その穴が出現してから、1時間、その穴の前に藤木大地はその場に座っており、その間、学園では介入してきた渦の団がテロを起こし、学園を襲っていた。
その中で襲い掛かろうとした魔法使いの魔法を簡単に跳ね返したり、ラハール達に襲い掛かった旧魔王派の一人カテレアを吹き飛ばすなど、はっきり言えば、これ以上ないぐらいに無茶苦茶な行動をしていた。
「本当に、とんでもない集団だよ、あいつらは」
その中でアザゼルは未だに現れないXENOに向けていた。
あの穴の前で待っていた理由など、気になる事が多く、彼らはその場から離れていた。
その理由は穴の中から感じる凄まじい魔力、それに対応する為に離れていた。
「けど、結局なんで、ここまで出てこないんでしょう」
それと共に先程までヴァーリと激闘を繰り広げていた一誠は疑問に呟くが
「そんなの決まっているでしょ。
ラスボスというのは最後に出てくるからデス!!」
「っ」
聞こえてきた声、同時に穴から現れたのは一人の少女。
全身が黒く、赤い瞳は狂気に満ちており、何よりも全身から放たれる魔力は先程までのヴァーリと比べても遙かに上だと思える程に溢れていた。
「あれは」
「我が名はデスコ!!」
「出たか、デスコXENO。
こっちはさっきから待っていて、暇だったんだぞ」
そう言いながら、大地はそのまま立ち上がり、ゆっくりと構える。
「ふふっ、今回の目的は貴様をこちらの世界に連れて行く事だ。
悪いが大人しくついてきてもらうぞ」
「嫌だ、俺、この後、バイトがあるんだよ」
「そういう理由!?」
その答えに思わず一誠は突っ込みを入れるが、大地は特に気にした様子もなかった。
「という事で悪いが、さっさと帰ってくれないか?」
「ラスボスを前に逃げれると思っているんデスか!!」
その言葉と同時に戦いが始まった。
大地は片手にポケットを入れたまま、目の前にいるデスコXENOに向かって走り出した。
「片手で何ができるですか!」
その言葉と共にデスコXENOの背中から生えたのは無数の触手であり、触手は真っ直ぐと大地に襲い掛かる。
その速度は悪魔になって、身体能力が上がったはずの一誠では見る事すら難しい程に素早く、その数十本の触手が襲い掛かる。
「よっ、ふっ、おっと!!」
だが、その攻撃に対して、大地はまるで何事もなく、跳び、触手を蹴りながら、その攻撃を避けながら、真っ直ぐとデスコXENOへと近づく。
「なっなんだよ、あいつの身体能力!
前から化け物染みているとは思っていけど、ここまでかよ」
「何を言っている。
あの程度が藤木の本気だと思っているの」
そう言いながら、一誠の近くに来たのは、エトナだった。
「それはどういう事なんですか?」
「その言葉のままの意味よ。
あいつは生まれは確かに人間で、才能も凡人な奴よ。
ただ、私達と関わった事が起因してか、あいつの元にはどういう訳か奇妙な縁が生まれたのよ」
「奇妙な縁って」
何を言っているのか分からず、疑問に思っている間に戦いは変化が訪れた。
「ふわははははぁ!!
かかったな、アホが!!」
「んっ」
聞こえた声、それと共に見つめた先には、デスコXENOの触手は口を大きく開き、魔力が溜まり始めていた。
すぐに逃げようとする藤木だったが、彼の周りには既にデスコXENOの触手によって逃げ道を塞がれており、彼には逃げる術はなかった。
「藤木っ」
リアスはその状況を見て、叫ぶが、無情にもデスコXENOの魔力は藤木に襲い掛かる。
それも一度だけではなく、何度も喰らわせ続けた。
地震が鳴り響き、その場で身動きが取れない程の衝撃が何度も襲い、彼らはその場を動く事ができなかった。
やがて、デスコXENOの触手は消え、そこには魔力の攻撃によって、地面が大きく穴が開いており、影も形も残っていなかった。
「そんなっ」
その状況を見て、未だに信じられず、同時に先程までの一撃によって、確かにデスコXENOが自身よりも格上だと、一誠を初めとした若手の悪魔達が納得していた。
「死んだのか」
「そんな訳ないだろ」
その言葉と共にエトナは特に気にした様子もなく、見つめていた。
疑問に思いながら、見つめると、デスコXENOは未だに余裕がないのか、周りを見渡しており、一瞬、後ろを振り返る。
「そこデスっ!!」
その言葉と共に再び触手の攻撃が襲い掛かるが、それよりも早く、デスコXENOは大きく吹き飛ばされた。
その場にいたのは学生服を着ている事もあって、藤木だという事は分かるが、その顔は明らかに違った。
西洋の鎧に装着される兜を装着しており、青い炎が出ていた。
「はぁ、久し振りに出すのに手間取ったけど、まぁこれでなんとかなるか」
そう言いながら、呟く藤木の瞳は黒からオレンジへと変わっていた。
「さてっと、反撃に行かせて貰うぜ!!」
「ぐっ」
その言葉と共に藤木は叫びながら、そのままデスコXENOに向かって、走る。
すぐに反撃するように次々とデスコXENOは攻撃を仕掛けてくるが、その攻撃を一瞬避けると姿を消え、まるで瞬間移動をしたように、デスコXENOの懐に飛び込み、そのまま殴る。
「ぐっ」
「何が起きたんだっ」
「あれか?
あれはまぁ、魔女と契約した事で得た能力だ」
「魔女と?
いや、魔女と契約したから、あれ程の力を得たって」
「昔色々あったんだよ、あいつは。
おかげで、色々な世界の色々と変な力を取り込んで、今ではとんでもない奴になったよ」
「まぁ、ぶっちゃけヒーロー物のお約束ですね!!
けど、彼、そういうの積極的じゃないので」
「そういう問題か?」
そう言いながらも、戦いはいよいよ終わりを迎えようとしていた。
触手で襲い掛かる攻撃に対して、大地はそのまま拳を振り上げる。
同時に彼の拳には次々と影が集まり、その影は巨大な拳となり
「とりあえず、拳骨!!」
「ぶぅ」
そのままデスコXENOはそのまま地面へと叩き落とされる。
同時に大地もそのまま地面に降り立ち、そのまま兜は脱がれる。
「ふぅ、疲れた」
「疲れたで済むのかっ、あれは」
そう思わず突っ込みたくなる状況に一誠は見つめる。
「ぐっぐぐぐっ、負けたデスっ!
だけど、こっちの世界に来て貰うのは諦めていないデスっ!!」
「えぇ、嫌だよ、面倒くさい」
「面倒とはなんですか!
なんだって、こっちの「デスコ」っ!!」
それと合わせるようにデスコXENOの背後から現れた穴、そこから出てきた腕はデスコXENOを掴む。
「余計な事を言わずに、さっさと帰ってくる」
「ごっごめんなさいっ」
それと共に未だに本気を出していないデスコXENOはそのまま大人しく穴の中へと戻っていく。
「今のは」
「あぁ、どうやら、あいつらが言っていた事に間違いはないようだな」
同時にサーゼクスとアザゼルは穴の向こうから僅かに感じた魔力、それがラハール達が脅威を感じるのは無理がない程の強さだと感じた。
そして、穴だけ出ている腕はそのまま真っ直ぐと藤木に向けると
「とりあえず、今度は覚悟しなさいよ!
今度はあんたを絶対にこっちに連れてくるから」
「えぇ、こっちはバイトで忙しいから無理だよ」
「知らないわよ、そんな事!!」
その言葉と共に、穴は消え、今度こそ戦いは終わった。
次回、戦うXENOは
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マオXENO
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ラズベリルXENO
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シシリーXENO
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エミーゼルXENO
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影丸
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サリア
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サファイアXENO
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フーカXENO
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セラフィーヌXENO
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デスコXENO