば手加減してくれたらなぁって…………」
「………………」
「わぁ……無視だ…………」
げんなりする伊織に対して、リズは己が獲物であるハルバードに力を込める。
「…………行く」
「ちょ、ちょ、ちょ、待って下さいよぅ!」
戦いは未だ終わる気配を見せない。
◆◇◆◇◆
ふと。
「そう言えば、哀川さんが前よりも弱く見えたんですけど、一体どうしたんでしょう。誰かから呪いじみた制限でも受けてるんですかねえ…………けど、あの哀川さんが呪いなんかで弱くなるはずないですし。むしろ、毒を持って毒を制すの勢いで強くなりそうですし…………う~ん」
戦いの最中、伊織が漏らした言葉は。
「…………うるさい」
「あっ、いや、ちょっと、今考え中だったんです、手心加えてくださいよぅ!」
剣戟の音にかき消されて消えていった。
◆◇◆◇◆
「くっしゅっ…………」
「意外ですね。英霊でも風邪をひくのですか、キャスター」
「それはないと思いますけど…………噂、ですかね」
「貴方の噂話など、ろくなものではないでしょう」
「…………まぁ、特に否定はしませんが」
ズケズケとものを言う
ついでに、哀川さんみたいだ、とも。
どうにも、自分の周りにはこういう強い女性が集まる傾向があるらしい。
「……なにか、失礼なこと考えてませんか」
「いえ、全く」
首を竦め、セラの追求を躱す戯言遣い。
なんというか、勘が鋭いところまで人類最強の請負人に似ている。
それはともかく。
イリヤが危ないという戯言使いの言葉に一路穂群原学園へと向かう戯言使いとセラだったが、ようやく道程の半分を終えたところにいた。
どうやら、彼女たちがいる場所に着くまで、今しばらく時間が必要そうである。
「貴方がもっと速く移動できるのなら、こんなに時間を浪費することは無いのですがね」
「…………」
先導し、憎まれ口を叩くセラの言葉に戯言遣いが黙りこくったのは、ここに至るまで散々聞かされ反応するのも億劫だった――というわけではない。
いや、それも一部あるが――事実、彼女の言うとおりだったからだ。
反論の余地なく正論、だった。
キャスターなのにも関わらず、魔術を殆ど使えない彼が長距離を移動するには、必然自分の脚で走るしかない。
しかし、戯言遣いの敏捷は最低値のE。
しかも、その数値でさえ型どおりのステータスに当てはめた際のものであり、実際の能力値は更に低く、一般人に毛が生えた程度。サーヴァント最遅に間違いない。
なにせ、聖杯戦争用に調整されたホムンクルスとはいえ身の回りの世話をするために送り込まれたセラに負けるぐらいである。
人類最高峰たる英霊に勝てるわけがないのだ。
…………ちなみにセラに負けた時、あまりの弱さに戯言遣いがこっそりと泣いたのは内緒だ。
閑話休題。
「それにしても」
と、前を走るセラが言う。
「貴方はイリヤ様が危険だとおっしゃいましたけど、よくよく考えればあのバーサーカー――アイカワジュンと一緒にいるんですよ。聖杯戦争中一番安全なんじゃないですか」
疑わしそうなセラの言う理屈はなるほど、一見筋の通ったもののように思えたが、しかし。
「――いや。その逆ですよ」
むしろ、哀川さんと一緒にいるほうが危ない。
と、戯言遣いは今まで彼女と組んだ――もしくは組まされた、と言ったほうが正確かもしれないが――経験から忠告する。
しかし、それだけでは言葉足らずだ、と言わんばかりに顔を曇らせるセラに戯言遣いは仕方なく講釈を垂れることにした。
「いいですか。まず、第一前提として哀川さんは人類最強です。そこに疑いはありません。中途の勝敗ならともかく、最後には勝ってしまう…………そんな人です。さて、ここで少し視点を変えてみましょう、セラさん。思考実験、というやつですよ」
「…………」
「もしも、自分が哀川さんと戦う事になったら、どうします?」
戯言遣いの問いにセラは少しだけ考え
「…………戦わずに逃げます。勝てる見込みがありませんから」
と、気後れなく答える。
「そうです。ぼくも同じことをするでしょう。勝てないならば戦わなければいい。負けたくなければ逃げればいい――そもそも勝負しなければいいんです」
「それが、どうして…………」
「まぁ、待ってください。まだ話は途中ですよ――では、セラさん。今度は条件をひとつ付け加えましょう。貴方が哀川さんに敵対したとして――更に、哀川さんの隣にはか弱そうなひとりの少女がいたとしたら、どうします?」
「…………っ」
ここに至って。
ようやく、戯言遣いの言っていることが理解でき――そして、顔色を青くした。
「それはつまり、イリヤ様は――」
「人質、肉盾……まぁ、哀川さんにそんなものが通用するかは別ですが、いの一番に狙われるのは間違いないでしょう。付け加えるなら、イリヤちゃんはマスター。撃破されたら、哀川さんは現界できなくなる…………狙わない理由がありません」
『
一緒に行動するなど、弱点を喧伝してるようなものだ。
「しかし、隣にはあのアイカワジュンがいるのですよ。そうやすやすとイリヤ様への攻撃を許すとは思えませんが」
「確かに、哀川さんの実力ならば残る六騎の――まぁ、ぼくを抜いて五騎ですけど――サーヴァントを相手にして勝つ程度のことをやってのけるでしょうね」
「だったら」
「しかし、攻略法が無いわけじゃない」
セラの言葉に戯言遣いは静かに否定した。
「その攻略法とやらは」
「簡単です。物量戦術――数をぶつければいいんですよ」
「――ま、待ってください。貴方はさっきアイカワジュンなら残る六騎を相手にしても勝てると言った」
「えぇ」
「それなのに攻略法が数頼み、ですか」
「そうです」
やや釈然としないセラに、戯言遣いは言葉を重ねる。
「哀川さんは突出し完成した、最強の存在かもしれませんけど、どこまでいっても個人です。手は二本だし、目は二つ。守れる範囲にも、対応能力にも限界があります。更に聖杯戦争に限れば、哀川さんが守るべきものは自分以外にもうひとつある――――」
「イリヤ様、ですか」
「えぇ」
最強のサーヴァントを従えた者が、従者が最強故に弱点になっている。
これ以上の皮肉はそう無いだろう。
「ようは数人がかりで哀川さんを押さえ込めればいいんです。いずれ、負けてもいい。一瞬だけ――――イリヤちゃんを殺す間だけ動きを封じれればいい。それだけで哀川さんは敗退だ」
「…………しかし。他のマスターからしたら、手を組むという選択肢は取りづらいのでは?」
確かに戯言遣いが提示する案は至極真っ当なものだが――しかし、同時に現実離れしているようにも思えた。
聖杯戦争の勝者がひとりであり、自分以外は互いに奪い合う敵である以上、協力関係は築きにくい。
遠坂陣営は二騎のサーヴァントを有しているようだが、ひとりでバーサーカーを抑えるのは不可能に近いだろう。
最低でも三騎。欲を言えば四騎はサーヴァントが欲しい。
が、四騎もサーヴァントが一同に会せば、内紛は免れないはずだ。
「確かに、そうなんですが…………」
そう指摘するセラに戯言遣いは歯切れ悪く、答えた。
彼が危惧しているのはサーヴァントの結集ではない。もっと、現実的な眼前に見える危機であり、戯言遣いが最初から警戒し続けている敵だった。
狐面の男。
彼ならば、他のサーヴァントに哀川潤を擦り付けて、イリヤを掻っ攫うぐらい容易くやってのけるだろう。言い方は悪いが、コソコソとした小細工は彼の得意とするところだし、何より姿をほぼ見せていないのはそれだけで奇襲のアドバンテージだ。
更に付け加えるなら。
「……あの人なら、
人類最強に嵌められた首輪。
その存在に、あの男が気づかないわけがない。
と言っても、戯言遣いは
戯言遣い、2つ目の宝具。
自分は何もしてないのに周囲が勝手に狂いだし、物語を紡ぐ。
存在するだけで傍迷惑な絶対方程式。
そんな、彼の特性を余すところなく具象化した、手に余る宝具の効力である。
その能力は単純。
戯言遣いの興味度合いに連動して、周囲にいる誰かに『
オンオフが出来ないゆえ、非常に使い勝手の悪い宝具だが、しかしそれを戯言遣いは見事哀川潤の枷とした。
彼女に下した令呪。
『哀川潤らしく戦え』という命令と組み合わせることで。
(あの人らしく戦うということは、人殺しをしないということ。そこにぼくの宝具で
弱体化していなければ、あの哀川潤が数を揃えた程度で横にいる『身内』を獲られるわけがない。
だからこそ、あの男は必ず気がつく。
自分が知る哀川潤より弱いことを察知する。
隙が多すぎて到底『人類最強』とは呼べなくなってしまっていることに、思い至るだろう。
その時、どう出るかが戯言遣いにとって重要なのであって、その他のことは後で如何様にもなると思っていた。
けど、まぁ。
(他の参加者は、哀川さんが弱体化したことすら気づきもしないんだろうけれど)
腐っても最高。狂っても最強。
彼女が有象無象に負けることなど、ありえないのだから。
しかし、と戯言遣いは思う。
こんな風に策を張り巡らせていると、とある学園の総代表だった策士のことを思い出す。後から知ったことだけど、あの子は昔零崎一賊と『戦争』をしたことあるって聞いたことが――――
「…………あ」
零崎と言えば。
零崎――マーダーは哀川さんと戦ったことがあったな、と埋もれていた記憶の海から引き釣り出した。
そう、確か京都連続殺人事件の時。警察の友人か何かに依頼された人類最強の請負人哀川潤と、その事件の犯人である孤高の殺人鬼零崎人識は、直接矛を交えているはずだった。
だとしたら、彼もまた戯言遣いの仕掛けに気がついているということで――――
(…………まぁ、気がついたところであいつが分身できるわけでもなし、どうしようもないか)
弱体化したとはいえ、ひとりではバーサーカーに押しつぶされておしまいなはずだ。
結局のところ、戯言遣いが警戒すべきは狐面の男だけなのだと結論づけ――
「先ほどからぶつぶつと考えごとをしていたようですが、纏まりましたか」
「あぁ、声に出てましたか。いえ、もしかしたらイリヤちゃんが危ないというのもぼくの杞憂かもしれないと思いましてね」
「……じゃあ、私達はなんのために急いでいるんですか」
「可能性としてはゼロじゃないですから」
――そう言えば、零崎の宝具がどんなものか聞いてなかったな。
と。
戯言遣いは憎まれ口を増加させたセラの先導のもと、穂群原学園へと急いだのだった。
以下サーヴァント情報
【元ネタ】戯言シリーズ
【CLASS】キャスター
【マスター】セラ
【真名】***(宝具により判別不能)
【性別】男
【身長・体重】168cm・55kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具???
【クラス別スキル】
道具作成:E
魔術的道具を作る技能。
期待するだけ無駄。
陣地作成:E
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
彼の有する個人主義の発露。
彼ひとりしか入ることの出来ない"結界"を作成できる。
【固有スキル】
戯言:A
言論によって他者の思考を誘導し、自在に操る技術。
戯言遣いの真骨頂。
詐略・口論・商談・コネクション形成まで幅広く有利な補正が与えられる。話術:Aに相当。
ただそこにいるだけで他者を落ち着かなくさせる、魔力によらない精神干渉。
???:E
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【宝具】
決して呼ばれぬその忌み名(けっかんせいひん)←NEW!
ランク:E
種別:対人宝具
レンジ:1~99
最大捕捉;1人
「今までにぼくを本名で呼んだ人間が3人いるけど、生きている奴は誰もいない」という逸話が形作られた宝具。
彼の名を呼んだ者の幸運をE---にする。それは生きていくことさえ困難なほどの幸運値である。
ただし、そのかわり彼は自分の名を口にすることはできず、間接的なヒントのみ与えることが許される。
無意識的無為式(イフ・ナッシング・イズ・バッド)←NEW!
ランク:???(計測不能。されど規格外ならず)
種別:対界宝具
レンジ:1~99
最大捕捉;∞
彼の人柄と精神性の発露。なるようにならない最悪。またの名を、「事故頻発性体質並びに優秀変質者誘引体質」。簡単に言ってしまえばミステリーにおける主人公補正である。
自分は何もしてないのに周囲が勝手に狂いだし、物語を紡ぐ。
存在するだけで傍迷惑な絶対方程式。オンオフは不可能。
彼のそばにいる者に、狂気:E~A 精神汚染:E~A 人殺:E~Aを与える。
サーヴァントならいざしらず、通常の人間では精神が耐え切れず論理的思考が出来なくなくなる。
与えられるランクは彼の興味と関心の度合いによって変動する。