困難や崩壊、計画の破綻
正位置
破壊 破滅 破綻 崩壊
逆位置
必要悪 誤解 過去の清算 再生
宇宙 ソレスタルビーイング輸送艦 プトレマイオス
人革連軌道エレベーター天柱でのステーション事故後...
本来の計画にはなかった人命救助...それにエクシアの予想外の損傷と言うトラブル続きでスメラギ・李・ノリエガのアルコールの摂取量はまた増えることになりそうであった。
「ヴェーダが推奨したミッションを放棄し人命救助を優先させるなんて...しかもデュナメスの高高度砲撃能力まで世界に晒してしまった。」
「プランの大幅な修正が必要ね。」
「ミッションを変更しロックオン・ストラトスに指示を出したのはあなただ。」
「私はアレルヤ・ハプティズムを助けたわけじゃない、ガンダムを守ったのよ。」
「それだけじゃない、先日の刹那・F・セイエイの件もそうだ、こんな早期にガンダムを損傷させるなど...やはり適正に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない」
あなたはどうなの?...と口に出かかったがそれを抑える。確かにエクシアが損傷を受けたのは想定外の事案だった...しかしガンダムはどの機体も技術流出を防ぐために装甲やフレーム材質には既存のMSと同様にEカーボンを使用している...つまり動力源である太陽炉やそれに関連したパーツや兵装以外は流出しても構わないように製造されているのだ。
そのためガンダムのパーツや破片の一部が流出したとしても問題は無い...今回の場合問題なのはあのエクシアを損傷させたフラッグの方であるとプトレマイオスの整備士イアン・ヴァスティは戦闘データを確認しながら呟いていた。
エクシアの損傷を詳しく調べてみないと分からないがあのフラッグの装備していたソニックブレイドに彼は違和感を持ったらしい。すぐさまエクシアの予備パーツ及び追加装備を携え彼は地上に向かったので暫くすれば解析結果が出るはずである。
分かってはいたけど全て計画通りとは行かないということね...最も万事計画通り事が進むのなら私のような戦術予報士は不要になってしまうのだろうけど...
宇宙 ラグランジュ1 ユニオン、スペースコロニー
「ではテスト後また...プロフェッサーには感謝しています。では...」
エイフマン教授との差し障りの無い言葉での通信を終了する。アムロが偏に軍でこのような自由行動を許されているのはエイフマン教授とカタギリ司令、そして大統領のおかげであった。
アムロの存在はこの世界においてかなり微妙な存在であることは確かである、地球連邦軍時代からの大尉と言う階級も便宜上のものである...しかし彼等のおかげでアムロには自由が存在したのだ。
それはアムロの知識や才能を利用しているだけなのかもしれない、だがそうだとしても構わないとアムロは思っている。
アムロはインカムに手を当てある人物と通信をする。
「融合炉の出力は問題ない、まだ初期テストの段階だ、無理はするなよ。」
「分かっていますよ大尉、なに、慣熟飛行くらいはこなして見せますよ。そうでなければ大尉に目をかけてもらっている理由が無い。」
「よし、機体をコロニー外に出すぞ。俺がオービットフラッグで随伴機を務める。」
このテストが終われば1週間の休暇だ...久しぶりに絹江にも会いに行ってやれる。
「しかし自分はてっきりアムロ大尉は休暇など不要な人間だと思っていましたよ。」
「...俺を何だと思っているんだ?」
「戦闘マシーンか何かだと思っていましたが...進化した人類にも人間らしいところがあって安心しましたよ。」
「...茶化さないでくれ。俺はそんな大層な存在じゃない。それより操縦に集中しろ、機体もそうだがそのセミアームレイカーが有効かどうかシミュレーションでは完全には判断できない...このテストは重要なものになる。」
「フッ...理解していますよ。アーマーザガン、デカルト・シャーマン出撃をする!」