「まったく、いきなり雨が降るとはな」
その日は久し振りにカレーの出前の注文を受けて、俺は原付に乗りながら、店に帰っていた。
激しい雨の中なので、視界が見えにくいので、事故が起きないように注意しないと。
「ひゃはははは!!」
「あっ」
そう俺が走っていると、奇妙な声と共に目の前でいきなり何かが目の前に出てきた。
「あがぁあ!!」
俺はすぐにブレーキをするが、既に遅く、ヘットライトに丁度ぶつかる。
それと共に、何かは地面に勢いよく倒れ込んでしまう。
「おい、大丈夫か、あんた!!」
俺はすぐに駆け寄る。
まるで中二病を思わせる格好をしている白髪の男であり、その手は尻に手を当てながら震えている。
「おっおっお前ぇ、絶対に許さねぇ!!」
「えぇ!!」
そう怒声と共に、その手に持ったのは剣だった。
嫌なぐらいに光り輝いている剣を持っているが
「いや、危ないだろ!!」
俺はすぐに襲い掛かってきた中二病の攻撃をすぐに横に避けると、時間がゆっくりと流れる感覚だった。
「久し振りだけど、やるとするか」
俺はそのまま中二病の腹を殴る。
「そして時は動き出す」
その言葉と共に中二病はそのまま吹き飛び、近くにある貯水タンクへと埋まった。
「思わず、やってしまった。
まぁとりあえず警察に連絡だな」
俺はそう言い、警察に連絡して、その場から離れていった。
「今のは一体」
その時の光景を見ていた誰かの視線があったが、俺は特に気にする事なく店に帰った。
「ただいま戻りました、キリアさん」
「あぁお疲れ?
んっ、藤木、そこに刺さっているのはなんだ?」
「刺さっている?」
俺は見ると、出前用のバイクに突き刺さっているのはさっきの中二病が持っていた剣だった。
見れば豪華な装飾がついており、なかなかの一品だったが
「どうしたんだ、それは?」
「帰りの途中で白コートの変な奴に襲われて、その時に返り討ちにしたんだけど、その時に刺さったんでしょ」
激しい雨で見えなかったとはいえ、よく俺も捕まらなかったなと、思ってしまう。
「いります?」
「いらん」
「ですよね」
俺もキリアさんも基本は剣はあまり使わないし、ここまで光り輝いている剣は使わないだろうし
「売りますか」
「そうだな」
面倒になった俺達はそのまま資金にする為に近くの質屋で剣を売ることになった。
豪華な装飾をされているが、宝石の類いも付いていないが、意外と30万円で売れた。
えっ、人の物を勝手に売って犯罪じゃないかって?
「襲ってきた奴の物を売るのは常識だろ?」
この一年で染みついた常識に対して、俺は思わず声を出しながら言う。
次回、戦うXENOは
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