機動戦士ガンダム00 A.R   作:NY15

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世界の動き3

ユニオン MSWAD本部 人革連によるガンダム鹵獲作戦後...

 

 

 「中尉、人革さんが宇宙でガンダムとやり合ったってのは本当ですか?」

 

 「ああ、四散しているデブリの状況からして20機以上のティエレンが大破したらしい。」

 

 宇宙での本格的なガンダムとの戦闘は恐らく今回が初めての事例であろう...これでAEUと人革連の双方とも大規模な戦力を投入してのガンダム戦に失敗したことになる。

 

 「やれやれ、ガンダムとやり合うのが空恐ろしくなってきましたよ。」

 

 「全くだ。」

 

 ハワードとダリルの会話の調子からそれは本心と言うよりも軽い冗談のようなニュアンスを受けるがそれはまだまだ我々には余裕があるためと言う事であろう。

 

 「モビルスーツの性能差が勝敗を分かつ絶対条件ではないさ、当てにしているぞフラッグ・ファイター」

 

 「それにしても中尉...例の彼はこの後調査隊に合流予定らしいですが...いまだに信じられない話です。」

 

 「...しかし現に証拠を見せられたのでは信じる他にないだろう。」

 

 「技術だけではありません、あのアムロ・レイという大尉の模擬戦データはソレスタルビーイングのガンダムよりも恐ろしく感じましたね。」

 

 

 アムロ・レイ、ようやく会うことが出来るようではあるが...一体どのような人物なのであろうか?

 

 

 

 

 

 

 宇宙 ラグランジュ1

 

 ここ最近のエイフマン教授の作業量はまさに常軌を逸していると言っても過言ではないほどのものであった。核融合炉の生産及び技術研究はもちろんの事、ソレスタルビーイングのガンダムの放出する特殊粒子についての研究も行っていたからである。

 

 例の特殊粒子の正体は多様変異性フォトン...恐らくあの特殊粒子をガンダムは機関部で作り出すことが可能なのであろう...でなければ航続距離と作戦行動時間の長さが説明できんのだ。

 

 このような技術の基礎理論を2世紀以上も前に固めていたとはイオリア・シュヘンベルグはやはり恐ろしい男よ。

 

 彼の事やガンダムの特殊粒子についてももちろん優先して研究しなくてはならない事柄ではあったのだがエイフマン教授が今現在一番力を入れて研究を行っているものは別に存在したのである。

 

 それは融合炉の小型化に関する理論と並行して研究が進められているサイコミュと呼ばれる技術に関してである。

 

 νガンダムに搭載されている我々にとっては全く未知の技術であるサイコミュ関連技術は核融合炉よりも遥かに技術解析に時間が掛かっているのである。特にあのサイコフレームと呼称された構造材については興味が尽きることは無いと言っていいであろう。

 

 サイコミュの基礎機能を持つコンピューター・チップを金属粒子レベルで鋳込んだMS用の構造材...その発想もそうであるがこれが引き起こす現象、機能について研究を続けなければならないであろう。

 

 しかしニュータイプ...人類の革新とも言われる彼等の存在、そしてその力が戦争に必要とされその能力に対応した兵器群が次々生み出されていったという事実は悲しむべき事であると言えるだろう。

 

 だがあのアクシズと呼ばれる小惑星が地球に落下中に引き起こしたといわれるあの現象は間違いなくこのサイコミュが関連していたことであろう。νガンダムの映像データから確認しただけではあるがあの光がサイコフレームが引き起こしたものであるのならば...あの光は人類にとって希望の光になりえるかもしれない。

 

 あの映像データは途中で途切れてしまっていたのでその後どうなったのかは不明...しかし映像越しで見てもあの現象には人の心を動かす力というものが存在しているように思えるのである。

 

 いつの日か人類が遠い宇宙に旅立つ時にはニュータイプと呼ばれる人達の力が必要になるのかもしれない。そしてサイコミュ技術...元々は軍事技術であったそれもいずれ人類全体のために必要になるときが必ずや来るであろう。多くの軍事的な発明がその後民生転用され人類の発展に寄与していったようにサイコミュもいずれそうなるであろう。

 

 

 人類の模範となるべき国勢を示し、世界をリードするのがユニオンの課せられた使命であるとの考えはフラッグの開発時から変わってはいない...いやサイコミュや核融合炉と言った技術を手に入れた今現在は尚更その思いは増していると言えるだろう。

 

 アムロ・レイ大尉と出会ってからワシも人類の革新というものを信じてみたくなった、イオリア・シュヘンベルグや彼の創りだしたソレスタルビーイングとは違うやり方で世界を変えてみたいという思いを抱くようになっていたのである。

 

 

 

 

 




希望の光が見えているようで実は平和とは真逆に突き進んでいるのかもしれませんね。
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