機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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世界の動き2

人革連 高軌道ステーション

 

 「諸君らは母国の代表であり人類革新連盟軍の精鋭である、諸君らの任務は世界中で武力介入を続ける武装組織の壊滅及びモビルスーツの鹵獲にある。この任務を全うする事で我ら人類革新連盟は世界をリードし人類の発展に大きく貢献する事になるだろう。諸君らの奮起に期待する!」

 

 ユニオン・AEUがソレスタルビーイングに対して静観、沈黙と言った態度を見せている状況下で唯一彼等に対して対決姿勢を示した人類革新連盟でソレスタルビーイングの所有するガンダムの鹵獲作戦が始まろうとしていた。

 

 作戦の指揮を執るのはロシアの荒熊の異名を持ち自らもティエレン高機動型でガンダムエクシアとの交戦経験を持つセルゲイ・スミルノフ中佐であった。

 

 作戦の第一段階としてまずは彼らの居場所を突き止めるため数十万もの双方向通信装置を放出...ガンダムが放射する特殊粒子は効果範囲内の通信機器を妨害する特性がありそれを逆手に取り通信不能エリア...すなわち彼等ソレスタルビーイングの居場所を突き止めることである。

 

 「しかしミン副官...少尉の機体の予備パーツが行方不明とは一体どういう事だ?」

 

 「それについては現在調査中で確定情報ではないのですが何者かによってパーツが横流しされたと思わしき痕跡が発見されたようです...現在関わった数名の人間が拘束され尋問を受けているようですが...もしタオツーが損傷した場合ダメージの度合いにもよりますが少々修理に時間が掛かるかもしれません。」

 

いかに人革連といえどタオツーのような特殊な機体の予備パーツ、部品などは十分な数を用意出来ているわけではなかったのである。

 

 「軍内部の汚職か...あの機体の存在は極秘だったはずだがこうも容易くパーツが持ち出されたのでは今後の作戦に支障をきたしてしまう。このような状況下で全く...」

 

 

 

 

 宇宙 ソレスタルビーイング輸送艦 プトレマイオス

 

 

 4機のガンダムは既に宇宙に戻っており簡易的な改修とオーバーホールを受けている最中であった。既にキュリオスは改修が終わっておりヴァーチェもメンテナンスを終えていたが、エクシアとデュナメスはまだオーバーホールの途中であり緊急であればエクシアの出撃は可能なもののデュナメスは時間が掛かりそうであった。

 

 プトレマイオスの操舵手であるリヒテンダール・ツエーリことリヒティは艦艇ブリッジに入るとそこには自らが密かに思いを寄せるクリスの姿が存在したのである。

 

 「あれ、フェルトは?」

 

 「気分が悪いからってモレノさんのとこに行ったわ。」

 

 「当直連ちゃんすか?」

 

 「そうなのよね...」

 

 「ここ俺見てますから食事してきていいすよ。」

 

 「え?ホント?優しい!」

 

 「それほどでも...」

 

 「でも、好みじゃないのよね。それにあの方と比べたら...フフッ、比べるのは流石にかわいそうね。」

 

 そういうとクリスはブリッジを後にした。

 

 「...えっ!?」

 

 今の一言から察するにクリスには思いを寄せる人がいるのだろうか...

 

 

 

 

地球 某所

 

 

 やはり外から見ているだけではわからんか...

 

 アムロ・レイの宿命のライバル、いやアムロとの関係はたったその一言では表現できないほどアムロとシャアの関係は複雑怪奇であると言えるだろう。その関係は恐らくは他の第三者には理解できないものであったのだ。そのシャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンは今現在表立った行動は起こしていないものの独自の調査活動を行っていたのである。

 

 その調査対象はアフリカに存在するAEUの軌道エレベーター、「ラ・トゥール」である。この軌道エレベーターは既に太陽光発電の送電は行われているもののリニアトレインはまだ未稼働であり未完成のエレベーターであったのだ。これはAEUが参加国による協議制によって政策が行われているためユニオンや人革連よりも遅れを取っていることが原因であると言われている。

 

 そしてその軌道エレベーター、「ラ・トゥール」の図面と実際のエレベーターの構造が異なっていることをシャアは突き止めていたのである。

 

 あの軌道エレベーターには明らかにデッドスペースが存在するのである...それが存在する場所から考えて観光客向けの何かしらの施設という可能性は極めて低いであろう...それに何よりもしそうであったのならばその程度の情報は公開されているはずである。

 

 そして未完成と言うこともありリニアトレイン関係の資材が頻繁に搬入されていることも確認されている...未完成なのだから当然の事なのであろうが何か引っかかるのである。何か異質なプレッシャーのような嫌な気配をシャアは感じていた...

 

 

 

 

 

 

 

 

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